あるてまれアスカちゃん劇場´ 作:立花アスカの偽猫
◆『シェア』◆
アスカ
「燦ちゃん、起きてますか? 今日のおやつはポ○キーですよ」
燦
「ん~、むにゃむにゃん」
アスカ
「ポ○キーの日だから食べたいって、燦ちゃんが言ってたので用意しましたが、起きられないのなら明日にしましょうか?」
燦
「んんっ、ぽ○きぃたべりゅ。うぅ、んんぅ……ふぁ~っ、ねむくてうごけない。でもたべたい……。あすかちゃん、たべさせて~」
アスカ
「うーん、本当はどちらかにして欲しいけど……はぁ、仕方ないなぁ。でも、食べ終わったら眠る前にちゃんと歯を磨くこと。約束できますか?」
燦
「ふぁ~い」
アスカ
「約束ですよ。では、はいあーん」
燦
「あーむっ。もきゅもきゅ……えへへ、あまくてしあわせ~」
アスカ
「あは、良かった。たくさん用意したので、いっぱい食べてくださいね。あーん」
燦
「んっ……んんっ」
アスカ
「ひゃっ。さ、燦ちゃん。いっぱい食べてとは言いましたが、ゆ、指まで食べちゃ……んっ」
燦
「ん~?」
アスカ
「も、もぉー、燦ちゃん。はい、ポ○キーはこっちですよ。あーん」
燦
「んっ……んんっ」
アスカ
「ぁっ、ま、また……。ね、寝ぼけてるんですか?」
燦
「ん~? ねぼけてないって」
アスカ
「本当ですか? それなら……あ、あーんっ」
燦
「んっ……ん、……んんっ?」
アスカ
「えっと、い、今のは。ど、どうでしたか?」
燦
「んん? どうって……あまくてしあわせ?」
アスカ
「……あは、そうですね。私も甘くて幸せだと思います。同じだね」
燦
「うん。……んん???」
◆『家族の日』◆
アスカ
「燦ちゃん、知ってますか? 11月の第3日曜日は家族の日なんですよ」
燦
「へぇー。あれ、でも家族の日ってなにをする日なの?」
アスカ
「私も詳しいことまでは知らないのですが、特別なことをするというよりは、家族と一緒に過ごしたり感謝の気持ちを伝えたり、家族との何気ない日常を大切にしつつ絆を深める日らしいですよ」
燦
「そうなんだ。んー、家族の日かぁ。家族……、絆を深める……」
アスカ
「燦ちゃん、私の顔をじっと見てどうかしましたか?」
燦
「あ、いや。その……そう言えばアスカちゃん。こっ、このあとの予定は?」
アスカ
「このあとの予定ですか? 特にありませんが……それがどうかしたの?」
燦
「あ、その、えっと……。き、今日はママがいなくて……。せっ、せっかくだし、お、お泊りとか。どどどどうかなって」
アスカ
「え? そ、それって……はあぅ」
燦
「だ、だめかな?」
アスカ
「……だ、だめ、……じゃないよ」
燦
「はぁ~。えへへ、良かったぁ。……あ、そうだ! アスカちゃんのお布団用意しないと……」
アスカ
「わ、私は一緒の布団でも……。か、家族になるんだし……」
燦
「え? えっ、えっ、そ、それって……」
アスカ
「……いや?」
燦
「……い、いやじゃないよ!」
アスカ
「あは、良かった。……楽しみだね、……お泊り」
燦
「う、うん! 楽しみだね。お、お泊りがね!」
……
…………
………………
『で、俺が生まれたってわけ』
アスカ
「は、はぁぅ」
燦
「ち、違う!? 何にもなかった! お泊りしただけだから!?」
『でも(遠回しな)プロポーズはしてたよね?』
『これは……セウト?』
『き、絆を深めただけだから……』
『絆を深めた(意味深』
『家族の日、お泊り、なにもないわけがなく……』
『やったね燦ちゃん! 家族が増えるよ!』
『来年からは家族(ができた記念)の日になるのかぁ』
『アス猫てぇてぇ』
◆『今更もう遅い』◆
好評連載中!
ましゅまろ ❒″ |
燦
「いや、なろーの小説かよ。てか、このタイトルだと追放された後も私が報われてないんだが!?」
『黒猫ざまぁwww』
『単にクビになって後悔してるだけで草』
『てか、なんでまだクビになってないの?』
『あるてまじゃなきゃとっくに卒業(意味深)させられてそう』
『あるてまあったけぇなぁ』
燦
「小説の主人公にするならさ。もっとこう、異世界で無双するやつとか、美少女ハーレムものとかあるじゃん。ちょっぴりえっなシーンがあるやつね。そういうのにしてよ」
『でも中身黒猫だぞ? 無双できるのか?』
『無(理)そう系主人公』
『えっなシーンは草』
『すけべ猫』
『てか、美少女ハーレムならもうあるやろ』
『あるてまは黒猫のハーレムだった?』
『あながち間違いではないな』
『そう考えるとこの世界がVTuberものの小説なら黒猫って主人公だよな』
燦
「え、じゃあハーレム目指してもいいってこと? ……そっか、そうだよね。私、主人公なんだし、みんながハーレムを見たいっていうなら仕方ないよね。うん」
『は?』
『言ってない……』
『お前がちやほやされたいだけだろ』
『……燦ちゃん?』立花アスカ✓
『あっ!?』
燦
「え、アスカちゃん!? あっあっ、今のはその、ち、違くって! ハーレム目指すっていうのはえっと、だからその、おっ女の子リスナーも増やしていって、ろうにゃくにゃんにょに愛される配信者になりたいって意味で……」
『あーあ』
『今更言い訳してももう遅い!』
『ざまぁwww』
『黒猫にハーレムは無理だぞ』
『純愛ラブコメ小説だったか』
『そう言えば、暴力系ヒロインが昔流行ってたなぁ……』
『あっ(察し』
『大人しく正妻の制裁を受けてもろて』
『大丈夫、次の話になれば何事もなかったかのように元通りになってるから!』
『黒猫ハーレム編、完』
◆『グッジョブ』◆
燦
「最近、ゲーム中の行動で性格を診断できるゲームが流行ってるよね。結果が職業で出るやつ。みんなはもう遊んだ?」
『遊んだ』
『まだ』
『配信で見ただけかな』
『買ったよ』
『黒猫は配信でやらないの?』
燦
「私? んー、許諾は取れてるからやってもいいけど、あまり良くない不名誉な職業になったらやだしなぁ。ほら、配信でやると取れ高とか気にして変な行動とかしちゃうし」
『たしかに配信だと正確な性格は分からないかもね』
『変な行動は普段からじゃ……』
『取れ高を、気にする? 黒猫が?』
『取れ高よりもコンプラを気にしてもろて』
『黒猫はそのままが1番おもれーから大丈夫だ』
燦
「ねぇ、バカにしてる? してるよね??? じゃあ聞くけど、お前らの職業は? どうせソロプレイヤーだろうけど」
『そそそソロプレイヤーちゃうし!?』
『……ぎゃ、ギャンブラーです』
『ニートだけどなんか文句ある?』
『道化師でぇーっす』
『け、賢者だったけど、べっ別の意味はないんだからね!』
燦
「うわぁ……、えっとなんかごめん。……あ、そう言えば、今度アスカちゃんが遊ぶみたいなんだけど、アスカちゃんにピッタリの職業ってなんだと思う?」
『うわぁってなに? バカにしてる? してるよね???』
『アスカにピッタリな職業かぁ。……黒猫の嫁かな』
『草』
『たしかにピッタリだな!』
『お嫁さんいいじゃん』
燦
「いや、ゲームの話だから!? たしかにお似合いだし見てみたいとは思うけど!」
『はぁぅ。あ、ありがとうございます。お嫁さんになれるようにがんばります!』立花アスカ✓
『アスカもよう見とる』
『アス猫てぇてぇ』
『お嫁さんになれるように頑張るとは?』
『そりゃ……黒猫と相性のいい職業に就くとか?』
『そう言えば、ゲームで他の人と相性診断みたいなことできたな』
『じゃあ黒猫もゲームやらないとね』
『黒猫の道徳のパラメーター低くなりそうだけど大丈夫?』
『アスカはダメ男と相性良さそうだし大丈夫だろ。たぶん』
『草』
◆『右の壁よしっ!』◆
燦
「そんな訳で今日は【8番出入口】というゲームを遊びたいと思います」
『話題のゲームだ!』
『みんな配信してたから見飽きたぞ』
『どんなゲームなの?』
『異変を見つけたら引き返さないとループする通路を進んで8番出入口を目指すゲーム』
『一生出られなさそう』
燦
「は? ただの間違い探しでしょ。楽勝なんだが???」
『といいつつ早速見逃してるぞ』
『あーあ』
『おかえり』
『迷子のお知らせをします』
『ちゃんと見て』
燦
「見てるが!? え、なんで? どこにも異変なんてないって。ポスターも変化ないし、歩いてるおじさんも変わってないよ。ほら」
『おじさんのガチ恋距離はやめろw』
『ガチ恋距離助かる』
『目が、目がぁ!?』
『おじさんじゃなくて床見て』
『そこに黒いシミがあるじゃろ』
『シミみたいな顔』
燦
「いや、むずっ!? これクリア無理だって」
『そういうゲームだし』
『耐久始まったな』
『地道に1つずつ確認していくしかないよ』
『チェックリスト作ろう』
『右の壁もよく見てね』
燦
「はー、なるほどね。仕方ない。やるか。えっと、ポスターよしっ! おじさんよしっ! 床も右の壁も、よしっ! あとはうーんっと、たぶん行ってよしっ!」
『現○猫!?』
『フラグか?』
『あっ』
『おかえり』
『草』
『だめじゃん』
燦
「い、今のは初見の異変だったからで、こっ今度こそ大丈夫だから……。え?」
『え?』
『おじさんがぼっきゅっぼんなお姉さんになってる!?』
『でっっっ!?』
『あ、落としたハンカチを拾おうとしてしゃがんだぞ』
『みえっ、みえっ』
燦
「……」
『おい、行くな!』
『引き返そう』
『異変だぞ』
燦
「あっいや、だって!? こ、困ってるから! そうこれは人助け、変な意味はなくていいことするだけだから!」
『いいこと(意味深)するだけだもんな!』
『ほな仕方ないかぁ』
『異変かどうか近くで確かめる必要があるもんな!』
『なぜ行くのか。そこに山があるからさ』
『なら行ってよしっ!』
『……燦ちゃん?』立花アスカ✓
燦
「でへへっ。お姉さん、どうかしましたか? ……にゃ? ぴぎゃぁぁぁあああ!? 目が、目がぁ!?」
『草』
『俯いてた顔を上げると女装したおじさんだったとか罠過ぎる』
『釣られてやんのwww』
『さっきの俺らと一緒じゃん』
『因果おほー』
燦
「はぁはぁ。いいことしようとしただけなのに酷い目に遭ったよ。まったく、こういうことは事前に教えておいてもらわないと困るんだよね。今度こそ頼んだよみんな」
『え、俺らが悪いの?』
『異変だって言った!』
『遠回しなネタバレ要求で草』
『自力でやれ、といいたいところだがこのままだとクリアは無理か』
『仕方ないにゃ~』
『任せとけ!』
燦
「ポスターが小さくなってる? あ、ほんとだ!? みんなありがと! よし、引き返そう」
『よしっ!』
『あ、あれ。どうした?』
『黒猫、お前……消えるんか?』
『立ち絵が……』
『黒猫、どこぉ……?』
『大変だ! 右の壁に異変が!』
燦
「え? あ、ほんとだ。操作ミスで消しちゃってたみたい、って、誰が右の壁だ!?」
『異変(ぽん)だったか』
『あ、戻った』
『おかえり』
『右の壁よしっ!』
『草』