あるてまれアスカちゃん劇場´   作:立花アスカの偽猫

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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(516~520)

◆『大きいコイは?』◆

 

「用意するものがあるとかで荷物整理をするって言ってたけど、アスカちゃん今何してるかな?」

 

 

アスカ

「……はぁ。このコイはもうだめかな。破れかかってるみたいだし、新しいコイを用意した方がいいのかもしれませんね」

 

 

「え、恋? 破れかかってて新しい恋を用意した方がいい!? あっあっ、どうしよう! このままだとアスカちゃんがいなくなっちゃう!? そそそ、そんなのだめーっ!?」

 

 

アスカ

「きゃっ!? さ、燦ちゃん? えっと、そんなに慌ててどうしたんですか?」

 

 

「アスカちゃんごめん! 恥ずかしかったり忙しかったりして最近あんまり口にできてなかったけど、私はアスカちゃんのこと変わらず大好きだしこれからもずっと一緒にいたいって思ってる! だから、新しい恋なんてしなくていいから! この恋だけは、私が絶対に破れさせたりしないって約束する! だから、だから……」

 

 

アスカ

「は、はぁう。そ、その……燦ちゃんの気持ちはすごく嬉しいよ。でも、あの……新しい恋とか破れさせたりしないとか、えっと、急になんのお話でしょうか?」

 

 

「……にゃ? あ、あれ? だって、さっき恋がだめだとか、破れかかってて新しい恋にしなきゃって」

 

 

アスカ

「え? ……あ、それはこのこいのぼりのお話ですよ。ほら、緋鯉のここのところが破れかかってまして、そろそろ新しいこいのぼりに買い換えないといけないかなって」

 

 

「え、じゃあアスカちゃんが私に愛想をつかして新しい恋をするとかじゃなくて……」

 

 

アスカ

「そんなこと絶対ありえません! 改めて言わせてください。私は……私も燦ちゃんのことが……大好きです!」

 

 

「あ、アスカちゃん……。えへへ、落ち着いてきたらなんだか恥ずかしくなってきた」

 

 

アスカ

「は、はい。わ、私もです……」

 

 

「そ、そう言えばこいのぼりを新しいのに買い替えるんだよね? どんなのにしよっか?」

 

 

アスカ

「えっと、そうですね……。大きさは前と同じく庭に飾れるくらいで、今度は緋鯉の数を増やして賑やかな感じにしてみるのもいいかもしれませんね」

 

 

「うんうん。あれ、じゃあおっきいコイはそのまま?」

 

 

アスカ

「真鯉ですか? 先ほど確認したところ特に綻んでもいませんし、愛着もあるので、わざわざ新しいものに変える必要はないと思います」

 

 

「そうなんだ。なんか私たちの関係みたいだね。ほら、真鯉と真恋って似てるし」

 

 

アスカ

「はぁう。も、もぉ……。そ、そうですね。でも私は、今の関係も好きですが、その、それ以上の関係になっても……」

 

 

「え、ごめん今なんて?」

 

 

アスカ

「な、なんでもありません!? 気にしないで……いえ、少しは気にして頂けると……あぁでもやっぱり気にしないでください!」

 

 

「???」

 

 

 

 

 

◆『てのひらでコロコロ』◆

 

「配信でおすすめのゲームない?」

 

 

『最近だと岩おじさんかなぁ』

『壺おじさん系ゲームはいいぞ』

『あれのタイトルなんだっけ?』

『だれもゲームの正式タイトルを知らないのである!』

『まぁ岩おじさんで検索ヒットするし』

『黒猫も岩おじさんデビューしよう』

 

 

「あー、あれね。アスカちゃんにも勧められて気になってたから購入済みだし、今日は特に話したい雑談もないから試しにちょっと遊んでみようかな?」

 

 

『ちょっとじゃなくてクリアまでやれ!』

『やめとけ』

『苦行だぞ』

『黒猫ってドM?』

『クリア耐久しよう』

 

 

「え、なにこれ。むずっ!? 操作感が独特だし、それに岩を押し続けないといけないからコメントを読む余裕もなくて……あっあっ」

 

 

『喘がないでもろて』

『岩ころころで草』

『あーあ』

『おかえり』

『賽の河原の石積みかな?』

 

 

「ねぇ、最初からになったんだけど? ク○ゲーか? てか、これってなにかコツとかないの?」

 

 

『岩と対話しろ』

『岩は友達!』

『恋人のように優しく扱うんだぞ』

 

 

「い、岩と対話? 友達? 恋人? きゅっ、急にそんなこと言われても……。えっと、じゃあ……あの、えと……その、こっコンニチワ? それからえと、えっと、あのその、き、今日は、いっいい天気ですね!」

 

 

『岩相手にコミュ障発揮しないでもろて』

『お見合いかな?』

『えっと、なんかごめん』

『黒猫にとっては岩を転がすより仲良くする方が難しかったか』

『黒猫俺悲しいよ』

『クリアできなさそうだし配信するのは止めた方がいいんじゃね?』

『アスカちゃんとの並走コラボなら……』

『先生、コラボに罰ゲームは入りますか?』

『もちろん入ります!』

『罰ゲーム……愛の告白とか?』

『まさかそこまで考えて岩おじさんを勧めていたとは……さすアス!』

『つまり転がされてたのは岩じゃなくて黒猫の方だった、ってこと!?』

『草』

『だれが上手いこと言えと』

 

 

 

 

 

◆『見せられないよ!』◆

 

「そう言えば、バージョン3.0になって色んな表情ができるようになってから結構経ったけど、バージョン4.0っていつ来るんだろ?」

 

 

『知らんがな』

『お、匂わせか?』

『予定があっても黒猫には事前に教えてくれなさそう』

『お口ゆるゆるきゃっと』

『4.0めっちゃ楽しみ』

『てかさ、3.0の追加表情ですらほぼ使わず持て余してるのに4.0とかいるんか?』

 

 

「いるが?」

 

 

『いるんか……』

『お披露目会でスクショ撮るのに必要やろがい!』

『で、その後の配信で3.0を使ったことあったか?』

『……最後に3.0の機能使ったのいつだっけ?』

『使う使わんはともかく、4.0になったらどんな表情ができるようになるんだ?』

『バズりそうなやつにしようぜ』

 

 

「え、どんな表情? んー、バズりそうな表情……レモンミームとか?」

 

 

『あー、あれか。酸っぱくて顔全体がレモンを食べたときみたいにきゅって窄まるやつ』

『でもその機能いる?』

『いつどんな場面で使うんだよ』

『てか、それって表情なのか?』

『顔見えてねぇじゃねーか!』

『却下』

 

 

「却下って、そんなこと言われても他に思いつかないし。ほら、レモンミーム流行ってるよ? それでよくない?」

 

 

『よくない!』

『たしかにエックスで少し流行ってたけど』

『お披露目配信でレモンミーム顔を見せられてもなぁ』

『黒猫はよくても俺らは嬉しくもなんともないんだよ』

『思いつかないならリスナーの立場から見たいと思う推しの表情を考えてみれば?』

 

 

「それだ! えーっと、私が見たいと思う推しの表情……。見たい表情、して欲しい顔。うーん、……イ○顔?」

 

 

『○キ顔!? いつ使うんだよ』

『そりゃアスカとエー○ックスするときやろ』

『えっっっ!?』

『つまり逝き顔ってことか』

『スクショタイムが事件現場で鑑識がやる撮影みたいになっちゃう』

『あれ、よく考えてみたらどっちにしろR18だからモザイクかかるんじゃね?』

『あっ』

『え、じゃあ新表情はモザイクってこと?』

『顔見えてなくて草』

『新表情とはいったい……』

 

 

 

 

 

◆『つかもう』◆

 

「そう言えば、最近、ほっぺを鷲掴みにされている画像がエックスでよく流れてくるんだけど流行ってるのかな? アスカちゃんは知ってる?」

 

 

アスカ

「はい、私も見たことあります。どうやらほっぺを鷲掴みする素材が配布されているらしく、イラストと組み合わせることで作成できるみたいですよ」

 

 

「へぇー、そうだったんだ。面白そうだし、私もやってみようかな」

 

 

『あれって元はほっぺを鷲掴みにするための素材だったのか』

『俺のエックスのおすすめ欄には胸を鷲掴みにする画像しか流れてこなかったんだが……』

『あっ』

『製作者の意図しない使い方の方が多くて草』

『逆に黒猫はほっぺしか掴めなさそう』

『だって、黒猫。お前、鷲掴みする胸が……』

 

 

「は? できるが???」

 

 

『あっはい』

『???』

『えーっと、あっそうだ! アスカちゃんなら何を鷲掴みしたい?』

 

 

アスカ

「私ですか? んー、そうですね。……それなら燦ちゃんの胃袋、かな?」

 

 

「え? 私の胃袋、ってどういう……あっ!?」

 

 

アスカ

「……だめ、ですか?」

 

 

「あっうっ。えっと、その……よ、よろしくお願いします」

 

 

アスカ

「あはっ、はい!」

 

 

『てぇてぇ』

『遠回しの告白かな?』

『胃袋を掴んで黒猫の心を鷲掴みってか』

『ハートキャッチ(物理)あすきゅあ!』

『心を鷲掴みしようと欲すればまず胃袋を鷲掴みせよ、ってことか』

『新しいことわざ生まれてて草』

『つーかもういい加減お前ら結婚しろよ』

『それはそう』

 

 

 

 

 

◆『黒猫はデカ女』◆

 

「みんな知ってる? デカ女が最近のブームらしいよ。もしかして私の時代きちゃった?」

 

 

『知ってる』

『エックスのトレンドになってたね』

『は?』

『黒猫がデカ女?』

『もしかして胸がおっきな女だと勘違いしてる?』

 

 

「……え、違うの?」

 

 

『違うよ』

『高身長な女子、もしくはフィクション上の巨女のブームだね』

『(胸が)デカ女もいいよね』

『(背が)デカ女の方がエロいだろ普通に』

『どっちもえっなことには変わりないから……』

『てか、黒猫はデカ女ではないしエロくもない』

 

 

「は? 我、ぼいんぼいんやぞ。脱いだらエロいデカ女なんだが???」

 

 

『???』

『あれ? 黒猫の水着衣装ってたしかぺったn……』

『自称、上から91、56、84』

『せめてもう少し現実的な数字にしなよ』

『燦値偽装』

『虚言癖もとい巨言癖やめなー』

 

 

「いや、少しは肯定しろよ!? お前らの推しやぞ! てか、今アンチコメントしたやつ、名前覚えたからな!」

 

 

『全肯定したいけど内容がなぁ』

『アンチコメント? ただの事実では?』

『事実陳列罪で訴えられちゃう!』

『まぁまぁ。そうイライラするなって』

『黒猫って器も小さいし、なんならでかいんだよ』

『アスカへの愛とか?』

『愛がデカい。つまりクソデカ感情女ってこと?』

『いや、アスカと比べると黒猫はそこまでクソデカ感情じゃない気が……』

『お互いにクソデカ感情の方がアス猫てぇてぇだろ普通に』

『普通? 普通とはいったい……』

『まぁクソデカ感情かはともかくアスカへの愛の大きさはデカいよね』

『それは間違いない』

 

 

 

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