あるてまれアスカちゃん劇場´   作:立花アスカの偽猫

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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(536~540)

◆『中秋の名月に』◆

 

「ん~っ、んまっ! 月見だんごすごくおいしいよ」

 

 

アスカ

「あは、ありがとうございます。すごく嬉しいです。でもせっかくのお月見なんですから、食べてばかりだともったいないですよ。ほっ、ほら燦ちゃん。月が、その……とっても綺麗ですよ」

 

 

「う、うん。そうだね。でっ、でも、アスカちゃんの方が、その……も、もっと綺麗だよ」

 

 

アスカ

「ひゃっ、ひゃい! あ、ありがとうございましゅ」

 

 

「……」

 

 

アスカ

「……」

 

 

「アスカちゃん……」

 

 

アスカ

「はぁぅ。……だ、だめだよ。まだお月見の途中だし、心の準備が……。それに、その……お月様も見てるから……」

 

 

「じゃあ、見せつけてあげようよ。だから今は、月じゃなくて私だけ見て」

 

 

アスカ

「は、はい。……んっ」

 

 

 

 

 

『てな感じのお月見シチュエーションボイス発売して?』

 

 

「ここここんなの!? で、できるか、おばかっ!」

 

 

『てか、赤スパでSS送るなよ』

『でもこういうシチュエーションちゅき』

『月見なのに月が見る側になってて草』

『月くん、見ってる~?』

『月「チューするの!? えっっっ!?」』

『お月様「アス猫てぇてぇ」』

『NTRじゃないのかよ!?』

『配信見てる俺らかな?』

 

 

 

 

 

◆『アイであたためて』◆

 

「すぅ……すぅ……」

 

 

アスカ

「あれ、燦ちゃん? くすっ、やけに静かだと思ったらお昼寝してたんですね」

 

 

「んにゃむにゃ……」

 

 

アスカ

「もぉ、燦ちゃん。夏も終わって少しずつ寒くなってきましたし、そんな格好で寝てたら風邪引いちゃいますよ。すぐにお布団用意しますね」

 

 

「ん~……へっ、くちゅん」

 

 

アスカ

「あはは、……まだ寒そうですね。でも、電気ストーブや暖房を付けるのはまだ早い気もしますし。湯たんぽかカイロでもあれば良かったのですが、んー、困りましたね。……あっそれなら……んしょっと」

 

 

「んんっ……?」

 

 

アスカ

「私が一緒にお布団に入って、ぎゅーってしてあげれば少しはあたたかくなるよね。……うん、これは燦ちゃんのためだから。仕方ない、よね? ……あはっ、ぎゅーっ」

 

 

「ふにゃ? ……んにゃ~ん」

 

 

 

 

 

◆『ヤいたら濃厚、夜の味』◆

 

「アスカちゃん、シ○ウエッセンの夜味って知ってる?」

 

 

アスカ

「夜味、ですか? 聞いたことありませんが新商品でしょうか。どんな味なんですか?」

 

 

「公式の説明によると、焼いたら濃厚スパイスが引き立つらしくて、朝や昼だけじゃなくて夜も食べたくなる味なんだって」

 

 

アスカ

「なるほど、ボイルじゃなくて焼くこと前提なんですね。すごくおいしそうです。今度スーパーで買ってきて試してみましょうね」

 

 

「やったぁ! ありがとアスカちゃん!」

 

 

アスカ

「あは、どう致しまして。って、まだ調理どころか買ってすらいないんですから、お礼はまだ早いと思いますよ。くすくすっ」

 

 

「あ、たしかに。あははっ」

 

 

『ピロン』

 

 

「ん? あ、結からだ。えっと、なになに。次の日曜日空いてる? って、コラボのお誘いかな?」

 

 

アスカ

「……むぅ~」

 

 

「あ、アスカちゃん? えっと、いま腕をぎゅーってされると動けなくて返信できないんだけど……」

 

 

アスカ

「せっかく二人で楽しくお話してたのに……。二人っきりのときは、他の女の子のこと、……考えちゃやだよ」

 

 

「うっ、ごっごめん。次からは気をつけるから」

 

 

アスカ

「……いえ、こちらこそすみません。無理、言ってるよね」

 

 

「そんなことはっ! えっと……ほんの少しあるかもだけど。で、でもっ、それだけ私のことを好きでいてくれているんだってことはちゃんと伝わってるから。だから、その……妬いてくれてありがとう?」

 

 

アスカ

「……あは。なんですか、それ。くすくすっ。……じゃあ私は、どう致しまして、って言えばいいのかな?」

 

 

「えっと、どうなんだろ? そもそも元を辿れば私が妬かれるようなことをしたのが悪いわけで、お礼を言う前に謝罪するべきというか、だから、えーっと。分かんにゃい!」

 

 

アスカ

「くすっ、分からないか。じゃあ、取り敢えず仲直りできたってことにしましょうか」

 

 

「うんっ、それが良いと思う!」

 

 

アスカ

「あは、それならよかったです」

 

 

「そう言えば、さっきまでなんの話してたんだっけ?」

 

 

アスカ

「あ、それはですね。たしか……」

 

 

「たしか?」

 

 

アスカ

「燦ちゃん。んっ……」

 

 

「ん? ……んっ、……ん、んっ……」

 

 

アスカ

「っ……やいたら濃厚になる夜味を試してみようって話じゃなかったかな?」

 

 

「た、たしかに妬いてたしいつもより濃厚だったけど!? 試そうとしたのはシャウエ○センの夜味の話だから!?」

 

 

アスカ

「あれ、そうでしたっけ? すみません、うっかりしていました」

 

 

「えぇー」

 

 

アスカ

「ところで燦ちゃん。夜味、……どうでしたか?」

 

 

「……この夜味もたまには悪くないかもね」

 

 

アスカ

「はいっ!」

 

 

 

 

 

◆『祠に行っトイレ』◆

 

「トイレに行くときに女性はお花摘みに行ってくるって言うけど、男性の場合はなんて言うのかな? 女性と同じでお花摘み? それとも男性だからキノコ狩り?」

 

 

『急にどうした? トイレか? はよ行っといれー』

『男性だからキノコ狩りは草』

『キノコ狩り? ほなトイレとちゃうかあ』

『はい、これがキノコ狩りに行ってきた証拠だよ(ぽろん』

『さっさとその粗末なエノキタケしまえよ』

『えええエノキタケちゃうわ! ぶなしめじくらいはあるわ!』

 

 

「うーん、キノコ狩りで盛り上がっててコメントがあてにならなくなっちゃった。アスカちゃんはなんて言うのか知ってる?」

 

 

アスカ

「えっと、そうですね。まずキノコ狩りはちょっと違うんじゃないかな。たしか雉を撃ちに行く、が正解だったはずです」

 

 

「え、雉を撃つの? なんかお花摘みより難易度高くない? てか、雉って撃っていいの? 鳥獣保護法違反とかで警察に捕まらない?」

 

 

アスカ

「そ、そうですね。言われてみるとたしかに……。でも、警察の件は猟銃や狩猟の許可があれば大丈夫だとは思います。とはいえ、その対象が雉となると、んー、流石にちょっと分からないですね。すみません」

 

 

『雉って国に保護されてたっけ?』

『分からん』

『たしか狩猟免許があれば限られたエリアと期間だけ狩猟できるはず』

『有識者ナイス!』

『けど、それだとトイレを誤魔化す隠語としては使えないよね』

『じゃあ別の言葉を考えようぜ』

 

 

アスカ

「そうなんですね。勉強になりました」

 

 

「だね。そういうことなら、コメントにもあったように別の言葉を考えないといけないか」

 

 

アスカ

「別の言葉ですか。うーん、いざ考えてみると難しいですね。燦ちゃんはなにか思いつきましたか?」

 

 

「んーっと、あっ。じゃあ、祠を壊しに行くはどうかな? 最近エックスで流行ってるし」

 

 

『祠を壊しに行くは草』

『たしかに流行ってるけど!?』

『おーい黒猫。祠壊しに行こうぜー』

『連れションならぬ連れ祠壊ししようとすな!』

『そんなトイレに行く頻度で祠を壊すなよ』

『てか、祠壊して祟られたりしない?』

『故意じゃないならまぁ……』

『ほな尿意と便意だからセーフかぁ』

『祠を壊したことを“誇ら”しげにエックスにポストしたりせず、誠心誠意謝ったなら“ほ(お)こら”れることはないだろ。たぶん』

『祠だけに、ってか!』

 

 

「は???」

 

 

アスカ

「あ、あはは……。えっと、みなさんもちろん分かっていると思いますが、祠を壊す行為は犯罪ですので絶対にマネしないでくださいね」

 

 

『はーい』

『良い子のみんなは祠を壊しに行かずに拝みに行こうね!』

『分かった! ほこーらいつもありがとう!』

『祠に感謝してどうするwww』

『ま、まぁその気持ちは届いているさ。……きっとな』

『届き先が違う気もするが……まぁええか』

『で、結局トイレの隠語はどうなったの?』

『もう男女共にお花摘みでよくない?』

『そうだな。ついでにその花を祠にお供えしに行こう』

『でも、お花摘みだとちょっと恥ずかしいし、言葉を少し濁して祠に用を足しに行ってくるって言うことにしよう』

『って、結局トイレじゃねーか!? てか、祠で用を足すな!』

『草、いや臭』

 

 

 

 

 

◆『で、出たーっ!?』◆

 

「こんばんにゃー。てなわけで、今日こそカードショップシミュレーターで3桁万円のカード出すぞー!」

 

 

『こんばんにゃー』

『お、珍しくやる気満々じゃん』

『店長ならカード剥いてないで仕事しろ!』

『がんばれー』

『いっそ耐久にするか?』

 

 

「た、耐久はちょっと……。ま、まぁ耐久するまでもなくすぐに引けるんだけどね!」

 

 

『ほんとでござるかぁ?』

『じゃあ引けたら即終了にしよう』

『それ結局引けなくて耐久になるやつじゃ……』

『黒猫のちょっと運がいいとこ見てみたい』

『で、開始から10分くらい経ったけどいつ3桁万円出るの?』

 

 

「うぐっ。そ、それは……つ、次。この次の10パックでなんか出るから。これ予言ね。じゃあいくよ……あ”? あぁぁぁああああっ!?」

 

 

『おっ、おぉぉぉっ!?』

『で、出たーっ!?』

『やばっ、変な声出た』

『超レアカードじゃん!?』

『勝ったな、がはは』

『ね、値段は!?』

 

 

「あっ、値段! 値段はえっと……は、80万円!?」

 

 

『あー、おしい』

『残念だったね』

『はい、配信続行です』

『し、四捨五入すれば3桁万円だから……』

『てか、このカードって普通ならもっと高くなかったか?』

『ま?』

 

 

「え、そうなの? たしかにカードの相場価格はいろいろな要因で変化するらしいけど、それにしたって本当にこのカードが3桁万円するの? だって、過去の相場のグラフを見てもずっと80万円くらいだよ?」

 

 

『するよ』

『うちは120万は余裕で超えてるよ』

『俺のとこは200万くらいだな』

『そう考えると黒猫のところだけ価格が大暴落してね?』

『本当は3桁するのに黒猫だけ2桁なの運なさ過ぎて草』

 

 

「はぁあああ??? いや、ほんとなんで? これってバグ? バグでしょ? バグじゃないとおかしいよね!?」

 

 

『どんまい』

『バグならばどれほど良かったでしょう』

『まぁ80万はするんだし、それを売って3桁万円のカードを引こう』

 

 

「そうなんだけどさぁ。100万の価値があるカードを80万で売るの損してるみたいでいやじゃん。てか、本来100万の価値があるんだし100万で売ってもよくない? いいよね? うん、そうしよう」

 

 

『売ってもいいけど売れるかは別だぞ』

『……売れないね』

『そりゃ相場80万だし』

『わざわざ高いのをここで買わなくても他のカドショに行って相場で買えばいいだけだもんな』

『ここにしかない付加価値でもあれば別だけどなぁ』

 

 

「ここにしかない付加価値? あのさ、みんなよく考えてみてよ。これ、超人気美少女V配信者である私が引いたカードだよ。それだけで付加価値があると思わない?」

 

 

『思わない』

『超人気? 美少女? え、誰のこと???』

『黒猫の手垢に20万の付加価値があるとでも?』

『寝言は寝てから言おうね!』

『うーん、プラス1万くらいなら出してもいいけど……』

『あと19万足りないね』

 

 

「はぁ? じゃあ私のサインもカードに付けるよ。それなら19万、いや、世界に1枚だけのカードになるんだし、いっそ200万でどう?」

 

 

『どうって言われても……』

『すごく……高いです』

『カードにラクガキするな! 価値が下がるでしょうが!』

『おいバカ、ホントに200万にするやつがあるか!』

『評判も悪くなるし売れ残るだけだぞ』

『……って、いま誰か買っていかなかったか!?』

 

 

「え、うそ!? ……あ、ほんとじゃん! 所持金が200万増えてる!? い、一体だれがこんなぼったk、じゃなくて高価なカードを……」

 

 

『いま自分でぼったくりって言わなかったか?』

『てか、200万だぞ。相場の倍以上なのに売れるとか嘘だろ』

『どうしても欲しかったんだろ。知らんけど』

『買ったのはさっきすれ違った亜麻色の長髪の女性じゃないかな? 所持金が増えたタイミング的に』

『価格変えてすぐに売れたけど、もしかして黒猫のサイン目当てだったり?』

『黒猫のこと好きすぎかよ』

『亜麻色の長髪で黒猫のことが大好きな女性? ……なるほどな』

『ア○カちゃんならガチでやりかねないのが……ね』

『カドショシミュレーターかと思ったら彼女シミュレーターだったのか』

『草』

 

 

 

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