あるてまれアスカちゃん劇場´ 作:立花アスカの偽猫
◆『土下座してアタック』◆
燦
「う~、さぶっ。今日は特に冷えたから早く目が覚めちゃって、久しぶりにスマホの目覚ましのアラームを聞いたよ。はい、そんな訳で本日はゲリラで朝活ゲーム配信をしたいと思います」
『最強寒波に感謝だな』
『ゲリラたすかる』
『黒猫が朝活だと!?』
『今日は雪どころか槍でも降るのかな?』
『今日はなんのゲームやるの?』
燦
「本日遊ばせてもらうゲームは『超土下座人』というゲームで、ジャンピング土下座を華麗に決めることでステージをクリアしていくゲームらしいよ」
『???』
『某超ヤサイ人みたいな名前のゲームだね』
『すごく弱そう』
『必殺技が土下座なのかな?』
『面白そう』
燦
「それじゃあゲームスタート! よし、いけっ! ……あっ」
『あっ』
『謝罪する気ある?』
『悪質土下座』
『謝罪相手にぶつからないでもろて』
『ジャンプ中に回転してスコアも稼がないといけないから意外と難しいんだな』
燦
「こ、今度こそ。せーの、えい! って、はぁ? 当たってない、今のは当たってないから!」
『触れてないのに相手荒ぶってて草』
『えん罪はだめ、絶対!』
『気功破使った?』
『当たり判定どうなってるんだよ』
『てか、急に高い位置からジャンピング土下座されたらそりゃビビって避けようとするだろ普通』
『それはそう』
燦
「そもそもだけどさ、なんで私がこんなに苦労してまで土下座しないといけないの? 悪いのはこの人だよね。私関係なくない?」
『そりゃそういうゲームだし』
『土下座するゲームなんだから仕方ないだろ』
『文句言ってないではよやれ!』
燦
「はいはい。……あれ? アスカちゃんから連絡がたくさん来てる。なにかあったのかな?」
『なんだろ?』
『デートのお誘いかな?』
『アス猫てぇてぇ』
燦
「今どこにいますか? デートの時間が過ぎてる? 事故とか心配なので連絡ください? ……え、デート? 今日? え……えっ???」
『あっ』
『黒猫、お前……やっちゃったな』
『早起きできたのってデートの約束があったからなんじゃ……』
『まさか目覚ましのアラームが伏線だったとはな』
『今から土下座する? しよ?』
『ゲームとはいえ練習できてよかったじゃん』
『こうなったら土下座で当たって砕けてこい』
『いや、土下座で当たるのはリアルでもゲームでもだめだからな』
『土下座アタックするくらいならアスカにアタックしろ!』
『このステージは難しそうだ。攻略できたら教えてくれ』
◆『予想はよそう』◆
燦
「てなわけで、新衣装のお披露目の前に、みんなから寄せられた新衣装の予想イラストを公開していこうと思います」
『新衣装たのしみ』
『応募したぞ』
『俺は間に合わなかった……』
『採用されてるかな?』
『えっっっなのを頼む』
燦
「まずはこちら、○○さんが投稿してくれた新衣装です。はい、どん! おっ、でっかっ!?」
『でっっっか!?』
『おpは大きければ大きいほどいいからな』
『盛るな! 事務所が爆破されるぞ!!!』
『黒猫、豊胸した?』
『錯視っぽいな、これ』
『新衣装は着ると巨乳に見える服か』
燦
「元からばいんばいんだが!? いつも小さく見えてるのは、その……そう、錯覚! 目の錯覚だから!」
『つまりこの新衣装は錯視ではないと?』
『逆にいつも着てる衣装が錯視だった???』
『リスナーを欺くにはまず普段からってことか』
『錯視だけに策士ってか!』
『……なんのために?』
『さぁ?』
燦
「そ、そんなことより次の予想にいくよ! 続いての予想はこちら!」
『こ、これは……!?』
『えっっっ!?』
『○ックスで見たやつだ!』
『リポストといいねの数に応じた切り取り線のとこまで丈が短くなる白Tシャツじゃん』
『じゃあ、新衣装に採用されたらリポストといいねの数に応じて短くなるってこと!?』
『まっ!?』
『めっちゃバズりそう。まぁBANされるけど』
燦
「なるか、おバカ!? てか、バズるのと引き換えに永久BANは割に合わないから!?」
『それはそう』
『だめかぁ』
『お、そろそろいい時間か?』
『新衣装のお披露目じゃい!』
『わくわく』
燦
「はい、てなわけでみんなもお待ちかねの新衣装は……これだ!」
『彼、シャツ?』
『まずい! アスカの脳が破壊されてしまう』
『か、彼女シャツかもしれないから……』
『いいじゃん』
『でもさ、うーん』
『新衣装予想のインパクトが強かったからなぁ』
『だから予想は止そうって言ったのに(言ってない』
『色気というかえちちさが足りない』
『それは元からでは?』
『せめて濡れ透け差分を用意するとかさぁ』
『流石にそれはBANされ……ないか。黒猫だし』
『草』
『でもお前ら、なんやかんや言ってるけどこういうの好きだろ?』
『そりゃ……なぁ?』
『大好き!』
◆『にゃ、にゃんとかにゃれぇーっ!』◆
アスカ
「もぉー、久しぶりにお部屋を覗いてみたら、約束もしてたのにこんなに散らかしてるなんて。ちゃんとお片付けしないと、めっ、ですよ」
燦
「うっ、これはその……(ま、まずい! 自分の部屋は『見せられないよ!』なものがあるから自分で片付けるって約束してたのに破っちゃった! えぇい、こうなったら……な、なんとかなれぇーっ!)。にゃっ、にゃ~ん。燦、猫だからお片付けとかわかんにゃ~い」
アスカ
「……燦ちゃん?」
燦
「にゃーん? 猫だから人間の言葉わからないにゃ~」
アスカ
「……はぁ、分かりました。それなら2月22日の猫の日のために用意しておいた、猫ちゃんチョコレートケーキは私一人で食べちゃいますね」
燦
「にゃにゃにゃっ!? にゃ、にゃんで! 燦も一緒に食べたいにゃん!」
アスカ
「だめです。いいですか、燦ちゃん。よく聞いてください。猫にチョコレートをあげるのは健康被害が出るからいけないことなんです。ですから、これはいじわるではなくて、燦ちゃんのためなんですから我慢してくださいね」
燦
「そ、そんにゃ……」
アスカ
「……お片付け、する気になりましたか?」
燦
「……うん」
アスカ
「私もお手伝いしますから、早く終わらせて一緒におやつにしましょうね」
燦
「っ、うんっ! ……うん? あ、ああああ、まっ待って! たしかそっちには……」
アスカ
「あっ……」
燦
「えとえと、それはその……にゃっ、にゃんだろうね? にゃはは……」
アスカ
「……燦ちゃんのえっち」
燦
「あ”ぁ”あ”あ”あ”~~~っ!?」
◆『さいそくおー』◆
燦
「てなわけで、あるてまタイピング最速王決定戦に出場することになったから、今からタイピングの練習配信をしようと思います」
『こんばんにゃー』
『タイピング最速王に俺はなる!』
『黒猫ってタイピング速いの?』
『あまりイメージないな』
『指一本で打ってそう』
燦
「いや、流石に指一本はないでしょ。スマホのフリック入力じゃないんだからさ」
『だ、だよな』
『やめて! 未だに指一本でタイピングしてるおじさんだっているんですよ!』
『じゃあ見せてもらおうか。未来のあるてまタイピング最速王の実力とやらを!』
燦
「い、ぬ、も、あ、る、け、ば、ぼう、に、あな、じゃなくて、あた、るっと」
『お、おそい』
『今あたるじゃなくてあな○って打とうとしてなかったか?』
『あくびが出る速さだな』
『足でタイピングしてる?』
『これは、うーん』
『因みにだけど、どんな風にタイピングしてるの?』
燦
「両手の人差し指でだけど?」
『二本指打法!?』
『指一本と大差ねぇだろうが!』
『ゆ、指の数は倍だから……』
『よくそれで指一本打ちをバカにしてたな』
『こりゃ最速王じゃなくて最遅王だな』
『タイピング覚えたての小学生かよ』
燦
「誰が小学生じゃい!? 今のはちょっと、その……ゆ、指が筋肉痛だったからで……だからその、普段はもう少し速かったりしないこともなかったり……」
『指が……筋肉痛???』
『初めて聞いた』
『お前は徒競走で負けたときに腹が痛くて本気じゃなったって言い訳する小学生か』
燦
「うぐっ、でっでもでも! 今のは、ほんとにその……そう! 問題文が悪かったと思うんだよ! 大会本番はあるてまメンバーに関係のある単語や言葉が選ばれるらしいし、普段から打ち慣れない文章だったから遅くなってただけなんだって」
『一理ある、のか?』
『まぁ本番では出ないような文章ではあったが』
『そんなに言うならリスナーが有志で作った練習問題でやってみてよ』
燦
「え、練習問題なんてあるの?」
『あるよ』
『黒猫が練習配信をするって言うから黒猫に関連する文章を俺たちで考えて作ってみた』
『べ、別に黒猫のために作ったんじゃないからね!』
『リスナーのツンデレとか誰得だよ』
『何はともあれやってみようぜ!』
燦
「あーはいはい。みんなありがとね。そこまでしてもらったんだし、ちょっとだけやってみようかな。えっと、これかな? よし、スタート」
『結婚しよう』
『俺のものになれ』
『毎朝キミのみそ汁が飲みたい』
『月が綺麗だね』
『愛してる』
燦
「……ねぇ、文章だけどこれで合ってる? さっきからタイピングしてる文章がその……偏ってるというかなんて言うか。てか、これってほんとに練習になってる???」
『ちゃんと黒猫に関連してるだろ?』
『合ってるし練習になってるよ』
『いっぱい練習して打ち慣れようね!』
『文章を作ったリスナーの中に過激派が混ざってる気が……』
『ま、まぁ彼女も黒猫のリスナーだし……』
『てか、これじゃあ最速王の練習じゃなくて催促多の練習だな』
『草』
『何にせよ、練習になってるからヨシッ! ってことで』
◆『アス猫エッ○しろ! ……えっ○とうに!?』◆
燦
「それでね、……ふぁ~っ、にゃふ」
『なに今の?』
『あざとい』
『あくび助かる』
『寝不足か?』
『夜更かししたの?』
燦
「昨日ちょっとね。アスカちゃんと夜遅くまで……ふぁぁぁ。……はふ、してたら寝不足になっちゃって」
『え、なにしてたって?』
『肝心なとこがあくびで聴こえなかったんだが』
『アスカちゃんとなにしたんだよ!』
『そりゃ夜にすることと言えばアレしかないだろ』
『夜の主従逆転ごっこ?』
『えっっっ!?』
『遂にしたのか? アス猫エッ○』
燦
「(アス猫えっ○? んーあっ、エッホエッホのことか)そだよー。みんなよく分かったね。夜遅くまでいっぱい(エッホエッホの話を)したし、たしかそのときに2人で自分の(エッホエッホのコラ画像)を見せ合いっこもしたっけ。みんなも見たい?」
『いっぱいした!? 見せ合いっこも!?』
『えっほんとうに? マジ???』
『そんなんもはやえっ○超えてえっ○えっ○だろ』
『見せるのはまずいですぞ!』
『黒猫、お前はもう寝ろ!』
『BANされちゃう』
燦
「BAN? なんで??? エッホエッホかわいいのに……」
『エッホ、エッホ……?』
『……え?』
『お、俺は分かってたぞ。エッホエッホしてる画像を見せ合いっこしてたんだよな!』
『だ、だよな! 誰だよ、変な想像してたのは!』
『お、俺じゃない!』
『BANされるって言うのは画像の著作権がどうこうの話であって……』
『エッホエッホかわいいよね!』
『俺たちともエッホエッホの話いっぱいしような!』
燦
「??? よくわからないけど、そろそろ眠気が限界だから終わるね。ふぁぁぁ……、ばいにゃー」