あるてまれアスカちゃん劇場´   作:立花アスカの偽猫

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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(601~605)

◆『乗せるもの』◆

 

「……ていう流れで、クリスマスはアスカちゃんがケーキを手作りしてくれることになったんだよね」

 

 

『手作りケーキ!?』

『羨ましい』

『一口ちょうだい』

『てか、つまりクリスマスは2人で過ごすってことだよね』

『てぇてぇ』

 

 

「それで、せっかくなら一緒にデコレーションしようってなってさ。各自でケーキに乗せたいものを用意することになったんだけど何がいいかな?」

 

 

『いいじゃん』

『大手メーカーでも今年は生クリームとスポンジだけのケーキを販売してるらしいよ』

『サンタの砂糖菓子はいいぞ』

『ローソクみたいにポ○キー刺そうぜ』

『映えを狙って線香花火』

『無難に果物かな』

 

 

「あ、ちなみに果物だけど、スポンジの間にも挟むからアスカちゃんが用意してくれるって話だよ。たしか、今年はキウイをメインにするって言ってたかな?」

 

 

『キウイ?』

『おいしいよね』

『そう言えば、キウイにはマタタビと同じ成分が含まれているらしいよ』

『ん? マタタビと同じ成分???』

『猫にマタタビはアカン!』

『女同士、密室、クリスマスの夜、何も起きないはずがなく……』

『あっ』

『まあ、実際はキウイの果実にはほとんどマタタビと同じ成分は含まれてないらしいけどね』

『ちぇ、期待して損した』

『いや待てよ。ワンチャン、アスカちゃんがケーキに乗せるためにマタタビを持ってくる可能性も……』

『流石にそれは草』

『でもアスカちゃんだし……』

『てか、合法的に酔わせる目的ならウイスキーボンボンで良くね?』

『天才かよ。これで決まりだな!』

 

 

 

 

 

◆『○約に同意、します?』◆

 

「配信でやって欲しいゲームや最近のおすすめのゲームってある?」

 

 

『プレイヤーに擬態するAIが出る協力型ホラーゲームやろう』

『ぼっちで?』

『あ、アスカちゃんがいるから……』

『アスカに擬態したAI軍団に襲われる黒猫が見れるってこと!?』

『襲われる(意味深』

『そう言えば、規約に同意するゲームの続きはやらないの?』

 

 

「あーあれね。あれはまぁ……うん。ね?」

 

 

『ね? じゃないが?』

『ちゃんとクリアまでやろう』

『まだ12時間しかやってないだろ』

『前やったときより難易度が緩和されてるよ』

『今度こそクリアまで耐久やる?』

 

 

「クリア耐久は無理ムリ! ぜったいにクリアできないし。同意を迫られるのはもうこりごりだってばぁ~」

 

 

『昔のアニメの終わり方かな』

『アイリスアウトだっけ?』

『無理じゃない! やろう!』

『わたしがクリア耐久できるわけないじゃん、ムリムリ! ムリじゃなかった!?』

『耐久配信じゃなくて百合アニメ始まっちゃう!?』

『まだ12時間しかやってないのに甘えるな』

『あるてまには30時間かけてクリアした人もいるんですよ!』

『まあまあ。黒猫はリアルでもずっと同意を迫られてるんだし勘弁してあげようよ』

『それってぇ、規約の同意じゃなくて婚約の同意なんじゃ……』

『ゲームと違って1回同意するだけでクリアになるよ! やったね!』

『逆に同意しないボタンを選ぶの大変そう』

『本編ではドッキドキアクションゲームじゃなくて、ドッキドキマリードライフが始まるのかな』

『ゴールが結婚なのかも』

『残機が無くなっても同意する前には戻らないから安心してゴールできるね!』

『戻れないの間違いでは?』

『草』

 

 

 

 

 

◆『あけおめ』◆

 

『配信の時間だーーーっ!!!』

『こん……こん……』

『乗り込め―』

『わこつ』

『はじま……らない?』

 

 

『ごめん。なんか機材トラブルで枠開くの遅れそう。ちょっと待ってて』黒猫燦✓

 

 

『りょ』

『機材トラブルなら仕方ないかぁ』

『大丈夫ですか?』立花アスカ✓

『ゆっくりでいいぞ』

『直りそう?』

『そろそろ……くるか?』

 

 

『いっぱい待たせちゃってほんとごめん。今度はOBSくんの調子が悪いみたいで再起動してきます』黒猫燦✓

 

 

『いってらー』

『成功するよう祈っとくわ』

『OBSくんっていっつもそうだよね』

『新年早々ついてないね』

『頼む、直ってくれ!』

『枠が……開、いた!』

 

 

「あ、見えてる? 枠開けてそう? えっと、大丈夫みたいだね。みんなおまたせ、あけおめにゃー。新年初配信はじめていくよ」

 

 

『見えてるよー』

『あけおめにゃー』

『明けましておめでとうございます』立花アスカ✓

『おめでとう』

『こんばんにゃーって言え!』

『それにしてもトラブルが直って良かったね』

『ほんとにな』

『つまり、二重の意味であけましておめでとうってことだな!』

『どういうこと?』

『黒猫の新年初配信とかけまして、新年の挨拶と解きます』

『なぞかけかよ』

『で、その心は?』

『どちらもあ(開・明)けましておめでとう、でしょう』

 

 

「おぉー。枠が開いてめでたいのと、新しい年を迎えてめでたいってことか。上手いじゃん。あの人みたい。えーっとあの人、整いましたの人。あの人も上手だよね」

 

 

『ね○っち?』

『ね○っち上手だよね』

『ね○っち懐かしいな。よくやってたわ』

『ね○っちはいいぞぉ』

『なにこれ? なんで急にコメント欄で性癖開放バトルしてるの?』

『???』

『え、もしかして寝エ○チってこと?』

『エッッッ!?』

『かけましてが卑猥な意味になっちゃう!』

『寝○っち、そういうのもあるのかぁ……ふぅ』

『新しい性癖の扉を開けないでもろて』

『あけおめー』

『草』

『てか、ねず○ち知らないのかぁ。令和だなぁ』

 

 

 

 

 

◆『除霊に成功した』◆

 

「てなことがあってさ、怖いよね。あっ、そうそう。みんなはアスカちゃんの例の配信見た? 幽霊らしき声が配信中に入っちゃったってやつ。まじ怖くない? 自分の配信で起こったらって思うと怖くて配信できないんだけど」

 

 

『切り抜きで見た』

『例の霊のやつ……ぷぷっ』

『女の人の声で、カエ……シテ……って。なにこれ、こわっ!』

『(黒猫)を返してってこと? つまり、正体は黒猫の元カノの生霊だな!』

『BGMや呼吸音、生活音とか霊以外の可能性が高いけどね』

『いや、配信しとるやんけ!』

『アスカちゃん大丈夫かな?』

『心細いだろうし一緒に居てあげて』

 

 

「そうだよね。アスカちゃん一人で不安だよね。こういう時こそ私がアスカちゃんの力になってあげないと。黒猫、動きます!」

 

 

『こいつ、動くぞ!』

『いけ、黒猫!』

『アスねこてぇてぇ』

『で、どうするの?』

『独りで不安なら夫婦(ふたり)になれば安心だね!』

『除霊と言えば……。ま、まさかっ。やるのか黒猫! あの除霊を!』

 

 

「みんな知ってる? 幽霊はエッッッなものに弱いって。だから……怖いけどやるよ! アスカちゃんのために、ベロン除霊!」

 

 

『べ、ベロン除霊だと!? って、なにそれ?』

『説明しよう! ベロン除霊とは、着ている服をベロンとして2つの大きな玉を露出することでエッッッなことが苦手な幽霊を祓うことができる除霊術なのである!』

『エッッッ!?』

『つまり、黒猫は……生えてる?』

『そうじゃないwww』

『てか、2つの大きな玉のない黒猫がやって効果あるのか?』

 

 

「は? あるが???」

 

 

『ないよ』

『だ、大事なのは大きさじゃなくてエッッッなのかどうかだから……』

『ほな、ベロン除霊じゃなくてペタン除霊でもええかぁ』

『それにしてもほんとうにそんな除霊して大丈夫なのか? 危険じゃない?』

『どうせ幽霊は勘違いだし、心配し過ぎじゃね?』

『いや、そうじゃなくて。除霊のためとはいえ、アスカちゃんの前でベロンなんてしたら……』

『あっ』

『幽霊じゃなくてアスカちゃんに襲われちゃう!』

『エッッッ!?』

『あったね、効果。霊じゃなくてアスカにだけど……』

『いや、結果的にエッッッになるから霊にも効いてるぞ』

『ほな、除霊にはセイコウだな!』

『でもその代償に、黒猫はせいきを吸い尽くされて……』

『ふと思ったけど、カエシテって言葉、もしかしたらアスカに憑いてる黒猫の生霊からのSOSだったんじゃ……』

『草』

 

 

 

 

 

◆『あまあま』◆

 

「アスカちゃん、みかんの皮剥いて~?」

 

 

アスカ

「みかんの皮ですか? しようがないなぁ。いいですよ。それでは準備が終わるまで少し待っててくださいね」

 

 

「わーい、ありがとうアスカちゃん」

 

 

アスカ

「あは、どういたしまして。……よし、できました。燦ちゃん、はいどうぞ」

 

 

「あーん」

 

 

アスカ

「燦ちゃん? もぉー、今日は一段と甘えんぼさんなんだから……。あーん」

 

 

「あーん。ん~っ、甘くておいしい~!」

 

 

アスカ

「くすっ、よかったですね。燦ちゃん、もう一つどうぞ。あーん」

 

 

「あーんっ。はぁーしあわせ。それにしてもなんでだろ、今日はいつもより甘くておいしい気がする」

 

 

アスカ

「そうなんですか? でも、特別変わったことはしてませんし、普段食べているものと同じみかんですよ」

 

 

「そうなの? うーん。あっ、じゃあ今日はアスカちゃんがあーんってしてくれたからかもね」

 

 

アスカ

「もっ、もぉー。燦ちゃんったら……。煽てるのが上手なんだから……」

 

 

「えへへっ」

 

 

アスカ

「ところで燦ちゃん。残りのみかんはどうしたら……」

 

 

「あーん」

 

 

アスカ

「あ、あはは。だよね……。もぉー、あんなこと言われた後であーんするの恥ずかしいのに……」

 

 

「……だめ?」

 

 

アスカ

「うっ、それは……ずるいよ。……あーん」

 

 

「あーんっ。ん~っ、あま~い!」

 

 

 

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