あるてまれアスカちゃん劇場´   作:立花アスカの偽猫

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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(606~610)

◆『それなら中止よ』◆

 

アスカ

「燦ちゃん、今日のデート楽しみですね!」

 

 

「えへへ、そうだね!」

 

 

『~♪♪♪』

 

 

「ん? ごめん、アスカちゃん。電話が来たみたいだからちょっと待ってて」

 

 

アスカ

「はい、分かりました」

 

 

「もしもし? ……えっ!? ……あっはい。その……はい、はい……。……ふぅ、お待たせ」

 

 

アスカ

「燦ちゃん、顔色が悪いようですがどうかしましたか?」

 

 

「あ、う、その……えっと、スケジュールをなんか勘違いしてたみたいで……なんて言うか、えっと、その……」

 

 

アスカ

「もしかして今からお仕事ですか?」

 

 

「……うん。大事な収録が今日だったみたい。一緒にお出掛けするの、楽しみにしてたのにごめんね」

 

 

アスカ

「いえ、気にしないでください。勘違いするのは誰にでもあることですし、デートが中止になるのは残念ですが、お仕事ならしかたないですよ」

 

 

「ホントにごめんね。この埋め合わせは絶対にするから。お詫びに欲しいものとか、なにかして欲しいことがあったら遠慮なく言って」

 

 

アスカ

「お詫びなんてそんな。ぜんぜん気にしなくてもいいのに」

 

 

「いやいや、私が日にちを勘違いしてなければこんなことにはならなかったんだし、悲しませちゃったアスカちゃんのためにどうしてもお詫びしたいの。だから、ね?」

 

 

アスカ 

「そう、ですか。……分かりました。燦ちゃんがそこまで言うのなら……考えてみます」

 

 

「うん、ぜひそうして。なんでも言っていいからね」

 

 

アスカ

「うーん。あっ、それなら……」

 

 

「ん? なになに聞かせて?」

 

 

アスカ

「燦ちゃん、あのね。……ちゅー、しよ?」

 

 

「……にゃっ!? い、今から!?」

 

 

アスカ

「ほ、ほら。今から燦ちゃんはお出かけするよね。だから、その……お見送りしないとだし……」

 

 

「あ、あっうん。たしかに? で、でも、ちゅーなら帰って来た後でも……」

 

 

アスカ

「め、迷惑だってことは分かってます。でっでも、一人お留守番するのは寂しくて……、だからその……少しでも燦ちゃんの温もりを感じたいの」

 

 

「あ、アスカちゃん……」

 

 

アスカ

「今、してくれたら、ちゃんと我慢していい子で待ってるから……。だから……だめ、かな?」

 

 

「あ、あぅ。……わ、分かった。元はと言うと私のせいだし、それでアスカちゃんが少しでも寂しい思いをしないなら……」

 

 

アスカ

「あは、ありがとうございます。……燦ちゃん、行ってらっしゃい。……早く、帰って来てくださいね?」

 

 

「もちろん、なるべく早く帰って来るから。それじゃあ……」

 

 

アスカ

「っ……んっ」

 

 

「ん……行って来ます」

 

 

 

 

 

◆『一緒にしたいこと』◆

 

「良く知らないんだけど、最近ぼいんぼいんドロップシール? ってのが流行ってるらしいね。みんなは知ってる?」

 

 

『ボ○ボンドロップシールな』

『たしかにぼいんって立体感のあるシールだけど!』

『そんな卑猥なシールが流行ってたまるか』

『なんか平成女児ブームの一つとして流行ってるくらいしか知らないなぁ』

『偽物もあるらしいけどおじさんだから違いが分からん』

『黒猫は集めてないの?』

 

 

「私? 私はそういうの興味ないし集めてないよ」

 

 

『JKなのに?』

『逆張りかな?』

『女児なんだから集めなよ』

『楽しいよ』

『持ってないと仲間外れにされるって聞いたけど大丈夫?』

『あっ、ごめん。そもそも黒猫は集めても交換する友達がいないもんね』

 

 

「は? いるが??? 交換する友達」

 

 

『お、おう。良かったじゃん』

『イマジナリーフレンドは数に入らないぞ』

『(アスカちゃんが)いるが?』

『アスカちゃんは友達枠でいいのだろうか?』

『でも、交換する友達がいても交換するものがないから意味ないじゃん』

『シールを集めてないなら、平成女児ブーム繋がりでプロフィール帳を交換しよう』

 

 

「プロフィール帳!? うわっ、懐かしい。昔、クラスのみんなが交換してたっけ」

 

 

『クラスのみんなが交換してた……』

『あっ察し』

『涙拭けよ』

『黒猫燦に悲しい過去……』

『黒猫にはアスカちゃんがいるだろ。プロフ交換童○を卒業させてもらおう』

 

 

「いや、別に悲しい過去とかないし、今更プロフィール帳交換もしないから」

 

 

『えっ、しないの!?』

『コラボ企画でやれば?』

『それいいじゃん!』

『もっと仲良くなれるよ』

『俺らも二人のことを知れてウィンウィン』

 

 

「うーん、まぁ企画でやるかは一先ず置いといて、自分のプロフィール帳を書いてみるのはやってみてもいいかもね」

 

 

『やった!』

『企画でもやれ!』

『それじゃあ自己紹介からしてみようか』

 

 

「えっと、まずは名前からだよね。名前は黒猫燦で、年齢はぴちぴちのJK。誕生日は12月24日、スリーサイズは上から……」

 

 

『知ってる』

『うんうん、ってスリーサイズ!?』

『てか、プロフィール帳にスリーサイズを書く欄なんてあったか?』

『まるでAVの冒頭にあるインタビューだな』

『エッッッ』

『BANされちゃう!』

『あ、アニマルビデオだからセーフ!』

『くそっ、なんで学生の頃の俺は女子と交換しなかったんだ……』

 

 

「……こんな感じでどうかな? 他になにか書いた方がいいことある?」

 

 

『うーん、他になにか書くことあったか?』

『もし~ならどうする。みたいなやつがあった気がする』

『1億円当たったらとか?』

『無人島に一つ持っていくならは書いた記憶があるな』

『将来したいこと、なんて項目もあったかも』

『配信の企画としてなら、コラボ相手と今後したいことの方がいいかも』

 

 

「なるほどね。えっと、じゃあ今後二人で一緒にしたいことはって項目にして……。例えば、相手がアスカちゃんだとしたら、オフコラボでゲームしたいとか、あとバレンタインにお菓子作りを一緒にしたいとか。こんな感じで書けばいいんだよね」

 

 

『そうそう』

『バレンタインにお菓子作りいいじゃん!』

『って、あっ!?』

『文字数の関係で仕方ないとはいえ、そこで改行するのはマズいって!』

『オフコラボでゲームしたい。あとバレンタインにお菓

子作りを一緒にしたい』

『改行のタイミングもだけど、【お菓】が位置的にちょうど黒猫の立ち絵で隠れてるのも芸術点が高い』

『ここから配信を見始めた人はどう思うだろうか……』

『いぇ~い、アスカちゃん。見ってるぅ~?』

『アスカちゃんが勘違いしちゃう!』

『今後二人で一緒にしたいことでこれは流石に、ね?』

『黒猫が悪いわ』

『プロフィール帳交換の本来の目的である仲良くなるのは達成できてるしまぁ……』

『このままだと、アスカちゃんがプロフ交換で持ってくるの、プロフィール帳じゃなくて婚姻届か出生届になりそう』

『草』

『いや、たしかにそれにもプロフィール書いてるけどwww』

 

 

 

 

 

◆『おもちみたいな』◆

 

「んー、ひま。……アスカちゃ~ん」

 

 

アスカ

「きゃっ。燦ちゃん、急に抱き着かれたらびっくりしちゃいますよ」

 

 

「えへへ、ごめんね。暇だから甘えたくなっちゃった」

 

 

アスカ

「も、もぉー。甘えんぼさんなんだから。よしよし」

 

 

「ごろにゃ~ん」

 

 

アスカ

「あは、お腹に顔をすりすりされたらくすぐったいよぉ」

 

 

「だってぇ、これが一番、柔らかいおもちが良い感じに当たって気持ち良いんだもん」

 

 

アスカ

「お、おもち……。えっと、燦ちゃん。そんなに、そのもちもt……ぷにぷにしてますか?」

 

 

「ん~? えっと、ぷにぷにというか……ずっしり?」

 

 

アスカ

「ずっしり!? あ、あはは。ずっしり、ですか……」

 

 

「あ、あれ? アスカちゃん、なんでそんなに落ち込んでるの?」

 

 

アスカ

「だって……。私、そんなにずっしりしてるかな? ……ねぇ、燦ちゃん。……どう、ですか? ずっしりしているかどうか、もう一回、今度は見て確かめてくれる?」

 

 

「あっあっ! おっおなかが! それにししし下おおおもちちちちちも、みっみえっ?」

 

 

アスカ

「目、逸らさないで。私の身体……、おもち、みたいかな?」

 

 

「お、おもち。おもち、みっ……見たい、です……」

 

 

アスカ

「……はぁぅ」

 

 

「あ、アスカちゃん!? なんで急に膝から崩れ落ちて……、てかおもちは? おもち見せてくれるって話だったよね? えっえっ???」

 

 

 

 

 

◆『本命はギリチョコじゃない』◆

 

『アスカちゃん、チョコください』

 

 

「は? アスカちゃんのチョコは全部私のなんだが???」

 

 

アスカ

「っ!? あはっ、とのことです。聞いての通り、燦ちゃん以外にあげると拗ねちゃいそうなので。すみません」

 

 

『てぇてぇ』

『独占欲つよつよキャット』

『義理でもだめか?』

『ギリだめだろ』

『黒猫が羨ましい』

『じゃあ黒猫のでいいや』

 

 

「いや、じゃあってなに!? 他に言い方あるよね! まったく、私のが欲しいってなんで素直に言えないかなぁ」

 

 

『べ、別に黒猫のチョコなんて欲しくねぇーし!』

『勘違いしないでよね!』

『どうせ既製品だろうし』

『黒猫から貰わなくてもママから貰えるから……』

『急に義理の妹ができてチョコをくれるかもしれないから大丈夫だもん!』

 

 

「はぁ、みんなどうせ貰えないのに意地張っちゃってさぁ。頭を下げて頼めば、もしかしたら美少女のチョコが貰えるかもしれないんだよ? この際プライドなんて捨てて、黒猫燦さまの手作り最強おいしいチョコレートがどうしても食べたいですぅ~。どうか卑しいわたくしめに一欠片でもいいので恵んでくださぁ~いって素直に言いなよ」

 

 

『どんだけ自分の手作りチョコに自信があるんだよ』

『過去の料理配信の失敗を忘れたのか?』

『溶かして型に入れただけの義理チョコなのにな』

『いや、黒猫の手作りチョコは義理チョコレートじゃなくてギリチョコレートだから』

『草』

『ビターはビターでも焦がした苦味がするに違いない』

 

 

「ぐぬぬ、好き勝手バカにしてぇ……。そんなにギリチョコがいいなら、お望み通り失敗作を口にぶちこんであげるから覚悟しろよ!」

 

 

『いや、だからいらないって』

『遠慮しとく』

『食べものを粗末にしたらいけないんですぅ』

 

 

アスカ

「そうですよ。だめですよ、燦ちゃん」

 

 

「そんな、アスカちゃんまでリスナーの味方するなんて……」

 

 

アスカ

「あっいえ、そうではなくてですね。失敗作とはいえ、燦ちゃんのチョコは全部私のなんですから、相手がリスナーさんでも勝手にあげられると困っちゃうなって」

 

 

「はえ? ……そ、そう? あっうん。じゃあやめとく。……えへへっ。アスカちゃんちゅき」

 

 

アスカ

「あは。私も燦ちゃんがちゅきだよ」

 

 

『てぇてぇ』

『独占欲つよつよなのはアスカもだったか』

『お前のものは俺のもの。俺のものはお前のもの。ってこと?』

『甘すぎて胸やけしそう。チョコじゃなくてブラックコーヒーをくれ』

『でもこれって失敗作を押し付けられてるだけなんじゃ……』

『草』

『これってシャークトレードだよね』

『まぁ自分で言い出したことだし……』

『ともかく、お腹だけは壊さないように気をつけて欲しい』

『だよね。血とか髪の毛とかいろいろ入ってるかもしれないし』

『……ん?』

『もしかして気をつけないといけないのってアスカだけじゃなくて……』

『そりゃ失敗作との交換なんだからそれ相応のものじゃないとつり合い取れないし』

『俺のもの(意味深)はお前のものって、そういう……』

『そ、それでもギリチョコだから……セーフ!』

 

 

 

 

 

◆『シュレディンガーの猫しっぽ』◆

 

「2月22日は猫の日だよ。てなわけで、アスカちゃんには猫になってもらいます! まずは猫耳!」

 

 

アスカ

「きゃっ」

 

 

『おぉーっ!』

『ねこみみかわいい』

『こいつ、動くぞっ!』

 

 

「アスカちゃん、よく似合ってるよ。かわいい!」

 

 

アスカ

「はぁぅ。あ、ありがとうございます」

 

 

「それじゃあ、次はこのしっぽね。付けちゃうからじっとしててね」

 

 

アスカ

「ひゃっ!? さ、燦ちゃん。そこ触られると……んっ」

 

 

「あ、あれ? これ、ちゃんと(ベルトの穴に)入っているよね? うーん、これで合ってると思うけど、締め付けが緩いのかちょっとグラグラしてるね。アスカちゃん、(お腹に)もっと力入れてきゅって(ベルトを)締めれそう?」

 

 

アスカ

「は、はい。頑張ってみます。ふっ、ん、んん~っ……」

 

 

「うん、良さそう。どう? きつくない?」

 

 

アスカ

「だ、大丈夫……です」

 

 

『これBANされない? 大丈夫?』

『……ふぅ』

『このしっぽってもしかして入れるタイプの……』

『いや、ベルトで固定するタイプだから! 入れるのはベルトの穴! そうだよな!?』

『あれ? でもベルトタイプってベルトの穴に通さなくてもそのまま付けれた気が……』

『位置的にベルトのところにつけた方がしっぽっぽくなるんだよ。知らんけど』

『それにベルトの上にベルトするのは大変だから外したんだろ。たぶんね』

『なんでもいいから早く見せろ!』

『てか今更だけど、リアルで付けても俺らが見れるのは実物とは別なんじゃ……』

『は? 絵ッッッじゃん!』

『でも見えない方が妄想が捗るだろ?』

『……たしかに』

『つまり、シュレディンガーの猫しっぽってことか』

『草』

『どゆこと?』

『入ってるのと入ってないのが同時に存在してるんだぞ』

『ふーん、エッッッじゃん』

 

 

 

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