あるてまれアスカちゃん劇場´   作:立花アスカの偽猫

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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(611~615)

◆『ねこにキュンと』◆

 

『最近嵌ってるものってある?』

 

 

「最近嵌ってるもの? そうだなぁ、うーん。あっ、そう言えば○ックスでねこのイラストを見るのに嵌ってるかも」

 

 

アスカ

「ねこちゃんのイラストですか?」

 

 

「うん。丸まって眠っている太ったねこのイラストなんだけど、特に好きなのは舌を出したまましまい忘れている子のイラストかな」

 

 

『ねこのイラスト?』

『なんかのキャラクターかな?』

『想像しただけでかわいい』

『いいね!』

『うーん、話を聞いた感じだとどこかで見たことのあるイラストな気がするな』

 

 

「アスカちゃんはどう? 最近なにかに嵌っている?」

 

 

アスカ

「そうですね。それで言うと私も燦ちゃんと同じように、エ○クスなどに投稿されているねこちゃんを見ることに嵌ってますよ。とはいえ、私がよく見てるのはイラストではなく画像や動画ですけど」

 

 

「え、そうなんだ! あっじゃあ、良かったら今度ねこの見せ合いっこしよう!」

 

 

アスカ

「見せ合いっこですか? あは、いいですね。ぜひしましょう! とっておきのねこちゃんを用意しておきますね」

 

 

「やった! アスカちゃんのねこはどんな感じなのかな。はぁー、楽しみ」

 

 

『いいなぁ』

『いいじゃん。ぜひ俺のねこも見てくれ』

『ねこ飼ってないけど、イラストでいいなら俺も投稿してみようかな』

『そう言えば、ねこのイラストで思い出したけど、股間にねこの顔を描いて机(テーブル)で下を隠すとねこが寝てるように見えるイラストがあったよね』

『もしかして黒猫が言ってるねこのイラストって……』

『あっ』

『黒猫、お前さぁ……』

『センシティブなのはいけないと思います!』

『あれ、じゃあ黒猫の言うねこの見せ合いっこって……』

『エッッッ!?』

『……ふぅ』

『それはあかんて』

『ま、まぁ本当にねこの見せ合いっこをするだけかもしれないし』

『ぜひ配信でやって欲しい』

『ねこはマズい!? BANされちゃう!』

『じゃあゾウの顔にすれば大丈夫だな!』

『生やすな!』

『昔のク○ヨンしんちゃんかな?』

『草』

 

 

 

 

 

◆『特別な日』◆

 

「エ○クスでお知らせがあったけど、アスカちゃんが体調不良とのことなので、今日のひな祭りオフコラボは中止となります。楽しみにしてたみんなはごめんね」

 

 

『ええんやで』

『わざわざ配信してまで教えてくれてありがとう』

『体調不良なら仕方ないよ』

『お大事に』

『お知らせ読んだけど心配だなぁ』

『病気とかじゃないよね?』

 

 

「あ、それは大丈夫。体調は悪いみたいだけど病気とかではないらしいから。安静にしていれば問題ないってアスカちゃんも言ってたし」

 

 

『それなら良かった』

『風邪の引き始めみたいな感じなのかな?』

『病気ではない体調不良となると……はっ、まさか!?』

『えっと、つまりどゆこと?』

『つわりだな』

『!?!?!?』

『おぉそれなら納得……ってつわり!?』

『めでてぇてぇ』

『ままま待って! まだそうと決まったわけじゃ……』

『じゃあ他に何がある?』

『えっと、女の子の日とか?』

『あー、なるほど』

『そっちもあるか』

『それなら体調不良で休んでも仕方ないな』

 

 

「あのさ、コメント欄で勝手に盛り上がってるところを悪いんだけどさ。ひな祭りがアスカちゃんの体調不良に関係してるってどういうこと? ひな人形の呪いとか都市伝説的な話してる?」

 

 

『???』

『どうしてこの流れでひな祭りが出てくる?』

『急に関係ないホラーやめてね』

『いや、たしかにひな祭りも女の子の日だけども!』

『黒猫、まさかお前……』

『無知シチュたすかる』

『流石に女の子の日って呼び方を知らないだけだろ』

『もしくは黒猫おっさん説』

『いや、男でも女の子の日って言葉くらい知ってるだろ』

『義務教育の敗北だな』

『草』

『そんなことある?』

『まあ黒猫だし。知らなくてもありえる』

『保健体育の勉強しなきゃ!』

『ともかく、女の子には特別な日があって体調が悪くなりやすいって覚えておけばいいと思うよ』

 

 

「えっと、なるほど?」

 

 

 

 

 

◆『○か○しした』◆

 

『ホワイトデーは何してた?』

 

 

「ホワイトデー? ホワイトデーはアスカちゃんと一緒だったよ。お泊りもしたし、おいしいお菓子もいっぱい食べれて大満足の一日だった」

 

 

『アスねこてぇてぇ』

『食べる専門かよ』

『お返しくらいちゃんとしろ!』

『良かったじゃん』

『お菓子はなに食べた?』

 

 

「お菓子はやっぱりチョコ系が多かったかな。マカロンやマドレーヌとかもあったけど。あ、あとパイがすごく大きくておいしかった」

 

 

『アスカちゃんのパイがすごく大きくておいしかった!?』

『黒猫が言うとなんか卑猥に聞こえるな』

『アスカちゃんのπを堪能したのか』

『そりゃ大満足な一日だろうよ』

『じゃあ、黒猫のお返しは板チョコ(笑)かな』

 

 

「いや、お前ら頭中学生か! てか、誰の胸がまな板チョコだ!?」

 

 

『いや、だって……』

『ホワイトデーの夜、若い女が2人、1つ屋根の下。なにも起こらないはずもなく』

『πの一つや二つくらい食べたかなって』

『そう言えば、ホワイトデーにマドレーヌを贈るのは【特別な関係を築きたい】【もっと仲良しになりたい】という意味があるとか』

『なかよし!?』

『特別な関係……』

『これは確信犯かな』

『さっきのお泊りって言葉が意味深になってきたな』

『アスねこは――ある!』

『黒猫、お前だったのか。ホワイトデーのプレゼントは……』

『俺自身がプレゼントになることだ!』

『ホワイトデーは燦倍返しって言うしな』

『ちゃんと○か○しできてえ○い!』

『え、な○だ○?』

『ホワイトデーってそういう……』

『ちょっと男子、やめなよー』

『草』

 

 

 

 

 

◆『いき違い』◆

 

アスカ

「あれ、燦ちゃん? 今日は午後から病院に健康診断を受けに行くって言ってませんでしたか?」

 

 

「あー、そうなんだけど。面倒くs、じゃなくて今のところどこも調子悪くないし、行かなくてもいいかなって」

 

 

アスカ

「もぉー、だめですよ燦ちゃん。病気は自分では気づかないうちに進行していることもありますし、悪くなる前に早期発見することが大事なんですから。それに事務所の方から定期検診を受けるように言われているんですよね? マネージャーさんに怒られちゃいますよ」

 

 

「だってぇ……。注射怖いし……」

 

 

アスカ

「うーん、あっそうだ。燦ちゃん、これを見てください」

 

 

「紐にくくりつけた……5円玉? えっと、これがなんなの?」

 

 

アスカ

「これは催眠術の道具です」

 

 

「えっ、催眠術?」

 

 

アスカ

「はい。3月21日は催眠術の日らしいので、これを使って、今から燦ちゃんに催眠術をかけます。そうすれば注射も怖くなくなって病院に行きたくなるんじゃないかと思いまして」

 

 

「そう上手くいくかなぁ」

 

 

アスカ

「物は試しと言いますし、一度試してみるのはどうですか?」

 

 

「うーん、まぁ一回くらいならいいかな」

 

 

アスカ

「あは、決まりですね。では力を抜いて揺れる5円玉をぼぅーっと見つめてください。あなたは段々眠くなる、あなたは段々眠くなる……」

 

 

「……いや、寝かせちゃだめでしょ?」

 

 

アスカ

「あっ。……あ、あはは。そうでしたね。ごほん。えっと、では改めまして。あなたは注射が怖くなくなる。あなたは注射が怖くなくなる……」

 

 

「(うーん、あんまり催眠が効いてる感じがしないなぁ。やっぱり効果がないんじゃ……)」

 

 

アスカ

「(やはり素人の催眠術では効き目が薄いのでしょうか。あ、そう言えば催眠術の本には他の方法もありましたね。そちらも試してみましょう)燦ちゃん、次は目を瞑ってください」

 

 

「目を? う、うん。わかった」

 

 

アスカ

「ありがとうございます。では……リラックスしてくださいね?」

 

 

「ふあっ!?(あ、アスカちゃんの声が耳元で……!? これはまさか……りっ、リアルASMR!?)」

 

 

アスカ

「力を抜いて……。リラックス……リラックス……。全身から力を抜いてリラックスすると、注射への恐怖がふわふわ~ってどこかに消えてなくなっちゃった。だからもう注射は怖くない……。病院に行くのは気持ちいいことなんだって思っちゃう。……どう? 病院に行きたくなってきたよね? じゃあ最後に、今からカウントダウンするね。それが終わったとき、あなたはもう行きたくて我慢できない身体になっちゃうけど……いいよね? 10……あなたは病院独特のあの匂いが恋しくなる……。9……病院に行く準備をするのが遠足前日の夜のように楽しみになる……。8……」

 

 

「っ……!?(いや、ちがう!? これはASMRじゃない……催眠音声だ!?)」

 

 

アスカ

「……0。……はい。……どうでしたか? 行きたくなりましたか?」

 

 

「ぁっぁっ……っ。な、なぁんで……。やぁだ、やだやだやだぁ……。い、いきたい……いきたいの……。アスカちゃん……いっ、いかせてよぉ……」

 

 

アスカ

「っ!? まさか本当に……? えっと、燦ちゃん。(注射)ちゃんと我慢できる? (病院)一人で行けそう?」

 

 

「む、っむりぃ。はぁはぁ、い、いきたいのに……。あっ……アスカちゃん、いぢわるしないでぇ……。一人じゃいけないのぉ……」

 

 

アスカ

「あは、もぉー仕方ないなぁ。じゃあ一緒に行こうか……病院に」

 

 

「う、うん。一緒に……一緒にいこっ。病院に……。えっ、病院???」

 

 

アスカ

「え?」

 

 

「えっ……えっ???」

 

 

アスカ

「えっと……燦ちゃん。催眠術にかかって、病院に行きたくなったんですよね?」

 

 

「催眠……術? ……あっ、あーっ! うん。そうそう、催眠術ね! そうなんだよ! 催眠術にかかって病院に行きたいなーって。けど、一人だと心細いからアスカちゃんにもついて来て欲しいなって話だよね!!!」

 

 

アスカ

「あは、そうですよね。よかった。なにか行き違いがあったのかもと心配になっちゃいましたよ」

 

 

「あ、あはは……。まぁ確かに違う意味でいき違いはあったかも……」

 

 

アスカ

「え?」

 

 

「ななななんでもない!? そんなことより、病院に行くなら準備しないと! ねっ、ね!」

 

 

アスカ

「そうですね。では、準備を済ませたら一緒に行きましょうか」

 

 

「うん!」

 

 

 

 

 

◆『構って欲しいときにしてる行為』◆

 

「パソコンで作業していると、猫が構って欲しいって邪魔しに来るやつあるじゃん。たまに動画で見るけどあれいいよね。みんな分かる?」

 

 

『あーあれね』

『うちの猫もよくやるよ』

『これがあるから家で仕事できないんだよなぁ』

『かわいいんだけどね』

『逆に俺はこれ目当てで家に仕事を持ち込んでる』

 

 

「あ、やっぱり猫あるあるなんだ。みんないいなぁ。そういう機会がないから、なんか憧れるっていうか、一度でいいから体験してみたいよね」

 

 

『分かる』

『くそ、猫アレルギーじゃなければ……』

『猫カフェにノートパソコンって持ち込み可能かな?』

『そこまでしてされたいのものか?』

『普段は甘えてこない猫が構って欲しいってすりすりしてくるんだぞ。サイコーだろ!』

『それは……そうかも?』

 

 

「あっ、そうそう。猫で思い出したんだけど、この間アスカちゃんと出掛けたときに……」

 

 

 

後日

 

 

 

「最近、アスカちゃんがうちにノートパソコン持ってきて作業しているんだけど。そんなに忙しいのって聞いても答えをはぐらかすし、なんでかそわそわしながらよくこっちをチラチラと見てるから、どうしたのって聞いてもなんでもないとしか答えてくれないんだよね。みんなはこういうときどうすればいいと思う?」

 

 

『あっ』

『それってぇ!』

『アスカちゃん、もしかして……』

『いや、確かに一度は体験してみたいって言ってたけど!』

『まぁ黒猫だから猫側でも間違ってはないか……』

『そこまでしてされたいものか? 猫は猫でも黒猫だぞ?』

『まぁ、黒猫大好きアスカちゃんだし……』

『てか、どうすればいいのかなんて明白だろ』

 

 

「えっと、お仕事がんばってって応援するとか?」

 

 

『うーん』

『ほんと黒猫はさぁ』

『間違ってないけど間違ってるんだよなぁ』

『健気なアスカちゃんが可哀想になってきた』

『この様子だと、逆にアスカちゃんが黒猫に構って欲しいってすりすりしだすのも時間の問題だな』

『はっ!? まさかそれが狙いで……いやないか。黒猫だし』

『草』

 

 

 

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