あるてまれアスカちゃん劇場´ 作:立花アスカの偽猫
◆『彼女に運転させてて横転した』◆
燦
「はい。てなわけで、本日は彼女に運転を教えるゲームを実況していきたいと思います」
『わーい』
『どんなゲームなんだろ?』
『マイクで入力した音声でAIに指示を出してゲーム内の車をAIに運転させてクリアを目指すゲームだね』
『難しそう』
『てか、黒猫って運転教えることできるのか?』
『因みに運転免許持ってる?』
燦
「……ないけど?」
『ないんかい!?』
『クリア無理だろ』
『今日は耐久かな?』
『途中でクリアを諦めてゲームを投げ出すに赤スパを賭けるぜ!』
『ぶつかったら即終了』
『それだと5分ともたずに配信終了するだろ』
燦
「勝手に配信終わらせようとすな!? たしかに運転免許証は持ってないけど所詮ゲームでしょ。それに運転するのは彼女だし、私は指示するだけなんだから大丈夫だって」
『ごめんて』
『うーん、不安しかない』
『隣で変な指示出される彼女が可哀想』
『そう言えば彼女の名前を決められるけどどうする?』
『アスカちゃんか? でも、車を運転するイメージはあまりないけど』
燦
「あ、たしかに。じゃあ他の人で車といえば……結?」
『!?!?!?』
『だれよその女!』
『黒猫公認彼女きちゃ!?』
『ゆいくろてぇてぇ』
『ゆいくろはビジネスじゃなかった!?』
『アスねこないなった……』
燦
「あ、ちがっ!? ちがうから! よく結に誘われてドライブに付き合ったり、収録とかに遅刻しないように車で迎えに来てもらってたりしてるから運転のイメージがあっただけで、結とはそういうんじゃなくて、だからその、えっと……と、とにかく違うからな!」
『はいはい、素直じゃないんだから』
『ゆいくろはあります、って言え!!!』
『付き合ったり!? 今付き合ったりって言った!?』
『ドライブデート、だと!?』
『末永く爆発しろ』
『そんなぁ、アスカちゃんの脳が破壊されちゃう!』
『いぇーい、アスカちゃん見ってる~?』
『やめなよー』
『もしかして地雷ステージもう始まってた?』
『その地雷、もう爆発してるよ』
『爆発しろの伏線回収早かったな』
『てか、まだゲーム始まってないってマ?』
『残念だけど、リスナーと意見がぶつかったからここで配信は終了だぞ』
『ほな仕方ないかぁ。ばいにゃー』
『ぶつかったら即終了ってそういうんじゃないと思うけど……』
『彼女に運転じゃなくて本命を教える配信になっちゃったね』
『↑本命じゃなくて浮気相手だから。そこのところ間違わないでもろて』
『まさか車より先にアスカちゃんが横転することになるとは……』
『草』
◆『お世話になります』◆
燦
「アスカちゃん、なにか悩み事? 力になれるかわからないけど話聞くよ」
アスカ
「ありがとうございます。実は知り合いの方が大切にしてる猫ちゃんを引き取ってくれないかと相談を受けてまして」
燦
「へぇー、そうだったんだ」
アスカ
「はい。それで私もその猫ちゃんのことは好きですし引き取ることに問題はないのですが、一緒に住むようになったときに構いすぎてしまわないかとか、逆にちゃんと満足してもらえるのかとか心配で、最後の一歩が踏み出せなくて悩んでいたんです」
燦
「なるほど、難しい問題だね。うーん、あっそれならその知り合いの人に連絡して、1週間くらいお試しで預からせてもらって一緒に過ごしてみたらどうかな?」
アスカ
「でも、それだと猫ちゃんのストレスになってしまいませんか?」
燦
「あ、そっか。急に慣れない場所に連れて行くのはだめかぁ。でも、それならアスカちゃんがその人のお家に泊まらせてもらって一緒に過ごすのはどう?」
アスカ
「うーん、いいアイディアだと思いますが迷惑にならないでしょうか?」
燦
「大切にしてる猫のためなんだから大丈夫だって。それに、もしだめならだめで別の方法を一緒に考えればいいんだよ」
アスカ
「……分かりました。一度連絡を取って提案してみます。燦ちゃん、相談に乗っていただきありがとうございました」
燦
「どういたしまして。またなにかあったときは私で良ければ相談に乗るし、できるだけ力になるから、遠慮せずになんでも言ってね」
アスカ
「あは、はい! 分かりました。そのときは遠慮せずに燦ちゃんにお願いするね」
後日
燦
「えっと、アスカちゃん? その荷物は? 事前にお泊りしていいかとは聞かれてたけど、それにしても少し荷物が多いような……」
アスカ
「そうですか? 1週間分ですから、これくらいは普通だと思いますよ」
燦
「え、1週間?」
アスカ
「はい、1週間です。あ、もちろんちゃんと燦ちゃんのお母様に話は通してますので安心してくださいね」
燦
「あ、うん、そうなんだ……(あれ、もしかしてこの間の話って……)」
アスカ
「ん? 燦ちゃん、どうかしましたか?」
燦
「う、ううん。なんでもない! え、えっと……、1週間お世話になります?」
アスカ
「ふふっ、……はい! こちらこそ1週間お世話になりますしお世話頑張ります!」
◆『in夢で反省』◆
燦
「この度は、配信に2時間も寝坊してしまい、まことに申し訳ありませんでした!!!」
『でっか』
『鼓膜ないなった』
『音でかすぎぃ!』
『謝って』
『なんで謝罪会見で謝罪することが増えるんだよ』
燦
「あっあっ、ごめんなさい。ででででも、これはみんなが謝罪配信早くしろって急かしたからであって、寝起きでろくに準備もできてなかったんだからミスくらい仕方ないというか、寧ろこうして謝罪配信してる私えらくない?」
『開き直るな!』
『えらくない』
『エロくもない』
『てか、まだ声でかいって』
『音もでかいし態度もでかい』
『それが謝罪する側の態度か?』
燦
「え、まだ大きい? えっと、じゃあこれくらいにして……。えとえと、音量バランスどうかな? まだ声が大きいとか逆に小さいとかありそう?」
『まだちょっと声が大きい』
『BGMが大きいのかも』
『パシャパシャってカメラの効果音がうるさい』
『小さいのは胸だけだね』
『草』
燦
「は??? でかいが??? コメントしたお前、えっもしかして夢の中からコメントしてる? 寝言でコメントするの上手だね? でも夢と現実は違うんだから、次からは私みたいにしっかり起きてからコメントしようね?」
『うっさっ!?』
『だから声でかいって!』
『私みたいにしっかり起きてから(2時間寝坊している』
『寝言でコメントとは???』
『リスナーは悪くないよねぇ』
『悪いのは遅刻も込みで黒猫だろ』
『謝罪会見もまともにできないのかよ』
『だれか保護者(アスカちゃん)連れて来てー』
『やっぱり隣で囁いてくれる人が必要だったな』
『え、謝罪会見でASMRを!?』
『ちげぇよwww』
『てか、お前もちゃんと反省しろ!』
『それはそう』
『また炎上しそう』
『まずい、いま炎上したら踊らさせられるぞ』
『黒猫、お前反省してませんねぇすぎぃ』
『独りぼっちは寂しいもんな……(アスカちゃん参戦』
『関係ないアスカちゃんを巻き込まないでもろて』
『アスカちゃんまで一生ネットの宝物になってしまう!』
『そうなったら黒猫が責任取るしかないな』
『責任? ふむ……なるほど』
『一生アスカの宝物』
『いや、それは今までと変わらないのでは?』
『あ、たしかに。ほな炎上してもええか』
燦
「いいわけあるかっ!」
◆『1以外はなかった』◆
アスカ
「最近、浮気判定ペーパーというのがV配信者の間で流行っているのですが、燦ちゃんは知ってますか?」
燦
「浮気判定ペーパー? あぁ、アレのことか。最近流行ってるよね。いくつかの項目に対して1~3で答えるやつで、1が浮気で2が浮気じゃないけど嫌、3が浮気じゃないだっけ」
アスカ
「はい、そうです。いろいろな項目がありますが、燦ちゃんならどう答えますか?」
燦
「うーん、どうだろ? そもそも男と付き合ってるイメージが湧かないからなぁ……。私が付き合っているとしたらアスカちゃんだし……」
アスカ
「……? よく聞こえなかったのですが、私の顔になにかついてますか?」
燦
「あっいや、なんでもないよ!」
アスカ
「そうですか???」
燦
「えとえと、あっそうだ。アスカちゃんはどうなの? どこからが浮気だと思う?」
アスカ
「私ですか? うーん、そうですね。仕事の付き合いでランチに行ったり飲みに行ったりすることもあるでしょうし……」
燦
「うんうん、それは仕方ないよね」
アスカ
「ですから、誰と何をしたかではなく、恋人のことを一番に想えなくなったら浮気なのかなって思います。……燦ちゃんは、そこのところどう思いますか?」
燦
「わ、私は、えっと……アスカちゃんのこと、い、一番に想ってるから。だから、えと、その……」
アスカ
「……あは。燦ちゃん、私のこと一番に想ってくれてるんだ。えへへ、……嬉しい。私も、……私も燦ちゃんのこと、一番に想ってます。燦ちゃんが好き。私のこと、ずっと一番にいさせてくださいね」
燦
「うん、もちろん。私も……アスカちゃんが好き。アスカちゃんがずっと一番だよ」
アスカ
「あは、よかった。……あ、そうだ。浮気ではないにしろ、私以外を一番にしたり、二・三番目を作ったりするのはもちろん、めっ、ですからね。燦ちゃん」
燦
「アッハイ。ぜ、善処します……」
◆『もちもちをむにむに』◆
燦
「これが流行ってるって噂のスクイーズかぁ。おぉー、柔らかくてもちもちでむにむにだ」
アスカ
「あれ、燦ちゃん。何してるんですか?」
燦
「あっ、アスカちゃん。今ね、肉まんのスクイーズを貰ったから触ってたの。アスカちゃんもどう?」
アスカ
「いいんですか? 実は、スクイーズのことは気になっていたのですが機会に恵まれず、まだ触ったことがなかったんです」
燦
「そうだったんだ。じゃあ、遠慮せず好きなだけ触っちゃってよ」
アスカ
「ありがとうございます。では、失礼します」
燦
「んにゅ?」
アスカ
「わぁ、柔らかくてもちもちでむにむにしてます」
燦
「あ、アスカちゃん。それ、私のほっぺなんだけど……」
アスカ
「あは、柔らかそうだったので間違えちゃいました」
燦
「もぉー、スクイーズはこっちだよ。はい」
アスカ
「すみません。ありがとうございます。あ、本当に触り心地が良いですね。いつまでも触っていたくなる気持ちがよく分かります」
燦
「……むぅ~。なんだか負けた気分……」
アスカ
「くすっ。でも、私はこのスクイーズより、先ほど触った燦ちゃんのほっぺの方が好きだな」
燦
「え、えへへ。でしょ?」
アスカ
「はい、もちろんです。……あ、そろそろスクイーズをお返ししますね。ありがとうございました」
燦
「うん、どう致しまして。……あっ」
アスカ
「んっ、……燦ちゃん?」
燦
「あ、あはは……。えっと、わざとじゃなくて、こっちにも肉まんがあったから、まっ、間違えちゃった。てへっ」
アスカ
「もぉー、……仕方ないなぁ」
燦
「でへへ……。でも、私もスクイーズより、こっちのもちもちをむにむにしてる方が好きだよ。いつまでも触ってたいもん」
アスカ
「……燦ちゃんのえっち。……もう少しだけ、だからね?」
燦
「うんっ!」