あるてまれアスカちゃん劇場´   作:立花アスカの偽猫

18 / 138
あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(61~65)

◆『昨夜はお楽しみでしたね』◆

 

「今日は暑いし、やる気も出ないから配信しなくていいかな?」

 

 

アスカ

「えっと、私みたいな個人Vtuberならともかく、企業所属の燦ちゃんはマネージャーさんの許可がないとだめだと思いますよ」

 

 

「だよね~。あぁーあ、やる気出ない~」

 

 

アスカ

「う~ん、季節的に夏バテかな? それなら、今日のお昼はスタミナのつく料理にしよっか」

 

 

「え、いいの!? やったぁ!」

 

 

 

その夜

 

 

 

アスカ

「あれ、燦ちゃん? 夜遅くにどうしたんですか?」

 

 

「えと、そのっ、……寝れなくて」

 

 

アスカ

「大丈夫ですか? どこか調子でも悪いの?」

 

 

「あ、いや。そうじゃなくて、えっと……」

 

 

アスカ

「燦ちゃん?」

 

 

「元気過ぎて、寝れないみたい」

 

 

アスカ

「えっと、それは……、どうしたらいいのかな?」

 

 

「一人で起きてるのはちょっと寂しくて、眠たくなるまで一緒にいて欲しいな。……なんて、だめだよね?」

 

 

アスカ

「あは、そんなことでしたら構いませんよ。元を辿れば私が原因みたいなものですし、燦ちゃんが眠りにつくまで付き添うよ」

 

 

「アスカちゃん、……ありがと」

 

 

アスカ

「どう致しまして。さて、ゲームでもしながら、おしゃべりして時間を潰しましょう」

 

 

「うん!」

 

 

 

 

 

◆『女性リスナーって本当にいるの?』◆

 

「えぇ~、今日は事前に予告していた通りに、女性リスナーさんから送られてきたましゅまろだけで雑談をしまーす」

 

 

『女性リスナー、いるのか?』

『自作自演の香りがする』

『あるてまの同期と先輩に頼めてえらい!』

 

 

「頼んでないが! 私にだって、ちゃんとした女性リスナーのファンがいるってことを証明してやるからな!」

 

 

『がんばえー』

『せやな』

『ましゅまろ0のときは俺が女性になりきって送ってやるからな』

 

 

「余計なお世話だし! さて、それでは早速ましゅまろ食べていくぞ~」

 

 

『どきどき』

『わくわく』

『来てるといいね』

 

 

「あっ、ほらほら! ちゃんと来てるじゃん!」

 

 

 

 

 

黒猫燦ちゃんが大好きでいつも応援しています

 通りすがりのJKより

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

「どや! 分かる人には私の魅力が分かっちゃうんだよなぁ~」

 

 

『うぜぇ』

『うーん、偽物っぽい』

『きゃぴきゃぴしてないからJKではないな』

 

 

「は? あぁーあ、そんなこと言うなら、これも見せちゃおっかな~」

 

 

 

 

 

燦ちゃんマジちょー可愛くね

 ちょべりばだし

 燦しか勝たんわ

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

『ちょ、ちょべりば?』

『ギルティ!』

『草』

 

 

「え、嘘。ちょべりばって死語なの? じゃあ、えっと、これならどうだ!」

 

 

 

 

 

いつも応援しています

 今日の配信も頑張ってくださいね

 立花アスカより

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

『うん』

『間違いなく女性リスナーでファンだけど!』

『先輩や同期じゃないだけマシかな?』

 

 

「え、アスカちゃん!? 嬉しいけど! ほ、他には、他にましゅまろは来てないの!?」

 

 

『泣いていい?』

『私、女性リスナーだけど、面白いから傍観するね』

『草』

『まぁ、黒猫のファンならそうするよな』

『いじめてこそ光るのが黒猫だし』

 

 

「いや、送ってよ! 燦虐して楽しいのかよ!」

 

 

『楽しい』

『愉しいです』

『愉悦』

 

 

「うぅ~、ろくなリスナーがいないじゃん。アスカちゃ~ん」

 

 

『私はどんなことがあっても燦ちゃんの味方ですよ』立花アスカ✓

『まじ天使』

『てぇてぇ』

 

 

「ありがと、アスカちゃんのお陰でまだ頑張れそうだよ。……あ、ましゅまろ来た」

 

 

 

 

 

可愛くて頑張り屋なアスカちゃんが大好きです

 これからも変わらないアスカちゃんでいてください

 アスカスキーなJKより

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

『あはは……、ありがとうございます』立花アスカ✓

 

 

「って、私宛てじゃないじゃん!」

 

 

『これが現実だ』

『俺たちがいるからさ』

『ほら、ち〇ーるでも食べて落ち着けって』

 

 

「うぅ~。〇ゅーるはいらないけど、……ありがと」

 

 

 

 

 

◆『苦い失敗』◆

 

「カレーを作ろうと思うんだ」

 

 

アスカ

「急にどうしたんですか?」

 

 

「昨日の配信で、料理できない扱いされてたの覚えてる?」

 

 

アスカ

「そう言えば、そのようなやり取りがありましたね。ダークマターを作りそうとかなんとか」

 

 

「そう、それ! でさ、いい機会だから、料理ができるってことを証明したいんだよね」

 

 

アスカ

「いい考えだと思いますよ。上手くできたらつぶやいたーに載せましょうか」

 

 

「うん、そうするよ。よし、じゃあレッツクッキング!」

 

 

アスカ

「分からないところは教えるので、まずは一人で頑張ってみてください」

 

 

「うん。えっと、まずは材料を用意して、と。にんじん、玉ねぎ、じゃがいも、お肉……。うん。見事に何もないね」

 

 

アスカ

「えっ!? 事前に用意してなかったの!?」

 

 

「いやー、あはは。材料もないし、今日はカレーライスのカレー抜きでいいよね?」

 

 

アスカ

「よくないよ。もぅ、どうするんですか?」

 

 

「うーん、あっ! 確か、ここの棚に……あった! じゃじゃーん。こちらが事前に作っておいたものとなります!」

 

 

アスカ

「……レトルトカレーですよね」

 

 

「まぁ、そうとも言うね。……違うって、決して面倒になった訳じゃないからね! 素人が最初から張り切ってもろくなことにならないし、レトルトカレーにちょい足しするくらいがステップ1なんだよ! ……たぶん」

 

 

アスカ

「……はぁ。千里の道も一歩からと言うもんね」

 

 

「だよね! そうと決まれば、レトルトカレーを温めて、っと。……よし。あとは隠し味だけど、何がいいかな?」

 

 

アスカ

「そうですね。よく聞くのは、牛乳や生クリーム、リンゴのすりおろしやはちみつですけど、そのレトルトカレーは甘口で元々入っているようなので、インスタントコーヒーでコクを足すのはどうでしょうか?」

 

 

「おっけー。コーヒーは、あった。スプーン、スプーン……は見つからないし、洗い物が増えると面倒だから、ビンから直接入れようっと」

 

 

アスカ

「あ、燦ちゃん、それはちょっと待って……」

 

 

「……あ」

 

 

アスカ

「……あぁー。いっぱい、入ってしまいましたね」

 

 

「あ、ア”ス”カ”ち”ゃ”~ん”」

 

 

アスカ

「よしよし。取り敢えず、混ざっていない、山盛りになっているところから減らしてみよっか」

 

 

「……うん」

 

 

アスカ

「とはいえ、隠し味が隠し切れていないといいますか、流石にこの量だと苦くて食べられないでしょうし。レトルトカレーを追加して希薄するのがベターかな?」

 

 

「試してみる。……できたけど。うっ、に”か”い”」

 

 

アスカ

「んぅ、そうですね。う~ん、牛乳を足してもだめかな?」

 

 

「……スパイスの効いたコーヒー牛乳になった」

 

 

アスカ

「えっと、これはちょっと」

 

 

「……いっそダークマターを作った方が、きっぱり食べるのを諦められて良かったかも」

 

 

アスカ

「あはは……。そうだ。せっかくですし、スパイシーコーヒー牛乳としてつぶやいたーに載せてみますか?」

 

 

「うぅ~っ、それは勘弁してください」

 

 

アスカ

「ふふっ、冗談だよ。一緒に練習して上手になったときに載せようね」

 

 

「うん。アスカちゃんが教えてくれるなら、……もう少し頑張ってみるよ」

 

 

 

 

 

◆『上手には焼けてましたね』◆

 

「料理は難しいって実感したから、今回はケーキを作ろうと思う」

 

 

アスカ

「えっと、お菓子作りも大変なんだよ。本当に大丈夫?」

 

 

「今度こそ大丈夫だって。この日のために、絶対に失敗しないケーキのレシピをヤホーで調べてきてるし」

 

 

アスカ

「因みに、それは何て名前のケーキなんですか?」

 

 

「ホットケーキだよ!」

 

 

アスカ

「な、なるほど。確かに、それなら比較的簡単なので安心ですね」

 

 

「でしょ。ホットケーキなら、材料はミックス粉と牛乳とたまごの三つで済むし。あとは混ぜて焼くだけだからね」

 

 

アスカ

「失敗しようがない、……と言いたいところですが、レトルトカレーの件もあるので気を付けてくださいね」

 

 

「うっ、善処します」

 

 

アスカ

「それと、あ、よかった。今回は事前に材料を用意できてるね。あっでも、分量をちゃんと計れますか? 難しそうなら私が代わりにやりますよ」

 

 

「だ、大丈夫だよ。……たぶん」

 

 

アスカ

「そこは断定して欲しいかな。でも、燦ちゃんがやる気なら、これ以上は口出しせずに傍で応援してるね」

 

 

「ありがと。……うん、分量よし。あとはこれを混ぜて、油を引いて温めておいたフライパンに流しいれてっと。アスカちゃん、これで合ってるよね?」

 

 

アスカ

「はい、正解です。コツとしては油を薄く引いて、高い位置から落とすように注ぐといいですよ。あとは、表面がぷつぷつになってきたらひっくり返してくださいね」

 

 

「うん、分かった。……そろそろかな?」

 

 

アスカ

「そうですね。ひっくり返すときはフライ返しで……」

 

 

「せーのっ、ほいっ!」

 

 

アスカ

「……ぁ」

 

 

「ありゃ?」

 

 

アスカ

「……燦ちゃん。フライ返しは器具名であって、フライパンから地面にひっくり返したの略称ではありませんよ」

 

 

「あ、あはは。いけるかなーって、思って。……ごめんなさい」

 

 

アスカ

「……もぅ、仕方ないなぁ。失敗したなら次に活かせばいいだけですし。何はともあれ、燦ちゃんが火傷しなくてよかった」

 

 

「ぐすっ、アスカちゃん……」

 

 

アスカ

「ちょっと待っててね。すぐに地面に落ちたホットケーキを片付けるから、今度はフライ返しを使ってもう一度挑戦してみよっか」

 

 

「……ありがとう。次こそは絶対に成功させるから。ちゃんとできたら一番にアスカちゃんにご馳走するね!」

 

 

アスカ

「あは、楽しみに待ってるね」

 

 

 

 

 

◆『ギスギスよりキスキス』◆

 

「争いはよくないって思うんだよね」

 

 

アスカ

「えっと、燦ちゃん。悟りでも開いたのですか?」

 

 

「いや、別に悟りは開いてないけどさ。ギスギスするのは良くないって気がついたんだよ」

 

 

アスカ

「……あぁ、なるほど。昨日は話題のゆるキャラバトルロイヤルゲームをしてましたね」

 

 

「うん、みんなから勧められたからね。……でも、殺伐というかギスギスとしたゲームだとは思わなかったよ」

 

 

アスカ

「あはは……。最初、余裕だってフラグを建てておきながら、確か開始三秒くらいで叫んでましたね」

 

 

「いや、アレはスタート直後に、後ろから掴んでくるのがおかしいんだって!」

 

 

アスカ

「それに、後半になると泣きながら怒ってましたし」

 

 

「な、泣いてないし!」

 

 

アスカ

「でも、物に当たるのはよくないですよ」

 

 

「うっ、……それはごめんなさい」

 

 

アスカ

「……でも、なんだかんだ楽しそうだし、せっかくだから私も遊んでみようかな?」

 

 

「だ、だめ! アスカちゃんには、もっとほのぼのしたゲームが似合うと思うな!」

 

 

アスカ

「う~ん、そうかな?」

 

 

「そうだよ。それに全然楽しくなかったからね! あ、いや。変な中毒性はあるかもだし、見てる側は楽しいのかもしれないけど、やってる私はイライラしかなかったからね!」

 

 

アスカ

「ふふっ、燦ちゃんがそこまで言うのなら分かりました」

 

 

「ふぅ、良かった。……なんか、ドッと疲れちゃったよ」

 

 

アスカ

「そうだ。昨日から色々とあってお疲れなようですし、膝枕なんていかがですか? 今なら特別なサービスも付けますよ?」

 

 

「二十四時間コースでお願いします」

 

 

アスカ

「ふふっ、流石に一日中膝まくらしていたら足が痺れちゃうよ。はい、どうぞ」

 

 

「わ~い、ありがと。……あぁ~、疲弊した心が癒される~」

 

 

アスカ

「それはよかった。……こほん。それではおひとり様限定の、特別サービスを提供させていただきますね」

 

 

「……んっ」

 

 

アスカ

「ん、……あはっ。ご満足いただけましたか? よければ、追加のサービスもございますよ?」

 

 

「うん、……もっとちょうだい?」

 

 

アスカ

「あは、かしこまりました」

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。