あるてまれアスカちゃん劇場´   作:立花アスカの偽猫

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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(81~85)

◆『それはきっと奇跡的で幸運なこと』◆

 

「9月2日は宝くじの日なんだって」

 

 

アスカ

「へぇ、そうなんですね」

 

 

「あぁ~あ、買ってないけど宝くじで十億円くらい当たらないかなぁ」

 

 

アスカ

「あはは……。でも、宝くじが当たったことで友人関係に亀裂が入った。なんて話もよく聞きますし、億万長者になることが必ずしも幸せにつながる訳ではないと思いますよ」

 

 

「う~ん。でも、十億あれば一生働かなくてもいいんだし、多少人間関係が拗れるくらいなら……」

 

 

アスカ

「私は、……いくらお金があったとしても、燦ちゃんとの関係が壊れる方が、……いやだよ」

 

 

「アスカちゃん……。そう、だよね。ごめん」

 

 

アスカ

「いえ、私の方こそ感情的になっちゃってごめんね」

 

 

「私の方が……」

 

 

アスカ

「私が……」

 

 

燦&アスカ

「「あははっ」」

 

 

「きっと宝くじで大当たりするより、アスカちゃんと出会えたことの方が、ずっと奇跡的で幸運なことなんだよね」

 

 

アスカ

「うんっ! そうだと嬉しいな」

 

 

 

 

 

◆『猫と草はよく燃える』◆

 

『待機中草』

『間もなく始まる草』

『こんばんにゃー草』

 

 

「コメント欄に、大量の草が生えてるんだけど。え、荒らし?」

 

 

『九月三日だから草』

『そう草』

『語尾に草つけたりつけなかったりしろ』

 

 

「いや、つけないし。え、新手のいじめじゃん」

 

 

『某射手座のエルフに村を特定されないように草でも生やしておこうかと思って草』

『木を隠すなら森の中的な草?』

『俺らの優しさ草』

 

 

「お前らぁ」

 

 

『まぁ、特定されたら逆によく燃えそうだけどね草』

『草炎黒猫炎草』

『頑張ってくれ草』

 

 

「逆効果じゃん!? てか、燃やそうとするなよ!」

 

 

『そのときは焼猫燦にでも転生してくれ草』

『たとえ火の中でも、水の中でもついていく草』

『炭になっても推す草』

 

 

「……なんだろう。嬉しいのに感動できないこの微妙な心境は」

 

 

『草』

『これはどういった状況なのでしょうか?』立花アスカ✓

『アスカちゃんも居て草』

『九月三日なんで黒猫村を隠すために草生やしてる』

『えっと、よく分かりませんが取り敢えず草?』立花アスカ✓

 

 

「アスカちゃんまで!? どうせ燃えるし、もう草はいいから!」

 

 

『どうせ燃えるは草』

『草草草』

『もっと草生やせ! やべぇエルフが来るぞ!』

 

 

「もうその話は終わり! ほらっ、何か別の話題ないの。例えば、草以外で九月三日は何の日とかさ!」

 

 

『グミの日だっけ?』

『臭い日』

『それは九月三十一日じゃね?』

『あ、ベッドの日だ』

 

 

「ベッド? え、なんで」

 

 

『ぐっ(9)すり(3)の語呂合わせらしい』

『へぇー』

『博識ですね』立花アスカ✓

 

 

「ベッドの日かぁ。で、ベッドでどんな話をすればいいのさ」

 

 

『そこは自分で考えてもろて』

『アスカちゃんとベッドで寝た話が聞きたい』

『背景ベッドにしてBANされろ』

『いや、黒猫じゃミャーチューブくん反応しないだろ』

『草』

『草』

『草』

 

 

「だから、草はもういいって! てか、さっきコメントした奴。お前の村特定するからな!」

 

 

『パクりは草』

『特定するのが先が、特定されるのが先か』

『ちょっと、急に射手らないでよwww』

『燃やされたくないから草生やしとくね』

『協力するわ草』

『任せろ草』

『仕方ない草』

 

 

「あ、隠れるな! こうなったら森ごと燃やすぞ!」

 

 

『最低』

『自然破壊反対!』

『あはは、流石にそれは……』立花アスカ✓

『アスカちゃんガード! これで勝てる!』

 

 

「アスカちゃん退いて! そいつら燃やせない!」

 

 

『ヤンデレかな?』

『森を燃やそうとするヤンデレとか斬新だな』

『た、助けてアスカちゃん!』

『燦ちゃん、マネージャーさんに怒られる前に止めようね?』立花アスカ✓

 

 

「あっはい」

 

 

『アッハイ』

『草』

『某射手座のエルフよりも、マネージャーさんの方が怖そうだよね。イメージだけど』

『マネージャー「あなたの村特定しました」』

『ひぃ』

『秋にホラーは止めろください』

 

 

「こ、この話は終わり! マネージャーさんはいい人、いいな!」

 

 

『はーい』

『りょ』

『ハイ、マネージャーサンハイイヒトデス』

『やっぱり黒猫は草だわ』

 

 

 

 

 

◆『ぽんする猫は本気を隠す』◆

 

 

                              

栗かぼちゃって栗なの?

 かぼちゃなの?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

アスカ

「名前に栗ってついてますが、かぼちゃですね」

 

 

「栗かぼちゃかぁ。そう言えば、昔、栗味の菓子パンを買ったことがあるんだけど。食べてみたら栗じゃなくてかぼちゃの味がして驚いたことがあるんだよね。それでパッケージをよく見たら、栗かぼちゃって書いてあって、それが栗かぼちゃを知った切っ掛けかな」

 

 

『ぽん』

『かわいい』

『それはあるあr、ねぇよ!』

 

 

「ぽんじゃないが! アスカちゃんも、こういう失敗あるよね!」

 

 

アスカ

「えっと、私ですか。う~ん、お菓子にサラダ味ってありますが、子供の頃は野菜の味がすると思っていましたね」

 

 

「あぁ~、あるある。サラダって書いてあるから、野菜の味がすると思ったら塩味なんだもん。あれは昔から不思議に思ってたんだよね」

 

 

アスカ

「そうですよね。そこで気になって調べたことがあるのですが、サラダ油を絡めた後に塩で味付けをしたものをサラダ味というらしいですよ」

 

 

「へぇ~」

 

 

『へぇ~』

『勉強になる』

『黒猫さんの話とは大違いだな』

 

 

「は? 私だって本気出せば、為になる話の一つや二つくらいできるし」

 

 

『じゃあ教えて』

『ほら、早く本気出せよ』

『天才黒猫さんを見せてくれ!』

 

 

「えと、そのっ、今日はちょっと調子が悪いからさ。また今度にしない?」

 

 

『どうせ仮病だろ』

『また炎上するぞ』

『本気になれよ!』

 

 

「あいたたたっ。やっぱり駄目だわ。いやー、本気を出せなくて残念だなー」

 

 

アスカ

「燦ちゃん……、流石にそれはバレバレだよぉ」

 

 

「うっ、……ごめんなさい。見栄張りました」

 

 

『謝れてえらい!』

『また一つ学習できたな』

『ためになっため』

『俺たちに感謝しろよ』

『だな』

 

 

「なんでさ!? 流石に本気でキレるぞ!」

 

 

『本気でキレてもいいけど、本気出したなら為になる話もしろよ』

 

 

「あ、うん。今日のところは見逃してあげよう」

 

 

アスカ

「燦ちゃん、もぅ」

 

 

 

 

 

◆『甘味はいかが?』◆

 

「ふぁ~っ」

 

 

アスカ

「眠たそうですね。お疲れですか?」

 

 

「うん、ちょっと夜更かししちゃってさ」

 

 

アスカ

「少しくらいならいいですけど、夜更かしのし過ぎは身体に悪いので、気をつけないとだよ」

 

 

「ふぁ~い」

 

 

アスカ

「そう言えば今日は配信でしたよね。少し仮眠しますか?」

 

 

「……いや、止めておくよ。寝起きで配信できる自信がないし」

 

 

アスカ

「そうですか。……でしたら、眠気覚ましのコーヒーを淹れてきますね」

 

 

「うん、ありがとう!」

 

 

アスカ

「どう致しまして。……はい、どうぞ」

 

 

「いただきます。……あっつ!?」

 

 

アスカ

「あ、大丈夫ですか!? ごめんなさい、冷まし足りなかったよね」

 

 

「ら、らいりょうぶ。ちょっと熱かっただけだし、逆に目が覚めたから助かったよ」

 

 

アスカ

「うぅ、本当にごめんなさい。今日は冷えるからって、温かいコーヒーにしたばっかりに。冷たいコーヒーにするべきだったよね」

 

 

「もぅ、アスカちゃんは気にし過ぎだよ。そんなに気に病むくらいなら、責任を取ってこのコーヒーをふーふーして欲しいな」

 

 

アスカ

「そんなことでいいんですか?」

 

 

「いいの。はい、ふーふーして?」

 

 

アスカ

「ふーふー。……これでいいのかな?」

 

 

「うん、ありがとう。……おいしい」

 

 

アスカ

「あは、よかった」

 

 

「でも、口の中がちょっと苦いから、次は甘いものが欲しいなぁ」

 

 

アスカ

「甘いものですか? すぐに用意できそうなものはないけど……」

 

 

「アスカちゃん……、んっ」

 

 

アスカ

「さ、燦ちゃん!? そっそれは……、うぅ~っ、えっと、んっ……」

 

 

「……えへへ、すごく甘かったよ」

 

 

アスカ

「もぅ、…………私もだよ」

 

 

 

 

 

◆『猫耳も人耳も耳のうち』◆

 

アスカ

「すごく今更なことを尋ねてもいいですか?」

 

 

「いいよ、何でも聞いて」

 

 

アスカ

「燦ちゃんって猫なんですか?」

 

 

「え、猫なんじゃないの? ちょっと待って、……うん、非公式Wikiで確認したら、猫耳が生えてる高校生らしいよ」

 

 

アスカ

「えっと、その確認の仕方は流石にどうなのかな?」

 

 

「だって、そんな初期設定とか普通に覚えてないし。配信でもにゃって言わないから、忘れてても仕方ないと思うんだよね」

 

 

アスカ

「燦ちゃんったら、もー。……話を戻しますが、燦ちゃんの耳ってどちらなんですか?」

 

 

「???」

 

 

アスカ

「えっと、だから猫耳と人間の耳、どっちが本物の耳なのかなぁって、ふと疑問に思いまして」

 

 

「アスカちゃんが何を言っているのか、ちょっとよく分からないんだけど……」

 

 

アスカ

「??? だから、その、本物の耳は……」

 

 

「アスカちゃん。耳に本物も偽物もないんだよ?」

 

 

アスカ

「え、だって……」

 

 

「ないんだよ?」ぴこぴこ

 

 

アスカ

「あ、はい(くせ毛かと思ったこともありましたが、触ってみたらちゃんとした耳でしたし……)」

 

 

「私の猫耳を見詰めてどうかしたの? もしかして、ゴミとかついてる?」ぴこぴこ

 

 

アスカ

「い、いえ。大丈夫です、なんでもありませんから(す、すごく気になるよぉ)」

 

 

 

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