あるてまれアスカちゃん劇場´   作:立花アスカの偽猫

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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(91~95)

◆『ふーふーだよ』◆

 

「石焼きいも食べたい」

 

 

アスカ

「あはは……、すごく急だね」

 

 

「だって、食欲の秋だし、秋って言えば焼きいもかなって」

 

 

アスカ

「そうだね。でも、石焼きはちょっと難しいかな」

 

 

「だよね。う~ん、石焼きいも屋さんが通りかかるのを待つのもなぁ」

 

 

アスカ

「それなら、最近はスーパーとかでも本格的な焼きいもを販売しているみたいだし。それを買ってみるのはどうかな?」

 

 

「へぇ~、それは知らなかった。食べてみたいかも」

 

 

アスカ

「ふふっ、それじゃあ夕飯のお買い物のついでに、二人で半分こにして食べてみよっか?」

 

 

「賛成!」

 

 

アスカ

「あは、よかった。食べるときは燦ちゃんが火傷しないように、ちゃんと私がふーふーして冷ましてあげるからね」

 

 

「むぅ、そうやって子ども扱いしてぇ。……まぁ、ふーふーして貰うけどさ」

 

 

アスカ

「はい、任されました!」

 

 

 

 

 

◆『お酒は二十歳になってから』◆

 

燦?

「あしゅかたん、あしょんで!」

 

 

アスカ

「えっと、燦ちゃん? 顔が赤いですし、呂律も回っていませんが、どうかしたんですか?」

 

 

「んん~? わかんにゃい!」

 

 

アスカ

「私が少し目を離した間にいったい何が……」

 

 

『猫にマタタビ状態かな?』

『誰だよ、アルコール入りのお菓子を食べさせたの!』

『いやいや、酔っぱらうなんて思わないじゃん!?』

『甘酒飲んで酔うくらいありえないから!』

『アスカちゃんヘルプ!?』

 

 

アスカ

「アルコール入りのお菓子? あ、そういうことですか」

 

 

「あしょんで! あしょんで!」

 

 

アスカ

「ふふっ、それじゃあ一緒に遊ぼうか?」

 

 

「わーいっ! あしゅかたんちゅき!」

 

 

アスカ

「あは、私も燦ちゃんが好きだよ」

 

 

「にゃ~ん」

 

 

『誰だこいつ』

『やばい鼻血出そう』

『この俺が、黒猫さんを可愛いと思ってしまうなんて一生の不覚だ』

『お持ち帰りしたい』

『おまわりさんこいつです!』

 

 

「えっとね、しゃんね、あしゅかたんとこいびとごっこしゅるの!」

 

 

アスカ

「恋人ごっこ? えっと、ごめんね。それってどんな遊びなのかな?」

 

 

「うんとねぇ! おててちゅないで、でーとして、ちゅーするの!」

 

 

アスカ

「えっと、遊びなんだよね?」

 

 

「うんっ!」

 

 

『流石は淫猫、酔っぱらっても欲望に忠実だ』

『大人の遊びやん』

『本当に酔ってるんだよね?』

 

 

アスカ

「あはは、じゃあ配信が終わったら一緒に遊ぼっか」

 

 

「やっ! いましゅるの!」

 

 

アスカ

「えっと、ごめんね。今はちょっと無理かな」

 

 

「やぁ。あしゅかたんとこいびとごっこしゅるの!」

 

 

アスカ

「あっ、燦ちゃん!? 抱き着かれると動けないよ。……もぅ、仕方ないなぁ」

 

 

『わくわく』

『頑張れミャーチューブ! 今こそ大人の階段を上るときだ!』

『これはとってもセンシティブだなって』

 

 

「あ、にゃにみてるの! ここからしゃきはゆーりょーはいしんなの!」

 

 

アスカ

「あ、燦ちゃん!? それはちょっと待っ……」

 

 

「ぽちっとな」

 

 

『あ』

『ちょ』

『待て』

『よ』

 

 

アスカ

「えっと、あとでちゃんとみんなに謝ろうね」

 

 

「あい?」

 

 

アスカ

「……うん、分からないよね。それじゃあ仕方ないし、一緒に恋人ごっこして遊ぼっか?」

 

 

「うんっ!」

 

 

因みに、このあと色々な意味でめちゃくちゃ燃え上がった。

 

 

 

 

 

◆『こもってるから』◆

 

アスカ

「昨日の件で、一週間も謹慎になったって聞きましたが大丈夫ですか?」

 

 

「……謹慎は大丈夫だけど、全然大丈夫じゃない」

 

 

アスカ

「燦ちゃん?」

 

 

「あぅ~。あんな恥ずかしい動画、言われなくても非公開にするし。誰とも顔を合わせなくていいから、謹慎は正直助かったって思ってたのに……」

 

 

アスカ

「えっと、……会いに来たのは迷惑だった?」

 

 

「迷惑じゃないけど、……うにゃ~」

 

 

アスカ

「昨日のことは気にしてませんし、こっちに来て一緒に話しませんか? このままお布団とお話するのはちょっと……」

 

 

「……嫌いになってない?」

 

 

アスカ

「変わらず大好きだよ」

 

 

「……じゃあ、お風呂入ってきてもいい?」

 

 

アスカ

「え? あ、はい。それは構いませんが、急にどうかしましたか?」

 

 

「だって、……汗臭いし」

 

 

アスカ

「ふふっ」

 

 

「あ、笑った!? 酷いよ、アスカちゃん!」

 

 

アスカ

「あは、ごめんなさい。でも、昨日あんなことがあったのに、汗の匂いを気にして恥ずかしがるの、可愛いなって思ったらつい」

 

 

「むぅ~。いいもん、一生お布団から出ないから」

 

 

アスカ

「ふふっ、それなら私も一緒にお布団で生活しようかな? 燦ちゃんが汗臭くても気にしませんし」

 

 

「……やっぱりお風呂入ってくる。汗臭いって思われたくないもん」

 

 

アスカ

「はい、いってらっしゃい」

 

 

 

 

 

◆『秘密の愛称』◆

 

「あだ名っていいよね」

 

 

アスカ

「あだ名ですか?」

 

 

「うん、あだ名。だって、あだ名で呼び合っていたら、すごく仲良しっぽく見えない?」

 

 

アスカ

「確かにそうですね」

 

 

「だからさ、アスカちゃんさえ良ければ、今日からあだ名で呼び合ってみない?」

 

 

アスカ

「それはすごく素敵ですね! 私は構いませんよ」

 

 

「やった! じゃあアスカちゃんのあだ名は、立花アスカだから、えと、……はあーちゃまで!」

 

 

アスカ

「あはは……、それはちょっとだめかな。なんとなくだけど」

 

 

「だめかぁ。それならはーちゃんはどう?」

 

 

アスカ

「はい、すごく気に入りました! それじゃあ燦ちゃんはさーちゃんかな? それともくーちゃん?」

 

 

「う~ん。さーちゃんよりは、くーちゃんがいいかな?」

 

 

アスカ

「ふふっ、それならくーちゃんって呼ぶね」

 

 

「えへへ、あだ名で呼ばれると嬉しいかも。でも、……ちょっと照れる」

 

 

アスカ

「そ、そうだね。なら、二人っきりのときだけにしよっか?」

 

 

「うんっ! それすごくいいよはーちゃん!」

 

 

アスカ

「よかった。じゃあ、この愛称はくーちゃんと私だけの秘密だよ」

 

 

「ふんふん、二人だけの秘密だね」

 

 

アスカ

「えへへ、うん!」

 

 

 

 

 

◆『ちゅーちゅーしよ?』◆

 

 

                              

ちゅーちゅー好き?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

「は?」

 

 

アスカ

「お、落ち着いてください燦ちゃん」

 

 

『ねずみ?』

『きっすのことやろ』

『ごめんなさい。中のジュースを凍らせて食べる棒アイスのことです』

『あぁ、ぽっきんのことか』

『は? チューペットだろ』

『わいはカンカン棒』

『いやいや。チューチュー棒だって』

『なんでもいいけど、早とちりした黒猫は土下座な』

 

 

「なんでさ!?!?」

 

 

アスカ

「あはは……。それにしても懐かしいですね」

 

 

「うん、懐かしいよね。あれって半分にして食べるんだけど、結局、片方を食べている間にもう一方が解けちゃって、ジュースに戻っちゃうのあるあるだよね」

 

 

『???』

『え』

『あっ(察し)』

 

 

「え? 私、なにか変なこと言っちゃった? これってあるあるだよね?」

 

 

『変ではないね』

『悲しくなった』

『大丈夫、俺らがいるからな』

『可哀想な燦ちゃん』

 

 

「なんで哀れまれてるの!? アスカちゃんも何か言ってよ」

 

 

アスカ

「……大丈夫だよ。今度、一緒に半分こにして食べようね?」

 

 

「アスカちゃんまで!?」

 

 

『うちの黒猫を頼みます』

『アスカちゃんお願いね』

『任せた!』

 

 

「お前らな!? みんなだってパ○コ分けて食べないじゃん! それと同じだし!」

 

 

『は? 分けて食べる友達くらいいるし(震え)』

『悪いな、俺のパピ○は一人用なんだ』

『わ、わいはデブだから仕方ないんや』

『○ピコが二つに分かれるのは二日楽しめるようにだよ(知らんけど)』

 

 

「ふ~んだ。いいもん。今の私にはアスカちゃんがいるし。ね、アスカちゃん?」

 

 

アスカ

「はい、いつでも誘ってくださいね」

 

 

「うん! じゃあ、今度一緒にちゅーちゅーしようね?」

 

 

アスカ

「ふふっ、二人でちゅーちゅーしようね」

 

 

『ちゅーちゅー助かる』

『てぇてぇ』

『今日の切り抜きポイント』

『ちゅーちゅーしようね(意味深)』

『ちゅーちゅーってなんだっけ?』

 

 

 


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