あるてまれアスカちゃん劇場´ 作:立花アスカの偽猫
◆『オチついて? オチついた?』◆
燦
「雑談ってなに話せばいいんだろ? 天気の話でもする?」
アスカ
「あはは……。流石に天気の話題だけで、30分も話せないかな?」
燦
「じゃあ気温とか? 最近は暑かったり寒かったりするから、風邪引かないように気をつけないとね」
アスカ
「そうですね。気温の差が激しいので、体調を崩さないように気をつけていきましょう」
燦
「そうだね。……だめだ、話が続かない」
『10月3日は登山の日だから山でもする?』
『山を見ても話題は出ないぞ』
『虚無ゲーを薦めるな』
燦
「うん、山はないから」
アスカ
「山ってどんなゲームなんですか?」
燦
「山を眺めるゲーム」
アスカ
「なるほど。あとはどんなことができるんですか?」
燦
「山を眺められる」
アスカ
「えっと、他には……」
燦
「山を……」
アスカ
「あっはい。……どんなゲームか、よく分かりました」
『山はなぁ』
『山が駄目なら壺じじいか落下男しよ』
『草』
『選択肢www』
『落下男は楽しいだろ!』
『配信で見る分には楽しいよ。見る分にはね』
燦
「なんでオススメのゲームがその三つだけなのさ」
『登山の日だから』
『じゃあ、壺のコスプレしたじじいで頂点を目指そう』
『草』
『おもしろそう』
『いや、それっていつもの壺じじいと変わらないから』
アスカ
「山、ちょっと気になるかも」
燦
「アスカちゃん!? 山はないからね!?」
『山はないからね(ぺったんこ)』
『せやな』
『谷でも眺める?』
『えぐれてるwww』
燦
「は??? だから、ばいんばいんだが!?」
『黒猫山を眺める配信?』
『虚無だわ』
『山してくる』
『新作ゲーム、谷』
『アスカ山と黒猫谷を眺める配信?』
燦
「お前ら、峠を迎える覚悟はいいよね? 答えは聞いてないけど」
アスカ
「お、落ち着いてください!? こういうときは深呼吸しましょう。ひっひっふー。ひっひっふーだよ!」
『それは出産のときの呼吸方法や』
『産と山と燦をかけて、うんたらかんたら』
『ラマーズ法助かる』
『てか、おしゃれなこと言ったつもりだろうけど、峠じゃ超えられちゃうぞ』
『で、オチは?』
『黒猫燦の配信とかけまして、落ちるガイズと解きます』
『ほうほう。その心は?』
『どちらもオチが男でしょう』
『お後がよろしいようで』
『まさか山が無いのと落下男が伏線になっているとは……』
燦
「――っ!? ――っ!?!?」
アスカ
「燦ちゃん!? 音量下げたのはえらいけど、まだ漏れてるよ!? ミュート、ミュートしてください!」
『わぁ~、黒猫山が噴火したぞ。もっと抉れるに違いない』
『↑お前らの村特定するからな!』黒猫燦✓
『やばい、燃やされる前に燃やせ!』
『結局、最後は炎上オチでしたとさ』
『めでたしめでたし?』
燦
「めでたくないから!?」
◆『動かざること山の如し、働かざること燦の如し?』◆
燦
「という訳で、今日は山をします」
『どういう訳?』
『昨日の配信見てもろて』
『動画非公開になってるんだが』
『あっ(お察し』
燦
「炎上してないから!? ちょっと編集しているだけで、炎上したからじゃないからね!?」
『などと否定しており』
『いや、燃えてたじゃん』
『草』
燦
「はいはい、分かったから。もうそれでいいから山するよ」
アスカ
「どんなゲームか楽しみですね!」
『ただ山を眺めるだけのゲームです』
『さて、何分持つかな?』
『アスカちゃんの山を眺める配信?』
『↑今日はそうなるかもしれん』
アスカ
「すごく、山です」
燦
「うん、山でしょ」
アスカ
「……山、だね」
燦
「うん、……山だよ」
『五分でこれか』
『二人とも虚無ってる』
『諦めて雑談しよう』
『ゲームの話題だけじゃ無理だって』
『山助かる代』\500
燦
「スパチャは助かるけど、山は助からないから」
アスカ
「あはは……、お金は大切にしてくださいね」
『はーい』\300
『アスカ山への入山料です』\10000
『炎上した黒猫山の復興代』\100
燦
「いやいや、赤スパはだめだって! 山やぞ!? 山眺めているだけだよ!?!?」
アスカ
「えっと、スパチャありがとうございます。そのっ、本当に自分の生活第一でお願いしますね」
『アスカちゃんまじ天使代』\500
『分かった!』\10000
『炎上させた詫び代』\200
燦
「分かってないじゃん!? てか、さっきから私への詫び代が少なくない!? いや、貰えるだけで十分なんだけど、気持ち的に納得いかないっていうかさ!」
アスカ
「あはは……、困っちゃったね」
燦
「ほら、アスカちゃんも困ってるじゃん! 山配信がつまらないからって、スパチャ芸するなよ!?」
『ごめん』\200
『スパチャするから許してくれ』\1000
『詫びスパチャ』\300
燦
「山を見るだけでスパチャが貰えるとか、実際どうなんだろ」
アスカ
「真面目に働いている人が見たら、怒るかもしれないですね」
燦
「でもさ、その真面目に働いている人たちがスパチャしてるんだよね」
アスカ
「えっと、自分で稼いだお金の使い道は、人それぞれ自由ですし……」
燦
「なんかもう、これからは山を見る配信だけでいい気がしてきたかも。スパチャも貰えるし」
『は?』
『ちゃんと働け』
『ニートだってもっとマシなことしてるぞ』
『動かざること山の如し、働かざること燦の如し』
『低評価押しました』
『これは炎上案件』
燦
「いや、冗談だから!? 私だって、山を見るだけの配信とかしたくないからね!? そんなの罰ゲームじゃん!」
『山に謝れ!』
『山だってお前に見られたくないって思ってるぞ』
『山が可哀想だよ』
燦
「私の方が可哀想だが!? ねぇ、アスカちゃん」
アスカ
「あはは……」
燦
「いや、苦笑いしてないで、なんとか言ってよ!?」
『なんとか』
『ていうか、見せる山もないやつが山配信とか草生える』
『平地はもういいから山見せろ!』
『山配信まだぁ?』
『隣の山はあんなに大きいのに』
『山の画面を胸元に置いておけばいいんじゃね?』
『おぅ、ナイスアイディア!』
『でも、虚無に虚無を足してもね』
燦
「はぁ、なんか山を見てたせいか怒る気力も湧かないんだけど。……ほらっ、ばいんばいんやぞー。はい、これで満足したでしょ。チャンネル登録と高評価押してください。スパチャもください。もっと私をちやほやして甘やしてください。私は山になったので何もしません」
『すごく、山です』
『これが本当の山配信』
『……画面がぼやけて見えない』
『ごめん、俺らが悪かった』
『控えめな黒猫山も好きだよ』
『チャンネル登録も高評価も押すし、スパチャもするし、ちやほやして甘やかすからいつもの燦に戻って!』\1000
アスカ
「……えっと、なんですか。これ」
燦
「さぁ、なんだろうね。虚無芸配信?」
『いや、山配信だから!?』
『やっぱり山は虚無ゲーだった』
『山怖い』
『楽してお金を稼ぐのも大変なんだね』
『山は俺らにたくさんのことを教えてくれたよ。虚無感とか、虚無感とか、虚無感とかね』
『よく頑張った、もう休め』\200
『これが、……虚無か』
◆『AMT』◆
燦
「えぇー、リスナーのみなさん。今日が何の日か分かっているでしょうか」
『なんかの記念日だっけ?』
『あ、ワイの誕生日や』
『10月4日、つまり天使の日だ!』
燦
「あ、おめでとうございます。じゃなくて、今日は天使の日! つまり、大天使アスカちゃんを祝う日なんだよ」
『な、なんだってー』
『おめでとー』
『ありがとう』
『いや、お前じゃないから!』
燦
「そんな訳で、アスカちゃんにサプライズプレゼントを贈ろうと思ったんだけど。まだ決まってないので、みんなの知恵を貸してください」
『いつになく丁寧な口調だと思ったらそういうことか』
『にゃーって言ったり言わなかったりしたら手伝ってあげる』
『プレゼント代』¥1000
燦
「お、お願いしますにゃ~。あと、プレゼント代もありがとにゃ~」
『う~ん、なんか違う』
『にゃに違和感を感じる』
『相談できる友達もいないだろうし、可哀想だから手伝ってやろうぜ』
燦
「一言余計だよ!? でも、ありがとにゃ!」
『それで何を送るんだ?』
『天使に因んだものがいいんじゃね』
『天使の羽?』
『ランドセルはちょっとマニアック過ぎるやろ』
『僕にいいアイディアがあります』
燦
「まともな提案がないじゃん!? はい、次こそは頼むよ!」
『その前に、天使の日と呼ばれるようになった由来をご存じでしょうか』
『なんか急に語りだしたぞ』
『しーっ。ここは黙って見守ろうぜ』
燦
「由来? えっと、知らないです」
『天使の日を制定したのは女性用下着を製造販売している会社なんです。そしてなぜ10月4日を選んだのか。それは……』
燦
「それは?」
『その会社があの有名なエンジェルブラを販売しているからなんです!』
燦
「な、なんだってー」
『あ、分かってないな』
『だってブラしてないし』
『黒猫さんには必要のないものだから』
燦
「は?」
『やばい!? ほら、解説ニキ! 早く話を続けてくれ!』
『そのエンジェルブラの一千枚販売達成の記念に、語呂合わせで10月4日を天使の日と制定したのが始まりですね』
『ほうほう。つまり、天使の日を祝うのに最も相応しい贈り物はエンジェルブラという訳だな』
『Exactly!』
燦
「な、なるほど?」
『よし、どんなブラがアスカちゃんに似合うかみんなで考えようぜ!』
『ネットの画像を参考に天使に相応しい逸品を選ばねば!』
『オラ、わくわくしてきた!』
『やばい。明日から俺たちの送ったブラをつけながら配信してるって考えたら、うっ、鼻血が……』
『ナニソレ。めっちゃセンシティブやん』
燦
「はい、だめーっ!? それ以上はアウトだからね! はい、終わりです。相談終わりっ! ここから先は私だけで決めるから。ご協力ありがとうございました。ばいにゃー!」
『あ、ずるいぞ!?』
『勝手に終わるな!』
『いやいや。最後まで俺らも協力するよ。友達だろ?』
『俺らと黒猫さんの仲じゃん。そんな悲しいこと言わないでくれ』
『ここまできてお預けはないって!?』
燦
「……じゃあ男は出ていくってことで。それならいいでしょ」
『……それ、何人残るの?』
『黒猫燦、女性リスナー0人説』
『はい! 私、女です!』
『じゃあ俺も女よ』
『ワイも心は女の子だから残っていい?』
燦
「だめに決まってるじゃん!? え、女性リスナーいるよね? ねぇ!?」
『ノ』立花アスカ✓
『あっ』
『アスカちゃんもよう見とる』
『サプライズとは……』
『計画ガバガバやん』
燦
「あ、アスカちゃん。えっと、これはそのっ。あははは……」
『あとでお話があります』立花アスカ✓
『あっ』
『強く生きろ』
『俺し~らない』
『悪いのは全部黒猫燦ってやつだから!? 俺らは騙されてたんだ!』
燦
「お前らの手の平はドリルかっ!? いや、さっきまであんなに友情を語ってたのに酷くない!?」
『ごめん。我が身第一だから』
『だって、友達料貰ってないし』
『ちゃんと更新してもろて』
燦
「お前らを信じた私がバカだったよ。……えー、呼び出しがあったので今日はここまでにします。ご視聴ありがとうございました。ばいにゃー」
『ばいにゃー(二回目)』
『頑張ってくれ』
『俺らの分まで怒られてこい』
燦
「……はぁ、どうしよ。怒ってるよね。……ん、アスカちゃんからのメール?」
アスカ
『怒ってないよ
ちゃんと燦ちゃんに選んで欲しいな、って思っただけ
あとで一緒に買いに行こ?』
燦
「あ、アスカちゃんマジ天使……」
◆『それを食べるなんてとんでもない!?』◆
燦
「ペットフードっておいしいのかな?」
アスカ
「……え? ど、どうなのかな。人間の味覚だと、おいしくないって話は聞いたことありますが……」
燦
「へぇー、そうなんだ」
アスカ
「けど、急にそんな話をして、どうしたんですか?」
燦
「えっと、ペットフードにも色々あるし、どんな味がするのかなってふと思った。みたいな?」
アスカ
「確かに、ペットがおいしそうに食べている動画をよく見かけますし、味が気にならないと言えば嘘になりますね」
燦
「だよね。アスカちゃんも気になるよね! だったら、はい」
アスカ
「えっと、これは?」
燦
「リスナーから送られてきた〇ゅ-る。一人で食べるのは怖いから、よかったら一緒に食べてみない?」
アスカ
「因みにですけど、先ほどからずっと気になっていたのですが、後ろに山積みになっている段ボールの中身は……」
燦
「……ちゅー〇です、はい。たぶんだけど、送るときに注文する数を間違えたんだと思います」
アスカ
「……」
燦
「……な、なんとか言って欲しいな。なんて」
アスカ
「ごめんなさい。私は燦ちゃんと違って、食事は普通に人間用でペット用じゃないの」
燦
「いや、私もペットフードが主食じゃないからね!?
アスカ
「あは、冗談だよ。でも、本当にどうしよっか?」
燦
「えっと、アスカちゃんの料理スキルでどうにかならない?」
アスカ
「さ、流石にペットフードを材料に料理をしたことはないから、おいしく作れる自信はないかな」
燦
「だ、だよね」
アスカ
「そうだ! 私たちで無理して食べるよりも、行き場のないペットを保護している団体に寄付しましょう」
燦
「あ、それいいかも。それで救える命があるかもだし、……うん。そうするよ!」
アスカ
「はい、是非そうしてください。あ、でも、寄付するときは、ちゃんと自分で食べる分を取っておくのを忘れないでね」
燦
「だから、私は食べないって!? もしかして、さっき食べさせようとしたのを根に持ってたり……」
アスカ
「ふふっ、どうかな~。明日のおやつの時間が楽しみですね」
燦
「ご、ごめんなさい。だから、おやつにち〇ーるは勘弁してください」
アスカ
「そんなことしないよ!? もー、……燦ちゃんのいぢわる」
燦
「えぇー、私が悪いの? いや、悪いのかもしれないけどさ。……なんか理不尽だ」
◆『答えはWeb(原作・非公式WIki)で!』◆
アスカ
「燦ちゃんって、視聴者さんのことをファンネームで呼ばないよね」
燦
「え、そう言えば呼んだことないかも」
アスカ
「だから、ファンネームで呼ばない理由が何かあるのかなって」
燦
「え、なんでだろ? たぶん特に理由はないと思うよ。……そもそも私のファンネームってなんだっけ?」
アスカ
「……えっと、もちろん冗談だよね?」
燦
「え、うん。もっもちろん冗談だよ。えっと、ねずみ。じゃなくて確かノミ? いやこれも違くて、えっと、えーっと……」
アスカ
「燦ちゃん……」
燦
「ど忘れしただけ。普段使わないから、ちょっと思い出せないだけだからね」
アスカ
「……メイド服を着て挨拶をしてみたら、もしかしたら思い出すかもしれませんよ?」
燦
「え、なんでメイド? コスプレして、お帰りなさいませお嬢様って言えばいいの?」
アスカ
「……やっぱり、首輪じゃないとだめかな?」
燦
「悪化してる!? え、冗談だよね」
アスカ
「……あは、もちろん冗談だよ」
燦
「ちょっと間があったのが気になるけど……、ホントに冗談だよね」
アスカ
「本当だよ。冗談はこれくらいにして、ちゃんと思い出せるように、二人で夫婦ごっこしよっか。私が夫で、燦ちゃんが妻役ね」
燦
「えと、それは別にいいけど、ファンネームと何の関係があるの?」
アスカ
「ふふっ、ちゃんと関係ありますよ。だから、役になりきって、みなさんに私のことを紹介してくださいね。夫とか、旦那とか、亭主じゃなくて、それ以外の言葉で」
燦
「??? ダーリンとか?」
アスカ
「………………もうそれでいいです」
燦
「え、アスカちゃん。なんか諦めてない!? 結局、私のファンネームってなんだったのさ!?」