あるてまれアスカちゃん劇場´ 作:立花アスカの偽猫
◆『ねんねんねころりよ』◆
燦
「ふにゃぁ~っ」
アスカ
「眠そうだね」
燦
「うん。昨日、夜更かししちゃったから」
アスカ
「夕食まで時間がありますし、少しお昼寝でもしますか?」
燦
「ふぁ、……そうするね」
アスカ
「それなら、私の膝をどうぞ」
燦
「ありがと~。うにゃ~」
アスカ
「ふふっ。ふにゃふにゃ燦ちゃんかわいい」
燦
「えへへ。アスカちゃんのふともも、すべすべ~」
アスカ
「あっ、こ~ら。いたずらはめっ、だよ。もぅ、いい子だからおねんねしようね」
燦
「ふぁ~い」
アスカ
「ふふっ、えらいね。いい子いい子」
燦
「……すぅすぅ」
アスカ
「くすっ、もう寝ちゃった。……燦ちゃんって本当に可愛いなぁ」
燦
「んにゅ」
アスカ
「髪はサラサラだし、肌は赤ちゃんみたいにもちもちなんだもん」
燦
「……んっ」
アスカ
「ふふっ、自分でめっ、って言ってたのに。つい、いたずらしちゃった。ごめんね、燦ちゃん。これで最後にするから……」
燦
「ぅん、……えへへっ」
アスカ
「んっ。……あっ、さっきより寝顔が幸せそう。あは、どんな夢見てるのかな? 起きたら夢のお話聞かせてね?」
燦
「んっ(今更、寝たふりしてたなんて言えないよね。……でも、そのお陰でいい夢見れそう。おやすみ、アスカちゃん)」
◆『元気ちゅ~入?』◆
燦
「う~ん、なんだか身体がだるい」
アスカ
「大丈夫ですか? 最近、気温差が激しかったから、風邪を引いたのかもしれませんね。ん~っ、おでこはちょっと熱いかな? 念のため、お薬を用意してきますね」
燦
「熱いのは、アスカちゃんの顔がガチ恋距離にあったからなんだけどなぁ……」
アスカ
「何か言いましたか? はい、風邪薬とお水です」
燦
「なんでもないよ。ありがと」
アスカ
「どう致しまして。他に何かして欲しいことはありますか?」
燦
「えっと、なんでもいいの?」
アスカ
「うん、もちろんだよ。私にできることなら、なんでもしてあげる」
燦
「そのっ、……じゃあ、アスカちゃんに元気の出る注射して欲しいな」
アスカ
「えっと、注射ですか?」
燦
「ここに、ちゅ~ってして?」
アスカ
「注射って、そういう、……はあぅ」
燦
「アスカちゃんが、ちゅ~ってしてくれないと元気でないから。お願い?」
アスカ
「あぅあぅ、……い、一回だけだよ。……んっ」
燦
「……っ、えへへ。元気出たかも」
アスカ
「もぅ、さっきより顔真っ赤だよ。ほら、これ以上悪化したらいけないから、今日は大人しく眠っててくださいね」
燦
「うん、分かった。じゃあ、アスカちゃんも一緒に寝よう? そしたら早く元気になれそう」
アスカ
「私もそうしたいけど、これからどうしても出掛けないといけない用事があるの。ごめんね」
燦
「ぶぅ~っ」
アスカ
「……いい子にしてたら、あとでもう一回してあげるから。ね?」
燦
「………………うん、大人しく待ってる」
アスカ
「もぅ、仕方ないなぁ。元気にするためだもんね。んっ……、行ってきます」
燦
「でへへ、行ってらっしゃい」
◆『骨抜き上手』◆
燦
「魚の骨って取るの面倒だよね」
アスカ
「そうですね。特にさんまとかは小骨が多いので、全部綺麗に取ろうとすると時間かかりますし」
燦
「はぁ、なんで魚に骨ってあるんだろ。なければいいのに……」
アスカ
「あはは……。でも、圧力鍋で調理したものとか、缶詰とかは骨ごと食べられるので、おいしく手軽にカルシウムを取れて便利ですよ」
燦
「ん~、確かにそうだけど。じゃあ、このさんまの塩焼きはどうすればいいのさ」
アスカ
「ふふっ、それじゃあ私が責任を持って骨を取ってあげるね」
燦
「それは嬉しいし助かるけど。アスカちゃんが大変じゃない?」
アスカ
「そうでもないよ。ちょっとしたコツがあって……」
燦
「わぁっ、すごい!? 上手に骨が取れてる!」
アスカ
「あは、ありがとうございます。……はい、できましたよ」
燦
「ありがとう、アスカちゃん。……うん、おいしい! 料理の腕前もだけど、気が利くところとか、アスカちゃんはいいお嫁さんになるね」
アスカ
「はぁう!? もぅ、燦ちゃんったら……。私より骨抜きにするの上手なんだもん。……ずるいよ」
燦
「???」
◆『花より団子より……』◆
アスカ
「そろそろ紅葉の季節ですね」
燦
「あ、もうそんな時期なんだ」
アスカ
「よかったら一緒に見に行きませんか?」
燦
「うん、一緒に行こうっ!」
アスカ
「あは、行きましょう!」
燦
「楽しみだなぁ。アスカちゃんのお弁当」
アスカ
「もぅ、燦ちゃんったら。花より団子なんだもん」
燦
「えへへ。もちろん紅葉も楽しみだよ。でも、それ以上に、アスカちゃんの手作りお弁当が、待ち遠しいんだもん」
アスカ
「うぅ~っ、……褒めてもお弁当以外はなにもでないよ」
燦
「あ、真っ赤になって紅葉みたい」
アスカ
「はぅ、やだ恥ずかしい……」
燦
「照れてるアスカちゃんもかわいいなぁ。なんか紅葉狩りよりもアス狩りしたくなってきた」
アスカ
「もぅ、燦ちゃんったら……。そんなこと言うんだったら、紅葉やお弁当によそ見しないで、ちゃんと愛でてくれないとやだよ」
燦
「でへへ、もちろんだよ。花より団子よりアスカちゃんだもん」
◆『逆効果』◆
アスカ
「燦ちゃんは、シャツのボタンが、男女で逆に付いている理由を知っていますか?」
燦
「え、ボタンって男女で逆なの? ……あっ、本当だ」
アスカ
「燦ちゃん……」
燦
「じょ、冗談だよ!? それでなんで逆に付いているかだよね」
アスカ
「私も最近テレビで知ったのですが、燦ちゃんはなんでだと思いますか?」
燦
「う~ん、なんでだろう」
アスカ
「試しに、私が着ているシャツのボタンを外してみたら、何か分かるかもしれませんよ?」
燦
「……ごくり。じっじゃあ、遠慮なく……。んしょ」
アスカ
「きゃっ。もー、くすぐったいよぉ」
燦
「えへへ、手が滑っちゃった」
アスカ
「もぅ……。それで答えは分かりましたか?」
燦
「う~ん、う~ん、ん~、脱がしたくなるとか?」
アスカ
「あのっ、だからって全部脱がすのは、その、恥ずかしいのですが……」
燦
「あ、ごめん。すぐ着せるね」
アスカ
「お願いします。それで答えですが、諸説ありますが、昔の上流階級の女性は着替えを手伝って貰うのが一般的で、使用人が作業し易いように逆になっているらしいです。ちょうど今の燦ちゃんみたいな感じだね」
燦
「へぇ~、そうなんだ。なんか役得な仕事だね。じゃあ、今日からアスカちゃんの専属使用人になろうかな?」
アスカ
「ふふっ、気持ちはありがたいけど、燦ちゃんには難しいかもね」
燦
「え、なんで?」
アスカ
「だって、さっきから手が止まってるよ」
燦
「……これを隠すなんてとんでもない」
アスカ
「もぅ、……燦ちゃんのえっち」
燦
「私は脱がす専門だから、えっちでもいいんだもん」
アスカ
「ふふっ、なんですかそれ。でも、燦ちゃんらしいかも。……今日はだめだけど、脱がすのはまた今度。ね。だから、我慢できる?」
燦
「うぅ~、だめなの? ……名残惜しいけど、アスカちゃんが言うなら、……善処してみる」
アスカ
「あれ? あはは……、逆効果だったかな?」