あるてまれアスカちゃん劇場´ 作:立花アスカの偽猫
◆『事後報告』◆
燦
「みんな。ご褒美、すごかったよ……」
『事後報告助かる』
『もっと詳しく』
『なんで配信しなかった!?』
燦
「えっとね、なんて言えばいいのかな。こうほわわ~んで、はにゃ~んで、にゃにゃ~んって感じでね。もうとにかく、すっごく気持ちよかったよ」
『えちち』
『気持ち良かった(意味深)』
『語彙力ないなった』
『報告は詳細に述べよ』
『はにゃ~んでにゃにゃ~ん?』
燦
「詳細って言われてもさ。気持ち良すぎて頭ぽわぽわしてたから、あんまり詳しいこと覚えてないんだよね。アスカちゃんの体温とか、火照った息遣いとか。慣れないながらも、優しく、ときには激しく触れる手つきとかは覚えてるけど」
『それだよ!?』
『体温? 火照った息遣い? 優しくときには激しい手つき?』
『お風呂上がりの二人が部屋でいったい何をしてたんだろうね』
『やらしいんだ~』
『センシティブ警察だ!』
燦
「特にうつ伏せになった私の上に、アスカちゃんが跨ったときは、ホントにすごかったよ。腰をぐいぐいって入れて、一生懸命、額に汗を滴らせながら押しつけてくるんだもん。気持ちいいに決まってるじゃん」
『生々しい』
『めっちゃ覚えてるやん!?』
『思春期ミャーチューブ、早く来てくれーっ!』
『これはBAN』
『ここから先は有料コンテンツになります』
燦
「??? え、みんなどうしたの?」
『どうしたもこうしたもないだろ』
『私、また何かやっちゃった?』
『やっちゃったね』
『ほんまの事後報告やないか!?』
燦
「いや、お前らが事後報告しろって言うからしただけじゃん。何が不満なのさ」
『不満? そりゃ配信で見れなかったことだよ(血涙)』
『いくら払えば見れますか?』¥10000
『メン限ですか?』
『メンバーに加入しました』
『二人だけでいちゃらぶちゅっちゅしてたんだろ! ずるい!』
燦
「は? あっあっ、そうじゃないって!? いやいやホントに違うから! ね、アスカちゃん!?」
『は、はい。頑張った燦ちゃんに、ご褒美として全身マッサージをしてただけで。その、決してそのようなことは……』立花アスカ✓
『マッサージ?』
『ぱーどぅん?』
『ほっ、本当ですよ』立花アスカ✓
『……し、知ってたし』
『俺も最初からマッサージの話だって気づいてたし……』
燦
「絶対に別のこと想像してたよね? ぷぷっ、これだから童〇は……」
『は?』
『純情な男を騙して楽しいのかよ!?』
『どどど〇貞ちゃうし!』
『元を辿れば、お前がご褒美がマッサージだと伝えなかったのが悪い』
『そうだそうだ!』
『土下座してもろて』
燦
「いや、なんで土下座!? しないからね!?」
『今日の配信、遅刻したくせに!』
『燃やすぞ』
燦
「それはごめんって! あと、燃やすのは勘弁してください」
『ごめん、もう手遅れかも』
『気づいたら燃えちゃってた。てへっ』
燦
「え、嘘っ!? あっ、つぶやいたーに切り抜きが、あっあっ!?」
『事後報告でした』
『童○煽り程度でマジで燃えてて草』
『久しぶりに炎上してて、実家に帰ってきたような安心感を抱いた』
『それ分かる』
『燃えてこそ黒猫燦だよ』
『燃えない黒猫はただの黒猫だ』
『炎上助かる』
燦
「助からないが!? あぁもうっ、私を燃やすくらいなら私で萌えてろよ! ほら、お前らの好きな、ばいんばいん美少女やぞ!」
『(ばいんばいんでも美少女でも)ないです』
『あ、けっこうです』
『間に合ってるので』
『あ~はいはい。まな板萌え~。これで満足だろ』
『まな板のこと黒猫って言うのやめなよ~』
『なんで切り抜き職人に餌を与えるかなぁ』
燦
「あっ、また新しい切り抜きががが……。どうしよう、またマネージャーさんに怒られる」
『ほうれん草って大事だなって思いましたまる』
『草じゃん』
『炎上後の事後報告楽しみに待ってるね』
燦
「しないからね!? 事後報告はもうこりごりだよ!」
◆『黒猫さんの仮装をする黒猫燦は黒猫燦である』◆
アスカ
「燦ちゃんは、ハロウィンの予定とかってありますか?」
燦
「ハロウィンかぁ。たしか、ハロウィンコラボ配信の予定が昼にあったっけ? でも、夜は暇だよ」
アスカ
「よかった。それなら一緒にハロウィンパーティしませんか?」
燦
「うん、いいよ。一緒にやろう!」
アスカ
「あは、楽しみだね。燦ちゃんはどんな仮装をするの?」
燦
「え、ご馳走を食べるだけじゃないの?」
アスカ
「それもいいけど、せっかくだし、一緒に仮装するのも楽しいかなって。だめ、かな?」
燦
「う~ん、正直、仮装は新衣装として配信でお披露目するから、十分なんだけど。……せっかくのパーティだもんね」
アスカ
「うん、一緒に仮装しようね。燦ちゃんにはどんな衣装が似合うかな?」
燦
「アスカちゃんは魔女っ娘とか似合いそう。絶対に可愛いと思う」
アスカ
「そうかな? あっ、そうだ。私が魔女っ娘なら、燦ちゃんは黒猫さんのコスプレなんてどうかな?」
燦
「……それってただの黒猫燦じゃん」
アスカ
「あはは……、だね。う~ん、それならしっぽを二本にして猫又風にするとか?」
燦
「それ、私の次の新衣装……」
アスカ
「……一緒に魔女っ娘の仮装をしましょうか」
燦
「うん、そうしよっか」
◆『魔女というより魔法少女?』◆
アスカ
「あの、燦ちゃん?」
燦
「どうしたの?」
アスカ
「ハロウィンに着る、魔女の衣装についてなんだけど……」
燦
「衣装? もしかしてサイズが合わなかったとか?」
アスカ
「いえ、そうではなくてですね。……えっと、私の想像していたよりも、派手な衣装だったから。その、もっと地味な衣装だと思っていたので……」
燦
「え、せっかくコスプレするんだから、可愛い方がいいよね?」
アスカ
「そう、だけど。この衣装、露出が多くてちょっと恥ずかしいよ。肩や胸元が見えてるし、それに、ほらっ。スカートもかなり短いよね」
燦
「えぇー、これくらい普通だって。きっと、魔女の間でクールビズが流行ってるんだよ。たぶん」
アスカ
「もう秋なんだけど?」
燦
「うっ、……ごめんなさい! アスカちゃんのえちちな格好が見たくて選びました!」
アスカ
「やっぱり。……もぅ、仕方ないなぁ。パーティ会場は自宅だし、燦ちゃんしか見ないもんね」
燦
「うんうん! 魔女っ娘アスカちゃんは、私が独占するから大丈夫だよ!」
アスカ
「ありがとうございます。それなら、私は魔女っ娘燦ちゃんを独占しようかな?」
燦
「えっと、私はこっちの地味なのを着る予定だから……」
アスカ
「あは、ハロウィンはお揃いの衣装を着ようね」
燦
「……はい」
◆『おかしは大事』◆
燦
「リスナーのみんなっ、助けろください!」
『ゲリラ助かる』
『あの黒猫が二回行動、だと!?』
『深夜にどした?』
燦
「どうしたもこうしたもないよ! 明日、いや正確には今日の昼にコラボするのは知ってるよね。あるてまハロウィンコラボ!」
『そうだね』
『コラボ楽しみ』
『あるてまメンバーが勢揃いとかすごくない?』
燦
「そう、それ! で、コラボ直前になって重大な問題が発覚しました。……持っていくお菓子、まだ用意できてない」
『そう言えば、みんなでお菓子を持ち寄るって話だったな』
『女性陣は強制手作りだっけ?』
『あれ、つぶやいたーで戸羽くんが手作りするって呟いてたけど……』
『性別:乙葉だし』
『あれ、クッキーを焼くって言ってませんでしたか?』立花アスカ✓
『お、早速情報がリークされてるし』
燦
「アスカちゃん、し~っ!」
『草』
『どうせ炭クッキーを焼いたんだろ』
『確かにそれは凶器だからお菓子じゃないな』
燦
「炭じゃないが!? いや、ちょっと焦げたけど、試食したらおいしかったからね!?」
『やっぱり焦げてんじゃん』
『おいしかったって、全部食べたからないなったの?』
『試食で全部食べるとかデブか』
燦
「全部は食べてないし、デブでもないが! あぁもう、これを見てもらえば分かるから!」
『え、なにこれ』
『食べ残しかな?』
『左上にクリーチャーいるしwww』
『ム○クの叫びかな』
『これを持っていくのは勇気がいるね』
燦
「……誠に遺憾だけど、同感というか、流石にこれを持っていくのはどうかと思ってさ。それで、どうしたらいいと思う?」
『クッキーを買って誤魔化せ!』
『ブ○ボンを信じろ』
『はい、お菓子は五百円までだよ』¥500
『遠足か!』
『いや、黒猫がまともなクッキーを持っていったら、それはそれで怪しまれるぞ』
『失敗3、市販1で混ぜたらバレない、かも』
『知り合い(アスカちゃん)に手伝ってもらったって言えばわんちゃん』
『お前自身がお菓子になるんだよ!』
燦
「いや、私自身がお菓子になるって意味不明だからね」
『おさない、かわいい、しょうじょ。つまり黒猫燦はお菓子だったのだ!』
『避難訓練かな?』
『俺はおはしって教わったぞ』
『おっ○いが、かわいそうな、しょうじょ』
『草』
燦
「は?」
『お菓子(少女)をあげなきゃいたずらされるハロウィンとかいやじゃ』
『てか、それをすると黒猫が食べられることに……』
『あっ、察し』
『ガチで食べそうなメンバーが数人いるからマジで止めてもろて』
『あるてまこわい』
『とづまりすとこ』
燦
「……どうしよう。今から作り直すにしても材料足りないし」
『何の製菓も得られませんでしたって報告しよう』
『上手い!』
『こういうときこそ、助けてアスえもんだろ!』
『呼びましたか?』立花アスカ✓
『アスカちゃんきちゃ! これでかつる!』
『いや、さっきもコメントしてたから』
燦
「アスカちゃん。えっと、自力で頑張るって言っておきながらアレだけど、そのっ、お菓子作りを手伝ってください! お願いっ!」
『もー、仕方ないなぁ燦ちゃんは。朝になったらお菓子の材料を持って行くね』立花アスカ✓
『さすあす』
『よかった。これであるてまメンバーから死人が出なくなる』
『いや、黒猫以外にもヤバそうな人が何人かいるんだが……』
『にわちゃんとか絶対へんなもの入れてそう』
『ざよいは黒猫専用のお菓子作って来るに違いない』
『マタタビ入ってそう』
『ゆいままに毒見してもらわないと』
『結「ねぇ、これ誰に手伝ってもらったの?」』
『修羅場かな?』
『ヒェッ』
燦
「……アーカイブ残さなければ大丈夫だよね? ね?」
『無理だな』
『浮気を隠す旦那みたい』
『女の勘はマジでやばいから』
『そこは堂々としとけよ』
『……』立花アスカ✓
『無言コメントこわい』
『早速浮気がバレたぞ』
燦
「あっあっ、違うから! 結にバレないようにとかじゃなくて、みんなにクッキー作りを失敗したのを知られたくないっていうか……」
『明日も早いので失礼します』立花アスカ✓
『あ、だめだこりゃ』
『おこられる、かくごで、しょうじきに謝るべきだったね』
『草』
『謝罪の菓子折りでも渡す?』
燦
「……このクッキーで許してくれるかな?」
『……』
『死人に口なしって言うし(目逸らし』
『……強く生きろ』
◆『TOT』◆
燦
「ふぅ。今日はいろいろあったけど、なんとかアスカちゃんとハロウィンパーティができて、ホントによかったよ」
アスカ
「本当にお疲れさまでした。私も、燦ちゃんと二人でハロウィンパーティができて嬉しいな」
燦
「えへへ、私もだよ。トリック・オア・トリート、アスカちゃん!」
アスカ
「ふふっ、ハッピーハロウィンです! はいどうぞ。お菓子だけじゃなくて、料理もたくさん作ったから、いっぱい食べてくださいね」
燦
「わ~い! うん、すごくおいしいよっ! あ、そうだ。配信で余ったお菓子を貰ってきたから、よかったらこれも一緒に食べよう!」
アスカ
「わぁっ、いいんですか? あは、ハロウィンというより、お菓子パーティみたいになっちゃったね」
燦
「だね。お菓子だけでお腹いっぱいになっちゃいそうだよ」
アスカ
「ふふっ、少しは野菜も食べないとだめだよ。はい、あ~ん」
燦
「あ~ん。……おいしいね」
アスカ
「よかった」
燦
「でも、やっぱりお菓子がいいから、トリック・オア・トリート!」
アスカ
「もぅ、……あ~ん」
燦
「あ~ん、んむっ!?!?」
アスカ
「え、燦ちゃん!?」
燦
「からひ!? なにこれ、なんれこんなにからひのさ!? 水、水っ!」
アスカ
「は、はい! 水です!」
燦
「ごくっごくっごくっ、……ぷはぁ! 辛くて死ぬかと思った」
アスカ
「う~ん、おかしいなぁ。誰かのいたずらでしょうか?」
燦
「……これ、にわ先輩が持ってきたミニシュークリームじゃん! っ、やっぱり他のも辛い!?」
アスカ
「えっと、どうやら中身が、カスタードクリームじゃなくて、からしになってるみたいだよ」
燦
「なんで配信外でこういうことするかな!? 配信中に大人しかったから、おかしいって思ってたけど、これは予想外だって!」
アスカ
「あ、あはは……」
燦
「あぁもう、舌が痛いんだけど! アスカちゃん、飛びっきり甘いのちょうだい!」
アスカ
「分かりました。はい、んっ」
燦
「えっと、アスカちゃん?」
アスカ
「飛びきり甘いの、いらないの?」
燦
「……欲しくないわけ、ないじゃん」
アスカ
「あは。あ~んっ」
燦
「んっ……」
アスカ
「っ、どうだった?」
燦
「うん。すごく甘くて、ほんのりレモンの味がしたかも」
アスカ
「あは、口直しになったならよかった。……その、まだお口いたいいたいだよね。トリック・オア・タチバナ? 選んでくれなきゃ、いっ、いたずらしちゃうぞっ」
燦
「アスカちゃん、かわいすぎっ! もちろんこっちだよ!」
アスカ
「えへへ、どうぞ召し上がれ。んっ、……もぅ。いたずらしちゃ、めっ、だよ?」
燦
「だって。そんな衣装を着てる、アスカちゃんがいけないんだよ」
アスカ
「それは燦ちゃんが、やっ、……今日だけ、だよ」
燦
「うんっ!」