あるてまれアスカちゃん劇場´   作:立花アスカの偽猫

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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(136~140)

◆『事後報告』◆

 

「みんな。ご褒美、すごかったよ……」

 

 

『事後報告助かる』

『もっと詳しく』

『なんで配信しなかった!?』

 

 

「えっとね、なんて言えばいいのかな。こうほわわ~んで、はにゃ~んで、にゃにゃ~んって感じでね。もうとにかく、すっごく気持ちよかったよ」

 

 

『えちち』

『気持ち良かった(意味深)』

『語彙力ないなった』

『報告は詳細に述べよ』

『はにゃ~んでにゃにゃ~ん?』

 

 

「詳細って言われてもさ。気持ち良すぎて頭ぽわぽわしてたから、あんまり詳しいこと覚えてないんだよね。アスカちゃんの体温とか、火照った息遣いとか。慣れないながらも、優しく、ときには激しく触れる手つきとかは覚えてるけど」

 

 

『それだよ!?』

『体温? 火照った息遣い? 優しくときには激しい手つき?』

『お風呂上がりの二人が部屋でいったい何をしてたんだろうね』

『やらしいんだ~』

『センシティブ警察だ!』

 

 

「特にうつ伏せになった私の上に、アスカちゃんが跨ったときは、ホントにすごかったよ。腰をぐいぐいって入れて、一生懸命、額に汗を滴らせながら押しつけてくるんだもん。気持ちいいに決まってるじゃん」

 

 

『生々しい』

『めっちゃ覚えてるやん!?』

『思春期ミャーチューブ、早く来てくれーっ!』

『これはBAN』

『ここから先は有料コンテンツになります』

 

 

「??? え、みんなどうしたの?」

 

 

『どうしたもこうしたもないだろ』

『私、また何かやっちゃった?』

『やっちゃったね』

『ほんまの事後報告やないか!?』

 

 

「いや、お前らが事後報告しろって言うからしただけじゃん。何が不満なのさ」

 

 

『不満? そりゃ配信で見れなかったことだよ(血涙)』

『いくら払えば見れますか?』¥10000

『メン限ですか?』

『メンバーに加入しました』

『二人だけでいちゃらぶちゅっちゅしてたんだろ! ずるい!』

 

 

「は? あっあっ、そうじゃないって!? いやいやホントに違うから! ね、アスカちゃん!?」

 

 

『は、はい。頑張った燦ちゃんに、ご褒美として全身マッサージをしてただけで。その、決してそのようなことは……』立花アスカ✓

『マッサージ?』

『ぱーどぅん?』

『ほっ、本当ですよ』立花アスカ✓

『……し、知ってたし』

『俺も最初からマッサージの話だって気づいてたし……』

 

 

「絶対に別のこと想像してたよね? ぷぷっ、これだから童〇は……」

 

 

『は?』

『純情な男を騙して楽しいのかよ!?』

『どどど〇貞ちゃうし!』

『元を辿れば、お前がご褒美がマッサージだと伝えなかったのが悪い』

『そうだそうだ!』

『土下座してもろて』

 

 

「いや、なんで土下座!? しないからね!?」

 

 

『今日の配信、遅刻したくせに!』

『燃やすぞ』

 

 

「それはごめんって! あと、燃やすのは勘弁してください」

 

 

『ごめん、もう手遅れかも』

『気づいたら燃えちゃってた。てへっ』

 

 

「え、嘘っ!? あっ、つぶやいたーに切り抜きが、あっあっ!?」

 

 

『事後報告でした』

『童○煽り程度でマジで燃えてて草』

『久しぶりに炎上してて、実家に帰ってきたような安心感を抱いた』

『それ分かる』

『燃えてこそ黒猫燦だよ』

『燃えない黒猫はただの黒猫だ』

『炎上助かる』

 

 

「助からないが!? あぁもうっ、私を燃やすくらいなら私で萌えてろよ! ほら、お前らの好きな、ばいんばいん美少女やぞ!」

 

 

『(ばいんばいんでも美少女でも)ないです』

『あ、けっこうです』

『間に合ってるので』

『あ~はいはい。まな板萌え~。これで満足だろ』

『まな板のこと黒猫って言うのやめなよ~』

『なんで切り抜き職人に餌を与えるかなぁ』

 

 

「あっ、また新しい切り抜きががが……。どうしよう、またマネージャーさんに怒られる」

 

 

『ほうれん草って大事だなって思いましたまる』

『草じゃん』

『炎上後の事後報告楽しみに待ってるね』

 

 

「しないからね!? 事後報告はもうこりごりだよ!」

 

 

 

 

 

◆『黒猫さんの仮装をする黒猫燦は黒猫燦である』◆

 

アスカ

「燦ちゃんは、ハロウィンの予定とかってありますか?」

 

 

「ハロウィンかぁ。たしか、ハロウィンコラボ配信の予定が昼にあったっけ? でも、夜は暇だよ」

 

 

アスカ

「よかった。それなら一緒にハロウィンパーティしませんか?」

 

 

「うん、いいよ。一緒にやろう!」

 

 

アスカ

「あは、楽しみだね。燦ちゃんはどんな仮装をするの?」

 

 

「え、ご馳走を食べるだけじゃないの?」

 

 

アスカ

「それもいいけど、せっかくだし、一緒に仮装するのも楽しいかなって。だめ、かな?」

 

 

「う~ん、正直、仮装は新衣装として配信でお披露目するから、十分なんだけど。……せっかくのパーティだもんね」

 

 

アスカ

「うん、一緒に仮装しようね。燦ちゃんにはどんな衣装が似合うかな?」

 

 

「アスカちゃんは魔女っ娘とか似合いそう。絶対に可愛いと思う」

 

 

アスカ

「そうかな? あっ、そうだ。私が魔女っ娘なら、燦ちゃんは黒猫さんのコスプレなんてどうかな?」

 

 

「……それってただの黒猫燦じゃん」

 

 

アスカ

「あはは……、だね。う~ん、それならしっぽを二本にして猫又風にするとか?」

 

 

「それ、私の次の新衣装……」

 

 

アスカ

「……一緒に魔女っ娘の仮装をしましょうか」

 

 

「うん、そうしよっか」

 

 

 

 

 

◆『魔女というより魔法少女?』◆

 

アスカ

「あの、燦ちゃん?」

 

 

「どうしたの?」

 

 

アスカ

「ハロウィンに着る、魔女の衣装についてなんだけど……」

 

 

「衣装? もしかしてサイズが合わなかったとか?」

 

 

アスカ

「いえ、そうではなくてですね。……えっと、私の想像していたよりも、派手な衣装だったから。その、もっと地味な衣装だと思っていたので……」

 

 

「え、せっかくコスプレするんだから、可愛い方がいいよね?」

 

 

アスカ

「そう、だけど。この衣装、露出が多くてちょっと恥ずかしいよ。肩や胸元が見えてるし、それに、ほらっ。スカートもかなり短いよね」

 

 

「えぇー、これくらい普通だって。きっと、魔女の間でクールビズが流行ってるんだよ。たぶん」

 

 

アスカ

「もう秋なんだけど?」

 

 

「うっ、……ごめんなさい! アスカちゃんのえちちな格好が見たくて選びました!」

 

 

アスカ

「やっぱり。……もぅ、仕方ないなぁ。パーティ会場は自宅だし、燦ちゃんしか見ないもんね」

 

 

「うんうん! 魔女っ娘アスカちゃんは、私が独占するから大丈夫だよ!」

 

 

アスカ

「ありがとうございます。それなら、私は魔女っ娘燦ちゃんを独占しようかな?」

 

 

「えっと、私はこっちの地味なのを着る予定だから……」

 

 

アスカ

「あは、ハロウィンはお揃いの衣装を着ようね」

 

 

「……はい」

 

 

 

 

 

◆『おかしは大事』◆

 

「リスナーのみんなっ、助けろください!」

 

 

『ゲリラ助かる』

『あの黒猫が二回行動、だと!?』

『深夜にどした?』

 

 

「どうしたもこうしたもないよ! 明日、いや正確には今日の昼にコラボするのは知ってるよね。あるてまハロウィンコラボ!」

 

 

『そうだね』

『コラボ楽しみ』

『あるてまメンバーが勢揃いとかすごくない?』

 

 

「そう、それ! で、コラボ直前になって重大な問題が発覚しました。……持っていくお菓子、まだ用意できてない」

 

 

『そう言えば、みんなでお菓子を持ち寄るって話だったな』

『女性陣は強制手作りだっけ?』

『あれ、つぶやいたーで戸羽くんが手作りするって呟いてたけど……』

『性別:乙葉だし』

『あれ、クッキーを焼くって言ってませんでしたか?』立花アスカ✓

『お、早速情報がリークされてるし』

 

 

「アスカちゃん、し~っ!」

 

 

『草』

『どうせ炭クッキーを焼いたんだろ』

『確かにそれは凶器だからお菓子じゃないな』

 

 

「炭じゃないが!? いや、ちょっと焦げたけど、試食したらおいしかったからね!?」

 

 

『やっぱり焦げてんじゃん』

『おいしかったって、全部食べたからないなったの?』

『試食で全部食べるとかデブか』

 

 

「全部は食べてないし、デブでもないが! あぁもう、これを見てもらえば分かるから!」

 

 

『え、なにこれ』

『食べ残しかな?』

『左上にクリーチャーいるしwww』

『ム○クの叫びかな』

『これを持っていくのは勇気がいるね』

 

 

「……誠に遺憾だけど、同感というか、流石にこれを持っていくのはどうかと思ってさ。それで、どうしたらいいと思う?」

 

 

『クッキーを買って誤魔化せ!』

『ブ○ボンを信じろ』

『はい、お菓子は五百円までだよ』¥500

『遠足か!』

『いや、黒猫がまともなクッキーを持っていったら、それはそれで怪しまれるぞ』

『失敗3、市販1で混ぜたらバレない、かも』

『知り合い(アスカちゃん)に手伝ってもらったって言えばわんちゃん』

『お前自身がお菓子になるんだよ!』

 

 

「いや、私自身がお菓子になるって意味不明だからね」

 

 

『おさない、かわいい、しょうじょ。つまり黒猫燦はお菓子だったのだ!』

『避難訓練かな?』

『俺はおはしって教わったぞ』

『おっ○いが、かわいそうな、しょうじょ』

『草』

 

 

「は?」

 

 

『お菓子(少女)をあげなきゃいたずらされるハロウィンとかいやじゃ』

『てか、それをすると黒猫が食べられることに……』

『あっ、察し』

『ガチで食べそうなメンバーが数人いるからマジで止めてもろて』

『あるてまこわい』

『とづまりすとこ』

 

 

「……どうしよう。今から作り直すにしても材料足りないし」

 

 

『何の製菓も得られませんでしたって報告しよう』

『上手い!』

『こういうときこそ、助けてアスえもんだろ!』

『呼びましたか?』立花アスカ✓

『アスカちゃんきちゃ! これでかつる!』

『いや、さっきもコメントしてたから』

 

 

「アスカちゃん。えっと、自力で頑張るって言っておきながらアレだけど、そのっ、お菓子作りを手伝ってください! お願いっ!」

 

 

『もー、仕方ないなぁ燦ちゃんは。朝になったらお菓子の材料を持って行くね』立花アスカ✓

『さすあす』

『よかった。これであるてまメンバーから死人が出なくなる』

『いや、黒猫以外にもヤバそうな人が何人かいるんだが……』

『にわちゃんとか絶対へんなもの入れてそう』

『ざよいは黒猫専用のお菓子作って来るに違いない』

『マタタビ入ってそう』

『ゆいままに毒見してもらわないと』

『結「ねぇ、これ誰に手伝ってもらったの?」』

『修羅場かな?』

『ヒェッ』

 

 

「……アーカイブ残さなければ大丈夫だよね? ね?」

 

 

『無理だな』

『浮気を隠す旦那みたい』

『女の勘はマジでやばいから』

『そこは堂々としとけよ』

『……』立花アスカ✓

『無言コメントこわい』

『早速浮気がバレたぞ』

 

 

「あっあっ、違うから! 結にバレないようにとかじゃなくて、みんなにクッキー作りを失敗したのを知られたくないっていうか……」

 

 

『明日も早いので失礼します』立花アスカ✓

『あ、だめだこりゃ』

『おこられる、かくごで、しょうじきに謝るべきだったね』

『草』

『謝罪の菓子折りでも渡す?』

 

 

「……このクッキーで許してくれるかな?」

 

 

『……』

『死人に口なしって言うし(目逸らし』

『……強く生きろ』

 

 

 

 

 

◆『TOT』◆

 

「ふぅ。今日はいろいろあったけど、なんとかアスカちゃんとハロウィンパーティができて、ホントによかったよ」

 

 

アスカ

「本当にお疲れさまでした。私も、燦ちゃんと二人でハロウィンパーティができて嬉しいな」

 

 

「えへへ、私もだよ。トリック・オア・トリート、アスカちゃん!」

 

 

アスカ

「ふふっ、ハッピーハロウィンです! はいどうぞ。お菓子だけじゃなくて、料理もたくさん作ったから、いっぱい食べてくださいね」

 

 

「わ~い! うん、すごくおいしいよっ! あ、そうだ。配信で余ったお菓子を貰ってきたから、よかったらこれも一緒に食べよう!」

 

 

アスカ

「わぁっ、いいんですか? あは、ハロウィンというより、お菓子パーティみたいになっちゃったね」

 

 

「だね。お菓子だけでお腹いっぱいになっちゃいそうだよ」

 

 

アスカ

「ふふっ、少しは野菜も食べないとだめだよ。はい、あ~ん」

 

 

「あ~ん。……おいしいね」

 

 

アスカ

「よかった」

 

 

「でも、やっぱりお菓子がいいから、トリック・オア・トリート!」

 

 

アスカ

「もぅ、……あ~ん」

 

 

「あ~ん、んむっ!?!?」

 

 

アスカ

「え、燦ちゃん!?」

 

 

「からひ!? なにこれ、なんれこんなにからひのさ!? 水、水っ!」

 

 

アスカ

「は、はい! 水です!」

 

 

「ごくっごくっごくっ、……ぷはぁ! 辛くて死ぬかと思った」

 

 

アスカ

「う~ん、おかしいなぁ。誰かのいたずらでしょうか?」

 

 

「……これ、にわ先輩が持ってきたミニシュークリームじゃん! っ、やっぱり他のも辛い!?」

 

 

アスカ

「えっと、どうやら中身が、カスタードクリームじゃなくて、からしになってるみたいだよ」

 

 

「なんで配信外でこういうことするかな!? 配信中に大人しかったから、おかしいって思ってたけど、これは予想外だって!」

 

 

アスカ

「あ、あはは……」

 

 

「あぁもう、舌が痛いんだけど! アスカちゃん、飛びっきり甘いのちょうだい!」

 

 

アスカ

「分かりました。はい、んっ」

 

 

「えっと、アスカちゃん?」

 

 

アスカ

「飛びきり甘いの、いらないの?」

 

 

「……欲しくないわけ、ないじゃん」

 

 

アスカ

「あは。あ~んっ」

 

 

「んっ……」

 

 

アスカ

「っ、どうだった?」

 

 

「うん。すごく甘くて、ほんのりレモンの味がしたかも」

 

 

アスカ

「あは、口直しになったならよかった。……その、まだお口いたいいたいだよね。トリック・オア・タチバナ? 選んでくれなきゃ、いっ、いたずらしちゃうぞっ」

 

 

「アスカちゃん、かわいすぎっ! もちろんこっちだよ!」

 

 

アスカ

「えへへ、どうぞ召し上がれ。んっ、……もぅ。いたずらしちゃ、めっ、だよ?」

 

 

「だって。そんな衣装を着てる、アスカちゃんがいけないんだよ」

 

 

アスカ

「それは燦ちゃんが、やっ、……今日だけ、だよ」

 

 

「うんっ!」

 

 

 

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