あるてまれアスカちゃん劇場´   作:立花アスカの偽猫

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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(141~145)

◆『仮想世界の中心で犬種を叫ぶ?』◆

 

「こんばんわーん。黒猫燦だわん」

 

 

『こんばんわーん』

『あれ、配信間違えた?』

『初犬です。猫なのにわん?』

 

 

「えぇーっと、これには深い理由がありましてわん。優しいリスナーのみなさん、説明よろしくお願いするわん」

 

 

『丸投げかよ』

『だれか産業でよろ』

『ハロウィンコラボで

 不正がバレて

 罰ゲームで一日犬化』

『草』

『11(わんわん)月1(わん)日に因んで罰ゲームが犬になった』

 

 

「はぁ。そんな訳で、一日限定とはいえ、語尾がわんになっているわん」

 

 

『すしの日だからって、語尾がすしよりマシだろ』

『究極の二択だったね』

『だから、炭クッキーを持っていけばよかったのに』

『いや、どっちにしても最下位じゃん』

『私が手伝ったばっかりに……。ごめんなさい』立花アスカ✓

 

 

「アスカちゃんは悪くないわん! 私が一人でお菓子を用意できなかったのが、そもそもの原因だし。わん」

 

 

『黒猫が悪い』

『謝ってもろて』

『まぁまぁ。過ぎたことは仕方ないし』

 

 

「そうそう。そんなことより、昨日のハロウィン衣装どうだったわん?」

 

 

『かわいかった』

『二又になったしっぽがめっちゃすし』

『立ち絵のみだったのが残念』

『メンバー勢揃いだったし、個々で動かすのは流石にね』

『一日限定とか贅沢すぎ』

『グッズ化はよ』

 

 

「ふっふ~ん、でしょ。私のハロウィン衣装よかったよね。ほらほら、もっと褒めてちやほやしてもろて。……わん」

 

 

『調子に乗るな』

『はいはい。衣装は、衣装はかわいかったね』

『淫猫のことだから、てっきりもっと過激な衣装だと思ってたのに期待外れだった』

『包帯のみでミイラの仮装とか』

『それは即BAN不可避』

『黒猫じゃミャーチューブくんもスルーしそう』

『ゆいままもセットでお願いします』

『っ、……ふぅ』

 

 

「私も結もそんな格好しないが!? しない、はず。……しないよね?」

 

 

『しらんがな』

『薄い本ならわんちゃん』

『運営次第じゃね?』

『わんっていったりいわなかったりしてるぞ』

『運営の犬め!』

 

 

「と、とにかく! ハロウィン衣装だけど、今度のメン限配信でもう一度お披露目するから、よかったらメンバーになって見に来てください。わん」

 

 

『はーい』

『動くの楽しみ』

『スクショタイムに期待』

『メンバーになりゅぅ!』

 

 

「ハロウィン衣装って言えば、アスカちゃんとオフで、お揃いのハロウィン衣装を着てパーティしたんだけど、すごく楽しかったわん」

 

 

『は?』

『配信しろよ』

『どんな衣装?』

『ミイラ仮装でパーティしただって!?』

『てぇてぇ』

 

 

「普通の魔女っ娘の衣装だよ。オフショルダーで、胸元が見えてて、ミニスカートのやつ」

 

 

『普通?』

『ふ~ん、えちちじゃん』

『黒猫さんなら、前後逆に来てもバレなさそう』

 

 

「あ、そうだ! パーティで思い出したんだけど、にわ先輩からお土産に貰ったお菓子が、からし入りのシュークリームで大変だったんだよ!」

 

 

『にわちゃんらしい』

『配信外でそれは草』

『流石はあるてまの芸人枠』

『お菓子をあげていたずらもするスタイル、嫌いじゃない』

『あのときはビックリしました』立花アスカ✓

 

 

「そうそう。でも、あのときは私の方がビックリしてたと思うよ。だって、辛さで口が痛いから、甘いのを頂戴って頼んだのに。急に、アスカちゃんが顔を近づけて来たんだもん」

 

 

『???』

『どゆこと』

『さ、燦ちゃん!?』立花アスカ✓

 

 

「ん? あっ、えっと、なっ何にもなかったよ! 顔を近づけたのは、えっと、その、私の心配をしてくれただけだから!」

 

 

『怪しい』

『じゃあなんでビックリしたのさ』

『たしかに』

 

 

「それは、その……。近づいて来たときに、えっと、アスカちゃんの胸元から、こう、ちらっってサクランボが見えたから?」

 

 

『さくらんぼ(意味深)』

『……ふぅ』

『甘いの頂戴でそのサクランボをプレゼントされたらびっくりするわ』

『ところで、なんで疑問形?』

『……燦ちゃん。あとでお話があります』立花アスカ✓

 

 

「え、なんでぇ!? ちゃんと誤魔化したよね!」

 

 

『それは言ったらだめなやつじゃ……』

『隠し事下手か!』

『誤魔化せてないんだよなぁ』

『てか、マジで何があったか気になる』

『それを知れるのもメン限配信のみ! さぁ、キミもメンバーになろう!』

 

 

「そんな特典ないから!? メンバーになってくれるのは嬉しいけど! あっあっ、だから無いんだって!」

 

 

『草』

『お前ら、しゅき』

『燦虐助かる』

『流石、芸人枠。分かってらっしゃる』

『こんなときは、わんわん泣いてもええんやで』

『犬の日だけに?』

 

 

「な、泣かないし!?」

 

 

『いや、罰ゲームなんだから、わんとは鳴いてもろて』

『これは罰ゲーム追加かな?』

『アスカちゃんハスキーだよって言って』

『シベリアンつけてもろて』

『取り敢えず謝罪な』

 

 

「うぐっ、……語尾を付け忘れてごめんなさい! アスカちゃんハスキーだよ!」

 

 

『……もぅ、今回だけだからね。燦ちゃんハスキーだよ』立花アスカ✓

『てぇてぇ』

『謝罪甲斐犬を開かずに済んでよかったね』

『狆謝できてえらい!』

『今度からは、ヨーク考えてシャーべっテリア』

『コメント欄がパグってるぞ』

『チャウチャウ。これがいつものスタンダートシュナウザー』

 

 

「もぅ! 今、いい雰囲気なんだから、ちょっとシーズーかにしててよ!」

 

 

『これにてお柴犬』

『流石に無理がアラスカンマラミュート』

『いいかげんにセントバーナード』

『何はともあれ、おつかレオンベルガー!』

 

 

 

 

 

◆『上手に書けても上手く描けるとは限らない』◆

 

「アスカちゃん、何してるの?」

 

 

アスカ

「習字ですよ」

 

 

「なんか懐かしいね。たしか、小学校の授業でやったのが最後だったかな。でも、急にどうしたの?」

 

 

アスカ

「11月2日は、いいもじの語呂合わせで習字の日なんですよ。だから、いい機会なので、綺麗な文字を書く練習をしようと思いまして」

 

 

「へぇ~。でも、私と違って、アスカちゃんの字は綺麗だから必要ないと思うけどなぁ」

 

 

アスカ

「ふふっ、ありがとうございます。私は燦ちゃんの書く字、丸みを帯びているところとか、可愛くて好きだよ」

 

 

「そうかな? 自分じゃよく分からないけど。……えへへ、嬉しいな。ありがと、アスカちゃん」

 

 

アスカ

「こちらこそ、褒めてくれてありがとう。だよ」

 

 

「そうだ! 習字で思いついたんだけど、来年の年賀状は手書きにしてみようかな」

 

 

アスカ

「それはいいですね!」

 

 

「でしょ! せっかくだし、干支のイラストも手描きにしてみたら、もっと良さそうだと思わない?」

 

 

アスカ

「え、えっと。あはは……。仲の良い知り合いに送るなら、たぶん、いいんじゃないかな? きっと」

 

 

「ぶぅ~っ。アスカちゃん、私だっていつまでも下手くそじゃないんだよ! 配信で絵が下手くそなのは、手描きじゃないからだもん」

 

 

アスカ

「ごめんね、燦ちゃん。それならどんなイラストになるのか、来年の楽しみに取っておくね」

 

 

「うん、期待してて! あっと驚かせてみせるから!」

 

 

アスカ

「あはは……。年賀状に驚く要素は必要ないと思うけど。燦ちゃんがやる気だし、いいのかな?」

 

 

 

 

 

◆『その使い方はナシ、いやミカン!』◆

 

アスカ

「こんにちは、燦ちゃん。親戚からみかんが送られてきたのでお裾分けに来ました!」

 

 

「いらっしゃい、アスカちゃん。わぁっ、それって某有名なみかんでしょ! ありがとう!」

 

 

アスカ

「あは、喜んでもらえてよかった」

 

 

「えへへっ、アスカちゃんからのプレゼントなら、たとえみかんの皮だって大切にするよ」

 

 

アスカ

「あ、あはは……。気持ちは嬉しいけど、流石にそれは、ゴミ箱に捨てて欲しいかな」

 

 

「じょ、冗談だよ! 流石に私だって、みかんの皮が宝物だって言われたら、ちょっと引くだろうし」

 

 

アスカ

「そうだよね」

 

 

「うん、そうだよ! ほら、そんなことより、立ち話もなんだし、中に入って一緒にみかん食べよう!」

 

 

アスカ

「それではお言葉に甘えるね。お邪魔します」

 

 

「全然、お邪魔じゃないよ。そう言えば、みかんと言えばこたつだよね。そろそろ出そうかな?」

 

 

アスカ

「いいですね、こたつ。猫はこたつで丸くなるっていいますし、燦ちゃんが丸くなってるところも見てみたいな」

 

 

「むぅ、流石に丸くはならないもん」

 

 

アスカ

「ふふっ、本当かなぁ?」

 

 

「ホントだもん。って、そんなことよりみかんだよ! 早く、食べよう!」

 

 

アスカ

「あは、そうだね。はい、どうぞ」

 

 

「ありがとう。……みかんは好きだけど、皮を剥くと爪が黄色くなるし、白い筋を取んないと食べられないから面倒なんだよね」

 

 

アスカ

「ふふっ、燦ちゃんらしいな。じゃあ、私が剥いたのをあげるね。……はい、どうぞ!」

 

 

「えへへ、ありがと。じゃあ、剥きかけだけど、私のみかんをアスカちゃんにあげるね。左手出して?」

 

 

アスカ

「左手? えっと、こうかな?」

 

 

「えと、手の甲を上にして。うん、そうそう。はい、どうぞ」

 

 

アスカ

「あっ、燦ちゃん。これって、もしかして……」

 

 

「そのっ、本物はまだ買ってあげれないけど、いつか、ちゃんとしたのをアスカちゃんの薬指に嵌めてみせるから。……えへへ、これはその予行練習になるのかな。……受け取ってくれる?」

 

 

アスカ

「ぅん、……もちろんだよ。……えへっ、どうしよう、すごく嬉しいのに。……涙が、止まらないの」

 

 

「わわっ!? ごめっ、私、泣かせるつもりなんてなかったのに。どどど、どうしよう!?」

 

 

アスカ

「……ふふっ、最後は締まらないところが燦ちゃんらしいね。……ありがとう。一生の宝物にするから」

 

 

「えっと、こちらこそありがとう? でも、流石になまものだから、できれば早めに食べて欲しいかな。腐っちゃうし」

 

 

アスカ

「あは、冗談だよ。……けど、この思い出は一生忘れないから。胸の奥の宝箱に大切に保管しておくね」

 

 

「えへへ、そうしてくれると嬉しいな。……みかん、食べよっか?」

 

 

アスカ

「はいっ! ……ふふっ、おいしい。すごく甘いね」

 

 

「そうだね。でも、こんなに甘く感じるのは、きっとアスカちゃんの愛がこもってるからだよ」

 

 

アスカ

「もぅ、……ずるいよ。……それなら私が食べたミカンの方が、燦ちゃんが食べたのより、もっとも~っと甘かったもん」

 

 

「くすっ、そういうことにしておくね。……うん、すごく甘い」

 

 

 

 

 

◆『推しの鏡?』◆

 

 

                              

推しを教えて!

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

「もちろんアスカちゃんだよ!」

 

 

アスカ

「燦ちゃんです!」

 

 

『知ってた』

『今日もアスねこはてぇてぇなぁ』

『Vtuber以外で、例えばアニメのキャラクターとかの推しが知りたい』

 

 

「アニメキャラの推しかぁ。アスカちゃんは誰かいる?」

 

 

アスカ

「ん~。推しという訳ではないけど、最近のアニメで言うと、現在放送中のねこネコ猫キャットの主人公、ユニャちゃんが好きですね」

 

 

「あのアニメ面白いよね! 私も好きだよ」

 

 

『ユニャかわいいよね』

『そう言えば、ユニャって誰かに似てね?』

『美少女、ひんぬー、女の子にモテる。……黒猫燦かな?』

『いや、黒猫さんは美少女(笑)、まな板、女好きだから』

『草』

 

 

アスカ

「燦ちゃんは、好きなキャラクターっていますか?」

 

 

「う~ん、好きなキャラクターかぁ。えっと……」

 

 

『うわぁ』

『※黒猫燦は高校生です』

『おっさんが好きそう』

『黒猫の好きなキャラが、えっちいアニメのえっちいキャラクターしかいない件』

『↑ナロー系のタイトルかな?』

『ここまで男キャラクターの話なし』

『まぁ、下手に話題に出すと炎上しそうだし』

 

 

「いや、男のキャラクターだって好きだよ。たとえば……」

 

 

『男?』

『それは男の娘や』

『性別:しゅうきちが混ざってて草』

『懐かしい』

『おっさん世代のアニメが多いけど本当にJKなの?』

『あのさ、一人だけR18混ざってなかった? 俺の空耳?』

『い、一般アニメ化もしてるから(震え声』

 

 

「あぁもう! 男キャラクターの名前を出したら出したで燃やすくせに、みんな文句多すぎ!」

 

 

アスカ

「あはは……。けど、燦ちゃんらしくていいと思うよ」

 

 

「それって褒めてるんだよね? ね?」

 

 

アスカ

「あはっ、もちろんだよ。燦ちゃんのそういうところも含めて、私は好きだもん」

 

 

「あぅ、……ありがと」

 

 

アスカ

「……でも、私のこともちゃんと見てくれないと、やだよ」

 

 

「も、もちろんだよ! 最推しはアスカちゃんだけだもん!」

 

 

アスカ

「うんっ、燦ちゃんのこと信じてるからね!」

 

 

『アスねこはいいぞ』

『そんな黒猫だから安心して推せるんだよなぁ』

『あ、それはあるかも』

『心におっさんを飼ってるのも高評価』

『男とくっつく未来が想像できないのがいい』

『寧ろ、黒猫には同性婚の報告をして欲しいくらい』

『推しの鏡じゃん』

 

 

「う~ん、なんか褒められてる気がしないけど。……ま、いっか」

 

 

 

 

 

◆『どんな味?』◆

 

 

                              

すごいことを発見してしまった

 同じメーカーの歯磨き粉を使ってたら、それってもはや間接キスと同じだよね

 ところで、どこのメーカーの歯磨き粉を使ってますか?

 あ、黒猫には聞いてないです

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

「この流れで教える訳ないじゃん!? てか、それは間接キスじゃないから!? あと、私にも聞けよ!」

 

 

アスカ

「あはは……。流石にその理論は無理があるかな」

 

 

『聞いても答えないじゃん』

『俺とお前も間接キスしてることに』

『おえっ』

『逆に、キスの味に近い歯磨き粉を選べばわんちゃん間接キスになるかも』

『いや、それなら歯磨き粉にこだわる必要なくね?』

『確かに。まぁ、教えてくれないと思うけど』

『頼む、味だけでいいから教えてくれ!』

 

 

「そんなに知りたいの? えっと、普段はそんなに味はしないんだけど、アスカちゃんの家でしたときは、ほんのりと甘い味だったかな。だよね?」

 

 

アスカ

「はあぅ。……さ、燦ちゃん」

 

 

『経験者は語る』

『だよねって聞くなよ』

『セクハラかな?』

『てぇてぇ』

『甘いって果物みたいな感じかな』

 

 

「どうだろう。あれって果物の味だったかな? アスカちゃんなら、何味か分かるよね?」

 

 

『草』

『アスカちゃん生きてる?』

『公開処刑かな』

 

 

アスカ

「うぅ~っ」

 

 

「アスカちゃん、どうしたの?」

 

 

アスカ

「……言わないと、だめ?」

 

 

「だめ、じゃないけど。でも、なんで?」

 

 

アスカ

「だって……、恥ずかしいよ」

 

 

「え? 歯磨き粉の味を言うのって、そんなに恥ずかしいことなの?」

 

 

アスカ

「え?」

 

 

「え?」

 

 

『???』

『会話がかみ合ってないぞ』

『キスの味についての話じゃなかったの?』

 

 

「いや、キスって何の話? えっと、歯磨きの話をしてるんだよね?」

 

 

アスカ

「そのっ、私の家でしたときは甘かったって……」

 

 

「あれは、アスカちゃんに歯磨き粉を借りたら、甘かったって話だよ」

 

 

アスカ

「……」

 

 

「アスカちゃん、顔真っ赤だけど大丈夫?」

 

 

アスカ

「……うぅ~っ、燦ちゃんのせいだからね」

 

 

「え、私!?」

 

 

『これは黒猫が悪い』

『先に勘違いしたのはお前じゃん』

『キスの味についての流れだったし』

『まぁまぁ。今回はお互いさまってことで水に流そう』

『歯磨き粉だけに?』

 

 

 

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