あるてまれアスカちゃん劇場´ 作:立花アスカの偽猫
◆『しりとり』◆
アスカ
「燦ちゃん、しりとりしませんか?」
燦
「うんいいよ。それじゃあ最初はしりとりのりだから、リス!」
アスカ
「鋤」
燦
「ほわぁっ!?」
アスカ
「ほらっ、次は燦ちゃんの番ですよ?」
燦
「え? うっうん。えっと、魚のきんき」
アスカ
「鱚。ふふっ、もちろん魚ですよ」
燦
「ぅ、すっ酢飯」
アスカ
「肢体。もしかしてわざとなのかな?」
燦
「あぅあぅ」
アスカ
「どうしたんですか、燦ちゃん? 早く答えを聞かせてください」
燦
「今日のアスカちゃん、いぢわるだ。……いいよ」
アスカ
「あは。はい、喜んで!」
◆『元気の出るプレゼント』◆
アスカ
「配信でもお祝いしましたが、チャンネル登録者数10万人突破、改めておめでとうございますっ!」
燦
「あ、ありがと! アスカちゃんになら何回祝われても嬉しいよ」
アスカ
「そう言って貰えると私も嬉しいです! さて、今日は燦ちゃんのために、ささやかですけど、お祝いのプレゼントを用意して来ました」
燦
「わーい。すっごい嬉しい! さっそく開けていい?」
アスカ
「もちろんです」
燦
「こ、これは!? ……マスク?」
アスカ
「はいっ。燦ちゃんが健康に過ごせるように、心を込めて手作りしました」
燦
「ふぁ、アスカちゃんまぢ天使。女子力高すぎてお嫁さんにしたい」
アスカ
「もー、燦ちゃんったら」
燦
「でへへ。えっと、付けてみてもいい?」
アスカ
「はい。ぜひ使用感とか聞かせてください」
燦
「うんっ! ……うわっすごい。肌触りはスベスベだし、変に蒸れたりもしない。マスクにリボンっていうのはちょっと珍しいけど、純白で高級感のあるマスクのアクセントになってて可愛いし。それに……ごにょごにょ(息を吸う度にアスカちゃんのいい香りがするとか、このまま窒息死したい)」
アスカ
「もー、大げさだよ。燦ちゃんが好きそうな、お気に入りの生地を使っただけなのに」
燦
「私の好みを網羅してるとか、良妻かよ。えへへっ、……あれ、でもなんだろう。鏡で見てたら、なんか既視感があるような、ないような? リボン、白い生地、うっ」
アスカ
「ききっ気のせいだよ燦ちゃん! えっとほら、マスクだから珍しいけど、ありふれた組み合わせだしっ」
燦
「だ、だよね。うん」
アスカ
「そうなんです! ……えっと、プレゼントはこんな感じですけど、燦ちゃんが嫌じゃなければ、肌身離さず使ってくれたら嬉しいな」
燦
「もちろんだよ! ぜったい家宝にするから! ありがと、アスカちゃん」
アスカ
「あは、どう致しまして。こちらこそありがとうございます」
燦
「???」
◆『ごきげんよう』◆
立花アスカはあるてま女学院に通う二年生である。
アスカ
「あっ、黒猫お姉様。ご機嫌ようですわ」
黒猫
「あら、アスカさん。ごきげんよう」
アスカ
「黒猫お姉様は今日もお美しいですわ」
黒猫
「うふふ、ありがとうございますわ。アスカさんこそ可憐で羨ましくてよ」
アスカ
「そんな、恐れ多いですわ」
燦
「ごきげんよう、アスカお姉さま!」
アスカ
「ご機嫌ようですわ、燦ちゃん。もー、いつも言ってますが、黒猫お姉様にもちゃんと挨拶しないとだめですわよ」
燦
「うぅ、ごめんなさいですわ。……ごきげんよう、黒猫先輩。わたし、負けませんから」
黒猫
「……えぇ、ごきげんよう。燦さん、わたくしも譲る気は一切ありませんので」
アスカ
「私のために争わないでください。あぁ、私って罪な女ですわ」
アスカ
「……ということがしたいので、今から燦ちゃんには分裂して貰います」
燦
「ぴぃ!? 無理だからっ! 分裂とか普通にできないからっ!」
アスカ
「あれ、でもあるてまメンバーなら分裂できるって、クイズ王決定戦で、みんなで、楽しそうに、話してましたよね?」
燦
「そ、それは……」
アスカ
「大丈夫です、ちょっとチクッとするだけですから。すぐに終わらせます。だから安心してね、燦ちゃん」
燦
「ひっ、近づかないで。アスカちゃん、目が怖いよ。ひぎっ、だめ、私を半分にしても分裂しないからぁ、いやぁ、ぁ、ぴぎゃぁぁぁっ!?」
という夢を見ました。
アスカ
「……なんですか、このまろ。えっ、私ってこんなイメージなんですか? ……そうですか。ぐすんっ」
◆『いつものアスカちゃんじゃない?』◆
アスカ
「あのね、燦ちゃん。責任、取ってくれますか?」
燦
「せ、責任って、え、どれ!? いいいっいつのこと!?」
アスカ
「惚けないでください。みんなの前であんなこと言われて、私、もう気持ちが抑えきれないんです」
燦
「あああアスカちゃんっ!? きゅっ急に抱き着かれると、その、心の準備ががが」
アスカ
「あは、好き、ほんと好き、大好き。付き合いたい、ううん結婚したい。そして私の子ども産んで欲しい」
燦
「なんかすごいデジャビュなんだけど!? え、えっ、えぇ!?」
アスカ
「私だけを見て。他の女の子を見たら、やだよ」
燦
「でっ、でも私には……」
アスカ
「分かってます、彼女のことですよね。でも、大丈夫です。燦ちゃんにまとわりつくお邪魔虫は、ちゃんと退治しておきましたから」
燦
「………………え」
アスカ
「あのときの、黒猫さん、黒猫さんって泣きながら叫ぶ姿を見たら、きっと燦ちゃんも愛想を尽かしていたと思いますよ」
燦
「……ん?」
アスカ
「いっつも燦ちゃんを見詰めてるし、燦ちゃんも彼女だけを特別扱いして甘やかしてるんだもん。私、これでも我慢してたんだよ。なのに、彼女、懲りずに燦ちゃんのことつけてたから。だから、燦ちゃんのために、私、頑張ったんだよ」
燦
「ひぃっ!? こ、〇ろしたの?」
アスカ
「そんなことする訳ないじゃないですか!? ちょっと
燦
「あっはい」
アスカ
「……こほん。そっ、それじゃあ行きましょうか」
燦
「えっと、因みにどこに行くのか聞いてもいい?」
アスカ
「もちろんコウノトリさんを探しにです! 見つけたら、私と燦ちゃんの赤ちゃんをくださいって、一緒にお願いしましょうね! さぁ、早く行きましょう!」
燦
「あっうん。……ふぅ、いつものアスカちゃんで良かったぁ」
◆『あるある?』◆
アスカ
「小さい頃に勘違いしていたことってありますか?」
燦
「勘違いかぁ。えっと、モデルハウスにはモデルさんしか住めないと思ってた。とか?」
アスカ
「あはっ、小さい頃の燦ちゃん可愛い」
燦
「うぅ~っ、恥ずい。そっそういうアスカちゃんこそ、何か勘違いしてたことってないの!」
アスカ
「私ですか? うーん。特に思いつかない、かな」
燦
「……コウノトリ」ぼそっ
アスカ
「燦ちゃん!? はぁぅ、それはもう言わないで……」