あるてまれアスカちゃん劇場´ 作:立花アスカの偽猫
◆『ぽかぽかだね』◆
燦
「寒くなってきたね」
アスカ
「そうですね。よかったら私の使ってるカイロを使いますか?」
燦
「うん、ありがとう。でも、アスカちゃんは大丈夫なの?」
アスカ
「大丈夫だよ。燦ちゃんが傍にいてくれれば、それだけで心がぽかぽかだもん」
燦
「それじゃあだめだよ。……あ、そうだ。手、繋ごっか。そうすれば身体も温かくなるよね」
アスカ
「あっ。……燦ちゃんの手、冷たいね」
燦
「え、あっごめん」
アスカ
「ううん、大丈夫。こうして繋ぎ方を変えて、後ろからぎゅってすれば、……ほら。すぐにぽかぽかだよ」
燦
「あぅ。あ、アスカちゃん。胸が、それに、か、顔も……」
アスカ
「ふふっ。顔、真っ赤だよ」
燦
「もうっ! アスカちゃんだって顔赤いじゃん」
アスカ
「それは、その、……燦ちゃんのぽかぽかが移ったからだもん」
燦
「くすっ、そういうことにしておくね」
アスカ
「はあぅ」
燦
「……ねぇ、冷えたら風邪引いちゃうから。そのっ……」
アスカ
「……うん」
◆『Vtuber流行に乗りがち』◆
燦
「Vtuber動画あるあるゲーム、いぇーい!」
アスカ
「い、いぇーい」
燦
「開始ボタンを押し忘れて独り言しがち!」
アスカ
「あるある。フリーのBGMが被りがち」
燦
「あるある。くしゃみするときミュートが間に合ってない!」
アスカ
「あるある。コラボ相手の音量が小さめ」
燦
「あるある。えっと、コラボ相手にパ○ツの色を聞きがち!」
アスカ
「あ、あはは……。それは燦ちゃんだけだと思うな」
『お前だけだぞ』
『誤解を与えないでもろて』
『全てのVtuberに謝れ!』
燦
「えぇー。じゃあ、配信に遅刻しがち?」
アスカ
「それも燦ちゃんだけかな」
『アウト!』
『だから、お前だけや』
『黒猫燦、Vtuber動画ないないしがち』
燦
「じ、じゃあ、リスナーてぇてぇ言いがち!」
『それはあるある』
『だっててぇてぇんだもん』
『もっとてぇてぇしろ』
アスカ
「あるある。燦ちゃん、女の子とばっかりコラボしがち」
燦
「あるあr、ってそれはなんか違くない!?」
『草』
『黒猫燦あるあるじゃん』
『アスカちゃんはやきもちやきがちだけどね』
アスカ
「だって、本当のことだもん……」
燦
「そ、そうだけど。仕事だから仕方ないじゃん」
アスカ
「つーん」
燦
「ね、お願い。何でもするから機嫌直してよ」
アスカ
「……じゃあ、好きって言って?」
燦
「あぅ、……好き」
アスカ
「えへへ、私も大好き」
『てぇてぇ』
『アスねこは二人だけの甘い空間つくりがち』
『↑優勝』
◆『お淑やかになるには?』◆
燦
「あっ、初見さんいらっしゃい。よかったらゆっ、くり、ぶえっくしゅん! ……あっ」
『くしゃみ助からない』
『今、おっさんいなかった?』
『ミュートしてもろて』
『あ、すみません。間違えました』
『草』
『初見さんに逃げられてるぞ』
燦
「ということがあったんだよね」
アスカ
「あ、あはは。えっと、災難でしたね?」
『(初見さんが)災難だったね』
『逃げて正解。賢明な判断』
『某くそまろ職人並みに初見さんに逃げられてて草』
燦
「それで思ったんだよね。これからの時代、Vtuberに求められるのは清楚さだって」
アスカ
「そうなんですか?」
燦
「そうなんだよ! だから、私も今以上にお淑やかになろうかなって」
『寝言は寝てから言え』
『そもそもお淑やかのおの字もないじゃん』
『お淑やかの意味を辞書で調べてもろて』
アスカ
「えっと、実現できるかは別として、その心意気は素晴らしいと思います!」
燦
「えへへ、それほどでもないよ」
『いや褒めてなくね?』
『お淑やかになれるとは言ってない』
『意気込むだけなら誰でもできるぞ』
『お淑やかとは真逆の存在だし』
『本当にそれほどでもないな』
燦
「おほほ、リスナーの皆様方は、ご冗談がお上手ですわね。ねぇ、アスカさん」
アスカ
「そ、そうですわね」
『お淑やか=お嬢様言葉ってこと?』
『だめだこの猫。頭小学生だ』
『アスカちゃんも付き合わなくていいからね』
『それお淑やかちゃうで』
『お淑やかなのは胸だけにしてもろて』
燦
「は?」
アスカ
「さ、燦ちゃん。お淑やか、お淑やかだよ!」
燦
「あっ、そうだった。ごほん。は、ですわ」
『はぁ、ですわ』
『取り繕えてなくてよ』
『おハーブ生えますわ』
『お猿さんの方が頭がよろしくてよ』
『やはり黒猫さんにお嬢様は無理でしたの』
燦
「あぁもう! 分かった、普通に戻すよ!」
アスカ
「あは、やっぱり燦ちゃんはそのままが一番だよ」
燦
「むぅ、……そうかなぁ」
アスカ
「そうだよ」
『急募、黒猫がお淑やかになる方法』
『黙ってれば、ワンチャンあるかも?』
『よし、じゃあ黒猫は喋るの禁止ね』
燦
「コラボ配信中なんだが!?」
アスカ
「あはは……、流石にそれは困るかな」
◆『お悩み相談』◆
燦
「アスねこお悩み相談所!」
アスカ
「この配信は、リスナーのみなさんから届いたお悩みに、私たちがちょっとしたアドバイスをするという企画になっています」
燦
「それでは最初のお悩みを紹介します」
お悩み |
嫌いな友達がいるのですが、 どうすれば円満に縁を切れますか?
名無しの匿名より |
アスカ
「えっと、縁を切るのはいつでもできますし、相手のことをもっと知ってからでも遅くないと私は思います。それでも嫌いだというのなら、相性の問題なので仕方ないと思いますが」
燦
「確かに、どうしても好きになれない人っているよね」
アスカ
「相性が悪い、合わないって方はどうしてもいますからね」
燦
「それで、縁を切る方法だっけ? その友達と桃太郎列車したらいいと思うよ」
『友情崩壊ゲームをおすすめするな!』
『円満どころか喧嘩別れになるだろ』
『桃列やろうって言った時点で嫌いなのバレそう』
アスカ
「名前は知っているのですが、桃列ってどんなゲームなんですか?」
燦
「えっと、つい喧嘩になるほど白熱しちゃうゲームかな?」
『間違ってはない』
『リアルの喧嘩がメインのゲーム』
『てか、黒猫さんって一緒にゲームする友達いたの?』
『一人桃列してそう』
『え、桃列って一人で遊ぶゲームじゃないんですか!?』
燦
「……」
アスカ
「えっと、そうだ! 今度、コラボで一緒に桃列の配信しましょう! ね?」
燦
「……うん」
『アス猫解散か?』
『この二人なら大丈夫だろ』
『友情じゃなくて愛情だから……(震え声』
『え、劣情?』
『桃列コラボが最後のコラボにならないことを祈ろう』
『何はともあれ、黒猫の長年の悩みも解決できてよかったね』
◆『職業ってなんだっけ?』◆
二人はどんな職業体験のできるゲームをしてみたい?
ましゅまろ ❒″ |
燦
「う~ん、職業体験、アイドルとか……。あっ、マイルドクラフトをよりリアルにした、無人島を開拓していくゲームなんて面白そうじゃない?」
アスカ
「面白そうですね!」
『面白そう』
『村ができたら名前をBダッシュ村にしよう』
『リアルマルクラは難易度やばそう』
『食料調達もできず、水も確保できなくて餓死とか』
『テレビだと簡単そうだけど、ガチの無人島なら実際は死と隣り合わせだろうし』
『漂流物ないと詰む』
『てか、職業関係なくね』
アスカ
「あ、そうでした。この場合、職業は何になるんですかね?」
燦
「漂流者とか、生存者かな?」
『アイドル(ぼそっ』
『開拓者』
『流刑者』
『島流しにされた罪人なの?』
『てか、どれも職業じゃなくね?』
『強いて言うなら肩書きかな』
燦
「アスカちゃんは、どんな職業体験のできるゲームがしてみたい?」
アスカ
「私は、そうですね。……花嫁修業のできるゲームかな?」
燦
「え!?」
『職業:お嫁さん』
『可愛い』
『姑がラスボスに違いない』
『アスカちゃんより黒猫にやらせたいゲーム』
『それだと一生攻略できそうにない』
アスカ
「燦ちゃん。私が一人前になったら、その時は、そのっ……」
燦
「……うん。私も準備して待ってるね」
『てぇてぇ』
『準備ってなに?』
『花婿修行?』
『性転換手術』
『お義父さん、娘さんを私にくださいってやつをするとか』
『あのさ、なんか俺の思ってた職業体験ゲームと違うんだけど』
『職業ってなんだっけ?』