あるてまれアスカちゃん劇場´ 作:立花アスカの偽猫
◆『(」・ω・)」ふー!(/・ω・)/にゃー!』◆
燦
「はぁ、こんばんにゃー。本日は、一番しか知らない曲を歌う配信となっています」
『開幕ため息は草』
『テンション低いね』
『罰ゲームなんだから諦めろ』
燦
「そもそもだけど、祭先輩とカラオケの点数で勝負っておかしいよね」
『それは無謀すぎる』
『でも、ハンデもらってたじゃん』
『ハンデになってなかったけどね』
『初めて聴く英語の曲で96点取った祭ちゃんがおかしいんだって』
『因みに黒猫はハンデを貰っておきながら81点でした』
燦
「それはもういいから! ……こほん。まずはリクエストのあったこの曲からです。聴いてください」
『いま流行の曲だ』
『お、一番は歌えてるね』
『はい! はい! はい!』
燦
「キミのCa(カルシウム)&Mg(マグネシウム)入りの硬水のせいだよ」
『やっぱり硬水は名曲だな』
『さて、二番だぞ』
『やっぱり歌えてないね』
『ふにゃふにゃでかわいい』
『別の曲みたい』
燦
「はい、一曲目は硬水でした。……うぅ、恥ずい」
『8888』
『黒猫が可愛い、だと』
『下手だったけど、それが逆によかった』
『途中のにゃーにゃー歌ってるところがすこ』
『もっとにゃで歌ったり歌わなかったりしろ』
燦
「あぅあぅ。……こんなのがまだ続くとか、嘘でしょ」
『諦めて歌ってもろて』
『もっとふにゃふにゃしろ』
『頑張って!』立花アスカ✓
『ほら、アスカちゃんも応援してるぞ』
『そう言えば、アーカイブ残すの?』
燦
「罰ゲームだから配信は頑張るけど、恥ずかしいのでアーカイブは残しません」
『やだ!』
『残すべき』
『えぇー』
燦
「えぇー、じゃないし」
『切り抜きあるけどいいの?』
『え、マジで!?』
『リツイートしました』
燦
「うぇっ!? ちょっと、ホントに恥ずかしいからだめだって!」
『草』
『祭先輩が褒めてたぞ』
『アスカちゃんもいいねとリツイートしてるし』
燦
「………………次、歌おっか」
『あ、諦めた』
『レ○プ目してそう』
『感情抜け落ちてるぞ』
『名曲がお経で草』
『でも、これはこれで切り抜かれると恥ずかしいんじゃね』
燦
「……♪」
『ちゃんと歌い出した』
『でも、二番知らないから結局ふにゃふにゃになってる』
『そんなところも可愛いです』立花アスカ✓
◆『いい夫婦になろう』◆
燦
「いい夫婦になるにはどうしたらいいかな?」
アスカ
「う~ん、色々とあると思うけど、コミュニケーションをしっかりと取ることが大切かな」
燦
「うんうん。コミュニケーションは大事だよね」
アスカ
「そうですね。不満だけでなく、好意や感謝を言葉にすると、長続きするって聞いたことがあります」
燦
「へぇー。アスカちゃん、いつもありがとう。大好き」
アスカ
「はあぅ。さっ、燦ちゃん? 私も大好きだし、嬉しいけど……。急にどうしたの?」
燦
「だって、言葉にするのが大事なんでしょ? ねぇ、他には何をすればいいの?」
アスカ
「あとは、その、……スキンシップとか」
燦
「スキンシップって、こんな感じ?」
アスカ
「んっ……」
燦
「他には、どうすればいいの? 教えて欲しいな?」
アスカ
「あとは、んっ、……よっ、夜の満足度を、その、高くするのことが大事だって……」
燦
「夜の、……ごくり。じっ、じゃあ、続きのスキンシップは、ベッドでしよっか?」
アスカ
「もぅ、まだお昼だよ。……続きは夜に、ね?」
燦
「えへへ、うんっ!」
◆『働きアリが10匹の日』◆
燦
「今日は勤労感謝の日ということで、リスナーのみなさんからの勤労感謝の言葉を募集しています」
『そっちが感謝しろ』
『誰のお陰で飯が食えてると思てるん?』
『いつもスパチャありがとうございますだろ』
燦
「たまには感謝してくれてもいいじゃん!? 私、配信頑張ってるよね!」
『はいはい』
『よちよち頑張ってまちゅねー』
『え○いえ○い』
燦
「はぁ、叫んだら喉乾いちゃった。飲み物取ってくるから、ちょっと待っててね」
『……行ったか?』
『楽しい配信をありがとう』
『Vtuberになってくれてありがとう』¥1000
『黒猫の配信が生きがいです。ありがとう』
『黒猫に届け、俺の圧倒的感謝!!!』¥50000
『配信で頑張る姿にいつも元気を貰っています。ありがとう』立花アスカ✓
『てぇてぇ配信ありがてぇ』
燦
「………………あぅ。私がいないからって、アスカちゃんまで何してるのさ。……嬉しくて、顔、元に戻らないじゃん。……みんな、ありがとう」
『……これは聞こえないフリした方がよさげかな?』
『独り言かわよ』
『ぽんありがとう』
◆『きっとバチが当たったんだよ』◆
燦
「和太鼓の名人って難しいね。上手くなるにはどうしたらいいのかな?」
アスカ
「う~ん、やっぱり試行回数を増やして、身体で覚えるしかないかな」
『それが無難やで』
『心を無にするといいよ』
『邪念しかない黒猫には無理だな』
燦
「は? ピュアッピュアな清楚だが?」
アスカ
「まぁまぁ。話を戻しますが、一通り遊んでみたけど、このあとはどうしよっか?」
『パーフェクト耐久でもする?』
『罰ゲームをかけて勝負しよ』
『得点の高い方が勝ちで』
燦
「耐久は時間的に無理だけど、罰ゲームをかけた勝負ならできそうかな」
アスカ
「そうですね。私もそれなら大丈夫です」
燦
「じゃあ、一回勝負で、点数の高い方が勝ち。負けた方が後日、罰ゲームってことで」
アスカ
「はい、勝負です!」
『がんばえー』
『先攻はアスカちゃんだね』
『お、パーフェクトいけるか?』
『ないすぅ!』
『8888』
燦
「パーフェクト!?」
アスカ
「あは、よかった。すごく緊張したけど、なんとかパーフェクト取れました。はい、次は燦ちゃんの番だよ」
燦
「ま、負けないよ!」
『頑張れ、お前ならできる!』
『あっ』
『いきなりミスったぞ』
燦
「……」
『しれっと最初からやり直してるし』
『ばれへんばれへん』
『俺じゃなきゃ見逃してたぞ』
『せこい』
『かわいそうだから、流石に今のは許してやろう』
燦
「うん、たん、うん、たん、たたたん、た、あっ!?」
『あっ』
『最後でミスった』
『やると思った』
『バチが当たったんじゃね?』
『お、座布団一枚!』
アスカ
「やった、私の勝ちですね!」
燦
「い、今のなし! もう一回、もう一回お願い!」
アスカ
「だーめ。……ふふっ、罰ゲーム、何にしようかな?」
『往生際が悪いぞ』
『もう一回やった結果なんだよなぁ』
『罰ゲームなにする?』
『パーフェクト耐久みたい』
『リズム地獄でパーフェクト耐久する?』
燦
「だから、耐久はしないって!?」
アスカ
「パーフェクト耐久、いいですね」
燦
「アスカちゃん!?」
アスカ
「あは、心配しなくても大丈夫だよ。私も最後まで付き添うから、ね?」
燦
「うん、それなら大丈b、じゃないからね!」
『リズムゲー勝負の罰がリズムゲー耐久とか意外と鬼畜?』
『か、簡単なのもあるから(震え声』
『俺らも付き合うし安心してくれ』
『罰ゲーム楽しみ』
『耐久に向けて練習配信する?』
燦
「いや、しないから!?」
◆『地獄のちに天国』◆
燦
「……」
『これ何回目だっけ?』
『回数は覚えてないけど、13時からだから、既に3時間は経ってる』
『あれ、まだ配信してたの?』
『パーフェクト5つは無理だったか』
『リズム地獄でパーフェクト耐久は正しく地獄だな』
燦
「……っ。危ない、いま半分寝てた」
『草』
『起きろ黒猫!』
『昼休憩中かと思ったら寝てたのか』
『あれ、そう言えばアスカちゃんは?』
『だいぶ前から静かだね』
燦
「アスカちゃんなら私の隣で寝てるよ」
『は?』
『自慢ですか』
『そこ代われ』
燦
「疲れてたみたいだし、このまま寝かせてあげよう。……じゃあ続きやろうか」
『せやな』
『頑張れ』
『最後はそれやろう』
燦
「これ? ま、どれでもいっか」
『お、最後はラブRAPか』
『好きなんや』
『大好きやで』
『ホンマに好きなんや』
『告白大会始まった』
『草』
燦
「好きなんや。ホンマ、あっ、ミスった。もう一回……」
『告白助かる』
『眠たいのかツッコミなくて寂しい』
『頑張れ!』
燦
「……やったっ! パーフェクト達成!!!」
『8888』
『おめでとう』
『やっと仕事に戻れる』
『↑はよ仕事しろ』
アスカ
「んっ、……はれ? さんちゃん?」
燦
「アスカちゃん、おはよう。ちょうど今、ほら、最後の耐久が終わったところだよ」
アスカ
「あっ、最後まで付き添うって言ってたのに、ごめんなさい!」
燦
「大丈夫だよ。それじゃあ罰ゲームも終わったし、今日の配信はここまでにします。ばいにゃー!」
アスカ
「みなさんお疲れさまでした。ばいにゃー」
『お疲れさまにゃー』
『ばいにゃー』
『おやすみ~』
燦
「ふぁ~っ。疲れた~」
アスカ
「燦ちゃんもお疲れさまでした。頑張ったご褒美とお詫びに、膝まくらはどうですか?」
燦
「うん。お願い。ちょっと寝かせて貰うね」
アスカ
「はい、お休みなさい」
燦
「……すぅ、すぅ」
アスカ
「ふふっ、もう寝ちゃった。……そう言えば、最後にラブRAP選んだんだね。……好きなんや。ホンマに、好きなんや。ホンマに、ホンマに、大好きやで。ふふっ、……なんてね」ぽんぽん
燦
「……えへへっ」