あるてまれアスカちゃん劇場´ 作:立花アスカの偽猫
◆『私の欲しいもの』◆
燦
「う~ん、福袋用のプレゼントどうしよう」
アスカ
「参考になるかは分かりませんが、自分が欲しいものを選んでみるのはどうかな?」
燦
「私の欲しいものかぁ。そろそろ新しいマフラーに買い換えたいって思ってたけど。それ以外だと、……じーっ」
アスカ
「えっと、私の顔になにかついてますか?」
燦
「ううん。ただ、アスカちゃんが欲しいな、って思っただけだよ」
アスカ
「えっ!?」
燦
「……あははっ、なんてね。昨日のお返しだよ。どう、ドキッとした?」
アスカ
「むぅ~。あれはわざとじゃないのに、……燦ちゃんのいぢわる。もう知らないもん」
燦
「あ、アスカちゃん!? そそそ、そんなつもりじゃ……」
アスカ
「つーん」
燦
「うぅ、ごめんなさい。どうすれば許してくれる?」
アスカ
「……それなら、私が今一番欲しいものをくれたら、許してあげる」
燦
「え、アスカちゃんが今一番欲しいもの? う~ん、ん~、ごめん分からないかも」
アスカ
「もぅ、じゃあヒント出すね。はい、ん~っ」
燦
「えっえっ!? こっ、心の準備が、そのっ、ん、……ん~っ」
アスカ
「……んっ、えへへっ。これで仲直りだね。燦ちゃん、大好きだよ」
燦
「はぅ~っ?!」
◆『要らないよね?』◆
燦
「ふふっ。……あははっ」
アスカ
「燦ちゃん、部屋のお片づけは終わりましたか?」
燦
「あっ、これは違うの! ちょっと休憩してただけで、今、再開しようと思ってたところだから!」
アスカ
「もぅ、大掃除するから手伝って、って言ったのは燦ちゃんでしょ。懐かしいマンガを見つけて、読みたくなる気持ちは分かるけど。このままだと、年末になっても大掃除が終わらないよ」
燦
「う、ごめんなさい」
アスカ
「ちゃんと反省してるみたいだし、私もお手伝いするから一緒に頑張ろう。ね?」
燦
「ありがとう、アスカちゃん! 片付け頑張るよ!」
アスカ
「ふふっ、どう致しまして。それでは、こちらに置いてある本を纏めておきますね」
燦
「うん、おねが、あっ!? それはちょっと待って!」
アスカ
「……ゆいくろ、合同」
燦
「あっあっ」
アスカ
「成人指定……」
燦
「えっと、そ、それは、そう友達! 友達が貸してくれたものだから! いや~、押しの強い友達でね。断ったんだけど、どうしても貰ってくれって言うから仕方なく……」
アスカ
「じゃあ、要らない本だよね?」
燦
「え、あっでも捨てるのは友達に悪いし、急に返してって言うかもしれないから……」
アスカ
「あは、要らないよね?」
燦
「アッハイ」
◆『いちゃもんつけていこう』◆
お二人は困っていることはありますか? 私は困っていることがあります それはなんで困っているかを忘れてしまうことです えっと、アレですアレ そう、物忘れ あれ、そう言えばなんの話をしてたんだっけ あ、そうそう。お二人は困っていることはありますか? 私は困っていることがあります ――
ましゅまろ ❒″ |
燦
「って、長いよ!?」
アスカ
「えっと、このあとも同じような文章が続いているので割愛させて頂きます。それにしても、このましゅまろを送った方は大丈夫でしょうか?」
燦
「物忘れのレベル超えてない? 一回、病院で調べてもらった方がいいって。絶対」
『ループしてて草』
『レシートかな?』
『これはくそまろ』
『正論で返すな』
『まともなアドバイスは悩み相談のときにしてもろて』
アスカ
「燦ちゃんは、なにか困っていることってありますか?」
燦
「私は、う~ん、肩こりかなあぁ」
アスカ
「肩こり、ですか?」
燦
「うん。ほら、私ってどことは言わないけど、ばいんばいんじゃん。だから、肩がこって大変なんだよね」
『???』
『どことは言えないの間違いだろ』
『胸のまな板が重たくて肩がこるって?』
『ごめん、ちょっとなに言ってるのか聴こえなかった』
『黒猫こそ頭を診て貰った方がいいんじゃね?』
アスカ
「あはは……、燦ちゃんの冗談はさておき」
燦
「冗談じゃないんだけど!?」
アスカ
「私が困っているのは、燦ちゃんとお出掛けしたときに、燦ちゃんがナンパされることかな」
『黒猫がナンパ?』
『まだ耳がおかしいみたい』
『黒猫が女の子をナンパして困ってるってことじゃね?』
『てか、それって黒猫じゃなくてアスカちゃんがナンパされてる気が……』
『たしかに』
『俺ならちんちくりんじゃなくて隣の美少女選ぶわ』
燦
「ちんちくりんじゃないが!? 最強かわいい美少女Vtuberの黒猫燦にゃ、きゃぴっ!」
『二度とやらないで』
『鳥肌たった』
『か、かわっ、オェ』
『一瞬幻聴が聴こえた』
『低評価2回押しました』
アスカ
「きゃーきゃー。あぁもう、燦ちゃんかわいい!」
燦
「うぅ~っ、やらなきゃよかった。恥ずっ」
アスカ
「こんなに可愛いんだもん! ナンパされても仕方ないとは思いますが、どうすれば燦ちゃんを守れると思いますか? なにかいいアイディアがあれば、ぜひ教えてください!」
『手、繋いで歩けば?』
『百合の間に挟まろうとする男は万死に値する』
『百合は遠くから愛でるもの』
『それでも、空気読めない男は寄って来るぞ』
『なら、所有物アピールしてけ』
アスカ
「所有物アピールって、どうすればいいのかな?」
燦
「首輪とか、あとは……淫紋?」
『首輪はともかく淫紋は草』
『ホントにJKですか?』
『やっぱり頭の病院いこう』
『18禁ゲームのしすぎ』
『発想がおっさんなんだよなぁ』
アスカ
「燦ちゃん、いんもんってなんですか?」
燦
「え、えっとそれは……。その、私のものって周囲に見せつけるための、マークみたいな?」
アスカ
「なるほど」
『なるほど?』
『間違ってはない』
『アスカちゃんが黒猫に淫紋を刻むって?』
『ガタッ!?』
『アスカちゃんはサキュバスだった?』
アスカ
「ん~、あっそうだ。燦ちゃん、ちょっとじっとしててね」
燦
「あ、アスカちゃん? んっ、くすぐったいよ。首は、だめだって……」
アスカ
「んん~っ。……燦ちゃんにいんもんをつけようと思ったのに、えへへっ、意外と難しいんだね。ごめんね、力になれなくて」
燦
「えっと、それは別にいいんだけど、それよりも今のはどう考えても淫紋じゃなくて……」
アスカ
「???」
『キスマークやん』
『それはそれであり』
『ゆいままに見せつけようぜ!』
『やめてもろて』
『修羅場かな?』
◆『黒猫危機一髪』◆
『こんばんny、あれ?』
『この時間に配信するって告知あったっけ?』
『枠間違ってない?』
『ゲリラ助かる』
『あれ、もう始まってる?』
『てか、画面真っ暗じゃん』
『ぽん』
『今北』
『クリック音だけ聞こえるの草』
燦
「はぁ~。なにか、いいのないかなー」
『?!』
『いつもより声低い?』
『プライベート音声流出かな』
『配信してるの気づいてない説』
『なにしてるのかな?』
『私、気になります!』
燦
「ふぁ~あ。……や~めた。明日がんばればいいよね。パジャマに着替えちゃお」
『っ!?』
『配信事故』
『やばい、すごくドキドキする』
『くくく黒猫のききき着替えなんてききき興味ないし(震え声』
『録音の準備はできてるぞ!』
燦
「あ、電話。もしもし、急にどうし、……え、配信? してないけど、……うぇ!?」
『アスカちゃんからの電話かな?』
『気づいたっぽい』
『身バレに繋がることがなくてよかった』
『中の人なんていなかった。いいね?』
『アッハイ』
『ちっ、もう少しだったのに』
『アスカちゃんナイス! なんだけど、もうちょっと待って欲しかったよ(血涙)!!!』
『これは怒られ案件だな』
燦
「えっえっ、嘘。なんで。配信開始ボタン押してないのに、なんで配信されてるのさ!」
『わざとじゃないなら不具合かもね』
『ハッカーの仕業だったりして』
『ミャーチューブくんさぁ』
『黒猫のプライベートなんて覗き見してもおもしろくないだろ』
『ミャーチューブくんがストーカーだった件』
『もー、ハッカーさんの叡智!』
『そう言えば、配信切り忘れは聞いたことあるけど、勝手に配信されてたは初めて聞いたかも』
『伝説的な配信になったね』
燦
「嬉しくないんだが!? とにかくっ、よく分からないけど配信終わるからね! お騒がせしました。誤配信だったけど、集まってくれてありがと! ばいにゃー!」
『ばいにゃー』
『原因究明がんばれ』
『アーカイブは流石に残らないよね』
『歴史的瞬間を目の当たりにしちまったぜ』
『おつ。ちゃんと怒られろよ』
◆『FA?』◆
アスカ
「クイズあるオネアですが、みなさんの協力もあって、なんとか最終問題まで到達できましたね」
『あるてま箱推しだけどほとんど分からなかった』
『難問だらけだったね』
『でも、ここまで来れたのはすごい』
アスカ
「ありがとうございます。それでは最終問題も頑張りましょう!」
| A:黒の際どいやつ | B:白のスケスケ |
| C:青と白のしましま | D:いちごぱんつ |
アスカ
「……」
『草』
『大丈夫だ、アスカちゃんなら覚えてるはず』
『やばい分からん。どれだっけ?』
『ゆいままのインパクトが強すぎて覚えてない』
『ゆいままは白』
アスカ
「あはは、下着の色は流石に覚えてないかな。う~ん、どうしよっか」
『50:50は使っちゃったし』
『オーディエンスの俺らも分からんぞ』
『黒猫ガチ恋勢いないの?』
『目の前にいるぞ』
『テレフォンしようぜ』
アスカ
「そうですね、テレフォンしましょうか。……でも、誰に電話したらいいのかな?」
『ゆいまま』
『↑そのやり取り見てみたいけど!』
『黒猫の胃が死ぬから止めてもろて』
『仲の良いVで知ってそうなのいなくね?』
『たしかに』
『いっそ本人に聞いたら?』
アスカ
「えっ、さ、燦ちゃんにですか!? たしかに、本人なら答えられると思いますが。その、燦ちゃんにどんな下着を穿いていたのか聞くのは……、はっ、はしたなくないかな?」
『がんばれ(はしたなくないとは言ってない)』
『いつもと逆だね』
『黒猫は普段からはしたないってことになるけど』
『間違ってないじゃん』
『存在自体がはしたないし』
アスカ
「と、取り敢えず、燦ちゃんにテレフォンしてみますね」
燦
『はい、もしもし』
アスカ
「もしもし、燦ちゃん。急にごめんね。いま、お時間大丈夫ですか?」
燦
『うん、大丈夫だよ。事前に、配信中に電話するかもって連絡あったし、今は宿題してたところだったから』
アスカ
「ごめんね、なるべく早く終わらせますね。えっと、実は配信でクイズをしてまして……」
燦
『あー、クイズあるオネアやってたんだ。私も配信でやったことあるけど、難しいよね』
アスカ
「はい。それで燦ちゃんにクイズの答えを教えて欲しくて、テレフォンしちゃいました」
燦
『そうだったんだ。力になれるかは分からないけど、なんでも聞いてよ』
アスカ
「ありがとうございます。それでクイズの問題が、えっと、燦ちゃんのことについてなんですが、その……」
燦
『もしかして聞きづらいことなの?』
アスカ
「は、はい。燦ちゃんの、そのっ、下着について知りたくて……」
燦
『え、下着? えっと、いま穿いてるのは布面積の少ない黒いやつだけど……』
『報告助かる』
『黒とかえ○ちじゃん』
『お前が今穿いてる下着の問題が出る訳ないだろwww』
『アスカちゃんの配信でなに言ってるんだ』
『TPOって知ってる?』
アスカ
「えっと、そうではなくて、チャンネル登録10万人記念配信で穿いていた下着なんですが、……覚えてますか?」
燦
『う~ん、なに穿いてたっけ? ごめん、思い出せないかも』
アスカ
「そう、だよね。こっちこそ急に変なこと聞いてごめんね。宿題、頑張ってください。それでは失礼します」
燦
『ううん、全然大丈夫だよ。またね』
アスカ
「はい、またあとで連絡するね。……ふぅ、結局答えは分からずじまいでしたね」
『役に立たない猫だな』
『宿題ちゃんとやれよー』
『ばいにゃー』
『今穿いてるのは布面積の少ない黒ってことは分かったけどね』
『そう言えば、黒猫燦の穿いてた下着をメモしてる人いなかったっけ?』
アスカ
「そうなんですか?」
『あぁっ、いたいた!』
『自称、黒猫ガチ変態勢の人か』
『たしか、それをもとにファンアートも描いてたよね。センシティブな方だけど』
『あった、黒猫燦のおぱんちゅこれくしょん』
『あっ、ねこぱんこれの人』
『変態に技術を与えた結果があれだよ』
『いつもお世話になってます』
アスカ
「これは、あぅ。うぅ~っ、でっでも、クイズに正解するためだもんね……」
『鼻息荒くなってない?』
『そうそう、クイズのためだよ』
『やめてぇ!? はずっ、これ恥ずいって!?』黒猫燦✓
『黒猫もよう見とる』
『本人が恥ずかしがってて草』
アスカ
「あ、燦ちゃん。でも、止めたら答え分からないよ?」
『C! いま、思い出した! 正解はCの青と白のしましまだから! だから、それ以上は勘弁してつかぁさい!!!』黒猫燦✓
『流石に黒猫さんも必死だね』
『自分で言うのは大丈夫で、叡智なファンアートを見られるのは恥ずかしいの?』
『ふむっ、今日は布面積の少ない黒だったか……、メモメモ』黒猫ガチ変態勢
『噂をすればご本人登場!?』
『私が恥ずかしい思いしてるのお前のせいだからな! あと、いつもお世話になってます!』黒猫燦✓
『本人御用達は草』
アスカ
「えっと、取り合えず、クイズの正解はCということで、ファイナルアンサー?」
『FA』
『FA』黒猫燦✓
『FA』黒猫ガチ変態勢