あるてまれアスカちゃん劇場´   作:立花アスカの偽猫

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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(196~199)

◆『クリスマスの後日談』◆

 

「いや~、みんなはクリスマスどうだった? え、私? 私はねぇ、えへへ」

 

 

『一人でクリスマス配信見てた』

『クリぼっちだぞ。ほら、笑えよ』

『いつにも増してうざいな』

『もしかして酔ってる? 未成年なのに』

『なにかあった?』

 

 

「え、やっぱり気になる。気になっちゃう感じ? 話してもいいんだけど、どうしようかな~」

 

 

『あ、じゃあいいです』

『天気の話する?』

『天気デッキは最弱』

『マリモカートの決勝、今日だっけ?』

『黒猫は予選落ちだけどね』

『泣いてたやつか』

 

 

「な、泣いてないが!? てか、ここは聞きたいってコメントするところでしょ! もー、リスナーなら全肯定しろ!」

 

 

『泣いてたじゃん』

『別に聞きたくない』

『全肯定はちょっと……』

 

 

「全否定!?」

 

 

『リスナーは配信者に似るっていうし』

『つまりツンデレ』

『はよ話せ』

 

 

「めんどくさっ。……はいはい、話せばいいんでしょ」

 

 

『それ、ブーメランやぞ』

『面倒くさいのはお互い様なんだよなぁ』

『気が変わらないうちに話せ』

『トイレ行きたいから短めで頼む』

『三行で話して♡』

 

 

「えっと、アスカちゃんとクリパして、プレゼントにペアリングあげて、サンタコスのアスカちゃんと一緒に寝た」

 

 

『は?』

『ずるい』

『サンタコス!?』

『それ夢やで』

『証拠見せろ』

『ペアリングてぇてぇ』

『陽キャじゃん』

『エンゲージリングは草』

 

 

「コメント早っ!? あっあっ、えっと、そういうのじゃないから! な、ナンパ対策だからね!」

 

 

『ナンパ対策なら仕方ない、ってなるか!?』

『悪い虫がつかないようにするためは無理があるのでは?』

『悪い猫ならもうついてるぞ』

『一番対策しないといけないのが既についてて草』

『でも、左手の薬指に付けてるんでしょ?』

 

 

「み、右手の薬指だし。……はい、この話は終わり!」

 

 

『先に話したがってたのはお前なんだよなぁ』

『ペアリング羨ましい』

『どこの指輪? 俺も同じの買うから教えて?』

『草』

『俺ともペアリングしよ?』

 

 

「しないし、教えないが!? ほら、別の話題プリーズ」

 

 

『じゃあ、一緒に寝たってどういう意味?』

『朝ちゅんしたの?』

『プレゼントはアスカちゃん?』

 

 

「の、ノーコメントで……」

 

 

『にやにや』

『あらあら~』

『もう結婚しろよ』

『結婚おめでとう!』

『式はいつにする? 俺らも出席していい?』

『ご祝儀です』¥10,000

『ふふっ、いっそ結婚しちゃう?』立花アスカ✓

『公開プロポーズ!?』

『いけっ、あと一押しだ。頑張れ黒猫!』

 

 

「うえっ!? わ、わたっ、あっあっ、……ほ、保留で」

 

 

『へたれた』

『う~ん、だめだこりゃ』

『燦ちゃん……』立花アスカ✓

『あ、フラグ折れたわ』

『クリスマスの翌日にフラれるとかwww』

『来年は一緒にクリスマス過ごそう。な?』

 

 

「ち、違う!? これは前向きな保留だから! ね、アスカちゃんなら分かってくれるよね!」

 

 

『それってつまり?』

『返事、待ってるね』立花アスカ✓

『やっぱてぇてぇじゃん』

『早く別のリングがもらえるといいね』

『くるー、きっとくるー』

『それはホラーのリ○グ』

 

 

 

 

 

◆『アスカチャンスキー』◆

 

 

                              

競馬、競艇、パチンコ

どのギャンブルが好き?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「好き前提で聞かれても困るんだけど。私、JKだよ」

 

 

『だって、だめ男っぽいし』

『男だったらギャンブルで破産するタイプ』

『アスカちゃんが財布の紐を握ってないと心配になるレベル』

 

 

アスカ

「私も、ギャンブルはしてないですね。あ、でも、宝くじならたまに買ってますよ」

 

 

「あ、私もたまに買ってる。宝くじもギャンブルって言えばそうだけど、敷居が低いっていうか、お手軽に夢を見れていいよね」

 

 

『年末のやつは毎年買ってる』

『一枚だけ買って仏壇に置いてる』

『俺は神棚だな』

『盗まれたら嫌だから冷蔵庫に保管してる』

『宝くじは拾った』

 

 

アスカ

「保管場所と言えば、風水を参考にしてる方も多いそうですよ。燦ちゃんは、どこに置いていますか?」

 

 

「私は財布に入れてるかなぁ」

 

 

アスカ

「お財布ですか? なにか理由でも?」

 

 

「あぁーうん。ちょっとね」

 

 

『買ったのを忘れるからかな?』

『猫なのに鳥頭』

『どうせ買って満足するタイプだろ』

 

 

「うぐっ」

 

 

アスカ

「あはは……。図星みたいだね」

 

 

『それなら競馬しようぜ』

『競馬はいいぞぉ』

『初心者には難しいだろ』

 

 

「たしかに、競馬はある程度の知識がないと難しそう。見ただけで馬の調子なんて分からないし」

 

 

アスカ

「そうかもですね。燦ちゃんの調子なら、見ただけで分かるんだけどなぁ」

 

 

『競猫?』

『見てて癒されそう』

『アスカちゃんの台詞に誰かツッコめよ』

『だって、ねぇ?』

『アスカちゃんだし』

『黒猫専用の調教師だもん』

『草』

 

 

「アスカちゃんの、調教……。ごくりっ」

 

 

アスカ

「あはは……」

 

 

『おいJK、調教に反応するなよ!』

『これは淫猫』

『アニマルビデオの見過ぎ』

『競猫で淫猫記念があれば優勝間違いなし』

『これにはアスカちゃんも苦笑いか』

『でも、調教師の否定はしてないもよう』

『そこに気づくとか天才かよ』

『競走猫アスカチャンスキー、有猫記念に出馬決定!』

『↑猫なのに出馬www』

 

 

「いや、しないからね!?」

 

 

 

 

 

◆『もー』◆

 

「リスナー! 年末に、祭先輩の枠で一緒に歌うことになったけど、どうしたらいいと思う?」

 

 

『諦メロン』

『先輩には逆らえないもんね』

『いいじゃん。コラボだぞ、もっと喜べば?』

『でも、年末かぁ』

『歌練習配信する?』

 

 

「もちろん練習はするけど、年末に歌は気が重くならない?」

 

 

『歌合戦の後だもんね』

『祭ちゃんはプロ並みだから余計にね』

『祭ちゃんとデュエットとか公開処刑?』

 

 

「そうなんだよ。いつもより多くの人が配信に来るだろうし、絶対に比較されて晒し者にされるじゃん」

 

 

『いつも通りじゃね?』

『手遅れです』

『さらし者? え、その胸でさらししてるの? 押さえつけるものないじゃんwww』

 

 

「は? そのさらしじゃないし、仮にしてるとしても、脱いだらぼいんぼいんだからね」

 

 

『お前、女だったのかパターン』

『アニメとかでよくあるやつね』

『つまり、黒猫燦は本当はでかい?』

 

 

「だから、いつも言ってるじゃん。ぼいんぼいんだって」

 

 

『な、なんだってー』

『嘘だっ!?』

『解釈違いなのでチャンネル抜けました』

『黒猫のぼいんぼいんは需要ないよ』

『それ公式設定?』

 

 

「え、非公式だが。……あ、でも本人が言ってるんだし、公認非公式設定ってことで。つまり実質公式設定みたいなものだよね?」

 

 

 

『???』

『設定生やすな!』

『運営と配信者で解釈が違うの草』

『ちゃんと許可取りなー』

『勝手に豊胸手術するな。運営とママが泣くぞ』

 

 

「う、……それを言われると。って、天然ものだが!?」

 

 

『天然素材のまな板だね』

『草』

『天然でも養殖でも大きさは一緒やで』

『もっと牛のお乳飲んでもろて』

『じゃあアスカちゃんに頼もう』

『アスカちゃんの牛乳!?』

『アスカは牛だった?』

 

 

「アスカちゃんに牛って言うのはだめだって! ただでさえ、最近、クリスマスとかで食べ過ぎて体重を気にしてるのに……」

 

 

『あっ、ライン超えたわ』

『こいつすぐ言う』

『お口にチャックつけようね』

『クリスマス、食べてすぐ寝たら牛になる、牛になったアスカ。……なるほど、そう言う繋がりか』

『そう言えばサンタコスで一緒に寝たって……』

『個人情報って知ってる?』

『燦ちゃん? 私、言ったよね? 秘密だよって』立花アスカ✓

『本人おるやん』

 

 

「ちがっ、そういう意味じゃなくて……、リスナーヘルプ!」

 

 

『アスカちゃん。犯人はこいつです!』

『ごめん。無力な俺を許してくれ』

『普通にお前が悪い』

『土下座』

『カラオケデートに誘ってうやむやにしよう』

 

 

「そ、そうだよ! リスナーもたまにはいいこと言うじゃん! アスカちゃん、よかったら歌の練習に付き合ってよ。ね? 一緒にしよ?」

 

 

『カラオケはダイエットになるからね』

『消費カロリーとか分かるし』

『一緒にデュエット(ダイエット)しよ?』

『……』立花アスカ✓

『黒猫くんさぁ』

 

 

「今のはリスナーが悪いよね!? 私、悪くないy、あっあっ、ごめんなさい!」

 

 

『……もー、次はないからね』立花アスカ✓

『天使がいた』

『仲直りできてよかったね』

『もー? やっぱりアスカちゃんって……』

『しーっ』

 

 

 

 

 

◆『ミスったーさすねこ』◆

 

「今日はアスカちゃんとコラボで、ゲーム『落ちるガイズ』をしようと思います。アスカちゃん視点は、概要欄のリンクから飛んでください」

 

 

アスカ

「よろしくお願いします」

 

 

『8888』

『2枠同時視聴余裕です』

『オチが見えたな』

 

 

アスカ

「それでは早速、始めていきましょうか」

 

 

「そうだね。……あっ」

 

 

アスカ

「燦ちゃん?」

 

 

「久しぶりにやるから。アプデ、始まっちゃった」

 

 

『草』

『おいぃぃぃ!?』

『そういうとこだぞ黒猫』

『早速ぽんかよ』

『開始5分と経たずにコラボ終了?』

 

 

「だ、大丈夫。すぐ終わるから! ……たぶん」

 

 

『たぶん』

『終わらないやつ』

『ばいにゃー』

『お疲れさまでした』

『おつ』

 

 

「勝手に終わるな!?」

 

 

アスカ

「あはは……、アップデートが終わるまで、雑談でもしてましょうか」

 

 

「そ、そうだね」

 

 

『雑談助かる』

『このぐだぐだ感が好き』

『落ち男しなくていいんじゃね?』

『今日は雑談コラボです』

『配信タイトル変えようぜ』

 

 

「あ、終わった!」

 

 

アスカ

「よかったぁ。じゃあ、やろっか」

 

 

「うん! 一緒に王冠取ろうね」

 

 

アスカ

「はい!」

 

 

『どっちも頑張れ』

『キングはただ一人』

『仲良く喧嘩しな』

 

 

「あれ、バナナどこだっけ!?」

 

 

アスカ

「燦ちゃん、こっちだよ」

 

 

『ちゃんと覚えてもろて』

『黒猫えぇー』

『記憶力よわよわ』

 

 

「渋滞になってる。あっあっ、置いてかないで。アスカちゃ~ん!」

 

 

アスカ

「燦ちゃ~ん!」

 

 

『なんだこれ』

『駆け込み乗車はご遠慮ください』

『寸劇すな』

 

 

「こ、このステージをクリアすれば……」

 

 

アスカ

「はい、次が最後になりますね」

 

 

「頑張ろう!」

 

 

アスカ

「うん! 最後まで一緒だよ」

 

 

『てぇてぇ』

『王冠は半分こにしよう』

『気を抜くなよ』

 

 

アスカ

「燦ちゃん、急いで!」

 

 

「ごめん、先に行って! 絶対に追いつくから!」

 

 

アスカ

「……うん、ゴールで待ってるから。絶対だよ!」

 

 

『もう少しだ!』

『あと3人! 急げ!』

『間に合えぇぇぇ!』

 

 

「あっ」

 

 

『うん、知ってた』

『ゲーム中ずっと脳内でSASUGAの実況が流れてたの俺だけ?』

『ナカーマ。テレビでちょうどSASUGA放送してたからかな?』

『俺も。相性いいよね』

『すげぇよ、黒猫は。新しい切り抜きのアイディアまで提供してくれるんだもん』

『よっ、ミスったーさすねこ』

 

 

「ミスったーさすねこじゃないが!? うぅ~、ごめんねアスカちゃん」

 

 

アスカ

「大丈夫だよ。二人でもう一回挑戦しよ?」

 

 

「初めからになるけど、……いいの?」

 

 

アスカ

「あは。一緒にクリアするって、約束したよね?」

 

 

「……うんっ!」

 

 

『アス猫てぇてぇ』

『お前らがナンバーワンだ!』

『でも、黒猫に合わせてたら耐久配信になりそうだけど』

『黒猫ってソロプレイで王冠取ったことあったっけ?』

『……アスカちゃん超がんばれ!』

『今夜は徹夜かな』

 

 

 




次回、2度目の祝200話記念のお話です

たぶん掲示板回になると思います

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