あるてまれアスカちゃん劇場´ 作:立花アスカの偽猫
◆『子(チュー)に終わり丑(ぎゅう)で始まる』◆
燦
「はぁはぁ、アスカちゃん!? 急に会いたいってメールが来たから、びっくりしたよ!」
アスカ
「ごめんね。燦ちゃんにどうしても会いたくて、……来ちゃった」
燦
「来ちゃった、って。もし、私がメールに気づかなかったら、待ちぼうけになるところだったんだよ」
アスカ
「でも、ちゃんと気づいて駆けつけてくれたよ」
燦
「それは、私の次の出番まで時間があって、たまたまスマホを見たらメールが来てたから……」
アスカ
「あは、運命感じちゃうね」
燦
「……うん」
アスカ
「……今年も、あと一分で終わりだね」
燦
「……うん」
アスカ
「来年も、いい年になるといいね」
燦
「なるよ、……ううん。二人でいい年にしよう?」
アスカ
「はいっ!」
燦
「10、9、8、7、6」
アスカ
「5、よ、……燦ちゃん?」
燦
「1、んっ。……えへへ、あけましておめでとう」
アスカ
「もー、……あけましておめでとうございます。でも、あの不意打ちはずるいよ」
燦
「じゃあ、こんな風に、不意打ちじゃなければいいの?」
アスカ
「……だめ。私も、燦ちゃんをぎゅってしたいもん」
燦
「えへへ、じゃあせっかくだし、私もしてもらおうかな?」
アスカ
「はい、もちろんです! ……んっ、……これで、どうかな?」
燦
「……アスカちゃんのお陰で、もう十分いい年になったよ」
アスカ
「あは、私も同じだよ」
燦
「……ごめんね、そろそろ行かないと」
アスカ
「……うん。みんなの、燦ちゃんだもんね。これ以上のわがままは、言わないよ」
燦
「アスカちゃん。……大丈夫。今だけは、アスカちゃんだけの私だから。わがまま、もっと聞きたいな?」
アスカ
「……じゃあ、できるだけ早く帰って来て。私、……お家で待ってるから」
燦
「うん、寄り道しないでまっすぐ帰るよ。だから、ちょっとだけ待ってて」
アスカ
「はいっ!」
燦
「じゃあ、そろそろほんとに行かないと」
アスカ
「忙しいところをごめんね。残りの配信も、頑張ってくださいね」
燦
「うん! って、わわっ!? やばっ、不在着信がいっぱい来てる!? え、年越しカウントダウンは全員集合!? そんなの聞いてないし! あわわっ、えとえと、あっ、いっ、行ってきます!」
アスカ
「はい、行ってらっしゃい! ……燦ちゃん、大丈夫かなぁ。私のせいだよね、あとで謝らないと。……ふふっ、でも燦ちゃんらしいな。ありがとう、今年もよろしくね」
◆『もち』◆
燦
「お雑煮楽しみ~。……あれ、私のおもちは?」
アスカ
「つーん」
燦
「あ、アスカちゃん。おもち……」
アスカ
「他の人に焼いてもらったらどうですか?」
燦
「うっ、アスカちゃんが冷たい。でもなんで? 私、なにかしちゃった?」
アスカ
「……寂しいのを我慢して待ってたのに。私の気持ちを知ってて、年越し配信で世良さんに鼻の下伸ばしてデレデレしてたもん」
燦
「ちがっ。あ、あれは……」
アスカ
「セクシーな世良さんと、キュートな燦ちゃんのデュエット、お似合いですごく絵になってたよね。そのあとの、ミュージカルみたいな寸劇も、すごくノリノリで楽しそうだったし」
燦
「最後のアレは祭先輩の悪ノリだから!? 恥ずかしいって、私は断ったんだよ!」
アスカ
「ぷくぅ~っ」
燦
「……もぅ、えいっ!」
アスカ
「ひゃっ?!」
燦
「やきもちを焼いてくれるのは嬉しいけど、私はアスカちゃんの笑顔の方が好きだよ。だから、ふくれっ面じゃなくて、笑ってるところを見せて欲しいな?」
アスカ
「……ずるい」
燦
「ずるくていいよ。アスカちゃんが笑ってくれるならね」
アスカ
「……わがまま言ってごめんね」
燦
「ううん。もっと聞きたいって、言ったよね?」
アスカ
「……ありがとう、燦ちゃん。おもち、いくつ食べますか?」
燦
「ん~。じゃあ、この大きなおもちを二つもらおうかな?」
アスカ
「も、もー。……それはお雑煮を食べたあとで、ね?」
燦
「えへへ、おもち楽しみ」
◆『今年の抱負、今年は豊富?』◆
年越しカウントダウンの直前にいなくなりました 性別は♀、色は黒くて、年中盛ってて、 にゃって鳴いたり鳴かなかったりします 見かけたら連絡ください
ましゅまろ ❒″ |
燦
「って、私のことだよね!? たしかに、年越しのカウントダウンに間に合わなかったけど!?!? 迷子じゃないから!?!?!?」
『目を離したらすぐいなくなる』
『迷子みたいなものだろ』
『運営やマネさんを困らせるなよ』
『首輪してもろて』
『私のせいですよね。ごめんなさい』立花アスカ✓
燦
「アスカちゃんは悪くないから! ちゃんと話を聞いてなかった私が悪いんだよ」
『なんでアスカちゃんが出てくるの?』
『迷子じゃなくて抜け出してたのかよ』
『俺らは一人寂しく年越ししてたのに、お前と言うやつは……。ナイスゥ!』
燦
「はいはい! この話題は終わりにして別の話をしよう。話題プリーズ」
『初夢はやっぱり叡智なやつだったの?』
『新年一発目のおかずは?』
『どんなパンツ穿いてる?』
燦
「新年早々、そんな話題しかないの!?」
『じゃあお年玉もらった?』
『今年の抱負を一言』
『初パンツは何色?』
燦
「お年玉はもらったよ。あっあっ、お年玉スパチャありがとうございます。えっと、今年の抱負? 抱負、……みんなにちやほやされて一年間イージーモードで過ごしたい? 初パンツは、くrってなに言わせるのさ!?」
『いや、俺らのせいにするなよ』
『その抱負は草』
『黒助かる』
『新年早々飛ばしてるなぁ』
『煩悩抜けてないぞ』
燦
「い、いいじゃん!? ほら、お前らの大好きな美少女やぞ! もっと甘やかして、ちやほやしたいでしょ!」
『ははっ』
『寝言は寝てから言おうね』
『黙ってればワンチャン』
『美少女どこ?』
『今年も変わらないね。いい意味で』
燦
「ぐぬぬっ、……いいもん。あとでアスカちゃんに甘やかしてもらうし。お前らが一人寂しくお餅を食べてる裏で、私はアスカちゃんのおもちを堪能するから! 配・信・外でね!」
『さ、燦ちゃん!?』立花アスカ✓
『黒猫ってよく見たらめっちゃ美人だよね』
『ばいんばいんだし』
『千年に一人の美少女』
『せ、清楚。すごく清楚!』
『カワイイナー』
燦
「えぇー、下心見えみえなんだけど。もっと普通に褒められないの?」
『褒めたやろ!?』
『褒めるところのないお前が悪い』
『焼く前の板もちのくせに』
『黒猫のおもちはいつになったら膨らむの?』
『餅つきぺったんこ。黒猫ぺったんこ』
『固そう』
燦
「は? もっちもちだが??」
『炎上しても膨らまないってことは……』
『あっ察し』
『今年の抱負を豊富にするにしようぜ。え、どこをってそりゃおm』
燦
「だから、ばいんばいんだが!?」
◆『家族共演』◆
最近、魂の方の家族が配信によく出てますが お二人は家族と共演予定はありますか?
ましゅまろ ❒″ |
燦
「あー、たしかに最近多いよね」
アスカ
「そうですね。なんででしょう?」
『なんか多いね』
『Vtuber特有の流行に乗る流れなのかな?』
『なぜかライバー自身より人気あるよね』
『ファンアートまであるのは草』
『で、共演するの?』
燦
「んー、そういうのはないかなぁ。普通に私が恥ずかしいし」
アスカ
「私も予定はないですね」
『授業参観的な?』
『家族共演なしかぁ。残念』
『スパチャでおいしいもの食べてもらいたかった』
燦
「あはは……、その気持ちだけ受け取っておくよ。……あっでも、これまでみんなから貰ったスパチャがあるから、それで今度おいしいものでも食べに誘って親孝行するね」
アスカ
「いいですね。私も、いい機会なので、親孝行しようと思います」
『ええ子やなぁ』
『おじちゃんからのお年玉だよ』¥5,000
『これでおいしいもの食べてね』¥10,000
アスカ
「あっ。えっと、スパチャありがとうございます。ねだったみたいですみません。大切に使いますね」
燦
「そんなつもりはなかったんだけどね。スパチャありがと。でも、もう十分貰ってるから、みんなもたまには親孝行してあげなよ」
『……久しぶりにお袋の声が聴きたくなった』
『俺も。正月くらい顔出してやるか』
『しんみり』
燦
「そう言えば、家族っていうと、夫婦でVtuberしてる人たちっているのかな?」
アスカ
「う~ん、どうかな。私は聞いたことないですね」
『じゃあ、二人が結婚すれば初の夫婦Vtuberになるってこと?』
『ガタッ!?』
『ぜひ結婚してもろて』
燦
「ほわっ!? ああぅ、それはだって。あっあっ、アスカちゃんもなにか言ってよ」
アスカ
「はあぅ。燦ちゃんと、結婚……。夫婦でVtuber、……えへへっ」
燦
「あぅ、アスカちゃんまでその気に……」
『黒猫は寿退社しないとね』
『夜道で刺されないかだけ心配』
『盛り上がってるところ悪いけど、調べたらいたよ』
『本当だ。すげぇな』
『別に初じゃなくてもいいだろ?』
『!?!?』
『家族共演待ってるね』
燦
「だ、だからしないってば! ……は、恥ずかしいし」
◆『富士燦?』◆
燦
「みんなはどんな初夢を見た?」
『もう夢を見るのはやめたんだ』
『大人だからね』
『夢を見せる側になったんだよ』
燦
「いや、そういうのいいから」
アスカ
「あはは……。初夢と言えば、一富士二鷹三茄子を見ると縁起がいいって言いますね」
燦
「そうだね。でも、富士山に鷹に茄子かぁ。アスカちゃんは夢で見たことある?」
アスカ
「私はありませんね。見ようとして見れるものでもありませんし。燦ちゃんは?」
燦
「私も流石に、そんな奇妙な夢は見たことないかな。……あ、でも」
アスカ
「でも?」
燦
「初夢じゃないけど、富士山なら、初寝起きで見たよ」
アスカ
「???」
『それって……』
『えちちちち』
『急にコンロ点火しないでもろて』
『朝チュン?』
『その発想は小学生男子やん』
『黒猫の小富士も横に末広がりで縁起良さそうだね』
『横に末広がりwww』
燦
「は? そう言えば、茄子は毛が無いから、怪我ないってことで縁起がいいんだって。良かったね、みんな。今年も変わらず縁起が良くて」
『は?』
『はははハゲてないし!』
『ちょっと薄いだけだが?』
『これは剃ってるだけ! ぼ、坊主なの!』
『ライン超えたわ』
アスカ
「もー。三が日が過ぎたからって、喧嘩したら、めっ、だよ」
燦
「はーい。ごめんなさい」
『はーい』
『めっ助かる』
『熱くなってごめんね』
『俺たちはふっさふさだし、黒猫さんは富士山だもんね』
『今日からお前は富士燦だ!』
『流石にそれh無理が、いや、これ以上はまた争いになるからやめとこう』