あるてまれアスカちゃん劇場´ 作:立花アスカの偽猫
◆『手料理』◆
罰ゲームとして食べるならどれ?
ましゅまろ ❒″ |
燦
「私の手料理は罰ゲームじゃないんだが!? その二つと並べられるのは、流石に遺憾なんだけど!」
『お前のアカン料理の方がイカンだろ』
『ゲテモノ枠』
『シュールストレミングみたいな悪臭がしそう』
『ド○えもんに出てくるジャ○アンシチューと同レベル』
『そ、そうだね。ドMならご褒美だね』
『この三つなら虫食った方がマシ』
『虫って意外とおいしいらしいし、なにより命の危険がないからね』
『草』
燦
「草、じゃないから!? てか、虫以下って……」
アスカ
「あ、あはは……。えっと、私は燦ちゃんの手料理が食べたいな。虫も激辛も苦手ですし」
燦
「アスカちゃん……、しゅき!」
『早まるな!』
『黒猫が殺人の容疑で捕まっちゃうよ』
『食べちゃだめだ食べちゃだめだ食べちゃだめだ』
『消去法で選んでて草』
『俺も虫は嫌だなぁ。黒猫の料理はもっといやだけど』
燦
「お前らな! もう頼まれても絶対に作ってやらないからね。ばーかば~かっ!」
アスカ
「もー、燦ちゃんも言いすぎだよ」
燦
「うぅ~っ、だってぇ」
アスカ
「だってじゃないよ。……でも、少しだけほっとしちゃった」
燦
「ほっとしたって、なんで?」
アスカ
「だって、燦ちゃんの手料理を、私だけが食べられるってことでしょ。だから、……えへへっ。すごく嬉しいなって思ったの」
燦
「えへっ、えへへ。じゃあ、アスカちゃんのために、頑張っていっぱい料理してあげるね。なに食べたい?」
アスカ
「あはは……、流石にいっぱいは食べきれないから遠慮するけど。そうだなぁ……。私のために、毎日みそ汁を作って欲しい、かな」
燦
「っ!? うんっ、任せてよ!」
『てぇてぇ』
『さり気なく釘を刺してて草』
『みそ汁なら失敗しないから安全だね!』
『俺は出汁用のこんぶを焦がしてみそ汁失敗したことあるぞ』
『……』
『だ、大丈夫だ。○の素のほ○だしを信じろ!』
『でも、黒猫の料理の腕が信じられないんだけど』
『そんな腕前で大丈夫か?』
『大丈夫だ、問題しかない』
『草』
◆『アスねこ雪まつり』◆
燦
「見て見て、アスカちゃん! 雪だるま作ってみたの!」
アスカ
「あっ、すごい。よくできてますね! 特に、えっと、このねこみみが可愛いです!」
燦
「えへへ、でしょ。頑張って作ったからね」
アスカ
「こっちは、えっと、長い耳っぽいものがあるから、雪うさぎかな? つ、つぶらな瞳が可愛らしいですね」
燦
「えへへ、ありがと。実は、雪うさぎの耳にする葉っぱがなくて、代わりにお弁当とかに使うバランにしてみたんだけど。でも、私が何も言わなくても、雪うさぎだって気づいてくれるなんて。やっぱり相思相愛じゃん」
アスカ
「そ、そうですね。……期待に応えれてよかったぁ。……あっそうだ! せっかくなので、つぶやいたーに写真を載せてみたらどうかな?」
燦
「あ、いいね! ……よし、できた」
『モンスター?』
『雪だるまで福笑いって斬新だね』
『ある意味芸術的ではある』
『耳があるし、これはくまだな』
『たぬきだろ』
『てか、なんでバラン乗ってるの?』
『弁当のおかずだったからじゃね。知らんけど』
『動画とかでよく見る、雪を食べちゃう犬かな?』
『ねこやんけ』
燦
「……つぶやきを削除っと」
アスカ
「えっと、私は好きだよ。燦ちゃんの雪だるま」
燦
「ありがと、お世辞でも嬉しいよアスカちゃん。……寒くなってきたし、そろそろお家に戻ろうっか」
アスカ
「あっはい。……お世辞じゃないんだけどなぁ」
翌日
燦
「あっ!? 雪だるまが……」
アスカ
「解けちゃったね」
燦
「頑張って作って、アスカちゃんが褒めてくれたのに……」
アスカ
「燦ちゃん、ちょっとついて来てくれますか?」
燦
「……うん。別にいいけど、どこに行くの?」
アスカ
「それはね、キッチンだよ」
燦
「キッチン?」
アスカ
「はい、キッチンです。冷蔵庫を開けてみてください」
燦
「うん、……わあっ!? 私の雪うさぎだ!」
アスカ
「昨日、天気予報で暖かくなるって言っていたので。流石に雪だるまは大きくて無理だったけど、雪うさぎだけは避難させておいたんです」
燦
「アスカちゃん、ありがとう!」
アスカ
「喜んでもらえてなによりだよ」
燦
「よかったね、雪うさぎ。……でも、雪だるまは解けちゃったし、一匹だけだとなんか寂しい感じがするね」
アスカ
「じゃあ、仲間をいっぱい作って、寂しくないようにしてあげよっか。今度は私も手伝いますね」
燦
「うん! 今度は、冷蔵庫が雪うさぎでいっぱいになるくらいたくさん作って、子だくさんな大家族にしようね!」
アスカ
「あ、あはは……。冷蔵庫の中を占領されるのは、流石に、えっと、困っちゃうかな」
◆『きゅうこん?』◆
アスカ
「燦ちゃん」
燦
「ん、なぁに?」
アスカ
「えっと、その、なにか私に言いたいことはありませんか?」
燦
「言いたいこと? ん~、特にないかな」
アスカ
「ほ、本当ですか? よく考えてみてください」
燦
「そう言われても、……あっ、思い出した」
アスカ
「っ!? あ、ちょっと待って。まだ心の準備が……」
燦
「ごちそうさまでした。今日の夕飯もおいしかったよ」
アスカ
「……あっはい。お粗末さまでした。……えっと、それだけ、ですか?」
燦
「え? えとえと、前より料理上手になったね?」
アスカ
「むぅ~っ、……ありがとうございます」
燦
「もしかして、私、なにか間違っちゃった?」
アスカ
「いえ、そんなことはないけど。……ただ、今日は求婚の日なので、私が勝手に期待してただけなので。……気にしないでください」
燦
「きゅうこん? ポ○モン? それともチューリップとかお花の?」
アスカ
「……教えてあげない」
燦
「あっあっ、アスカちゃん!? 冗談、冗談だから! 私にはアスカちゃんが必要なの。だから、見捨てないでぇ!」
アスカ
「……もー、こんな情けないプロポーズは初めて聞いたよ。……まったく、私がついてないとだめだめなんだから。仕方ないから、一生面倒見てあげます」
燦
「あ、あ”す”か”ち”ゃ”~ん”」
アスカ
「ほら、かわいい顔が台無しだよ。お鼻ち~んできる? ……はい、よくできました」
燦
「ぐすっ、……私のこと見捨てない? ずっと一緒に居てくれる?」
アスカ
「はい、もちろんです! 病めるときも健やかなるときも、たとえ死がふたりを分かつとしても、ずっと一緒だよ」
燦
「……くすっ。それじゃあ求婚じゃなくて、誓いの言葉だよ」
アスカ
「ふふっ、そうだね。……嫌、でしたか?」
燦
「くすっ、教えてあ~げないっ♪」
◆『おえキンのキンは禁止のキン』◆
おえかきキングダムの配信予定はありますか?
ましゅまろ ❒″ |
燦
「う~ん、今のところ予定はないかな。みんなは配信して欲しい?」
『配信して欲しい』
『黒猫の動くラクガキ見たい!』
『おえキン助かる』
燦
「じゃあ、配信してもいいよ。どんな絵を描いても、バカにしないって約束してくれるならね」
『……』
『今日はいい天気だったね』
『黒猫の絵ってピカソみたいだよね。いい意味で』
『バカにはしないよ。笑いはするけど』
『草って感想はバカにする判定になりますか?』
燦
「既にバカにしてるじゃん!?」
『ば、ばかにはしてないよー』
『よっ、天才画伯!』
『ごめんってば』
燦
「もー。そう言えば、たしかアスカちゃんが、配信でおえかきキングダムやってたよね。私はまだ見てないんだけど見た人いる?」
『見たよ』
『デフォルメ2頭身黒猫燦が動いてた』
『あれはプロってた』
『たま○っち感があって好き』
『くろねこっち』
燦
「え、うそ。すごく見たい!」
『つぶやいたーに載せてたぞ』
『見てないの?』
『古参のファン(笑)』
燦
「ぐぬぬ……、今日は配信の準備で忙しかっただけだし。いつもはちゃんと確認してるもん。……あっ、これかな? え、すごっ!?」
『すごいよね』
『グッズで欲しい』
『おえキンのラクガキって、たしかアップロードすればVR機器で動かせたよね』
『つまりくろねこっちが配信で動いてしゃべる?』
『黒猫がくろねこっち化するのか』
『アスカちゃんとの親子共演見てみたい』
燦
「え、それってほんと? マネージャーさんとアスカちゃんの許可が出たら、試してみたいかも!」
『楽しみ』
『くろねこっちデビューきちゃ!』
『私は構いませんよ』立花アスカ✓
燦
「やったぁ! あ、じゃあ、せっかくだし、私もあすかっちを用意するっていうのはどうかな!」
『止めとけwww』
『余計なことするな』
『えっと、それは流石にちょっと……』立花アスカ✓
燦
「なんでさ! って、アスカちゃんまで!? もぅ、絶対に明日のおえキン配信で、あっと言わせてやるからな!」
『配信助かる』
『別の意味であっと言いそう』
『あはは……、お手柔らかにお願いします』立花アスカ✓
◆『550円の使い方』◆
ましゅまろ ❒″ |
燦
「あ、これって、つぶやいたーのトレンドに載ってたやつだね」
アスカ
「たしかに見覚えがありますし、恐らくそうだったと思います」
燦
「でも、550円かぁ。アスカちゃんはなにか思いついた?」
アスカ
「ん~、残念とはちょっと違いますが。たとえば、ゲームがセールのときに、山、壺おじいさん、私の鯉、たき火を衝動買いするとか?」
燦
「うわぁ」
『残念というかもったいない使い方』
『夢の残念セットwww』
『なんでや! 多くのVtuberが遊んだ有名なゲームだろ!』
『まぁ、ある意味で有名だね』
『衝動買いって、どんな衝動だよwww』
アスカ
「燦ちゃんはなにか思いつきましたか?」
燦
「う~ん。あ、550円で思い出したんだけど。昔、冬に自販機でココアを買おうと思って、財布を開けながら近寄っていったら、滑って転んで550円くらい見つからなかったことがあるんだよね」
アスカ
「えっと、それはなんといいますか。ご愁傷さまでした?」
『ぽん』
『いや、使ってないじゃん』
『お金をドブに捨てないで』
『かわいそう助かる』
『残念な使い方じゃなくて、残念に使う方なんだよなぁ』
燦
「は? そこはアスカちゃんみたいに慰めるところだろ。そんなんじゃモテないよ?」
『余計なお世話』
『黒猫にモテても……』
『黒猫以外には優しくしてるから大丈夫』
『てか、アスカちゃん慰めてたか?』
『語尾に?がついてたぞ』
燦
「いや、私にも優しくしてよ!?」
『じゃあ、はい』¥550
『草』
『550円分の優しさwww』
『あのとき捨てられたお金です』¥550
『もしかして、黒猫へのスパチャボケが一番残念な使い方じゃね?』
燦
「うっ、否定できない。てか、分かってるなら普通にスパチャしてよ」
アスカ
「ふふっ、みんな燦ちゃんのことが好きだから。きっと照れ隠しなんだよ」
燦
「へぇ~、そうなだったんだ。にやにや」
『ちちちちげぇーし!!! 大好きだなんて思ってないし』¥550
『黒猫のことなんて好きじゃないもん! 大好きだもん!』¥550
『大好き』¥550
燦
「ちょっ、待って! 急にそういうこと言われると、ど、どんな顔すればいいか分からなくなるじゃんかぁ」
アスカ
「あは、顔真っ赤だよ?」
燦
「あ、アスカちゃん! それはバラさなくていいから!」
『かわええ』
『防御力0か!』
『ごめん訂正するわ。一番有用な使い方だったわ』