あるてまれアスカちゃん劇場´ 作:立花アスカの偽猫
◆『子育ても育成のうち』◆
アスカ
「燦ちゃんは甘すぎます。小さい頃からちゃんとしつけないと、将来、この子のためになりません! 考え直してください」
燦
「そんなことないって。まだ小さいんだから、厳しくしたら可哀想だよ」
『痴話喧嘩やめなー』
『今北。どういう状況?』
『モンスターの育成方法で争ってる』
『いや、二人で争ってないでモンスターを戦わせてもろて』
『てぇてぇ』
アスカ
「でも、燦ちゃんがたくさん甘やかすから、昨日トレーニングサボったんだよ」
燦
「違うよ。アスカちゃんが厳しくするから、トレーニングがいやになってサボったんだって」
アスカ
「燦ちゃんが……」
燦
「アスカちゃんが……」
『教育ママとあまあまパパ?』
『うちの両親を思い出すんだが』
『俺は逆だったなぁ』
『私のために争わないで!』
『えーん、俺の思ってたゲームと違うよー』
燦
「昨日、失敗したときに叱ったんだから、今日は優しくしてあげよう? お願い、アスカちゃん」
アスカ
「……もー、甘やかすのは今日だけだからね」
燦
「うん、ありがとう! よしよし、良かったね~」
『で、今日のエサがちょっとだけ豪華な肉になったと』
『厳しくしてたらなエサなんだったの?』
『魚』
『それって厳しい、のか?』
『魚好きだから俺なら嬉しいけど』
『くっ、なんて厳しいんだ。肉、肉をもっとくれ……』
燦
「アスカちゃん、見てみて! ほら、私たちの子すごいよ!」
アスカ
「はいっ、これならきっと優勝できますね! がんばれ、がんばれ!」
燦
「……あっ、やったぁ!!!」
『がんばれっ! がんばれっ!』
『やったー!!!』
『優勝だ、優勝だ、優勝優勝優勝だ!!!』
『めっちゃ運ゲーで草』
『なんであの命中率で当たるの???』
『対戦相手は泣いていい』
『ス○ロボで0と100以外は信じちゃだめって教わっただろ。つまりそういうことだよ』
『このステータスで勝てるのはすごい』
アスカ
「この子が最後まで頑張れたのは、燦ちゃんが、この子の心の支えになってくれたからだよ」
燦
「ううん、きっとアスカちゃんの教育がよかったからだって」
アスカ
「……ふふっ。どちらにせよ、私たち二人の自慢の子だね」
燦
「うん! これからも二人で子育て頑張ろうね!」
アスカ
「もちろんです。二人で一緒に、立派な子に育てましょうね!」
『てぇてぇ』
『これって子育てゲームだっけ?』
『あの、魔物ファームはモンスター育成バトルゲームなんですが……。あっ、いえ。なんでもないです』
『いいなぁ、俺も○エゾーになって二人に育てられたい』
『俺も。ス○ゾーになってバトルで妖精たんをなめたりキスしたりしたいお』
『通報しました』
『なんでや!?』
◆『おふとんぬくぬく』◆
アスカ
「燦ちゃん、いつまで寝てるんですか? 朝ですよー」
燦
「ん~、あと5時間」
アスカ
「ふふっ。そんなに寝てたら、まぶたがくっついて開かなくなっちゃうよ」
燦
「んにゅ~、それもいいかも~」
アスカ
「もー、よくないよ。ほら、起きて」
燦
「や~。そんなこと言わないで、アスカちゃんも、一緒に寝よ?」
アスカ
「え、でも……」
燦
「今日はお布団の日なんだよ。だから、アスカちゃんも、お布団でぬくぬくしようよ~」
アスカ
「あっ、燦ちゃん。分かりました。分かったので、スカート引っ張らないで……」
燦
「えへへ、いらっしゃい」
アスカ
「もぅ、5分だけだよ。……お邪魔します」
燦
「え~、お邪魔するの?」
アスカ
「ふふっ。ん~、どうしようかなぁ。……えいっ」
燦
「ひやっ!? 手、冷たいよ。んっ、おなかはっ、……っ、もぅ。アスカちゃん?」
アスカ
「えへへ。目、覚めましたか?」
燦
「……まだかも」
アスカ
「もぅ、燦ちゃんったら。……あと5分だけだよ」
◆『バレンタイン計画?』◆
ましゅまろ ❒″ |
アスカ
「私は、家族や友人にバレンタインチョコをプレゼントする予定です。燦ちゃんはどうですか?」
燦
「私はアスカちゃんからチョコレートを貰う予定だよ」
アスカ
「ふふっ、もちろん燦ちゃんの分も、ちゃんと用意しておくね」
『てぇてぇ』
『義理でいいから俺も欲しい』
『チ○ルチョコでいいからください』
『麦○ョコ一粒でも可』
『黒猫くんさぁ』
『いや、お前もあげるよ!』
燦
「わ、私はほら。食べる専門だから……」
アスカ
「燦ちゃんがやる気なら、お手伝いしますよ?」
燦
「……か、考えとくね」
『おい』
『考えとく(やるとは言ってない』
『まぁ、黒猫の手作りチョコで犠牲者が出るよりはいいんじゃね』
『ブラックチョコ(真っ黒こげ)』
『スパイシーチョコ(カレー味)』
『カレーのルウやんけ!?』
燦
「お前らな!? チョコくらい私だって作れるからね!?」
アスカ
「そ、そうだよね。因みに、湯煎のやり方は知ってるよね?」
燦
「も、もちろん。知ってるし。えっと、チョコをお湯でとかすんだよね?」
『流石に知ってるか』
『疑ってごめんね』
『お湯にそのまま入れてそう』
『草』
『流石にそれは……、いや、でも……』
『黒猫ならありえそうで怖い』
燦
「バカにしてる? バカにしてるよね??? 分かった。手作りチョコを作って、証明すればいいんでしょ!」
アスカ
「まぁまぁ。怪我とか、火事とか、もしものことがあるし、手作りするなら一緒に作ろう? ね?」
燦
「むぅ~っ、信用してくれないの?」
アスカ
「ううん、ちゃんと信用してるよ。でも、それ以上に燦ちゃんのことが心配なの。だから、手伝わせて欲しいな? ね、だめかな?」
燦
「……うん、分かった。アスカちゃんに心配かけたくないもん。……ありがとう、アスカちゃん」
アスカ
「どう致しまして。頼ってくれて嬉しいです」
『よかった』
『(失敗するって)信用してる。黒猫のこと(だからまともに作れるか)が心配ってことでおっけー?』
『あながち間違いではないな』
『アスカちゃんはそんなこと言わないよ(思ってないとは言ってない』
『なんにせよ、どんなチョコに仕上がるか、バレンタインが楽しみだなぁ』
◆『おかしくないよね』◆
あ、ごめん 黒猫には関係のない日だったよね(笑)
ましゅまろ ❒″ |
燦
「……、……、……、は???」
『顔芸すな!』
『自分で選んだましゅまろだろwww』
『自虐かな?』
『かまってちゃんかよ』
『草』
燦
「はぁ。ブラジャーくらいしてるに決まってるじゃん。バカなの?」
『は?』
『ブラジャーする意味ある? ないよね。バカなの?』
『ブラジャーしてるっていうなら、正しい干し方知ってるか?』
燦
「……し、知ってるし」
『声震えてるぞ』
『間があったね』
『これは知らないな』
『燦ちゃんはあまり家事をしないので……』立花アスカ✓
『アスカちゃんもよう見とる』
『それもそっか』
燦
「そうだよ、知らないよ。悪い! でも、干し方知らなくたって、ばいんばいんだからブラジャーはしてるの! ばいんばいんだからね!」
『開き直るな!』
『なんで二回言った』
『まぁ、知らなくても付けることはできるからおかしくないけど』
『そうだね、子供用のスポブラしてるもんね』
『じゃあ、ブラジャーの色教えて?』
燦
「は? いや、なんでそうなるのさ」
『言えないってことはしてないってことじゃん』
『あぁーあ。嘘つきはだめなんだぞ』
『証拠を求む』
『色も言えないなんて妙だな』
『証拠不十分で有罪』
燦
「っ、いや、でも……」
『やーい、嘘つき~』
『黒猫ならブラジャーじゃなくて絆創膏で十分だろ』
『スポーツブラは恥ずかしくないぞ』
『ちっぱいはステータスだ希少価値だって言うし誇ってけ』
『もしかしてサラシ派?』
『やっぱりしてないんだろ』
燦
「してるが!? っ~!!! ……ろ」
『なんて?』
『ミュートやめてもろて』
『ミュート助からない』
『もっと大きな声で言わないとだめだよ』
『がんばれ!』
燦
「っ、黒のえっちぃやつ!」
『淫猫じゃん』
『えちちちちちちちち』
『黒のえっちぃブラジャー(AAAサイズ)』
『ふ~ん、つまりパ○ツも黒のえっちぃやつなのか』
『がたっ!?』
燦
「ち、違うから!? 勝手に決めつけないでくれる!?!?」
『え、上下バラバラなの?』
『黒猫は気にしないタイプか』
『セットじゃないのはちょっと……』
『バラバラは解釈一致』
『どうせ寝ぼけて違うの選んだんだろ』
燦
「そういうファッションだから!? おしゃれなのっ! ね、アスカちゃん!」
『えっと、まぁ。はい』立花アスカ✓
『アスカちゃんを巻き込むなよwww』
『めっちゃ困惑してる』
『昔、上下間違ってるよって言ったら怒られたけど。そういうことだったのか』
『たしかに、揃えないのが多数派って聞いたことがあるような……?』
『俺、男だけど付けるときはちゃんと上下揃えてるぞ』
『だよな、それが普通……ん?』
『男だってブラジャーする時代なんだし、黒猫がしててもおかしくないよね!(おめめぐるぐる』
燦
「その納得の仕方はいやなんだが!?」
◆『味見すりゅ』◆
燦
「できたぁ!」
アスカ
「はい、お疲れさまでした。明日のバレンタインが楽しみですね」
燦
「うん! 見た目はちょっと悪いかもだけど、大事なのは気持ちと味だもんね」
アスカ
「ふふっ、そうですね。あっ、そう言えば、余ったチョコレートがあるのですが、よかったら味見してみますか?」
燦
「いいの?」
アスカ
「もちろんだよ。はい、あ~ん」
燦
「あ、あーん。ん~、おいしぃ~っ!」
アスカ
「燦ちゃんが頑張ったからだよ。よくできました、えらいえらい」
燦
「えへへ、ありがと。でも、上手くいったのは、アスカちゃんのおかげだよ」
アスカ
「ううん、私は少し助言しただけだよ。でも、そう思って貰えたなら、お手伝いした甲斐があったかな」
燦
「うんうん。……ねぇ、アスカちゃん。余ったチョコレート、もうないの?」
アスカ
「あは、燦ちゃんは本当にチョコレートが好きだよね。でも、ごめんなさい。余ったチョコレートはもうないんです」
燦
「そっかぁ。じゃあ、明日までお預けかぁ……」
アスカ
「そんなにじっと見詰めても、これは明日の分なので、まだ食べちゃだめですよ」
燦
「んんぅ~」
アスカ
「もー、しょうがないなぁ。ちょっとはしたないけど、ボウルに取り残しのチョコがあるので、……はいどうぞ?」
燦
「あ、アスカちゃん。チョコを付けた指を舐めるのは、えと、流石に恥ずかしいと言うか……」
アスカ
「大事なのは、気持ちと味。なんだよね?」
燦
「たったしかに、さっきそう言ったけど……。あぅ、うぅ~っ。……あ、はむっ」
アスカ
「どう、かな? おいしい?」
燦
「んっ。……さっきのより、おいしいかも」
アスカ
「あは、嬉しい。……よかったら、もう一味見いかがですか?」
燦
「……すりゅ」