あるてまれアスカちゃん劇場´   作:立花アスカの偽猫

67 / 138
あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(276~280)

◆『ぐるぐる』◆

 

「えっと、今日はゲーム配信の予定でしたが、ミャーチューブくんの調子が悪いので延期にします。みんなごめんね」

 

 

『りょ』

『仕方ないね』

『ミャーチューブくんさぁ』

『めっちゃぐるぐるしてる』

『ごめん。なんて言ってるか分からん』

『声が、途切れて、聴こえるよ』

『今ならなに言っても大丈夫そう』

 

 

「あっ、じゃあこのまま配信終わるのもアレだし。30分くらい、私がなんて言ってるか当てるゲームしよっか!」

 

 

『配信続行助かる』

『発想の逆転的な?』

『ピンチをチャンスに変えてけ』

『実質ミャーチューブくんとのコラボだな』

『そういうとこ好きだぞ』

 

 

「ちょっと待ってね。ネットで見つけたテキトーな文章から出題するから……これでいいかな? じゃあいくよ。大家さん、家賃は来月まで待って。賃貸ってやっぱつれぇわ」

 

 

『聞こえた』

『文章が草』

『聞き取れなかったの俺だけなの?』

『おとちんは聞こえた』

『え、お○んちん?』

 

 

「言ってないが!? てか、そんな台詞、ぐるってても言う訳ないが???」

 

 

『いや、だって黒猫だし』

『この機会にぶちゃけてもおかしくないよね』

『俺たちは悪くないもん!』

『飛び飛びになってるから聞こえてもおかしくない』

『大家のお、家賃のちん、賃貸のちん』

『ミャーチューブくんも思春期だから(目逸らし』

 

 

「や、絶対に嘘じゃん! そんな都合よく途切れる訳ないって!」

 

 

『嘘じゃないもん! ミャーチューブくんの仕業だもん!』

『もう一回言ってみれば?』

『逆にお○んちんって言ってみな』

『文章が悪かった。つまり選んだお前も悪い』

『じゃあ、代わりにこんなのはどう? あすは朝からすごい雪が降るでしょう』

 

 

「これ読むの? あすは朝からすごい雪が降るでしょう。……聞こえた?」

 

 

『なんて?』

『ぐるってて聞こえなかった』

『ぱーどぅん?』

『聞こえた』

『アスカ好きって言った?』

 

 

「だから、言ってないって。どこをどう聞いたらそう聞こえるのさ」

 

 

『草』

『え、聞こえたけど?』

『はい、私も聞こえました!』立花アスカ✓

『ほら、アスカちゃんも言ってるし』

『もう一回言って』

『恥ずかしがるなって』

『ミャーチューブくんのせいにしないでもろて』

 

 

「はぁ。……はいはい、分かったって。ほんとはちゃんと聞こえてるくせに。まったくもう。言って欲しいなら、素直にリクエストしなよ。リスナーのみんなもアスカちゃんも大好きだよ。はい、これで満足した?」

 

 

『ぐるぐる』

『なんだって?』

『ガチでぐるってて草』

『???』立花アスカ✓

『あ、完全にミャーチューブくん逝っちゃったな』

『マジで聞こえなかった。最後なんて言ったの』

 

 

「っ~、もー! 配信終わりっ!!! ばいにゃー!」

 

 

 

 

 

◆『瞳を閉じて』◆

 

「じーっ」

 

 

アスカ

「燦ちゃん? そ、そんなに見詰められると、はっ、恥ずかしいよぉ」

 

 

「あ、ごめん」

 

 

アスカ

「あの、もしかして私の顔になにか付いてますか?」

 

 

「目と鼻と口?」

 

 

アスカ

「いえ、そういうことじゃなくて……」

 

 

「くすっ、冗談だよ。えっと、つぶやいたーのトレンドに、Vtuberの瞳がみたいってあったから、アスカちゃんの瞳を見てたの」

 

 

アスカ

「そうだったんですか、よかったぁ。そういうことなら遠慮しないで、もっと近くでよく見てください」

 

 

「あ、アスカちゃん?」

 

 

アスカ

「なんですか?」

 

 

「えっと、顔。ちっ近くない?」

 

 

アスカ

「近くないよ」

 

 

「で、でも……」

 

 

アスカ

「それに、……私も燦ちゃんの瞳を見たかったんだもん。……だめ、でしたか?」

 

 

「あぅ。だだだめっじゃないけどっ……、は、鼻に鼻が当たってるし……」

 

 

アスカ

「ふふっ、当ててるんだよ」

 

 

「あっあっ、んにゅぅ~」

 

 

アスカ

「あはは……、少しやり過ぎちゃったかな? あはっ、手で顔を隠してるけど、それじゃあ真っ赤になった耳は隠せてないよ。ふふっ、かわいい」

 

 

「うぅ~、……アスカちゃんのいぢわる」

 

 

アスカ

「私のこと、嫌いになった?」

 

 

「……ううん。すき」

 

 

アスカ

「あは、よかった。……瞳、閉じて?」

 

 

「んっ……えへへっ」

 

 

 

 

 

◆『案件ください』◆

 

「あっ、そうだ。アスカちゃん、聞いて! 私の好きなWeb小説が一周年なんだって!」

 

 

アスカ

「ほんとですか? わぁっ、一周年はすごいですね! おめでとうございます!」

 

 

「だよね、ありがとう! 累計ランキングも14位だし、これはアニメ化も時間の問題かも!」

 

 

アスカ

「ふふっ、それは楽しみですね」

 

 

『唐突な宣伝。俺じゃなきゃ見逃してたね』

『もしかしてお金貰ってる?』

『草』

『前から好きだって言ってた小説だからセーフ!』

『人気作品ならアニメ化も夢じゃないな』

『Vtuberものだし、アニメ化したら声優案件来るかも?』

 

 

「え、マジ?」

 

 

アスカ

「たしかに、小説の内容的にも、Vtuberを声優に起用してもおかしくないですね」

 

 

「つまり、もしかしてもしかしちゃう?」

 

 

アスカ

「或いは、このアニメを切っ掛けに、声優さんがVtuberデビューするかもしれませんが……」

 

 

「……や、まぁそれはそれで……うん」

 

 

『声優がなりきりVtuberデビューはありそう』

『公式なりきりはあり』

『架空のVがリアルでもVするのはヤバい』

『人気声優ならめっちゃ人気でそう』

『3D配信でハ○ヒダンス踊るぞ。俺は詳しいんだ』

『なんでだよwww』

『原作にそんなシーンないって怒られそう』

『カラオケ会たのしみ』

 

 

アスカ

「あ、あくまで可能性のお話ですから!? きっと燦ちゃんにもチャンスはありますよ!」

 

 

「だ、だよね! という訳で、アニメ化の際には案件待ってます! 黒猫燦、黒猫燦をどうかよろしくお願いしますにゃ!!!」

 

 

『草』

『選挙かな?』

『にゃで媚びるな!』

『モブならともかく、声優でもないVTuberを採用するとは思えないが』

『でも、内容的に二期生なら素人でも違和感なくできそうじゃね?』

『流石に素人はないだろ』

『でもあの主人公ならむしろ素人の方がいけそうだし。ワンチャンあるかも?』

『まぁ、炎上癖があるうちは、企業も案件くれないと思うけどね』

 

 

「うぐっ、たしかに。……善処します」

 

 

 

 

 

◆『アスカです。黒猫です。二人合わせてアスねこです』◆

 

 

                              

ザ・あるモネア

5人全員を笑わせたらチャンネル登録100万人!

挑戦するジャンルは5つ

一発ギャグ・モノマネ・ショートコント・モノボケ・サイレント

さぁ、1分間の持ち時間でクリアを目指せ!

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「うわっ、懐かしい」

 

 

アスカ

「たしか、100人の観客から選ばれた5人のうち、1~4ステージは3人以上、最終ステージでは5人全員を笑わせたら100万円が手に入るという番組ですよね」

 

 

「そうそう」

 

 

『草』

『懐かしい』

『めっちゃ見てた』

『個人的にサイレントが難しいイメージ』

『またやんないかな』

『で、まずはどれに挑戦するの?』

 

 

「挑戦しないが!? 逆に聞くけど、なんで挑戦すると思ったのさ」

 

 

『えぇー』

『今のは一発ギャグ?』

『芸人なら挑戦するでしょ』

『黒猫だし』

『チャンネル登録100万人目指そうぜ』

『サイレントは早めにクリアしたいね』

 

 

「いや、一発ギャグじゃないし、アドバイスもいらないから!」

 

 

アスカ

「ふふっ、では、モノボケはどうですか?」

 

 

「アスカちゃんも悪ノリしなくていいから!」

 

 

『ショートコント、配信』

『アスカちゃんボケだったのか』

『ナイスツッコミ!』

『草』

『草コメントが3人以上なのでクリアです』

『次のジャンルは?』

 

 

アスカ

「くすっ。う~ん、ではサイレントで」

 

 

「……っ! ……っ!!!」

 

 

『強制ミュートwww』

『アスねこはコンビ名だった?』

『ミュートでもおもろいやん』

『コンビ芸助かる』

『100万人見えたな』

『二人でM1目指さないか?』

 

 

「もーっ!!! この話題はここまで! 静かにしないなら配信終わるよ!」

 

 

『はい、しーん』

『草』

『サイレントだけに?』

『この場合、配信だけにじゃね?』

『てか、コメントだからそもそも静かなんだが』

『じゃあ、最後にモノマネください』

 

 

アスカ

「だから、しないが!? ふふっ、なんてね」

 

 

「ア~ス~カ~ちゃ~ん。いい加減にしないと、めっ、だよ!」

 

 

アスカ

「あは、どうもありがとうございました!」

 

 

 

 

 

◆『難しんぶん』◆

 

「ん~」

 

 

アスカ

「新聞とにらめっこして、どうしたんですか?」

 

 

「あ、アスカちゃん。学校の宿題で、新聞を読んで小論文を書かないといけなくてさ」

 

 

アスカ

「なるほど。大学受験対策ですね」

 

 

「そうみたい。でも、ネットでニュース記事はたまに読むけど、新聞はほとんど読まないから難しくて……」

 

 

アスカ

「そうだよね。最近は新聞を読む機会も減ってますし。記事によっては、前提となる知識がないと理解しづらいですからね」

 

 

「あっうん。えっと、それもあるけど。……この段落の次って、どこを読めばいいのかなって」

 

 

アスカ

「……」

 

 

「……いや、だって。新聞って独特な区切り方? してるから、どこがどうつながってるのか分かりづらいよね! ……って、私じゃなくてテレビでおばあちゃんが言ってたよ!」

 

 

アスカ

「えっと、じゃあそれっておばあちゃんの感想ですよね? 燦ちゃんはどうなんですか?」

 

 

「………………にゃ」

 

 

アスカ

「……まずは新聞の読み方から勉強しよっか」

 

 

「……はーい」

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。