あるてまれアスカちゃん劇場´   作:立花アスカの偽猫

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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(276~280)

◆『ぐるぐる』◆

 

燦

「えっと、今日はゲーム配信の予定でしたが、ミャーチューブくんの調子が悪いので延期にします。みんなごめんね」

 

 

『りょ』

『仕方ないね』

『ミャーチューブくんさぁ』

『めっちゃぐるぐるしてる』

『ごめん。なんて言ってるか分からん』

『声が、途切れて、聴こえるよ』

『今ならなに言っても大丈夫そう』

 

 

燦

「あっ、じゃあこのまま配信終わるのもアレだし。30分くらい、私がなんて言ってるか当てるゲームしよっか!」

 

 

『配信続行助かる』

『発想の逆転的な?』

『ピンチをチャンスに変えてけ』

『実質ミャーチューブくんとのコラボだな』

『そういうとこ好きだぞ』

 

 

燦

「ちょっと待ってね。ネットで見つけたテキトーな文章から出題するから……これでいいかな? じゃあいくよ。大家さん、家賃は来月まで待って。賃貸ってやっぱつれぇわ」

 

 

『聞こえた』

『文章が草』

『聞き取れなかったの俺だけなの?』

『おとちんは聞こえた』

『え、お○んちん?』

 

 

燦

「言ってないが!? てか、そんな台詞、ぐるってても言う訳ないが???」

 

 

『いや、だって黒猫だし』

『この機会にぶちゃけてもおかしくないよね』

『俺たちは悪くないもん!』

『飛び飛びになってるから聞こえてもおかしくない』

『大家のお、家賃のちん、賃貸のちん』

『ミャーチューブくんも思春期だから(目逸らし』

 

 

燦

「や、絶対に嘘じゃん! そんな都合よく途切れる訳ないって!」

 

 

『嘘じゃないもん! ミャーチューブくんの仕業だもん!』

『もう一回言ってみれば?』

『逆にお○んちんって言ってみな』

『文章が悪かった。つまり選んだお前も悪い』

『じゃあ、代わりにこんなのはどう? あすは朝からすごい雪が降るでしょう』

 

 

燦

「これ読むの? あすは朝からすごい雪が降るでしょう。……聞こえた?」

 

 

『なんて?』

『ぐるってて聞こえなかった』

『ぱーどぅん?』

『聞こえた』

『アスカ好きって言った?』

 

 

燦

「だから、言ってないって。どこをどう聞いたらそう聞こえるのさ」

 

 

『草』

『え、聞こえたけど?』

『はい、私も聞こえました!』立花アスカ✓

『ほら、アスカちゃんも言ってるし』

『もう一回言って』

『恥ずかしがるなって』

『ミャーチューブくんのせいにしないでもろて』

 

 

燦

「はぁ。……はいはい、分かったって。ほんとはちゃんと聞こえてるくせに。まったくもう。言って欲しいなら、素直にリクエストしなよ。リスナーのみんなもアスカちゃんも大好きだよ。はい、これで満足した?」

 

 

『ぐるぐる』

『なんだって?』

『ガチでぐるってて草』

『???』立花アスカ✓

『あ、完全にミャーチューブくん逝っちゃったな』

『マジで聞こえなかった。最後なんて言ったの』

 

 

燦

「っ~、もー! 配信終わりっ!!! ばいにゃー!」

 

 

 

 

 

◆『瞳を閉じて』◆

 

燦

「じーっ」

 

 

アスカ

「燦ちゃん? そ、そんなに見詰められると、はっ、恥ずかしいよぉ」

 

 

燦

「あ、ごめん」

 

 

アスカ

「あの、もしかして私の顔になにか付いてますか?」

 

 

燦

「目と鼻と口?」

 

 

アスカ

「いえ、そういうことじゃなくて……」

 

 

燦

「くすっ、冗談だよ。えっと、つぶやいたーのトレンドに、Vtuberの瞳がみたいってあったから、アスカちゃんの瞳を見てたの」

 

 

アスカ

「そうだったんですか、よかったぁ。そういうことなら遠慮しないで、もっと近くでよく見てください」

 

 

燦

「あ、アスカちゃん?」

 

 

アスカ

「なんですか?」

 

 

燦

「えっと、顔。ちっ近くない?」

 

 

アスカ

「近くないよ」

 

 

燦

「で、でも……」

 

 

アスカ

「それに、……私も燦ちゃんの瞳を見たかったんだもん。……だめ、でしたか?」

 

 

燦

「あぅ。だだだめっじゃないけどっ……、は、鼻に鼻が当たってるし……」

 

 

アスカ

「ふふっ、当ててるんだよ」

 

 

燦

「あっあっ、んにゅぅ~」

 

 

アスカ

「あはは……、少しやり過ぎちゃったかな? あはっ、手で顔を隠してるけど、それじゃあ真っ赤になった耳は隠せてないよ。ふふっ、かわいい」

 

 

燦

「うぅ~、……アスカちゃんのいぢわる」

 

 

アスカ

「私のこと、嫌いになった?」

 

 

燦

「……ううん。すき」

 

 

アスカ

「あは、よかった。……瞳、閉じて?」

 

 

燦

「んっ……えへへっ」

 

 

 

 

 

◆『案件ください』◆

 

燦

「あっ、そうだ。アスカちゃん、聞いて! 私の好きなWeb小説が一周年なんだって!」

 

 

アスカ

「ほんとですか? わぁっ、一周年はすごいですね! おめでとうございます!」

 

 

燦

「だよね、ありがとう! 累計ランキングも14位だし、これはアニメ化も時間の問題かも!」

 

 

アスカ

「ふふっ、それは楽しみですね」

 

 

『唐突な宣伝。俺じゃなきゃ見逃してたね』

『もしかしてお金貰ってる?』

『草』

『前から好きだって言ってた小説だからセーフ!』

『人気作品ならアニメ化も夢じゃないな』

『Vtuberものだし、アニメ化したら声優案件来るかも?』

 

 

燦

「え、マジ?」

 

 

アスカ

「たしかに、小説の内容的にも、Vtuberを声優に起用してもおかしくないですね」

 

 

燦

「つまり、もしかしてもしかしちゃう?」

 

 

アスカ

「或いは、このアニメを切っ掛けに、声優さんがVtuberデビューするかもしれませんが……」

 

 

燦

「……や、まぁそれはそれで……うん」

 

 

『声優がなりきりVtuberデビューはありそう』

『公式なりきりはあり』

『架空のVがリアルでもVするのはヤバい』

『人気声優ならめっちゃ人気でそう』

『3D配信でハ○ヒダンス踊るぞ。俺は詳しいんだ』

『なんでだよwww』

『原作にそんなシーンないって怒られそう』

『カラオケ会たのしみ』

 

 

アスカ

「あ、あくまで可能性のお話ですから!? きっと燦ちゃんにもチャンスはありますよ!」

 

 

燦

「だ、だよね! という訳で、アニメ化の際には案件待ってます! 黒猫燦、黒猫燦をどうかよろしくお願いしますにゃ!!!」

 

 

『草』

『選挙かな?』

『にゃで媚びるな!』

『モブならともかく、声優でもないVTuberを採用するとは思えないが』

『でも、内容的に二期生なら素人でも違和感なくできそうじゃね?』

『流石に素人はないだろ』

『でもあの主人公ならむしろ素人の方がいけそうだし。ワンチャンあるかも?』

『まぁ、炎上癖があるうちは、企業も案件くれないと思うけどね』

 

 

燦

「うぐっ、たしかに。……善処します」

 

 

 

 

 

◆『アスカです。黒猫です。二人合わせてアスねこです』◆

 

 

                              

ザ・あるモネア

5人全員を笑わせたらチャンネル登録100万人!

挑戦するジャンルは5つ

一発ギャグ・モノマネ・ショートコント・モノボケ・サイレント

さぁ、1分間の持ち時間でクリアを目指せ!

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

燦

「うわっ、懐かしい」

 

 

アスカ

「たしか、100人の観客から選ばれた5人のうち、1~4ステージは3人以上、最終ステージでは5人全員を笑わせたら100万円が手に入るという番組ですよね」

 

 

燦

「そうそう」

 

 

『草』

『懐かしい』

『めっちゃ見てた』

『個人的にサイレントが難しいイメージ』

『またやんないかな』

『で、まずはどれに挑戦するの?』

 

 

燦

「挑戦しないが!? 逆に聞くけど、なんで挑戦すると思ったのさ」

 

 

『えぇー』

『今のは一発ギャグ?』

『芸人なら挑戦するでしょ』

『黒猫だし』

『チャンネル登録100万人目指そうぜ』

『サイレントは早めにクリアしたいね』

 

 

燦

「いや、一発ギャグじゃないし、アドバイスもいらないから!」

 

 

アスカ

「ふふっ、では、モノボケはどうですか?」

 

 

燦

「アスカちゃんも悪ノリしなくていいから!」

 

 

『ショートコント、配信』

『アスカちゃんボケだったのか』

『ナイスツッコミ!』

『草』

『草コメントが3人以上なのでクリアです』

『次のジャンルは?』

 

 

アスカ

「くすっ。う~ん、ではサイレントで」

 

 

燦

「……っ! ……っ!!!」

 

 

『強制ミュートwww』

『アスねこはコンビ名だった?』

『ミュートでもおもろいやん』

『コンビ芸助かる』

『100万人見えたな』

『二人でM1目指さないか?』

 

 

燦

「もーっ!!! この話題はここまで! 静かにしないなら配信終わるよ!」

 

 

『はい、しーん』

『草』

『サイレントだけに?』

『この場合、配信だけにじゃね?』

『てか、コメントだからそもそも静かなんだが』

『じゃあ、最後にモノマネください』

 

 

アスカ

「だから、しないが!? ふふっ、なんてね」

 

 

燦

「ア~ス~カ~ちゃ~ん。いい加減にしないと、めっ、だよ!」

 

 

アスカ

「あは、どうもありがとうございました!」

 

 

 

 

 

◆『難しんぶん』◆

 

燦

「ん~」

 

 

アスカ

「新聞とにらめっこして、どうしたんですか?」

 

 

燦

「あ、アスカちゃん。学校の宿題で、新聞を読んで小論文を書かないといけなくてさ」

 

 

アスカ

「なるほど。大学受験対策ですね」

 

 

燦

「そうみたい。でも、ネットでニュース記事はたまに読むけど、新聞はほとんど読まないから難しくて……」

 

 

アスカ

「そうだよね。最近は新聞を読む機会も減ってますし。記事によっては、前提となる知識がないと理解しづらいですからね」

 

 

燦

「あっうん。えっと、それもあるけど。……この段落の次って、どこを読めばいいのかなって」

 

 

アスカ

「……」

 

 

燦

「……いや、だって。新聞って独特な区切り方? してるから、どこがどうつながってるのか分かりづらいよね! ……って、私じゃなくてテレビでおばあちゃんが言ってたよ!」

 

 

アスカ

「えっと、じゃあそれっておばあちゃんの感想ですよね? 燦ちゃんはどうなんですか?」

 

 

燦

「………………にゃ」

 

 

アスカ

「……まずは新聞の読み方から勉強しよっか」

 

 

燦

「……はーい」

 

 

 

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