あるてまれアスカちゃん劇場´ 作:立花アスカの偽猫
『どこでもヤングチャンピオン』様にて連載中です!
◆『わたしは悪くないよねぇ』◆
燦
「えぇー、本日はお忙しい中お集まりいただきありがとうございます」
『なんこれ?』
『謝罪会見は草』
『またやらかしたのか』
『取り敢えず謝っとけ』
『なんか見慣れた光景だなぁ』
『あるてまで一番謝罪が似合う女』
燦
「先日の新衣装お披露目配信において、回線が不安定になったことで、みなさまに多大なご迷惑をおかけし、ご不快な思いをさせてしまい、大変申し訳ありませんでした」
『あぁー、あれか』
『ぐるぐるだったね』
『楽しみだっただけに残念だった』
『アーカイブで見たからそこまで気にならなかったけど』
『黒猫は悪くないよ!』
燦
「今後は、先日のようなことがないよう徹底し、よりよい配信ができるよう精進していきます。ここで再度お辞儀」
『草』
『カンペやん!』
『知ってた』
『急にシリアルになった』
『まぁ黒猫だし』
『世界よ、これが黒猫燦だ!』
燦
「あっあっ、いいい今のなしっ!? みんな、カンペなんてなかった。いいね?」
『アッハイ』
『初配信を思い出した』
『忘れろビームしろ』
『初見です』
『チャンネル登録3回押した』
『てか、回線の問題だったのに、なんで謝罪会見してるの?』
燦
「そう、それだよ! あの日はスタジオ収録だったんだし、回線がクソザコだったのは、私のせいじゃないよね!?」
『たしかに』
『ごめんって』
『回線というかミャーチューブくんのせいです』
『ミャーチューブの枠ガチャでハズレを引いたんだし、強いて言うなら黒猫の運が悪い』
『燦ちゃんは悪くないです!』立花アスカ✓
燦
「だよね! お披露目配信で段取りを間違えたのも、踊りの振り付けを間違ったのも、歌詞を噛んだもの、今日の謝罪文がカンペだってバレたのも、ぜんぶ私は悪くないよねぇ?」
『いや、悪いだろ』
『どう考えても、考えなくても黒猫が悪いと思う』
『自爆してて草』
『謝罪案件です』
『あはは……。えっと、流石に擁護できないかな?』立花アスカ✓
『ちゃんと謝ってもろて』
『改めて謝罪会見しよっか?』
燦
「アッハイ。調子に乗ってごめんなさい」
◆『好奇心は黒猫をも殺す?』◆
燦
「チョコっておいしいよね」
『おいしいよね』
『分かる。甘いものが苦手だけどビターなら食べれるし』
『嫌いな人が少ないイメージ』
燦
「でも、最近マンネリというか、刺激が足りない気がするんだよね」
『草』
『チョコに刺激を求めないでもろて』
『刺激が欲しいなら唐辛子でも入れてろ』
『つハバネロ』
『離婚間近の熟年夫婦か!』
燦
「そこで現状に満足するんじゃなくて、今こそチョコレートのまだ見ぬ可能性を発掘すべきではって思ったわけ。みんなも思うよね? てなわけで、今日はみんなで、チョコを使った新しい料理を考えよう!」
『うぇ!?』
『それは料理が上手な人がすることだぞ』
『シンプルイズベストって言葉があってだな』
『あとで怒られるやつ』
『現状に満足してください』
『なんでこういうときにアスカちゃんがいないんだよ!?』
燦
「じゃあ、まずはすき焼き。生たまごの代わりに、溶かしたチョコにつけるのはどうかな?」
『まずで、すき焼きが出てくるの草』
『どうもこうも、ないです』
『あたま黒猫かよ』
『ハイエナも食べないぞ』
『バカが考える料理』
『刺激が欲しけりゃバカになれと某オレンジも言ってたけど!?』
燦
「バカじゃないが!? 食べたこともないくせに、バカって言う方がバカだし!」
『いや、流石にそれは無理があるかと』
『お前は食ったことあるのかよ』
『猿でもおいしくないって分かるぞ』
燦
「ぐぬぬ……。じゃあ、今日の夕飯は、アスカちゃんに頼んでチョコすき焼きにしてもらうから! それで白黒つけるってことで!」
『望むところだ』
『アスカちゃんが巻き添えに……』
『かわいそう』
『怒られるぞ』
『全肯定アスカでも流石に断るだろ』
燦
「アスカちゃ~ん。ちょっといい?」
アスカ
「は~い。……どうかしましたか?」
燦
「えっと、今日の夕飯なんだけど、すき焼きにできる?」
アスカ
「ん? はい、大丈夫ですよ。あっでも、たまごが切れてるから、買いに行かないとだめかな?」
燦
「それなら大丈夫。たまごの代わりに、今日は溶かしたチョコにつけて食べるから!」
アスカ
「……燦ちゃん? 食べ物で遊んだら、めっ、だよ」
燦
「え、いや。遊びじゃなくて、私は真面目に……」
アスカ
「めっ!」
燦
「はい……」
『やっぱり怒られた』
『やってることが好奇心旺盛な5歳児みたい』
『配信中だって覚えてる?』
『これが世界に流れてるとかやべwww』
『Vtuber界の恥』
『でも、よく考えたら、チョコレート風味のサバ缶もあるんだし。チョコ風味のすき焼きもありなのでは?(おめめぐるぐる』
『↑考え直せ。今ならまだ間に合うから』
『キミにはこの言葉を贈ろう。食べ物で遊んだら、めっ、だよ。byアスカ』
『アッハイ。ごめんなさい』
『謝れてえらい!』
◆『今夜はピンクムー○らしい』◆
『ねー、臭いよねー』
『分かるwww』
『そう言えば、今夜はピンクムーンが見えるらしいね』
燦
「ピンクムーン? なにそれ?」
『ピンクムーンってことはムーンがピンクってことだぞ』
『ピンク色の月』
『ピンクの月、つまりえ○ちな月だな』
『まるで黒猫だな』
『見ると願いが叶うとか叶わないとか』
燦
「いや、どっちさ」
『諸説ある』
『信じるか信じないかは黒猫次第』
『あと、恋愛運が上がるとか、好きな人と結ばれるとか言われてるよ』
燦
「へぇー、それならちょっと見てみたいかも」
『残念、だがくもりだ』
燦
「じゃあ、なんで教えたのさ!?」
『言わせんなよ。恥ずかしい』
『俺の住む地域だと見れるし』
『調べてみたら?』
『特定しました』
『インターネットこわっ』
燦
「はぁ、どうしよ。なにか妙案ない?」
『大声で叫ぶ』
『巨大な扇風機』
『神頼み』
『諦めて別の方法探そう』
『スマホで色を変えれる照明があるじゃろ。諦めてアレを使うんじゃよ』
『ラ○ホかな?』
『ピンクムーンならぬピンクムードってか』
『淫靡な雰囲気のBGMも追加で』
『しょうがないなぁ。ちょっとだけよ♡』
『草』
燦
「……いまからちょっと家電量販店に行ってくる。あ、いや、別にやましい気持ちはなくて、蛍光灯が切れてたの思い出しただけだから! じゃあね、ばいにゃー!」
『誤魔化すの下手すぎで草』
『黒猫も好きねぇ』
『いや、それならいっそラブ○いけよ』
『頭の中がピンク一色』
『えっえっ!?』立花アスカ✓
『アスカちゃんは混乱している』
『ピンクムードもいいけど、ピンクムーンのことも忘れないであげて』
『だめだこりゃ』
……
…………
………………
アスカ
「はぅ、どどどどうしよう!? 冗談じゃ、あっでも。……あぅ、今から、おっ、お風呂入った方がいいのかな?! うぅ~っ、あとで会うのに、これじゃあ燦ちゃんの顔、まともに見れないよぉ。……んん~っ、燦ちゃんのばかばかばかぁ」
このあとめちゃくちゃ枕に顔を埋めて足をパタパタした。あと入浴も。
◆『黒猫燦の前世は男です』◆
燦
「つぶやいたーのトレンドに、『#一番信用できないことを言った奴が優勝』っていうのがあったけど。みんなはなにかある?」
『実は前世の記憶があるんだ』
『俺の左手には悪魔が封印されてる』
『異世界を救った勇者だけど平穏に生きたいから力を隠して生きてる』
燦
「や、それはただの中二病だよね?」
『ちゅちゅちゅ中二病ちゃうわ!?』
『うっ、静まれ俺の左手! ふふふ、命拾いしたな』
『草』
『そういう黒猫はなにかないの?』
『手本見せてもろて』
燦
「えぇー。う~ん、なんにも思いつかない」
『人に話題振っておいてないのかよ!?』
『仕方ないから俺らで考えるか』
『黒猫燦って清楚だよね』
『黒猫はぼいんぼいんらしい』
『黒猫燦は今後一切炎上するようなことを言いません』
『どれも信用できなくて草』
燦
「草じゃないが!? 信用しかできないが!?」
『私は信じてますよ』立花アスカ✓
『味方はアスカちゃんしかいないね』
『そう言えば、昨日の夜はどうだったの?』
『俺も気になってた』
『ピンクムードの中、若いおにゃの子が二人。なにも起こらないわけがなく……』
『ふーん、えちちやん』
燦
「ななななっなにもなかった! うん、昨日はなにもなかったよねアスカちゃん!?」
『hっはい、昨日はなにもありませんでした!』立花アスカ✓
『あっうん』
『これは怪しい』
『これほど信用できない言葉もないよね』
『つまり、二人が優勝だな』
燦
「や、ぜんぜん嬉しくないんだが……。ほんとに昨日はなにもなかったし」
『昨日はってことは日付変わってからは……ふぅ』
『あっ』
『あぁーあバレちゃった。ちゃんと避妊しないからだぞ』
『避妊ってwww』
『ごめん、否認だった』
『黒猫は心におっさん飼ってるし。生えててもおかしくない』
『※黒猫燦の前世は男です』
『↑なんか一番信用できた』
『良くも悪くも、やっぱ日頃の積み重ねが大切なんだなぁ』
『優勝おめ』
◆『ゆのつく足りないアレ』◆
燦
「アスカちゃんが離席中の間にできて、なにか暇つぶしになるようなことある?」
『#ゆと打って出てきたものがお前に不足』
『つぶやいたーのやつか』
『やってみて』
燦
「えぇー。たぶん面白くないよ? まぁ、やってみるけど」
『なにが出るかな?』
『友人』
『豊かな胸』
『諭吉』
『たしかに諭吉以外は足りないな』
燦
「余計なお世話なんだが!? まったく、……あっ出た」
『結www』
『夏波さん家の結さん!?』
『助かる』
『匂わせですか?』
『ゆいくろてぇてぇ』
アスカ
「………………燦ちゃん?」
燦
「ぴぃ!? あっアスカちゃん。いつの間に!?」
『あっ』
『黒猫が浮気してました!』
『コラボ中に他の女の名前出すとかサイテー』
『黒猫、成仏しろよ』
『浮気、だめ。絶対』
『ばいにゃー』
燦
「勝手に終わらないで!? あっ、これはそのっ、ただの暇つぶしで……。えとえと、よっよかったらアスカちゃんもやってみる?」
アスカ
「……そうですね。では、試してみます」
燦
「あっうん。……えと、なんて出た?」
アスカ
「……百合」
燦
「へ?」
アスカ
「私、百合が不足してるんだって」
燦
「あっあっ。アスカちゃん、顔が、近っ……」
『あっあっ』
『喘ぐなwww』
『俺もちょうど百合不足だったんだ』
『ミャーチューブくんは見ちゃだめ!』
『ここから先は有料配信になります』
アスカ
「……燦ちゃんから、欲しいな?」
燦
「あぅ。……こっ、今度、百合の花を贈るから。みっ、みんなも見てるし。ね?」
アスカ
「……燦ちゃんのいくじなし」
『黒猫に足りないのは勇気だったか』
『へたれ』
『アスカちゃんが暴走してて草』
『みんな(結)も見てるし』
『浮気とか黒猫サイテー』
『泥棒猫はアスカちゃんの方じゃ……。あっいえ、なんでも』
『百合助かる』
『アスねこ、もっといちゃいちゃしろ』