あるてまれアスカちゃん劇場´ 作:立花アスカの偽猫
◆『ばいにゃー(物理)』◆
燦
「今日はメイドの日なんだって。みんな知ってた?」
『知ってた』
『メイド?』
『なんでなん?』
『5月(May)10日(ド)でメイドの日らしい』
『へぇー』
燦
「せっかくだし、みんながどうしてもって言うなら、特別にご主人様って呼んであげようか?」
『あ、結構です』
『黒猫がどーしてもっていうならしてもいいぞ』
『黒猫のドジっこメイドは死人が出るレベル』
『萌えじゃなくて燃えそう』
『特別? はて???』
『いや、普段からご主人様って呼べよ』
燦
「え、なんで?」
『この猫はほんとに……』
『やっぱ野良猫やんけ』
『設定……(ぼそっ』
『ねこなのに鳥頭やんけ』
『つファンネーム』
燦
「あっ」
『あっ、じゃないが』
『このやり取り何回目だっけ?』
『一度もご主人って呼ばれたことないんだが』
燦
「い、一回くらいあるし……。あったよね?」
『……』
『あったっけ?』
『記憶にございません』
『あったようななかったような?』
『これが答えだぞ』
燦
「うぐっ」
『ほんと黒猫ってどうしようもないな』
『IQ3以下』
『IQ3以下は草。サボテンじゃん』
『IQ3のサボテンならご主人のこと忘れても仕方ないか』
『サボテンに負けた女』
『IQ3じゃメイドは無理だったか』
燦
「は? 負けてないが??? じゃあその証拠に、今からお前らにメイド見せてやるから。メイドの日だし、ちょうどいいよね? ほら、遠慮しなくていいって」
『おい、そのメイドはメイド違いだ!?』
『冥土知っててえ○い!』
『いや、黒猫のことだし、ほんとにメイド衣装を見せてくれる可能性も微レ存』
『IQ3ならアリエール』
『↑洗剤かな?』
『やばい、ばいにゃー(物理)される!?』
『おててぺちぺち助かる』
『神様、仏様、アスカ様! 助けてくれ!?』
燦
「逝ってらっしゃいませ、ご主人様♡」
アスカ
「燦ちゃ~ん、ごはんですよ。今日はオムライスにしたので、早く来ないとケチャップでハートマーク描いてあげないからね」
燦
「オムライス!? うん、すぐ行くっ!!! そういうことなんで、メイドは今度ね! ばいにゃー」
『た、助かった』
『おしおきはいやだから、次の配信は見ないようにしよ』
『どうせ忘れてるから大丈夫だぞ』
『女神アスカを称えよ』
『配信よりオムライスを優先する配信者がいるらしい』
『美少女の手料理には勝てなかったよ……』
『オムライスでこどもみたいに喜ぶ黒猫すこ』
『俺もオムライス食べたくなってきた』
『メイド喫茶いってくりゅ! ばいにゃー』
『黒猫もみんなも逝ってらっしゃい』
◆『荒らしの中で輝いて』◆
燦
「無料が必ずしもいいとは限らないよね~」
『急にどうした?』
『ただより怖いものはない』
『何かあったの?』
燦
「や、Vtuberの配信って無料だから誰でも見れるじゃん。けど、誰でも見れるからこそ、荒らしとかも湧いちゃうし。なんかなーって思って」
『あぁー分かる』
『荒らしはどこにでも湧くから諦めるしかないだろ』
『キッズくんさぁ』
『無視が一番』
『メンバー限定配信すれば?』
燦
「それはそうなんだけど、そのメンバーを増やすためにも、普段の配信を頑張らないとだし。難しいよねー」
『なるほど、新規さんを取り込む必要があるもんね』
『スパナをあげたモデレーターさんに頑張ってもらおう』
『頑張ります』立花アスカ✓
『お前らも、アスカちゃんにコメント消されないように各々で気をつけろよ』
『はーい』
燦
「ん? あっ、ごめん。ちょっと待っててね……」
『トイレ行っトイレ―』
『お、戻ってきた』
『おかえり』
『???』
『口パクだな』
『ミュート芸助かる』
『またぽんしてる』
『※不適切な発言のため黒猫のコメントを削除しました』
『荒らし扱いで草』
『まぁ、黒猫はキッズだし……』
燦
「荒らしでもキッズでもないが!? ただのやらかしだから!」
『やらかしwww』
『お、ついに認めたか』
『(おっぺいが)キッズじゃん』
『荒らし界のニュースター』
『じゃあ、かまってちゃん?』
『普段から場を荒らす発言が多いだろ。つまり荒らしじゃん』
『黒猫の発言って結構アレだし。モデレーターに監修してもらった方がいいのでは?』
『黒猫を裏で操る黒幕のAちゃん』
『え、女将ア○カのささやき配信始まるって?』
『さ○やき女将は草』
燦
「お前らな!? あんま好き勝手言ってるとコメント消すからね? アスカちゃんも、いらっとする発言があったら、こいつらのコメント消しちゃっていいからね?」
『横暴だ!?』
『消せるもんなら消して、クマーーー』
『消えたくない。消えたくない! 消えたくない!!!』
『黒猫の胸はぺったn(ここ先は消されている』
『消されるのが怖くてコメントができるか! 俺はやるぞ。アスカ好きだーーー』
『コメント欄カオスで草』
『こんだけ荒れてたら、荒らしも荒せなくて逃げ出すだろ』
『さすくろ! 問題解決して良かったね』
『初見さんも逃げ出してるけどね』
『あ、あはは……』立花アスカ✓
◆『ピ草ー』◆
アスカの彼ピ(彼氏)面しないでくれる? 黒猫は彼ピッピ(友達以上恋人未満)だぞ
ましゅまろ ❒″ |
燦
「は? 彼ピ面じゃなくて彼ピなんだが???」
『は?』
『彼ピじゃないです』
『彼、氏? ん???』
『アスカの彼ピは俺やぞ』
『残念、アスカなら俺の隣で寝てるよ』
燦
「てか、このピってなに? 誰が使ってるの???」
『放送禁止用語』
『↑それはピー』
『JK?』
『おい、JK! お前のことだぞ』
『ほ、ほら。黒猫はJKだけどそもそも使う相手がいないから……』
『あっ察し』
燦
「ぼっちじゃないが!? ちゃんと学校で話す友達くらいいるし」
『ほんとに~?』
『嘘だ!?』
『証拠不十分だぞ』
『他人に見えない友達はカウントしないからな』
『黒猫も見える子ちゃんだったか』
『じゃあ、最近した会話の内容は?』
燦
「うぇっ!? 急にそんなこと言われても……、え、えっと。次、移動教室だっけ? たぶん。とか」
『うんうん』
燦
「これ後ろに回してね。うん。とか」
『うん?』
燦
「肩にゴミついてるよ。ありがとう。とか。ほら、ちゃんと会話してるでしょ!」
『会、話?』
『あっ』
『あれ、画面がぼやけて見えない。おかしいな』
『急に重たい話しないでもろて』
『めっちゃ身に覚えがありすぎる』
『うっ、その話は俺にも効く……』
『黒猫にしては頑張ったね。えらいぞ』
『強く生きてもろて』
燦
「なんか哀れまれてる!? 余計なお世話なんだが!」
『大丈夫、俺たちリスピッピがいるぞ』
『リスナー以上ガチ恋未満?』
『よしよし、元気出して?』立花アスカ✓
『彼(かの)ピもよう見とる』
『新しい言葉作らないでもろて』
『でも、そんなの関係ねぇ』
『はい、おっぱ○ぴー』
『↑伏字とピー音ですごく卑猥な言葉になってて草』
◆『レス』◆
燦
「この間、アスカちゃんと2人で100円ショップに行ってきたよ」
アスカ
「はい、2人で可愛い小物とかを見て回ったんですよ。楽しかったね」
『デート自慢ですか?』
『黒猫とのデート料金も100円』
『今日もてぇてぇ助かる』
燦
「ふと思ったんだけど、100円ショップの商品って100円で買えないよね」
『まぁ、うん』
『100円ショップに300円とか500円の商品があるのマジで納得いかない』
『消費税あるし』
『文句があるならお前が総理大臣になって変えてくれ』
『黒猫総理!?』
『国が崩壊するぞ』
燦
「そのせいで支払いのときに、細かいのが必要になって大変だったし。てか、なんで食料品と雑貨で税率違うの? バカなの?」
アスカ
「えっと、食料品だけ税率が違うのは、軽減税率と言って……」
『そんな今更な話題を出されても』
『面倒だよね』
『アスカちゃんが冷静に軽減税率の説明してて草』
『キャッシュレスなら小銭気にしなくてよくね?』
『え、もしかしてニコニコ現金払いしてる?』
『【悲報】黒猫燦は電子マネーを使えない子だった』
燦
「電子マネーくらい使えるが!?」
アスカ
「ふふっ、そうですね。あの日は運悪く、燦ちゃんの使ってる電子決算が、そのお店に対応してなかっただけですよ」
『あるあるだ』
『マジで1つにするか、全部どこでも使えるようにして欲しい』
『分かる』
『やっぱ現金が最強だな』
『黒猫はキャッシュレス派? それともキャッシュレスレス派?』
燦
「や、現金払いがいいと思うのは分かるけど。キャッシュレスレス派ってなに? キャッシュ派でよくない?」
『よくなくなくない』
『よくなくなくなくなくない』
『キャッシュレスを無くそうとする派閥なのかな?』
『黒猫は(現)ナマが好き、と』
『現金だなぁ』
『現金払いだけに?』
燦
「は? つまらないんだが??? アスカちゃんもそう思うよね?」
アスカ
「えっと、私はその。あ、あはは……」
燦
「ほら、アスカちゃんもつまらないって。お前らはもう少しダジャレスしたら???」
『ごめんね』
『ダジャレスとは???』
『おじさんなんだから仕方ないだろ』
『若い子には分からないだろうけど、歳を取るとキャッシュレスもダジャレスも難しんだよ』
『黒猫はもっと年寄りを板割って!』
『まな板だけに?』
燦
「は? まな板レスなんだが???」
アスカ
「100円ショップで買った、キッチンバサミのキャッチコピーかな?」
『まな板がいらないってことか』
『伏線回収』
『黒猫はまな板レスレスだけどね』
『お前らさっきからレスってレスし過ぎwww』
『絶対だれか言うと思ってた』
『草』
◆『かんじってかんじ?』◆
燦
「なんで漢字ってあるんだろうね」
『また唐突に訳の分からないことを』
『お前は漢字に親でも殺されたのか』
『どうせ漢字の勉強がいやなだけなんだろ』
燦
「うっ……。そ、ソンナコトナイヨ?」
『なぜカタコト?』
『図星やんけ』
『漢字から逃げるな!』
燦
「そもそもだけど、漢字っていらなくない? 漢字がなくても生きていけるし。みんなも、ひらがなとカタカナだけで十分だと思うよね?」
『分からなくもないが』
『中国さんに謝れ』
『漢字は必要ですよ』立花アスカ✓
『漢字さんがいないと、ひらがなもかたかなも生まれてないんだよなぁ』
『そうだぞ。漢字パイセンがいないと困ることになるぞ』
燦
「えぇー。じゃあ、たとえば? たとえばどんなときに困るのさ?」
『同音異義語って知ってる?』
『発音が同じだけど意味が違う言葉があってだな』
『オレタチノ、ニホンゴ、ワカリマスカ?』
燦
「どーおんいぎご? あぁーあれ。あれだよね。うんうん、もちろんしってるし。それで?」
『出た、黒猫の叱咤か』
『脅威を感じる』
『初めての成功体験』
『太くて長い弾痕』
『ほら、漢字じゃないとやばいだろ?』
『不適切なコメント扱いされちゃうって』
燦
「べ、べつに、これくらいならひらがなでももんだいないって。……たぶん」
『ふーん、ほんとにいいの?』
『鎮魂』
『入刀』
『漫湖』
『ひらがなにしてもいい?』
『カタカナでもいいぞ』
燦
「あっあっ、ちょちょちょっ、ちょっとまって! それはほんとにマズいって!?」
『じゃあ誤って! 幹事くんに過って!』
『感じから逃げるな!』
『見んな、返還が粗ぶってるぞ』
『ちゃんと勉強しないとこうなるけどいいのか?』
『黒猫、漢字の勉強しろ!』
『漢字の勉強、一緒に頑張ろう。ね?』立花アスカ✓
燦
「……はい、ごめんなさい。がんばります」