あるてまれアスカちゃん劇場´ 作:立花アスカの偽猫
◆『籠の中身はなんだろな?』◆
燦
「……まったく。6月4日で虫の日だからって、みんなして虫を食べさせようとするんだもん。ほんと最悪。……はぁ、アスカちゃんのおいしいごはんまだかなぁ」
アスカ
「燦ちゃん、ごはんだよ。今日は6月4日に因んで、蒸し料理を作ってみました!」
燦
「虫料理!?」
アスカ
「はい。ちゃんとレシピも調べて、食材も厳選したので、おいしくできたと思います」
燦
「え、っと。あっアスカちゃん? 虫はちょっと……」
アスカ
「あっ、そうだよね。燦ちゃん、苦手だもんね」
燦
「うんうん」
アスカ
「じゃあ、火傷しないように、ふぅーふぅーしてあげるね」
燦
「うんう、……ん? いや、アスカちゃんのふぅーふぅーは嬉しいけどっ!? 虫が苦手なんだって!」
アスカ
「そう、……ですか。燦ちゃんが喜ぶと思って、頑張って作ったんだけど。……食べたくないなら、仕方ないよね」
燦
「うっ、良心が痛む。で、でも、虫は食べたくないし……」
アスカ
「せっかくせいろも買ったのに……」
燦
「……ん? せいろ???」
アスカ
「はい、本格的な蒸し料理を作ってみたくて、奮発して買ってきたんだけど。……でも、燦ちゃんが蒸し料理が苦手なら、もう使うこともないだろうし。はぁ、どうしよう」
燦
「……えっと、アスカちゃん。虫籠と蒸籠って似てると思わない?」
アスカ
「あ、はい。そうですね」
燦
「だ、だよね! あ、あはは……」
アスカ
「???」
燦
「あ、なんか急に蒸し料理が食べたくなってきた! あぁー、すごい蒸し料理が食べたいなー。実は、せいろで蒸した本格的な蒸し料理が大好きなんだけど、近くで食べれるところとかないかな~」
アスカ
「……ほんとに? 無理、してない?」
燦
「そんなことない! さっきのは、えと、えと、アレ! アレだったの」
アスカ
「アレ? ……ふふっ、アレなら仕方ないよね」
燦
「そうそう! えへへ、アスカちゃんの蒸し料理たのしみ」
アスカ
「あはっ、嬉しい。たくさん作ったから、いっぱい食べてね? ………………私の蒸し料理」
燦
「……ぇ?」
◆『夢は深層心理を現すって言うけど』◆
燦
「お前らのせいで、昨日は大変だったんだからな!?」
『いや、なんの話?』
『身に覚えがないのだが』
『あーはいはい。大変だったねー』
『そんなことよりサッカーしようぜ! お前ボールな!』
『ごめんね!』
『ちゃんと説明してもろて』
燦
「お前らが虫を食え、虫を食えいうから。夢で、その、むっ、むしが、むしで、せ、せいろに、ぁぁぁああ”あ”!?」
『鼓膜ないなった』
『うっせえわ』
『あぁー、よく分からんがごめん』
『虫籠と蒸籠って似てるもんね』
『蒸籠(せいろ)と読むって知っててえらい!』
燦
「……はぁ。せっかく見るなら、もっと別の夢がよかった」
『どうせえちちなやつだろ』
『淫夢?』
『夢の中までピンク色』
『盛りすぎwww』
『黒猫のえ○ち』
燦
「ち、違うが!? お前ら、私をなんだと思ってるのさ!」
『え、言っていいの?』
『あるてまの清楚(笑)枠』
『淫猫』
『芸人、かな』
『じゃあ、逆に聞くけどどんな夢を見たいの?』
『たとえば?』
燦
「たとえば、えとえと。美少女にちやほやされる夢、とか?」
『おいっ!』
『大して変わらないじゃん』
『夢は深層心理を現すって言うけど、やっぱりな』
『欲望に忠実な夢だなぁ』
『黒猫くんさぁ』
燦
「ちっ、ちが。他にもあるから! えっと、透明人間! 透明人間になる夢とか見てみたくない?」
『で、女湯を覗くと』
『もしもしポリスメン』
『女子更衣室は入っちゃだめだぞ』
『黒猫ってもしかしておっさん?』
『えち本の読みすぎだな』
『やっぱえ○ちじゃん』
燦
「そんなことしないから!? てか、覗くもなにも、女湯も女子更衣室も合法なんだが!!!」
『えっ?』
『なん、だと!?』
『黒猫は隔離しろ』
『今日から法律変わったよ?』
『異議あり!』
燦
「はい、却下! ……まったく、お前らはもっと私をちやほやしろ! そうすれば、夢でちやほやされたい、なんて言わなくてよかったのに」
『え、俺らのせいなの?』
『ごめんね』
『ん? つまり、俺らは美少女だった???』
『そうだよ』
『そうだったのか』
燦
「や、違うだろ」
『てか、その理屈だと、透明人間になりたいって夢の方は……』
『女湯や着替えをもっと覗かせろってことだな』
『燦ちゃん、覗きたいの?』立花アスカ✓
『あっ』
『だ、大丈夫! 黒猫が罪を犯さないように、俺たちがちゃんと見張っておくから!』
『代わりに、俺の風呂と着替えでよければ……ぽっ』
燦
「だから、しないってば!? てか、顔を赤らめるな!!!」
◆『アスカのToDoリスト?』◆
燦
「マネージャーさんに勧められて、ToDoリストを作ることにしたんだけど。これってどうすればいいの?」
アスカ
「すごくいいと思います! ToDoリストを作るに当たって、まずは直近のうちにやるべきこと、やらないといけないことをリストアップしてみましょうか」
燦
「はーい! えっと、やるべきこと。やるべきこと……、ボイスはあとでいいとして。他に提出する物は、宿題? あとはなにかあったかな?」
アスカ
「ふふっ、頑張れ燦ちゃん。私もせっかくだし、ToDoリストを作ってみようかな?」
燦
「う~ん。んん~っ、思い浮かばない! 参考までに、アスカちゃんはどんなことを書いてるのかな?」
アスカ
「ふんふふ~ん♪」
燦
「えっと。やるべきことは、結婚式? やらないといけないことは、式場探し、招待状の作成、ウエディングドレス選び……って!? あっ、あわわっ!?!?!?」
アスカ
「あはっ、楽しみだなぁ」
燦
「あ、アスカちゃん? えと、あの、それはToDoリストじゃなくて、Would like to doリストなんじゃ……」
アスカ
「燦ちゃん?」
燦
「ひゃっ、ひゃい!?」
アスカ
「Would like to doを覚えてるなんてえらいね。よしよし、よくできました」
燦
「えへっ、えへへ。アスカちゃんに褒められちゃった。……あれ、なにか大事なことを忘れているような???」
アスカ
「あはっ。そういうことがないように、次からはちゃんとToDoリストに書くようにしようね」
燦
「うん、そうする!」
◆『贅沢したい、したくない?』◆
あ、黒猫はち○ーる以外で
ましゅまろ ❒″ |
燦
「最高の贅沢かぁ」
アスカ
「贅沢といっても、人それぞれ感じ方は違いますからね。燦ちゃんはどんなことを贅沢だと思いますか?」
燦
「う~ん。まぁ、ちゅ○るは論外として、キャビア、フォアグラ、トリュフを食べるとか?」
『ありきたり』
『ち○ーる贅沢やろがいっ!』
『面白味がない』
『高級=贅沢というのが、ねぇ?』
『ほんと黒猫は体型だけじゃなくて、考えも貧相なんだから』
『発想もお○ねも小学生』
燦
「お前らな!? てか、貧相とか小学生って言ったやつ。名前覚えたからな!」
アスカ
「ふふっ、私は燦ちゃんらしくていいと思うな」
燦
「アスカちゃん、それって褒めてる? 褒めてるよね???」
『お前が信じるアスカを信じろ』
『アスカ公認で黒猫は小学生』
『黒猫のことが大好きだからたぶん褒め言葉なはず』
燦
「じゃあ、アスカちゃんが思う贅沢ってなに?」
アスカ
「私ですか? ん~、推しのVtuberを独り占めする。なんて、すごい贅沢だと思いませんか?」
燦
「え、それって……」
アスカ
「燦ちゃんがだめ、って言うなら控えるけど。これからも贅沢して、……いい、かな?」
燦
「あぅ、そっその、リスナー! へ、ヘルプっ!」
『どうぞどうぞ』
『かまへんかまへん』
『アス猫は俺らにとって最高の贅沢だから』
『黒猫でいいなんて、アスカは慎ましいなぁ』
『黒猫も慎ましいぞ。どことは言わないけど』
『せやな』
『てか、黒猫はなんで焦ってるの?』
『最近のアスカがガチだから』
『ふーん。贅沢な悩みだね』
『つまり、一番贅沢なのは黒猫だってことだな!』
◆『お幸せに』◆
あ、黒猫さんはこういうの興味ないよね? ごめんね、ちょっとアスカちゃん貸りるから待ってて
ましゅまろ ❒″ |
アスカ
「プロフィール帳、小学生の頃にやってました! 懐かしいですね」
燦
「プロフィール、帳? え、なにそれ。おいしいの?」
『草』
『黒猫、生きろ』
『ぼっちの黒猫にクリティカルヒット』
『なぜか流行ってたイメージ』
『無理やり書かされたなぁ』
『懐かしい』
アスカ
「あれ、燦ちゃんの小学校では流行ってなかったのかな? 私の通ってた学校では、クラス替えとかあったときに、自己紹介も兼ねて、プロフィール帳を交換するのが一時期流行ってまして……」
『やめてあげて!?』
『黒猫のライフはもう0よ!』
『友達のいない黒猫がプロフィール帳を交換してるはずもなく』
『てか、ハブられてただけじゃね?』
『しーっ。黒猫泣いちゃうから黙っておこう』
『いじめ、よくない』
燦
「へ、へぇー。そうなんだ。オモシロソウダネ」
アスカ
《font:8》「あっ。じゃあ、せっかくだし、二人でプロフィール帳を交換してみませんか? お互いの知らない一面が分かるかもしれませんよ」
燦
「う~ん、……そうかもね。アスカちゃんが言うなら、書いてみようかな」
アスカ
「よかったぁ。じゃあ、フリーのプロフィール帳を印刷するね」
『これには後方腕組みおじさんもにっこり』
『プロフィール帳を交換できる友達ができてよかったね』
『やったね、黒猫。友達ができるよ!』
『それは草』
『アスカが黒猫の初めてを奪った、ってこと?』
『黒猫はちゃんと書けるのかな?』
燦
「こんな感じでいいのかな? ……よし、できた!」
アスカ
「はい、私もできました。じゃあ、交換しよっか」
燦
「うんっ! ……へぇー、そうだったんだ。これは知らなった」
アスカ
「あっ、……ふふっ」
『なになに!?』
『めっちゃ気になる!』
『個人情報漏洩してもろて』
『配信で流そう』
『見せて見せて見せて』
燦
「や、それは流石に無理だから。……ん? 将来の夢、燦ちゃんのお嫁さん???」
『あっ』
『ペロッ。これは……、てぇてぇ!?』
『孔明の罠だったか』
『まさか、この展開を狙って……』
『なん、だと!?』
『アスカちゃん、恐ろしい子!』
アスカ
「燦ちゃんの将来の夢は、ちやほやされて人生イージーモードで生きたい、かぁ。……これなら、大丈夫そうかな?」
燦
「???」
『なにが大丈夫なんだろうね』
『黒猫ヒモルート入った?』
『監禁ルートかも』
『黒猫、逃げてーっ!』
『ふ、二人が幸せならいいんじゃね?(おめめぐるぐる』
『それは本当の幸せなのかな?』
『少なくともアスカと俺らにとっては幸せだから……』
『黒猫も幸せにしてやれよ』
『やばい、黒猫が幸せにさせられちゃう』
『あっうん。お幸せに(目逸らし』