あるてまれアスカちゃん劇場´ 作:立花アスカの偽猫
◆『そんな餌で黒猫が釣られ、うにゃーっ!?』◆
猫が寄って来る動画とかあるけど あれってなんでなの? 教えて黒猫てんてー
ましゅまろ ❒″ |
燦
「や、ましゅまろで私に聞かれても困るんだが? ネットで調べろよ」
『それはそう』
『猫なのに分からないの?』
『黒猫です。猫の気持ちが分からないとです』
『そもそも黒猫が知ってる訳ないだろ!!!』
『なんちゃってねこ』
アスカ
「一時期ブームになってましたね。猫転送装置、でしたっけ? 私も動画を何回か見た記憶があります。すごくかわいいんですよね」
燦
「へぇー。私も何回か見たことあるけど、そんな名前がつけられてたんだ。かわいいよねー」
『猫ホイホイじゃなかったっけ?』
『ゴ○ブリホイホイかよ』
『○ふぉいふぉい』
『それはハ○ーポッターや』
『キュウリにビックリする猫の動画なら見たことあるけど、これは知らんかった』
アスカ
「あっ、ごはん中の猫ちゃんが、背後に置かれたキュウリに過剰に反応する様子もかわいいですよね!」
燦
「え、なにそれ? 背後のキュウリに過剰に反応って、俺の後ろに立つな的な???」
『たしかに過剰だけど!?』
『ビックリして飛び跳ねるやつだから』
『キュウリを殴るなwww』
『ゴル○13な猫は草』
『まっまぁ、ねずみからしたら殺し屋みたいなもんだし……』
『黒猫はキュウリにびっくりする?』
燦
「え、う~ん。背後にキュウリがあったら、たしかにびっくりするかもだけど。だからって、飛び跳ねたりはしないよね、流石に」
『だよね』
『じゃあ、なんだったら飛び跳ねる?』
『幽霊?』
『いや、それは誰でも飛び跳ねるだろ』
『黒猫が飛び跳ねるもの、……パ○ツだな』
『それは(喜びから)飛び跳ねるものだぞ』
『ねこばばやめなー』
『拾ってもいいけどちゃんと交番に届けてもろて』
燦
「私が落ちてるパンツを拾って喜ぶ変態みたいに言わないでくれる!?」
アスカ
「あ、あはは……」
『え、違うんですか!?』
『うそだっ!?』
『でもアスカちゃんのパンツが落ちてたらねこばばするだろ?』
燦
「……し、しないしぃ?」
『黒猫くんさぁ』
『嘘つくの下手くそか』
『落ちてるパンツに吸い寄せられる黒猫は解釈一致』
『きっと紐パンの紐で枠が出来てたんだな』
『じゃあ仕方ないな』
『黒猫だもの』
『この現象を黒猫転送装置と名付けよう』
『別名、黒猫ほいほい』
燦
「名付けなくていいから!? ほら、アスカちゃんも苦笑してないで、なにか言ってよ!」
アスカ
「ん~、燦ちゃんほいほいですか。……ふふっ、見てみたいかも。今度、紐で試してみますね」
燦
「アスカちゃん!?」
『紐パン助かる』
『動画投稿してください。なんでもします』
『え、アスカちゃんの紐パンが見れるってほんとですか!?』
『ガタッ!?!?!?』
『ミャーチューブくんもほいほいされちゃう!』
『紐パンとは言ってないんだよなぁ』
『紐パンは黒猫やぞ』
『だれかファンアート頼む』
『次の3D配信は黒猫転送装置で決まりだな』
『優秀なスタッフさんたちならきっとやってくれる!』
燦
「やんないし、全力で止めるからなっ!?」
◆『クロる猫、クロらない猫』◆
燦
「……うぷっ、画面酔いしたかも」
『大丈夫?』
『俺も画面酔いした』
『きつかったら吐いてもいいんだぞ』
『ちゃんと吐いてもろて』
『一回吐いたら?』
燦
「ありがと、でもたぶん大丈夫だって。……まぁ、これ以上危なくなったら離席するかもだけど」
『いや吐いた方がいいって』
『無理しないで。吐いてら楽になるかもよ』
『心配だからここで吐いてもろて』
燦
「いやいや、ほんとに大丈夫だから。まだ我慢できるし。それに、流石に私でも吐くとこ見られたら死んじゃうからね」
『見られたら死ぬんか』
『どんだけ吐きたくないんだよ』
『分かったから。もう吐けなんて言わないよ』
『黒猫がそれがいいならいいよ』
『それだけツッコめるなら大丈夫そうだな』
燦
「……ふぅ、みんなのコメント読んでたら元気になってきたかも。……ありがとね」
『こちらこそはかないでくれてありがとう』
『俺も黒猫のおかげで元気になったしお互い様だろ』
『俺なんか元気になりすぎて……ふぅ』
『はかないって、そういう……』
『黒猫って、ほんとに配信中にはかないの?』
燦
「??? 吐かないよ? そんなの当たり前じゃん」
『はかない助かる』
『今更だけど、はくって配信的にマズくね?』
『じゃあクロるで』
『クロるは臭、じゃなくて草』
『実は俺もいまクロってない』
『いや、お前はクロれよwww』
翌日
アスカ
「えっと、燦ちゃん。あの、切り抜きで見たのですが、配信のときは穿いてないってほんとうですか?」
燦
「??? うん、そうだけど? え、もしかして流れ的に、フリだけでも吐かないとだめだった?」
アスカ
「あ、えっと、フリとかではなくて、ですね。その……、うぅ~っ、はっ、配信中にそういうのはいけないと思いますっ!」
燦
「??? どういうこと?」
アスカ
「っ~~、とっとにかく! 今度からはちゃんとつけて配信してくださいね! 分かりましたか?」
燦
「う、うん。あっ、………………行っちゃった。でも、つけるってなにをつけるんだろ? 気をつける的な??? う~ん、変なアスカちゃん」
◆『濡れたXXXで洗いざらい吐かせてね』◆
燦
「みんなも知ってると思うけど、このあとアスカちゃんのチャンネルで歌ってみたのプレミア公開があるからちゃんと見ろよ」
『宣伝助かる』
『新作歌ってみただー!?』
『黒猫も歌ってるの?』
燦
「え? や、私は歌ってないよ」
『自分の宣伝しろよ』
『草』
『アスカちゃんのこと好き過ぎでしょ』
燦
「いっ、いいだろ別にっ!? 逆に聞くけど好きで悪いか!?!?!?」
『開き直った』
『てぇてぇ』
『好きでええよ』
『そんなに好きなら一緒に同時市長しよ』
『アスカちゃんの配信を見て限界化する黒猫の配信を見る俺ら』
燦
「えっと、ちょっと待ってて。同時視聴は、……うん。問題なさそうだし、せっかくだからやる?」
『やるやる』
『やったー!』
『あと5分やで』
『楽しみ』
『お、始まった』
『シルプレ!』
燦
「そう! なんと今回の歌ってみたはシルプレなんだよ! はぁー、しゅき。大統領になったアスカちゃんに捕まえられたい」
『捕まえられたいは草』
『てか、黒猫がコラボで他の女といちゃいちゃしてた翌日にこの歌ってみたは意味深だよね』
『結ちゃん、超逃げて!?』
『ただの同期だよ~』
『へそから電気流されるぞ』
燦
「結はそういうんじゃないし!? あ、あくまで仕事の付き合いだから……」
『え、ビジネスだったんですか!?』
『働けないようにするってことは黒猫の配信も今日で見納めかぁ』
『ヒモ猫さんに転職おめ』
『黒猫は次に、向こうが強引でって言い訳します』
『こんばんは。私の歌ってみたを同時視聴してると聞いて来ちゃいました』立花アスカ✓
『あぁーあ、見っかっちゃった』
燦
「ぴぃ!? ああああアスカちゃん!? あっあっ。昨日のは誤解でっ、まっ、まだ浮気はしてないから!?」
『まだ?』
『つレジン』
『捕まえて貰えてよかったね』
『監禁……』
『えっと、どういう意味ですか???』立花アスカ✓
『墓穴を掘ってて草』
燦
「あ、プレミア公開も終わったし、そろそろ配信終わるね! ばいにゃー」
『おい、逃げるな』
『夜道に気をつけてもろて』
『ばいにゃー代わりに銃で撃たれるぞ』
『もう色んな意味で黒猫の口にレジン突っ込んで固めた方がいいんじゃね?』
『たしかに』
『燦ちゃん、XXX』立花アスカ✓
『!?』
『名探偵コ○ンで見た』
『黒猫ならそれの方が効果ありそう』
『てぇてぇ』
その後
燦
「あの、アスカちゃん。昨日のことなんだけど……。えと、最後のコメントのXXXってなんだったの?」
アスカ
「ん~。それはね。……ドンファン気取りの、どこかの誰かさんの口を塞ぐ方法なんですよ」
燦
「ぴぃ!? ちっ、ちなみにだけど。参考までに、それってどんな方法か教えてくれたりは……?」
アスカ
「ふふっ、な~いしょ。それでも知りたかったら、……大統領になって私を捕まえてね?」
◆『バグなら仕方ないよネ!』◆
燦
「あれ、なんか今日は荒らしコメント多くない?」
『夏休みきkkっきzっずじゃね』
『コメントばgggぐttてるrrらしい』
『ちょっとなにいってるか分からない』
燦
「荒らしじゃなくて、コメント欄がバグってる? あ、そういうこと」
『なrrrるなるなるほほhhhど』
『バグる人とバグらない人がいるらしい』
『スマホは大丈夫なのかな?』
『ブラウザの関係っぽい』
『たたたすたすたすすすsかるr』
燦
「見てる分にはすごい誤字ってるみたいで面白いけど。流石にちょっとこれは読みづらいよね」
『しょsしょしょしょしょしょけんしょですs』
『ももちもちつもtもちつけもち』
『お前が落ち着けwww』
『くさくくkさくくさs』
『黒猫はちゃんとコメントできる?』
燦
「私? どうだろ。ちょっとコメントしてみるね」
『こんこんnこんばんにゃーにゃー』黒猫燦
『猫なのかキツネなのかはっきりしてもろて』
『にゃーにゃー助かる』
『バグもたまにはいい仕事してんじゃん』
『さnさんささんちゃちゃんかwかわwかわわいい』立花アスカ✓
『あsあsあすかすかちゃんげん限界化kkしてるrrみたいmたい』
『それっていつも通りじゃね?』
燦
「くすっ、あははっ!? なにこれ、おかしいっ!」
『わらわwわらわないででもmもろてて』
『英語ならいけるっぽいぞ』
『really?』
『Is this all right?』
『Yes』
燦
「いや、だからってみんな英語でコメントしなくても……。えっと、ほら、初見さんが困るかもしれないし」
『海外ニキ気分味わえて楽しい』
『海外でバズったみたいで草』
『どっちかと言うと困るのは黒猫なのでは?』
『あっ察し』
『英語よわよわキャット』
『英語ならなに言ってもバレないってことか』
『Kuroneko is pon』
燦
「バカにしてる? バカにしてるよね??? あと、ぽんは英語じゃないから!?」
『ごmごmごめんねんね』
『でも、ぽんで海外ニキに伝わってて草』
『なんかコメントがバグってて語尾がぽんになるんだぽん』
燦
「いや、そんなバグないから!? 絶対にわざとでしょ」
『ほんとだぽん』
『マジでぽん』
『黒猫燦ぽん』
『kk草くさぽん』
『ぽぽぽぽーん』
『黒猫燦すっぽんぽん』
燦
「わざとじゃない!? え、ほんとにバグってる???」
『わざとだよ』
『えっとtt、ssそんなバグはなnないないかとtt』立花アスカ✓
『ぽんバグなんてある訳ないじゃん』
『黒猫はほんとにぽんだなぁ』
『ぷーくすksくすくすss』
燦
「コメントバグよりも先にお前らの頭のバグを直そっか? 大丈夫、頭を数回叩けば直るでしょ。たぶん」
『あっ』
『やべ。逃げろー』
『ソーシャルディスタンス保ってもろて』
『昔の家電じゃねーんだぞ』
『頭ぽんぽんしてくれるのかな?』
『ぽんだけに?』
『ぽんぽんじゃなくてバンバンだと思うぞ』
『BANは黒猫だけにしてもろて』
『まな板だけにBANってか?』
『草』
燦
「は??? ……あ、なんかバグのせいでコメント消えちゃった。ごめんね」
『バグでコメントが消えた? ……妙だな』
『それってバグじゃなくて……あっ、いえなんでもないです』
『キミのような勘のいいガキは嫌いだよ』
『ば、バグなら仕方ないよネ!』
『あっhhはいいい』
◆『ANANあーんとっても大好き……』◆
アスカ
「……以前は毎日でもいいって言ってくれてたのですが、最近は昔みたいにがっつかなくなってまして。好きだよとは言ってくれるんだけど、やっぱりマンネリなのかなって。みなさんはこんなとき、どうしたらいいと思いますか?」
『あーあるある』
『しばらくしないのはあり』
『逆に毎日しちゃえば?』
『黒猫のことだし、そのうち我慢できなくなって、向こうからしてって言ってくるぞ』
『今北。えっと、……夜の話?』
『まぁ夜っちゃ夜だな』
アスカ
「あっ、今はカレーのお話をしてるところです。飽きないようにいろいろと工夫しているのですが、どうしたらマンネリせず、燦ちゃんが喜んでくれるのか相談してました」
『アドバイス求める相手を間違ってるぞ』
『ワイら食べる専門なんだが』
『黒猫も食べる専門だし、こっち側だからこそのアドバイスがあるかもしれないだろ』
『じゃあ、思いついた人。手あげて』
『……』
『へ』
『あっうん、知ってた』
『役に立たなくてごめんね』
アスカ
「ぜんぜんそんなことありませんよ。相談に乗って頂けただけでも、気持ちが楽になってすごく助かりました。ありがとうございます」
『アスカ、ええ子やなぁ』
『う~ん、どうにか力になれないものか』
『どんなカレーなら毎日食べたいかアイディアを出してみる?』
『それいいな』
『めっちゃうまい』
『健康になる』
『痩せる』
『なんかヤバいもん入ってそうなカレーだな』
アスカ
「美味しくて、健康になって、痩せるカレーですか。ん~、それならヨーグルトかな?」
『いいね!』
『隠し味としては無難だな』
『毎日食べたくなるほどじゃあないなー』
『じゃあなんならいいんだよ』
『やっぱプレミア感がないと』
『おまけ的な?』
『おもちゃでも付いてくるのか?』
『ハ○ピーセットやん』
アスカ
「おまけですか。あは、ちょっと面白そうかも。みなさんは、どんなおまけなら嬉しいですか?」
『アスカの直筆サイン』
『プロマイド!』
『下g……あ、いえなんでもないです』
『手作りカレー』
『カレーのおまけにカレーってwww』
『アスカ』
アスカ
「あ、あはは。流石におまけに私はあげられないかなぁ。あっでも、あーんって食べさせてあげるくらいなら……」
『あーん、だと!?』
『あーん付きカレーはどこで買えますか?』
『あーんしてくれるなら毎食カレーでもいい』
アスカ
「そ、そんなに……嬉しいんだ。じゃあ、燦ちゃんも……」
『黒猫そこ代われ!』
『裏山C』
『でも、黒猫ならあーんよりANANの方が喜びそう』
『たしかにwww』
『そりゃ男なら絶対に嬉しいけどさぁ。カレーがおまけになってるじゃん』
『黒猫は男だった???』
アスカ
「そう、なんだ……。いろいろと参考になりました。ありがとうございます。今度、試してみますね!」
『がんばれー』
『喜んでくれるといいね』
『あぁーなんかカレー食べたくなってきた』
後日
燦
「あ、アスカちゃん? これって……」
アスカ
「いや、だった?」
燦
「いや、じゃないけど。……カレーを食べるってときに、なんで私はスプーンじゃなくて雑誌を渡されてるの?」
アスカ
「??? リスナーのみなさんから、燦ちゃんならANANをおまけにしたら喜んでくれるって聞いたので用意してみました。……えっと、なにか間違ってましたか?」
燦
「……あっ、そういう。……えと、間違ってるというか、すれ違ってる?」
アスカ
「ん~。よく分からないけど、燦ちゃんが喜んでくれてないってことは失敗だよね。……はぁ。カレー、喜んでもらえると思ったのに」
燦
「いやいや、カレーはすっごく嬉しいから!? アスカちゃんの手作りカレー、とっても大好きだよ!」
アスカ
「……どれくらい?」
燦
「ど、どれくらいって……。えっと、毎朝みそ汁の代わりに飲みたいくらい???」
アスカ
「ふふっ、なにそれ。……ありがと、燦ちゃん。カレー、冷めないうちに食べよっか」
燦
「うんっ! そう言えば、この間までは夏バテ気味で、食欲なくてあまり食べれなかったんだよね。でも、今日はおなかぺこぺこだからいっぱい食べれそう!」
アスカ
「それって……。あはっ。おかわりもあるから、いっぱい食べてくださいねっ! はい、あーん」
燦
「あ、あーん。……おいしー!!!」
アスカ
「えへへ、よかった!」