あるてまれアスカちゃん劇場´   作:立花アスカの偽猫

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400話

◆『あなたの理想の嫁は……』◆

 

「んっ……。あれ? ここどこ?」

 

 

???

「お目覚めですか?」

 

 

「え、その声は……アスカちゃん?」

 

 

???

「いいえ。私はアスカではなく、アスカネーターです」

 

 

「……アスカネーター?」

 

 

アスカネーター

「そうです。私はアスカネーター。あなたの深層心理から、あなたの理想の嫁を、魔人である私が当ててみせましょう」

 

 

「……いや、それってア○ネーターだよね!? 頭に思い浮かべたキャラクターを当てるやつ! なのに理想の嫁って……。なにがどうなってそうなったのさ!」

 

 

アスカネーター

「アキ○ーター? いいえ、私はアスカネーター。理想の嫁を当てる魔人です」

 

 

「あぁもう、それは分かったから!? てか、これ絶対に夢だよね。夢ならもっといい夢見たかったよ!」

 

 

アスカネーター

「それでは最初の質問です」

 

 

「マイペースか! 少しは話聞いてよ!?」

 

 

アスカネーター

「女の子は好きですか?」

 

 

「会話のキャッチボールする気が無い!? ……はぁ、もういいよ。女の子は好きかどうかだっけ? えっと、これははいかな」

 

 

アスカネーター

「年上は嫌いですか?」

 

 

「別に嫌いじゃないから、いいえ」

 

 

アスカネーター

「髪は長い方が好みですか?」

 

 

「ん~、特にこだわりはないけど……。はい、かな?」

 

 

アスカネーター

「美少女は好きですか?」

 

 

「もちろん!」

 

 

アスカネーター

「では、あなたの身近で一番美少女だと思う女の子はだれですか?」

 

 

「それは、えっと。……アスカちゃん、かな?」

 

 

アスカネーター

「っ~~~!? でっ、では、彼女のことを愛してますか?」

 

 

「え、そりゃ。まぁ、その、……愛してるけど」

 

 

アスカネーター

「あはっ! ど、どれくらい? どれくらい愛してますか!」

 

 

「どれくらい!? えとえと……。って、回答がはいといいえじゃなくなってるんだけど!?」

 

 

アスカネーター

「アスカネーターですので」

 

 

「えぇー。ドヤ顔で言うことじゃないよね、それ」

 

 

アスカネーター

「そ、そんなことより、ちゃんと質問に答えてくださいね。真面目に答えてくれないと、あなたの理想の嫁が分かりませんよ。ほら、彼女のこと、どれくらい愛しているのですか?」

 

 

「それは……言葉では表せないくらい?」

 

 

アスカネーター

「では、愛の大きさを行動で表すとしたら?」

 

 

「うっ、……て、手を、繋ぎたいくらい?」

 

 

アスカネーター

「ぇ。……それだけ、なの?」

 

 

「あっ、違っ。その……抱き着いたり、とか?」

 

 

アスカネーター

「うんうん。他には?」

 

 

「っ、えっと、……キス、とかも。したくなるくらい」

 

 

アスカネーター

「そっか。……えへへ、そんなに愛してくれてるんだ」

 

 

「うぅ~っ。そ、そんなことより! 私の理想の嫁はちゃんと分かったの?」

 

 

アスカネーター

「あ、そうでした。すっかり忘れてました」

 

 

「いや、それは忘れないでよ……」

 

 

アスカネーター

「うっ、……こ、こほん。では、魔人アスカネーターが、あなたの理想の嫁を見事に当ててみせましょう。魔人はすべてをお見通しなんです。あなたの理想の嫁は……」

 

 

「ごくりっ。私の理想の嫁は……?」

 

 

アスカネーター

「あなたの理想の嫁は……

 

 

 

…………

 

 

 

………………

 

 

 

……………………CMのあとで!」

 

 

「いや、CMのあとかよっ! ……あれ?」

 

 

アスカ

「び、びっくりしたぁ。燦ちゃん? 急に大声出してどうしたの?」

 

 

「……アスカネーター???」

 

 

アスカ

「アスカネーター? えっと、私の名前はアスカですけど……」

 

 

「でもさっきまでアスカネーターだって……。って、あれ? そう言えば、ターバンを頭に巻いてないし、足もちゃんとある?」

 

 

アスカ

「くすっ。おかしな燦ちゃん。もしかして、寝起きだからまだ寝ぼけてるのかな?」

 

 

「寝起き? 寝ぼけてる? ……あっ。ほらやっぱり夢だったじゃん! いろいろツッコんで損した!」

 

 

アスカ

「ふふっ。どんな夢を見ていたのか分かりませんが、夢の中でも燦ちゃんが楽しそうでよかったです」

 

 

「いや、ここまでの会話の中に楽しそうって思える要素なかったよね……?」

 

 

アスカ

「そうですか??? なにやら愉快な夢を見ていたようなので、てっきりそうなのかと」

 

 

「愉快、というよりは……不可解? それにしても変なところで目が覚めちゃったなぁ。……理想の嫁、かぁ」

 

 

アスカ

「ん? えっと、私の顔になにかついてますか?」

 

 

「あ、いや。そうじゃなくて……」

 

 

アスカ

「あ、もしかしてお腹空いちゃったのかな? あは、ちょっと待ってて。お家で作ってきたお菓子があるので、すぐに持ってくるね」

 

 

「う、うん。……くすっ。なんだ、診断するまでもなかったじゃん。私の理想の嫁なんて、最初から一人しかいなかったんだし」

 

 

アスカ

「お待たせしました。あれ、燦ちゃんどうかしたの?」

 

 

「ううん、なんでもない! あ、クッキーだ!」

 

 

アスカ

「燦ちゃんに喜んで欲しくて、チョコをたっぷり使ったチョコクッキーにしてみました。はい、どうぞ」

 

 

「やったー! いただきま~す。……ん~、おいしいっ!」

 

 

アスカ

「あは、よかった。たくさんあるから、いっぱい食べてね」

 

 

「うん! アスカちゃん、大好き!」

 

 

アスカ

「あは、私も。大好きだよ、燦ちゃん」

 

 

 

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