あるてまれアスカちゃん劇場´   作:立花アスカの偽猫

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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(406~410)

◆『隠し隠され』◆

 

「今度、公式の企画でかくし芸を披露することになったんだけど、なにがいいと思う?」

 

 

『それ言っていいやつ?』

『マネさん出番ですよ』

『あとで怒られそう』

『てか、俺らに聞かないでもろて』

『逆に聞くけどなにかないの?』

 

 

「逆の逆に聞くけどあると思う?」

 

 

『あっうん、なんかごめん』

『いや、じゃあなんで公式の企画に呼ばれたのさ』

『今から身に着けるしかないな』

 

 

「そうなるかー。うーん、困った」

 

 

『もう諦めて辞退しよう』

『猫でもできるかくし芸なんてあるか?』

『アスカちゃんに相談しよう』

 

 

「そうしよっか。……あ、もしもしアスカちゃん。かくかくしかじかねこねこなんだけど」

 

 

アスカ

『なるほど。かくし芸ですか』

 

 

『逆凸は草』

『ねこねこってなんだよ』

『なんで通じてるの?』

『アス猫最強!』

『もうこれがかくし芸でよくないか?』

 

 

アスカ

『それならマジックなんてどうですか?』

 

 

「マジック? でもそれって手先が器用じゃないと難しいんじゃないの?」

 

 

アスカ

『いえ、そうでもありませんよ。本格的なマジックをする訳ではありませんし、市販のマジックグッズならお手軽にできるので燦ちゃんでも大丈夫だと思います』

 

 

「へぇー」

 

 

『なるほどねー』

『さすアス!』

『でも、マジックってどうやって配信に映すの?』

 

 

「あ、そうだった! どうしよう!?」

 

 

アスカ

『ん~、そうですね。では、VTuberだからこそできるマジックを披露すればいいんじゃないかな?』

 

 

「VTuberだからこそできるマジック?」

 

 

アスカ

『はい。例えばだけど、分身マジックとか、早着替えマジックとかですね』

 

 

『……マジック?』

『たしかにVならではだな』

『いや、マジックというより忍術だろ』

『ノットニンニン。イエスにゃんにゃん』

『物は言いようだな』

『切断マジックとかもできそう』

 

 

アスカ

『どうですか?』

 

 

「いや、まぁできるとは思うけど。流石に怒られないかな? みんなできるし」

 

 

アスカ

『ん~、そっか。では、燦ちゃんにしかできない、とっておきのマジックを教えてあげます』

 

 

「え?」

 

 

『ま、まさかアレをやるのか!?』

『名字変更マジックかな?』

『草』

『いや、きっと炎上芸の方だな』

『その芸、隠しきれてないぞ』

 

 

「因みにそれってどんなマジック?」

 

 

アスカ

『その名もずばり、ロリ化マジックです!』

 

 

「……へ?」

 

 

『ロリ化? うっ、頭が……』

『そっかーあれはマジックだったのかー』

『黒猫の黒歴史じゃん』

『また地獄を作る気か』

『隠し(ておきたい)芸ではあるな』

『公式出禁になりそう』

 

 

「いや、確かに一回やったことあるし、あるてまで私しかやってないけど!? あれは芸じゃなくて、罰ゲームで仕方なくやっただけだから。もうやらないからね!」

 

 

アスカ

『そう、ですか。はぁ……。ロリ化した燦ちゃんにまた会えると思ったのに……』

 

 

『あぁーあ』

『可哀想』

『泣いちゃった』

『さいてー』

『やってあげなよ』

 

 

「うっ……、いやでもアレはだって……うぅ~。……今度、ね。二人っきりのときなら……、うん」

 

 

アスカ

『はい!』

 

 

『てぇてぇ』

『配信でやれ!』

『そのときはアスカにママになってもらおう』

『で、結局隠し芸の件はどうなったの?』

『こうなったら収録日にばっくれるしかねぇな』

『ば、ばっくれマジックだから……』

『決め台詞は“来てません”になりそう』

『本人が言わない決め台詞とは……』

『そろそろクビになるぞ』

『公式ホームページから消えるマジック』

『いっそそのままクビになって消失マジックってことにすればよくね?』

『つまり(神)隠し芸ってこと?』

 

 

「いや、誰が上手いこと言えと。てか、私を隠すな!」

 

 

アスカ

『あ、あはは……。燦ちゃんがいなくなるのは困っちゃうかな?」

 

 

『じゃあ黒猫で隠すか』

『私で隠さなきゃ』

『モザイクマジックだな』

『え、まさか公式でえち絵配信するの?』

『これが本当の隠し芸ってか』

『だから、だれが上手いこと言えと』

 

 

 

 

 

◆『嘘って本当?』◆

 

『うんうんうん』

『草』

『エイプリルフールっぽいことしないの?』

 

 

「エイプリルフールっぽいことってなに?」

 

 

『嘘をつく』

『幼女化』

『バ美肉バレ』

『恋愛シミュレーションゲーム化』

『大事なお知らせ』

 

 

「嘘をつく。まぁ、普通だね。幼女化? なんでエイプリルフールに幼女になるの? バ美肉バレって、そもそもバ美肉じゃないんだが? 恋愛シミュレーションゲーム化、できる訳ないじゃん。あとは……大事なお知らせ? いや、流石にそれは洒落にならないからね」

 

 

『それはそう』

『嘘でも本当でも怒られるやつ』

『やめないで』

『良いお知らせしよう』

『結婚報告とか?』

 

 

「去年やらなかったっけ、それ」

 

 

『あ、そういえば』

『結婚がだめなら……離婚?』

『離婚は草』

『浮気ばっかりするから』

『アスカちゃん可哀想』

『謝って』

 

 

「いや、草じゃないから!? 勝手に離婚させるな!」

 

 

『エイプリルフールなんだしええやろ』

『でもさ、離婚って結婚してないとできないよね?』

『あっ、てことは……』

『嘘から出たまこと、ってこと?』

『結婚おめでとう』

『もぅ、そのことは秘密にするって約束してたのに』立花アスカ✓

 

 

「してないから!? てか、アスカちゃんもエイプリルフールだからって悪ノリし過ぎ!」

 

 

『てへっ、ごめんなさい。嘘です』立花アスカ✓

『え、嘘なの!?』

『本当にしてないのか? エイプリルフールだから嘘ついてる可能性も……』

『嘘ですが嘘ってこともありそう』

『約束をしてないの? それとも結婚をしてないの?』

『もうなにが嘘で本当か分からんな』

『エイプリルフールらしくなってきたじゃん』

『みんな疑心暗鬼で草』

『よく分からんが、アス猫がてぇてぇってことだけは分かった』

『↑これは本当』

 

 

 

 

 

◆『しーっとね』◆

 

アスカ

「……とうとう買っちゃった。燦ちゃんの等身大抱き枕。……だ、だれも見てないし。……いいよね? …………おやすみ、燦ちゃん。……ちゅっ」

 

 

 

……

…………

………………

 

 

 

アスカ

「んっ……あれ?」

 

 

「すぅ……すぅ……」

 

 

アスカ

「燦、ちゃん? でも、どうして一緒のベッドに……」

 

 

「んにゅ……」

 

 

アスカ

「ぁ、もしかして……。嫉妬、してくれたのかな? ふふっ、どっちも燦ちゃんなのに……あは、かわいい」

 

 

「アスカ……は……わたしの……もん」

 

 

アスカ

「っ~~~!? も、もぅ。そんな心配しなくても……」

 

 

「んっ……」

 

 

アスカ

「えへへ、私は燦ちゃんのものだから。……ね?」

 

 

「っ、……んへへっ」

 

 

アスカ

「くすっ。おやすみなさい、燦ちゃん。……またあとで起こしに来ますね」

 

 

「……ぅん」

 

 

 

 

 

◆『狙い、狙われ』◆

 

アスカ

「燦ちゃんがおすすめしてくれたマンガ、読みました! すごく面白かったです!」

 

 

「ほんと! 因みにどれが1番良かった?」

 

 

アスカ

「はい。特に美少女に転生した男の人が、異世界で女の子に振り回されつつも成り上がっていくお話が印象的でよかったですね」

 

 

「え、あっうん。いいよね、あのマンガ。私も大好き。安易にチートで無双するんじゃなくて、泥臭くても努力して困難に立ち向かうところとか胸が熱くなったもん」

 

 

アスカ

「そうですね!」

 

 

「あ、そうだ! せっかくだし、今度はアスカちゃんがおすすめするマンガを教えてよ!」

 

 

アスカ

「私がおすすめするマンガですか? いいですよ。でも、おすすめしたいマンガがたくさんあるので、あとでまとめてメールするね」

 

 

「うん! 楽しみにしてる!」

 

 

 

……

…………

………………

 

 

 

「あ、アスカちゃんからメールだ。お昼に話してたマンガの件かな? えっと、タイトルは……」

 

 

『百合好きの百合好きによる百合好きのための百合マンガに転生した百合子さん』

『ゆりな人たち』

『ガールズラブガールラブ』

 

 

「………………偶然、だよね? うん、きっとそうに違いない。うんうん」

 

 

 

 

 

◆『コンビ名はアス猫で』◆

 

「アスカちゃんが3Dになったら、一緒になにかできたらいいよね」

 

 

アスカ

「そうですね! 3Dライブとかできたら楽しそうです!」

 

 

「だよね! あ、私、あれやってみたい。手と手を合わせて二人でハートマーク作るやつ」

 

 

アスカ

「すごくいいと思います! 絶対やりたいです!」

 

 

「あとはなんだろ? 3Dと言えば……」

 

 

アスカ

「ん~、3Dホラーとか?」

 

 

「にゃっ!? えと、それはちょっと……」

 

 

アスカ

「あは、冗談です。燦ちゃん、怖くてわんわん泣いちゃうもんね」

 

 

「な、泣かないし!」

 

 

アスカ

「くすっ、ほんとかなぁ?」

 

 

「うっ……、わんわんは泣かないもん……たぶん」

 

 

アスカ

「そっか。ごめんね燦ちゃん。泣くのはわんわんじゃなくて、にゃんにゃんだったよね」

 

 

「そうそう、猫だからにゃんにゃん。って、そういうことじゃないから!? もー、アスカちゃん!」

 

 

アスカ

「あは、なんてね。でも、こんな感じで、3Dで漫才をするも楽しそうだと思いませんか?」

 

 

「むぅ~、……まぁ楽しそうではあるかも」

 

 

アスカ

「ですよね! じゃあ、もし機会があれば、そのときは一緒に3D夫婦漫才がんばろうね!」

 

 

「うん! ……ん? えっと、因みに今のはボケ……だよね?」

 

 

アスカ

「え?」

 

 

「え?」

 

 

 

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