Earth Defense force Another Storm Story 作:ヨッシー119
2035年 5月10日 PM1:00 EDF駐屯地
「うっ・・・・」
「神宮君!大丈夫?」
「あ、ああ・・・少し気絶しちまったか」
「大丈夫か?まだ生存者がいるとは驚きだ」
「ストーム1!?伝説の兵士に会えるとは・・・・」
甲斐は目の前の兵士に強い尊敬を抱いていた。
ストーム1、部隊人数一人というエリート中のエリートである。かつてのテロリストによる戦争は彼のおかげで勝ってきた、しかし彼が危惧したのはテロによる戦争ではなかった、いままで気を抜いた顔は一回もせず常に気を張っていた、それが今回のことなのではと甲斐は疑った。実はストーム1の経歴は不明で彼の情報は機密扱いになっている。なぜなのかはわからないが・・・・・
「ありがとうございます。あなたがいなかったら今頃は・・・」
「運が良かっただけだ、次はないかもしれんぞ。貴様の傷はリバーサーで治しておいた。本来の能力を発揮できるだろう。」
「あいつらなんなんですか?でかい蟻みたいですが?酸を吐いたり・・・・」
「そんなことより脱出だ、敵の詳細は総司令に聞け、どうやらお出ましのようだしな」
するといきなり壁に穴が空き大量の怪物が湧き出てきた。甲斐とストーム1はありったけの弾薬を撃ち込んだしかしそれでも大量に出てくる。
「くそ!甲斐!あいつらにスティングレイを撃ち込め!穴も一緒に塞いでやれ!」
「了解!」
甲斐はストーム1が持ってきたであろうスティングレイ(ロケットランチャー)を担ぎ、穴に向かって発射した。
ズガアアアアアアンと爆破し爆風で怪物が吹き飛ぶ、壁が崩落し穴が塞がる。煙が立ち込めると敵は全滅していた。
「よくやった、脱出を急ごう、コンバットフレームが一機残っていたからなそれに乗って脱出する、そこのバッグにMP5が入ってる、それを使え」
甲斐と茜、ストーム1はコンバットフレームがある部屋に到着し乗り込んだ、しかし地獄の門を開いたことを甲斐は知らなかった。
2035年 5月10日 PM1:30 EDF駐屯地
一行はコンバットフレームに乗り込んだが武器・弾薬が足りないと考え兵器庫に向かっていた。兵器庫に到着すると甲斐は気配を感じ銃を構えながらクリアリングをする。扉を開けると一人のフェンサーがいた。
「ストーム1!?伝説の兵士に会えるなんて!?お前はレンジャーの神宮?生き残っていたのかさすがだな」
「お前は金沢!状況を教えてくれ」
金沢は話し始めた突然怪物に襲われ、部隊は全滅。スラスターダッシュで逃げ兵器庫に隠れていたと言うことを。
「ここは危険だ、脱出するぞ」
「おう俺も一緒に行かせてくれ」
甲斐はそこで予備弾薬とグレネードを補充すると再びコンバットフレームに乗り込み移動を開始した。もう少しで脱出できる、地上はどうなっているのか気になったがここの方が危険だと誰もが判断できる状態だった。
「見えたぞ地上へのエレベーターだ」
甲斐達は兵器用のエレベーターに乗り込みしばし安堵する。しかし少し上昇しエレベーターはガコンという音と共に停まってしまった。
「くそ、また故障か、ここは地下二階か、ストーム1、ここからは自力でいくしかないようです」
「仕方ないな、進もう」
コンバットフレームはエネルギーがなかったのか動かなくなってしまった。甲斐達は長い長い廊下を歩き始め地上への階段を目指した。階段といっても人間用ではなく兵器用の急な坂だ。
「ハァハァ・・・」
「茜、大丈夫か?」
「うん、私は大丈夫」
「辛そうな顔してるぞ、ストーム1少し休みませんか?」
「そうだな、お前達は休んでいろ、俺は無線で生存者がいないか確かめる」
「茜、ほら」
「あ、ありがとう」
甲斐は茜に水を渡すと装備の点検をし傷の具合を見た。(うん、しっかり治っている)どこの誰が開発したのかは分からないが甲斐はナノマシンの技術に感心した。
「そろそろ進むぞ、地上へのルートはもう少しだ」
一行は進み始め階段までたどり着いた。フェンサーがぽつりと話し始めた。
「くそお、本当は休暇だったはずなのにまた娘との遊園地の約束をすっぽかしちまった、早く女房と娘に会いたいぜ」
「ここをでたらすぐに会えるさ、早く脱出をしてこんなところからおさらばだ。なあ!茜?」
「えっ!?え、ええ・・・そうね、はやく出ましょう」
甲斐はなぜか深刻な顔をしている茜に疑問を持ったが父親を失ったばかりの彼女だ余計なことをしてしまったかと感じすぐに・・
「すまん・・・」
「どうして神宮君があやまってるのよ、さあ早く行きましょう」
「お、おう?」
階段を登りきり廊下を歩いていく。
「地上へのゲートが見えたぞ」
「これで出られる・・・」
一同が安堵した時また地響きがなった。足音がし次第に大きくなる。
「これは・・・・」
全員きた道を警戒し恐れた。それは考えなくてもわかること、今まで以上の・・・いやここを襲撃した全ての怪物が集まってきているのだと。
「くそここまできてか・・・」
一斉に壁に穴が空き怪物が飛び出す、さらにきた道からも大量に現れる。もはや獲物を見つけたピラニアのようにこちらに向かってきていた。
「怯むな!撃て!」
甲斐、ストーム1、金沢はありったけの弾薬を怪物に撃ち込む。ガトリングガン、アサルトライフル、ストーム1に関しては兵器庫からもってきたM249(機関銃)を使い的確に撃ち抜いていた。それでも増え続ける敵・・・もはや焼け石に水であった。
「グレネード!」
甲斐は兵器庫から持ってきたグレネードを怪物に向かって放り投げた。EDFが個人用に開発したMG11J。通常のグレネードより火薬量が多いため威力も絶大である。甲斐がグレネードを放り投げ茜を抱き衝撃に備える、5秒経ち一瞬白い光に包まれたかと思うとドゴオォォォォォォンという音と共に怪物達は跡形もなく散った。血を吹き出して死んでいる怪物もいれば体の何箇所かない怪物もいた。その隙に地上へのゲートを開けリロードを済ませる。
「障壁が開くのが遅すぎる!」
「落ち着け!もう少しだ」
少しずつ開く障壁に苛立ちつつも次の戦いのための準備をした。するとまた呻き声が聞こえた。
「くそ!またか」
甲斐達の願いとは裏腹に障壁が開くのはとても遅い。甲斐達は再び現れた怪物達を迎え撃つしかなかった。甲斐は持っていた全てのグレネードを放り投げるとすかさず銃を撃ち込みリロードをする、しかし怪物達の進行は止まらない。
「くそ弾が足りないこのままじゃ確実に・・・」
するとガトリングガンを撃っていた金沢が覚悟を決めてこういった。
「神宮!このままだともたない、ここは俺が食い止めるから先に脱出しろ!」
「しかし!お前一人で食い止められる数じゃ・・・」
「いいから早く行け!間に合わないだろ!」
「お前を置いて行けるか!脱出なら一緒に!」
「早くしろっていってるだろ!なあ・・・頼むよ・・・・」
「わかった・・・」
「この写真とドッグタグを俺の家族に・・・・」
「ああ・・・必ず届ける・・・」
そうすると金沢は前に進み・・・
「おらあ!くそったれどもこっち来いやああああ!」
その隙に甲斐達はゲートを潜った。
甲斐達が出て行ったことを確認し金沢は進行を進める。怪物の酸の射程になり四方八方から酸が飛んでくる。
「ぐあ・・あああああああ・・・・・」
皮膚が溶け始め激痛が走る。金沢は最後の力を振り絞り・・・手に隠し持っていたC70爆弾の起爆スイッチを押した。
「最後にあいつらの顔が見たかったな・・・」
金沢はそういうと爆炎に巻き込まれて行った・・・・。
「金沢・・・・・」
甲斐は金沢の死を悔しがったが地上の目の前の光景に驚きを隠せずにいた。
「なんだこれ・・・・・」
目の前には大量の怪物が残りの隊員を襲っており、真上には敵の輸送船、UFOが飛んでいたのだった。