スターダストクルセイダース~俺のスタンドがイカれてる件について~   作:四五茶

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ディオの呪縛―④

 近くの森にぶらりと立ち寄り、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 クレバースレイヤー――無数の漆黒の鎖で出来たコイツだが、色々特徴があるスタンドだ。破壊に特化したスタンドであるのは言うまでもないが、鎖の形状を好きな風に変化することが可能だ。例えば先端を銛状に変化させることもできるし、鎖全体に高速の刃を無尽蔵に動かしチェンソーのようになったりも出来る。

 

『てめぇのスタンドくらいてめぇで面倒見ろ』

 

 承太郎の言葉通りだ、まずは自分のスタンドについて理解しなければいけない。ディオという糞野郎をぶっ飛ばすことだけを考え、そのためにはコイツを完全に使いこなせなければいけない。

 

「あの木の上に登ることも出来るのか?」

「アァ、出来ルゼ。腕ヲ伸バスイメージヲ作ルンダゼ?」

 

 クレバースレイヤーから自分の動かし方を教えてもらいつつ、俺は目標に向かって腕を伸ばす。すると、クレバースレイヤーの腕がハープーンガンのようになり、プシュっという音と共に高速で銛が発射された。高所に移動する場合は重宝しそうな技術だな、覚えておこう。

 

「アヴドゥルノ時ニ風ヲ起コシタダロ?」

「あぁ、そうだったな」

「考エタンダケドヨォ? 両腕ヲ前ニ突キ出シタ状態デ関節ゴト高速回転サセタラ、凄イ力出ルンジャネェ?」

「よし、やってみてくれ。この木の上じゃ不安定だな、一回降りて――」

「必要ナイ。既ニ足場ガ出来テルダロ? 行クゼェェェェェェェェェェ!」

 

 クレバースレイヤーの左腕を関節ごと右回転、右腕を関節ごと左回転! その両腕の間に生じる真空状態の圧倒的破壊空間は、まさに歯車的砂嵐の小宇宙! その破壊力は目の前の木々を次々と木っ端微塵に粉砕し、まるで爆心地跡のように化してしまった。

 

「……なんか物凄い必殺技出来たんじゃね?」

「ウケケケ! 破壊ッテヨォ~? 実ニイイモンダヨナァ~?」

 

 ゆっくりと地面に降り、先程放った一撃のあまりの威力に圧巻しながらも、近づくけたたましいサイレン音が非常にヤバい事態であることを告げさせるに十二分すぎるほどであった。まぁ頭も冷えたし、空条邸に戻り、今後について皆と相談するとするか。

 

 

 

 

「エジプトのカイロ……ですか?」

「そうじゃ! 承太郎とアヴドゥルのおかげで場所を特定できた!」

 

 ナイル・ウェウェ・バエと呼ばれる蠅によって、ディオの居場所が特定できたらしい。その蠅はエジプトのナイル川流域にのみ生息し、中でも足に(しま)模様があるものは、アスワン・ツェツェ・バエと呼ばれる種であることから、アスワン付近に限定されたようだ。こんなに早くディオの居場所が分かったのはこの上ない重畳というべきか。

 

「では、エジプトへ?」

「無論じゃ! ワシと承太郎、それにアブドゥルと花京院、それから大輔、君にも同行を頼みたい。宜しく頼むぞ!」

 

 ジョセフの手を強く握りしめ、俺はホリィさんを救うために最大限努力することを誓った。50日というタイムリミット付きだが、飛行機で行けばホリィさんをすぐに救えるという光明が見えている。後はとっととディオをぶっ飛ばせばいい、それだけだ。

 

「ジョセフさん! 俺凄いですよ! 成長しました! 何かぶっ壊させてください!」

「ま、待て! 大輔! お、お前興奮しているようじゃが、何を――」

 

 良し、ジョセフに成長をしたところを見せよう。俺はクレバースレイヤーを使い屋根に登ると、ジョセフ達に今から凄い必殺技を使うことをアピールした。「これ! 早く降りてこんか!」と言われて降りる俺じゃない。クレバースレイヤーに例の必殺技を地面に向かって放てと命じると、凄まじい砂嵐の小宇宙による破壊力が地面に向かって放出された。結果、弾道ミサイルが直撃したかのような跡が出来上がり、俺とクレバースレイヤーはウットリ感を感じた。

 

「ふへへへ……、絶頂って奴ですよ、ジョースターさん……」

「OH NO! ワムゥの神砂嵐そのものじゃないか! こ、これは凄い! 凄すぎるぞ! 大輔!」

「でしょぉ! ディオの奴も神砂嵐で――」

「てめぇ、大輔ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ! 俺の家をどれだけ破壊すれば気が済むんだ! 降りたら一発ぶん殴るから覚悟しておけ!」

 

 ……やれやれだぜ……、泣けるぜ……。




スタンド名:クレバースレイヤー 
本体:朝倉 大輔

破壊力:A
スピード:B
射程距離:形状によって変化する(基本はC)
持続力:A
精密動作性:B
成長性:B

【概要】

見た目は無数の漆黒の鎖で出来た人型のスタンド。
禍々しい真紅の目が特徴的であり、大きく裂けた口から涎を垂らすその様は、さながらクトゥルフ神話の神話生物に似ていると大輔は評している。

能力は無数の漆黒の鎖を自由自在に使いこなすこと。

例えば、先端を銛のような形状にし、ハープンガンのように突き刺すことも可能であり、鎖全体に無数の刃を高速で回転させチェンソー代わりにするこも可能。

ホリィを救うために、クレバースレイヤーを使いこなそうとする中で、柱の男であるワムゥが使用していた神砂嵐を習得するが、とあることで承太郎に顔面を一発ぶん殴られた。

尚、スタンドは自律型であり、美女ならば誰でもナンパし、セクハラまでするスタンドであるが、大輔本人はセクハラをしている事実は知らない。

因みに勝手に盗みをしたりする手癖の悪さや、すぐにプッツンするといった問題児でもある。
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