スターダストクルセイダース~俺のスタンドがイカれてる件について~ 作:四五茶
「……? ここは……?」
ゆっくりとベッドから体を起こし、辺りを見渡すと、どこかの病院の個室のような場所にいることが自ずと分かった。個室にいるのは俺と、見知らぬ若い女の看護師だけ。が、女の看護師は俺の看護などするつもりはないようで、メイクに夢中のようだ。見た感じラテン系のような感じの褐色肌の女性だが、とにかくここがどこか聞き出そう。
「す、すみませんが――」
「ふぅ……、ここはカルカッタでも最高級の病院って感じぃ……。朝倉大輔、アンタは覚えてないだろうけど、インドへ向かう列車の中で全身謎の大量出血を浴びた状態になったらしいわよ……。あ、私スピードワゴン財団でアンタと同じスタンド使い。名前をレレーナ・アルバ、まぁ臨時の助っ人ってわけで宜しく」
承太郎達が今どこにいるかをレレーナに尋ねたが、レレーナは知らないとだけ答え、メイクに興じるだけ。しかも病室だというのに、さも当たり前のように煙草を吸い始める始末。完全に俺の看護などする気など更々ないようだが、少なくとも敵ではなさそうだ。
にしても、ラテン系の女性は露出が相変わらず凄いな……。しかもレレーナは完全にギャルメイクを熟知している。ということは清楚系ではなく――。
「ふぅ……。
「っ!? お、お前――」
「どうして俺の心が読めるのか、ふぅ……」
ま、間違いない。この女のスタンド能力、それは――。
「私のスタンド名は、ウィズイン・テンプテーション。能力は『
レレーナはそう言うと、俺にスタンドの像を見せる。その見た目はまさに白ウサギのようであるが、目には紫色のサングラスがかけられているかのようなイメージ。レレーナの肩に可愛らしく乗っかるウィズイン・テンプテーションを見てすぐ悟ったのは、俺や承太郎のように決して戦闘に特化したスタンドではないことだ。
「そうよ……。私のスタンドは動かせても大好きな人参を持てるくらいの力しかないの。
「……何が言いたい? その言い方から察して、レレーナ、君は俺を――」
「考えを読みとるということは、
あ、当たってる……。そういえば承太郎達と旅をするようになってから性格が急変したような――。
「ふぅ……。スタンドの像って、本人の心を現わしてるのよ? 知ってた?」
「……いや、初耳だが?」
「あっそ。まぁ別に聞き流して欲しいんだけど、私ってこう見えて寂しがり屋なのよ」
……ギャルメイクをしながら、平然と煙草を吸い、更には俺の目の前で着替えだすこのビッチが寂しがり屋だと?
「勃起しないでくれないかしら? まぁ私って美人だから仕方ないんだけれど」
「……せめてブラくらいしてくれ」
「ふぅ……。
「それは答えになってないんだが……。そういえば何か額に違和感が――」
額を触ると、大人の男の小指程度のナニかがそこにあった。「鏡でも使う?」と言われ手鏡を使うと、そこにはなんと一本の角が生えていた。その角の形状、まさか――。
「ワムウと同じ、と言う」
「ワムウと同じ……!?」
「ふぅ……。この病院に運ばれてから異変があったみたいよ? キスするとき大変じゃないかしら、相手がいればだけど」
「……ふん!」
「レントゲン検査した結果、それは間違いなく角だということが判明したわ。因みに角が気に食わないならば、外科手術してもいいわよ? どうする?」
この角がワムウの贈り物ということなのだろうか? まぁレレーナの言う通りキスする時大変になるが――。
「相手がいないじゃない、悲しいわね」
「るせぇ! はぁ……、とにかくジョセフさんの後を追いかけなければ――」
「それは駄目。
い、今何と言ったんだ? アブドゥルが何て――。
「ポルナレフの馬鹿が勝手な行動をしたせいで、アブドゥルは重傷を負ったの。ジョセフさんと承太郎の応急手当のおかげで一命は取り留めたけれど、この事実は隠さなければならない。
俺の口癖を真似やがって……。
っち、まぁいい。クレバースレイヤーが先程から大人しいのはちと気になるが、アブドゥルの回復を待つとするか。だがタロットカードだけじゃないという意味から察するに、中々面倒な事態だということか? ……泣けるぜ。
スタンド名:ウィズイン・テンプテーション
本体:レレーナ・アルバ
破壊力:E
スピード:C
射程距離:B
持続力:A
精密動作性:E
成長性:C
【概要】
見た目は紫色のサングラスをかけている白ウサギのよう。
能力は『相手の考えを読みとること』であり、彼女の前では決して嘘をつくことはできない。このスタンドが対象の情報を読み取ると、相手の性格や性癖すら露呈してしまうほど。
大輔の前で大輔の性格を言い当て、尚且つワムウの存在を言い当てる芸当を披露する。因みにかなりの巨乳の美女であり、本人曰く寂しがり屋らしい。
尚パワーは人参を持てるかどうからしく、戦闘には不向きなようだ。