スターダストクルセイダース~俺のスタンドがイカれてる件について~ 作:四五茶
レレーナ・アルバ――スピードワゴン財団の諜報部に所属する凄腕エージェントらしく、自称25歳だそうだ。幼少期の頃からスタンド能力が発現し、スピードワゴン財団の職員だった両親は彼女に色々と実験的なことをしたらしく、おかげで友達と呼べる存在は自分の周りにいないようだ。何故彼女がベラベラと俺にこのような情報を教えたのか、それは彼女が物凄く寂しがり屋だからであり、同じスタンド使いと話すのは滅多にないことらしい。
「ふぅ……。ボーイフレンド達は皆私のおっぱい目当てばかりで本当に困ってるのよね……」
「……そりゃ男だから仕方ないんじゃないの? あとやっぱビッチじゃねぇか」
「まぁ思春期の男は皆発情期のチンパンジーばかりで困るし、スピードワゴン財団の職員も私の体を性的に見たりして凄くストレスなのよね……。ふぅ……」
「なぁ、さっきから思ってたんだが、その『ふぅ……』というのは口癖なのか?」
「アンタの『泣けるぜ』と同じよ、大輔。なんだか……、疲れやすいのよね……。だから常にリラックスしていないと、頭がおかしくなっちゃいそう……。ドラッグでもやりたい気分ってあるじゃない? 常に何かを咥えてないと落ち着かないというか――」
(なら俺の息子でも咥えておけよ、ビッチが)
「……聞かなかったことにするわ、アーモンド野郎。ねぇ、大輔? その角にリボンつけたいんだけどいい? うふふ……、可愛く仕上がるんじゃないかしら? アンタ自体の魅力も引きあがるはずよ?」
はぁ……。こんな女が俺とアヴドゥルの護衛だとか、マジで泣けるぜ……。ただスタンド使いということであれば、敵スタンドを視認することは可能ではあるか。それにレレーナのスタンド能力は――。
「ウィズイン・テンプテーションは確かに戦闘力は皆無だけれど、
「……本体を何らかの方法で処理すると?」
「その通りよ。爆発物の知識は勿論、銃器の扱いも卓越していると自負しているわ。能力だけ考えれば、敵にしたくないスタンドでしょ、大輔? 私がアヴドゥルのようなブ男を守らないといけないのは、プライドが傷つくわね。
「じゃあ俺をこうやって護衛してるのは、俺が可愛いからか?」
「ふぅ……。ただ単純に真っ先に運ばれたのがアンタだってことよ、インポ野郎。それにこれは残酷な判断かもしれないけど、
「それはどういう――っ!? お、お前……、なんで俺のスマホを操作してるんだ! しかも勝手に操作するんじゃないぞ、このアバズレ!」
レレーナはスマホを操作し、とある画面を俺に見せる。それは2001年9月11日の記事――つまりアメリカ同時多発テロの記事を俺に見せているのだ。
「歴史を改変はしないけど、この日にこの場所にスピードワゴン財団の職員を離れさせることは可能。
「……一つハッキリさせたいんだが?」
「どうぞ」
「俺を元の時代に戻す方法は――」
「
(絶対コイツ友達作れないタイプだろうな……)
「ねぇ、私のスタンド能力知ってて本音漏らしてるでしょ? アンタも友達いないんじゃない? ポルナレフのような馬鹿くらいしか友達いなさそうよね、うふふ♪ さて冗談はさておき、どうするの? 外科手術受けるなら同意書にサインして欲しいけど、もしかしたらその角に神経が張り巡らされていたら、多分角折った瞬間に意識不明になるかもしれないわよ? 最悪ショック死もあり得る可能性があるけど?」
んな!? そんな危険を犯してまで角を折るのは流石に嫌だ! ようは尿道結石のあの痛みを延々と味わう感じのような感覚に陥るってことだろ!? こう見えて俺は5回もなってるんだぜ、5回も!? あの痛みは出産の痛みとはまた別のベクトルらしいが、それでも俺は5回も失神しかけながら点滴を打ちつつひたすらおしっこを出しまくったんだぞ……。あぁ……、もう尿道結石は嫌だ……。なんで尿道に石が出来るんだよ、畜生がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?
「じゃあ、その角を隠すバンダナでも市場で見てきてあげるわ」
「そりゃ助かる。気が利くじゃねぇか」
「1時間くらいで戻るわ。アヴドゥルの見舞いにいきたいなら、隣の411の病室にいるわよ」
レレーナは煙草を吸い終わると、だるそうな感じで部屋から出て行く。それは別にいいのだが、あのクソアマ……。せめて携帯灰皿ぐらい持参しやがれ……。俺が使うであろう洗面器を灰皿代わりにするんじゃねぇぞ、全く泣けるぜ……。