スターダストクルセイダース~俺のスタンドがイカれてる件について~   作:四五茶

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漆黒の意思―③

 レレーナの手でとある病院が爆破され、現場は騒然となる中、ある二人組の異国風の外国人はその様子を見て満足そうにしていた。その二人組はいづれも美しい少女であるが、二人は何故か恋人繋ぎをしていることから、どういう関係性かは自ずと察せられるだろう。ゴシック風のメイクをした少女がヒソヒソとインディアン風の少女の胸を公然の前でいやらしく触りながら、何かを語り、インディアン風の少女がゴシック風のメイクをした少女の唇を舐める。こんな現場だというのに、あろうことか二人はその場で愛し合っているのだ。

 

「き、君達! そ、そういうことは、ち、近くの安宿でやりなさい!」

 

 思わず声をかけた現地人の男性に二人は我に返り、現地人の男性に謝罪しながら、その場を去って行く。現地人の男性は大きな溜め息を吐きつつ、再び現場の様子を見ようとするが、()()()()()()()()()()()()()()()。それは例えるならば、電球だらけの部屋の電球が突如切れたかのような感じであり、世界は一瞬にして闇になったかのよう。思わず現地人の男性は発狂し絶叫するが、()()()()()()()()()()()()()。違う、かき消されたのではなく、()()()()()()()()()()()()

 

「へけけけけけ! いーひひひひひ! あひゃひゃひゃひゃ!」

 

 発狂したかの如く、近くの現地人の女性を襲いながら、衣服を剥いでいく現地人の男。その様子はさながら強姦魔そのものであり、その男を取り押さえようと数人の男達がその男の身動きを封じようとするが、まるで狂ったゴリラを相手にしてるかの如く、その男を取り押さえることが敵わない。が、ある男が近くのコンクリートブロックを拾い、その男の頭部をぶつけ、その男の無力化に成功するのだが、今度は男を無力化した男が同じ症状を発症したのだ。

 

「ぬふふ♪ ()()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

 うっとりとした表情を見せながら、ゴシック風のメイクをした少女に話しかけるインディアン風の少女。その少女の反応に対し、公衆の面前でディープキスをし、互いの愛を確かめながらゴシック風のメイクをした少女はインディアン風の少女に返答した。

 

「あら? ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

「だって……、私達の愛を邪魔するのは許されないわよね? 安宿があるって言ってたけど、何処かしら?」

「まぁ大輔が死んだこともこれでディオ様に報告できるわけだし、私達の任務は完了。私達って運がいいわね、何もしなくてもテロが発生しちゃうだなんて♪ 確か大輔を殺せば、2000万ドル振り込まれるんじゃなかったかしら?」

「えぇ、そうよ。ぬふふ♪ 楽な仕事で良かった――」

 

 それを言いかけた時、ナーミはある違和感を感じたのだが、気のせいだろうと思い、会話を再開する。

 

「……楽な仕事で良かったわ。早速エンヤ婆に報告しましょ、ミレイ♡」

「そうね、それにディオ様の声も聞きたいわ……♡ あぁ! ディオ様! 私達を抱いて欲しい!」

「ディオ様の子供を産むのも悪くないわね♡ あの黄金比の筋肉、もう最高……♡ ぬふふ♪」

「にひひ♡ さっさとこの場所から離れましょう」

 

 

 

 

 J・ガイルを失ったエンヤ婆は、情緒不安定であったが、ミレイ達が大輔を始末したという報告を聞き、機嫌を良くしていた。承太郎よりも大輔のスタンドが厄介だと感じていたのはエンヤ婆にとって、その報告はまさに僥倖(ぎょうこう)そのもの。大輔を始末するためにカルカッタに向かわせたスタンド使いは合計4人、その内2人は連絡が通じない状態に陥っているが最早どうでもよい。

 

「イヒヒヒヒ! お前達よくやった! DIO様もお喜びになられるじゃろ!」

『エンヤ様、DIO様に電話代わってくれないかしら? DIO様のお言葉をちゃんと聞きたいわ』

「暫し待つがよい。DIO様は今、()()()()()()()()。DIO様もきっとお喜び――。ディ、ディオ様!? こ、これは失礼しましたじゃ……」

 

 いつの間にかエンヤ婆の背後にいたのは、食事を堪能し終えたDIO。「エンヤ婆、代われ」と言うとディオは電話の受話器を取ると、ミレイに「よくやった」と言いながら、どうやって大輔を殺せたのか詳しく聞き出し始めた。ミレイは一瞬躊躇(ためら)うが、すかさずナーミがミレイの受話器を奪いミレイに代わって説明を始めた。

 

「……ほぉ? 大輔がいる病院ごと爆破したと?」

『はい、大輔を殺すにはそれしかなかったです。ぬふふ……、あの爆発をディオ様が見られたら本当に良かったのですが……」

「……では問うが、()()()()()()()()()()()()()()()? 確実に殺したと言える証拠が薄いのでは?」

『しかしながら、大輔が搬送された病院は全員知れ渡っています。まぁ、ニフラムがたまたま病院にいたのは気の毒ですが、ディオ様のために名誉ある死を遂げたのならば本望だったのではないかと。ディオ様、大輔を殺したので振り込みの手配を――」

5()0()0()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

(500万ですって? 2000万じゃないのは何故? でもここでディオ様に質問するのは――)

 

『ありがとうございます! ディオ様の寛大なるお心に――』

「ナーミよ、残りの1500万ドルだが、大輔の死体を確認してから振り込むことにする。徹底的に調べろ、大輔の鼻くそでも確認できればそれでいい。私は大輔が簡単に死ぬ人間だとは到底思えないのだ。ジョースター家と違い、朝倉大輔という若造は謎が多すぎる。が、報告によれば相当イカれた野郎ではないか。そういう人間は不思議と『運』が味方するのだ。私のようなカリスマ性があるかどうかは知らんが、されど侮ってはいけない相手であるのに違いない。この500万ドルは、手付金だと思って欲しい。いいな、徹底的に調べろ。もし生きていたとするならば、お前達二人で奴を確実に殺せ」

『……では情報収集をし、結果ディオ様にご報告いたします。仮に生きていたのであれば――』

「いいか、奴には絶対近づくな。お前達の術中で確実に殺せ。健闘を祈る」

 

 

 ――ガチャ

 

 

 ディオから一方的に電話を切られ、大きな溜め息を吐きつつミレイにディオからの指令を伝えるナーミ。「ディオ様も心配性ね……」と若干呆れた感じでナーミに答えながら、二人は再び現場へと向かう。用心深いディオからのこの判断を二人は不服に思いながらも、二人はディオからの寵愛のために動くのであった。 




スタンド名:ナイツ・オブ・アバロン
本体:ニフラム・シュトノーム

破壊力:A
スピード:C
射程距離:D
持続力:B
精密動作性:C
成長性:E

【概要】

12体の群像型のスタンド。
全員同じ甲冑を身に纏うが、全員の武器は異なる。
射程距離は短いながらも、その破壊力は一級品。

但し大雑把な動きしかできなく、その点を数でカバーし合う感じの正統派スタンド。

射程距離が短い結果、不運にも大輔が搬送された病院に侵入し、レレーナの手によって爆破されて本体死亡。

尚、結果的にレレーナはこのスタンド使いを殺すため、病院にいた200名以上の無関係な人々を殺傷することに。

余談ではあるが、ニフラムは肉の芽を植え付けられていたようだ。
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