スターダストクルセイダース~俺のスタンドがイカれてる件について~   作:四五茶

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サムライ・エッジ―①

 病院の屋上にヘリが到着し、既にアヴドゥルはヘリに乗り込んでいた。しかしながらあまりにも大輔とレレーナの到着が遅いことに対し、若干ではあるが苛立ちを隠せていなかった。それはアヴドゥルを屋上まで案内したリッキーも同様だ。双子の兄であるチェイスは時間厳守の男であり、レレーナは尚更時間に厳しい。()()()()()()()1()0()()()()()()()()()()()。既に最悪な事態であることをリッキーは想像し、冷や汗をかきながら屋上に通じる入り口に銃口を向け身構えているリッキー。その様子からアヴドゥルは想像以上に状況が最悪なことであると察し、ヘリから降りようとしたが――。

 

「ミスターアヴドゥル! ヘリから降りるんじゃねぇでごわすよ! あんさんが無事ならば勝ちなんでごわすから!」

 

 そんなこと露知らずアヴドゥルはヘリから降りると、リッキーの制止を振り切り入り口の方に向かって歩きだそうとした、その時――。

 

「……ふぅ、間一髪って言うのはこういう場合の時に言うものかしら?」

「お嬢! ご無事でごわすか!」

 

 入り口に現れたのはレレーナただ一人だけ。リッキーは銃口を下げ安心しきったが、アヴドゥルはそういうわけにいかない。「大輔はどうした!」とレレーナにすぐ詰め寄るが、レレーナは淡々とした口調でアヴドゥルの質問に答えた。

 

「敵スタンド使い達に襲われたのよ、私と大輔は。ブ男さん、アンタはさっさとヘリに乗ってくれない? ()()()()()()()()()()()()()()()()

「な、何を言って――」

「ふぅ……。アンタ、自分の役割忘れたの? 今のアンタは大富豪なのよ、ブ男さん。リッキー、貴方もヘリに乗りなさい」

「お、お嬢、な、何を言って――」

「……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。ごめんなさい、全て私の責任よ……」

 

 そう言うとレレーナはアヴドゥルの背中を強引に押し、ヘリに乗せようとする。が、アヴドゥルはレレーナを無視し、階段を下りようとすると、レレーナはアヴドゥルの足元近くに発砲した。

 

「……アンタに銃弾は無意味だって分かってるけど、冷静になってくれない? ブ男さん、アンタの生存まで知られるわけにはいかないの。それくらい理解しなさいよ」

「っ!? ……大輔とは後で合流できるんだろうな?」

「勿論。但し、そのためにはこのヘリが邪魔なの。既に第二便がこっちに向け発っているわ、だから――」

「分かった。ならば私は先に向かおう。……大輔を頼むぞ、レレーナ」

「……ふぅ、泣けるわね」

 

 

 

 

 とある中年の男がある光景を目撃していた。その光景とは、ミレイが宙に舞い上がり、そのまま巨大な竜巻の餌食になっているところだ。近くにあった公衆電話から、とある場所へと電話する男の風貌は、何処かのサラリーマン風かのような男というべきか。クールビズのような恰好であり、内輪を仰ぎながらまるで商談するかのような物言いで受話器の向こう側の相手に話す男。

 

『……なるほど、やはり生きていたというわけか』

「えぇ、ピンピンでっせ! あの二人が敗退するとは正直予想外でっせ!」

『――あの少女たちは慢心したのだ、富雄(とみお)。恐らく近づきすぎたのであろうが、()()()()()()()()()()()()()()()()()()?』

「えぇ、そりゃもう近づかないと話しになりませんぜ? 但し――」

 

 富雄が次の言葉を言おうとした時、富雄のスタンドがゆっくりと姿を現す。その姿はまるで戦国時代の武者そのもの――赤い甲冑を身に纏った武蔵坊弁慶(むさしぼうべんけい)のような風貌の武者が姿を現し、近くの電柱を真紅に染まった大太刀で斬りつけた。その斬れ味は凄まじく、その断面は一切の摩耗がないほど。

 

「あっしに斬れないものはないですぜ、ディオ様。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

『……頼もしい限りではあるが、油断はするな。相手は朝倉大輔、舐めてかかると――』

「油断などしませんぜ? ディオ様、勝負は一瞬で終わりますぜ。お任せを」

 

 そう言うと公衆電話の受話器を置き、その場から去って行く。突如電柱が斬れたことに驚く人々の横を通り過ぎる富雄は、更に自分のスタンド能力を披露するかの如く、電柱を均等に斬り、魚の活け造りのように仕上げた。ほんの一瞬で出来上がった電柱の活け造りというべきか、それに人々は戸惑いを隠せないのを気分を良くした富雄は鼻歌を歌いながら自分の自己紹介を始める。

 

「あっしの名前は~♪ 武田富雄~♪ 年齢は42歳の子持ちだぜぃ~♪ この仕事を終えれば~♪ あっしは大金持ち、ワクワクが止まらないぜぇ~♪ 朝倉大輔を~♪ 細切れにするのはあっし~♪ サムライ・エッジに斬れぬものなし~♪」




スタンド名:サムライ・エッジ
本体:武田富雄

破壊力:A
スピード:A
射程距離:D
持続力:C
精密動作性:B
成長性:E

【概要】

赤い甲冑を身に纏った武蔵坊弁慶風貌の武者のようなスタンド。
『どのような物体をも斬ることが可能』であり、純粋な接近パワー型タイプのスタンド。但し射程距離は短く、自分の本体から約1m程度である。が、それをカバーするかのように装備している大太刀が射程距離をカバーしている。

但しパワー消費が激しく、持続力が低いのがネック。
言ってしまえばアメ車のような感じのスタンド。
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