スターダストクルセイダース~俺のスタンドがイカれてる件について~ 作:四五茶
潜水艦に乗ってから暫くして、何とも気まずい空気になっているのは誰のせいだ? 俺か、レレーナか? まぁこの馬鹿女をポルナレフの馬鹿がすぐにナンパしようとしたが、レレーナの毒舌によってすぐ座礁し、難破されたかのように絶望しながら海底のお魚さん達を泣きながら見てるのが原因の一つなのは間違いない。次に花京院が俺からスマホを借りようとした時、レレーナが花京院の好みの魔法少女を言い当て、更にはその魔法少女のどの部分が好きなのかを事細かに全員に暴露した結果、ポルナレフと一緒に泣きながらお魚さん達を堪能しているのも原因だ。
「……やれやれだぜ。とんでもない女だ」
「ふぅ……。私は悪くないわよ? ポルナレフは自業自得だし、花京院も草食系男子の顔にしては、結構――」
「や、やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ! さ、さやかちゃんを純粋に愛してるんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! いいじゃないか! 誰だって性癖の一つや二つはあるだろ!」
「
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! その女をこの私に近寄らせるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
あぁ……、こりゃあ花京院は暫く立ち直れないわな。とりあえずポルナレフと花京院は
「ジョ、ジョセフさん……。あ、あの……」
「……大輔よ、本当にお願いだから
そう、今のクレバースレイヤーはカーズそのものであり、カーズの思考に感化されたスタンドなのだ。故にその姿も、その思考も、その性格もカーズそのもの。
「フン……。コノカーズニ久々ニ会エタトイウノニ随分ナ挨拶ダナ、ジョジョ!」
「OH MY GOD! どっからどう見てもカーズ! ま、ま、ま、ましゃか! ワ、ワシを恨んでたりするのかのぉ?」
「当タリ前ダ! エシディシノ仇! ガ、ホリィヲ救ワネバナランノデナ。
「大輔ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ! 絶対ワシに近づけさせるなよ! カーズの性根は腐りきってるのをワシが一番理解しているからのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
「はぁ……」
性根が腐りきってるのは言い過ぎなんじゃないかと思うが、仕方ない。ジョセフにクレバースレイヤーを近づけさせるようなことさえしなければ問題ないだろう。にしては、先程からクレバースレイヤーは上機嫌だな。ジョセフを見ながら上唇を舐めて、どう料理するか考えるプロの料理人というべきか――。
「大輔ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ! お前のスタンドじゃろうがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! 何とかしろ!」
「わ、分かりましたよ! ……クレバースレイヤー、お前は休め。ワムウ、自由にしろ」
すぐにクレバースレイヤーの肉体は変化し、ワムウへと変わると、ジョセフの怒りの矛先はワムウへと向けられた。
「ワ、ワ、ワムウ! カ、カ、カ、カ、カーズを――」
「順調にカーズ様に『成長』しているようだな」
「お前のせいで面倒なことになってるんだろうが、このスカタン! てめぇがやったのは、ワムウ!
「ジョジョ、クレバースレイヤーは完全に大輔の支配下にあるのだ。いくら『成長』しようがこのワムウが制御してる限り――」
「
「承知した」とワムウは頷きながら、潜水艦の機材が珍しいのか先程から顎に手を当てながら観察を始めた。ジョセフは安心しきったのかワムウに近づき、機材について簡単な説明をしつつ、ワムウとの談笑を楽しみ、それを承太郎が「やれやれだぜ……」と言いながら俺に向け指を差した。
「大輔、いいか? クレバースレイヤーを使うのは緊急事態の時だけにしろ」
「は? 何言ってんの? 俺どっちかっていうとクレバースレイヤーの方が――」
「このボケ!
「……ふぅ。ガキの分際で生意気だけど、それなら隣の部屋にいるわね。
おま……、二人きりの時は別にいいが! 何を名指しで、しかも角兎ちゃんだなんて言うんじゃなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい! こ、こ、この! ラテン系のホルスタイン風情がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
「好きにしやがれ。ほら、角兎ちゃん。てめぇの女と一緒に仲良くしてな」
「おい、ワムウ。そこのいけ好かない糞野郎を殴ってくれ」
「……断る。このワムウ、ジョジョの孫に危害を加えるつもりはない」
「やれやれだぜ……。角兎ちゃん、俺のオラオラを食らいた――」
「レレーナちゃん! 隣の部屋でお喋りしようねー! それがいい、寧ろそうしよう!」
俺はレレーナの手を握り、その場から去って行く。が、この時俺達はまだ知る由もなかった。既にこの潜水艦の中に敵スタンド使いがいることを――。