スターダストクルセイダース~俺のスタンドがイカれてる件について~ 作:四五茶
「お、弟よ! な、何故占いが外れたのだ!」
「わ、分からない……。で、でも、予言に間違いはなかった。トトはすぐ近い未来までしか分からない」
「こ、今度こそ! 今度こそ次の予言で必ず殺すのだ! そう俺達は――オインゴ・ボインゴ
ボインゴのスタンド能力が次の予言を二人に教える――承太郎とジョセフ、そして花京院が再起不能になる予言を!
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「にしてもじゃ! ワシのグッドアイディアって恋のキューピッドじゃな!」
「やれやれだぜ……。ジジイ、てめぇ遊んでるよな? 満喫しているよな?」
「承太郎、別にいいじゃないか。私はあの女がいなければそれだけで幸せさ」
ジョセフ達もまた別の喫茶店で休憩をしつつ、ゆっくりと寛いでいた。今回の突拍子のないアイディアは、大輔とレレーナをカップルにさせるためのジョセフの企画。言ってしまえばジョセフの自己満足の世界なのだが、ジョセフは昔から面白いことに目がない男なのだ。承太郎は完全に呆れ果てているが、花京院はジョセフのその企画に大賛成であった。というよりも、レレーナの存在が花京院のトラウマでもあり、なるだけ関わりたくないからでもある。
「今頃はきっと安宿で……、ウヒヒヒヒ!」
「おい、ジジイ! てめぇ、遊んでる場合じゃないんだぜ?」
「落ち着け、承太郎。大輔さんとレレーナさんがくっつけば、私のスマホライフも順風満帆になるはずだ!」
「……やれやれだぜ」
暫くすると、ウェイターがやってきて注文を聞いてきた。花京院と承太郎は紅茶を注文しようとするが――。
「いや、やめたほうがいいな」
「え? 何故ですか、ジョースターさん?」
「いいか? ここは敵地エジプトだ。これまで以上にどこに敵が隠れていて、いつ襲ってくるか分からんぞ? 今まで以上に毒にも用心した方がいい。これからはビン入りや缶入りだけを飲むようにするんじゃ」
「なるほど。すまないが、紅茶を取り消してコーラを頼む」
「コーラァァァァァァァァァァ!?」
このウェイター、もう察しての通りオインゴである。因みにこの3人を再起不能にするためには、毒入りの紅茶を飲ませるのが必須条件。故にオインゴは焦る――如何にして紅茶を飲ませるか思案する! が、ボインゴの予言は絶対なのだ、ならば今は言われるがままコーラを取り出す他ない。
「おい主人! ちょっと! このコーラ、全然冷えてねぇぞ!?」
(おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ! マジかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!)
ある客のクレームはまさに僥倖と言っても過言ではない。そう、冷蔵庫は運よく故障中なのだ! これにはジョセフも驚きを隠せず、店を変えようと向かい側の店に変わろうとするが――。
「火事だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「俺の店が燃えてしまうだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
そう、向かい側の店は現在絶賛炎上中。仕方なくジョセフは紅茶を3つ注文することにした。
(んふっ……!)
(か……勝った……! クヒ……クヒヒ……!)
三人に紅茶を渡し、オインゴとボインゴは勝利を確信した。あとはそのまま飲めば三人は再起不能確定、やったね! オインゴ・ボインゴ兄弟!
((の……飲んだ!!))
――ドン!
「きゃあ! この犬があたしのケーキを」
「誰だ! 犬を見せの中に連れ込んだのは!」
「「「ブーッ!!」」
3人は思わず口に含んでいたはずの紅茶を吐き出し、犯人の犬を見る。そう、イギーだ。さも当たり前のようにケーキを食べ、店から颯爽と逃げ出すイギー。それを三人達は必死になって追っかけて行く。もうあと少し、あと少しでオインゴ・ボインゴ兄弟の完全勝利だったというのに!
「クッソー! 口の中に含んだというのに! こ、この後の予言はどうなるんだ!」
「っ!? ひ、ひ、ひ、ひ、ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」
ボインゴはその場で失禁して歯をガクガク震わせながら、オインゴに恐る恐る自分のスタンドを渡す。オインゴは唾を飲み込みながら、その予言を見ようとした時――。
「ふぅ……。泣けるわね……、運命の悪戯というのはこういう時に使うのかしら?」
「あぁん!? てめぇらが俺達に恥をかかせたスタンド使いってわけだな! ガキは勘弁してやるが、おい! オインゴ! 俺のレレーナのおっぱいを揉もうとした罪だけフルボッコにしてやる! スタンドなんざ使うかボケ! てめぇら大人しく尻出せ! ケツバットじゃ! クハハハハハ!」
「こ、こいつは!?」
「お兄ちゃん! 僕すごく怖い!」
『兄弟は仲良くリタイヤしてしまいました。承太郎達は襲われたことさえ気づかず、戦いは終わっていたのです。でも、くじけちゃダメだよ! ボインゴ! 人生とはそういうものだから! チャンチャン♪』