スターダストクルセイダース~俺のスタンドがイカれてる件について~ 作:四五茶
なるほど、この刀のスタンドは相手の意思を完全に乗っ取るスタンドということか。実際にポルナレフのチャリオッツを操り、更には刀をクルクルと操る二刀流を相手にせねばならないなんて、泣けるぜ、畜生。ポルナレフの剣技は香港で一回見ただけであるが、今のクレバースレイヤーであればなんとか対応は出来るか。
「クレバースレイヤー、遠慮するこたぁねぇぜ? あの刀へ一点集中だ」
「コノカーズガ直々ニブッ殺シテヤル、クハハハハハ!」
「……
さて、まずはお手並み拝見といくか。シルバーチャリオッツの二刀流と俺のクレバースレイヤーの
「ク、クレバースレイヤー! ど、どうした!? ち、ちと不味いんじゃねぇか?」
「……ッ!? コ、コノカーズノ動キニ合ワセルダトォォォォォォォォォォ!?」
「……お前の攻撃のパターンは全部覚えた。一度戦った相手は、例え持ち主が変わったとしても……。絶対に、絶対に、絶対に、ぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁいにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ! 負けなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!」
――ドン!
クレバースレイヤーを柱に叩き付けられた反動で、体がポルナレフの方に押し戻されたタイミングを見計らい、俺に向け刀が襲いかかる! すかさず近くの柱に鎖のハーブンガンを放ち、その場から一旦離れるが、こ、この刀! 相当ヤバいスタンドなんじゃないか!? こ、このスタンドの『成長』速度はマジでヤバい、ヤバすぎる! 単純な打ち合いだけならば、最早俺のクレバースレイヤーでは太刀打ちできないやもしれない!
「ククク……、んぅ~? どうした? そんなに冷や汗をかきながら俺を見るなんてよぉ? 一つアドバイスしてやるぜ、俺を倒したいならば先程のチャカ同様に戦闘不能状態にすることだ。それが出来るのかな、で・き・る・の・か・な・あぁ? クハハハハハ!」
「……てめぇ、そんなに打ち合いがしてぇならよぉ~? モノホンの戦士と打ち合いでもしてみるか? あぁん!?」
「ほほぉ~? カモーン! ボーイ! ヘイヘイヘイヘイ! 俺にモノホンの――」
「ご指名だ、ワムウ! お前の輝彩滑刀をあの刀に味合わせろ!」
「……承知。ではこのワムウが相手をしてやろう」
※
んぅ~? 奴のスタンドが形を変えたが、別に問題はないね! なんせ俺は一度戦った相手には絶対に負けないからなぁ~?
「ほほぉ~? マジで俺と打ち合いをしたいっていうのか?」
「……このワムウも久しく本気で打ち合いができる機会が巡ってきたのだ。存分に楽しもうぞ」
何言ってんだ、この原始人が! てめぇみたいなモンキー如きにこの俺が負けるはずがねぇんだよ! タコスケが!
「カーズ様には遠く及ばないが、このワムウ全身全霊を込めて貴様を叩き壊す」
「おぉ……、痺れるねぇ~! てめぇなんかこの俺の――」
――ボキッ……
っ!?!? な、何ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!? み、見えなかったぞ……! ま、待て! お、落ち着け、落ち着けば――。
――ボキボキボキボキッ……
「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!? な、な、な、な、何ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!? ま、待って! お、俺が悪かっ――」
「刀よ、貴様の言葉を借りるぞ。
――バギャン!
※
お、おぉ……。流石はワムウ、生粋の戦士は違うぜ! 俺ですら一瞬すぎて何が起こったかすら理解できなかったが、流石は『柱の男』! あの凶悪なスタンドですら、正々堂々とぶっ壊すとは、恐れ入るぜ!
「ポルナレフの介抱をしてやれ。俺はジョジョをここに呼んでこよう」
「あ、あぁ……。た、助かるよぉ~ん!」
「っふ。俺を頼るようになるのはいい心がけだぞ、大輔」
クレバースレイヤーでも対処できない正統派スタンドが相手の場合には、ワムウは強力な切り札だな、うん。きっと今頃クレバースレイヤーは膝を抱えながらワムウの中で泣いてるだろうから、慰めの言葉でもかけてやるか。
「……ん? あ、あれ? お、俺、一体――」
「ポルナレフ! 無事か!」
「あ、あぁ……。そ、それで! 俺が意識を失ったのは――」
「もう気にするな。はぁ……、もう二度とポルナレフのチャリオッツを相手にしたくないぜ、全く泣けるぜ……」