スターダストクルセイダース~俺のスタンドがイカれてる件について~ 作:四五茶
ワムウがジョセフを探しに部屋を飛び出して、エスカレーターで慌てふためくジョセフを発見した。すぐにジョセフを救助したワムウは、スタンド使いの特徴をジョセフに聞き出した。
「足がグンバツな女……。あ! あの女じゃ!」
ジョセフが指差した方向に向かって一瞬で近寄ると、マライアはその圧倒的スピードに尻餅をつきながらその場から逃げ出そうとした。が、相手が悪すぎる。ワムウはマライアの襟首を掴み、ジョセフの前に差し出すと、ジョセフは大きな溜め息をつきながらスタンド能力を解除すれば、とりあえず許すとマライアに提案した。
「……ウッフフフ。実にチャーミングなおじ様♡ もうスタンド能力は解除したわ、降参よ」
「ほ、本当じゃろうな~?」
「ジョセフ・ジョースター、この状況よ? ディオ様を裏切る形になるけど、年齢はかなり離れているけど、恋人になってもいい……。なんて思ってたりして……、ウッフフフ……」
「そ、そいつぁ嬉しいなぁ……。じゃ、じゃがもう二度と襲わないと約束してくれんかのぉ?」
「ま、完全敗北って感じね。ならば一つ、私から忠告しておくことがあるわ。私の術中にハマったのはアンタと、大輔、それにレレーナよ。今頃二人はどうなってるかしらね、ウッフフフ……」
「ジョースターさん!」と近づいて来たアヴドゥルにマライアを引き渡し、ジョセフとワムウは急ぎ大輔達が泊っている部屋へ向かう! ワムウは何故ジョセフがニヤついているか見当がつかず、ジョセフはこんな面白いイベントを早く見るべく大輔達の部屋へ猛ダッシュで向かった。
※
ど、どうして私がこんな男の相手をしなきゃいけないのよ! 本当に最低な気分! ま、まぁ、べ、別に嫌いじゃないけれど、も、もっとシチュエーションとかあるでしょうが!
「バブバブー! レレーナのパフパフをよぉ~! もっとパフパフしてください!」
「……は、早くイ、イきなさいよ! か、鍵はちゃんとかけたんでしょうね!」
「問題ありません、少佐殿。この密室に俺とレレーナの二人きり、何も起きないはずもなく、サッカーチームを作ろうぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
このビチグソがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! 調子に乗ってるんじゃないわよ! で、でも、ま、まぁ……、わ、私をこんなに求めてるんだし、た、多少は、ね?
「……じゃ、じゃあ、く、咥えるわよ! ほ、本当にいいのね? こ、後悔はし、しない?」
「しませんよ! もう寧ろ後悔先に勃たずってことわざがあるくらいですから!」
「な、なら……、い、いくわ――」
――バギャン!
「大輔! レレーナ! 大丈夫かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
「「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」」
※
時間は少し遡る。承太郎とポルナレフ、それに花京院とイギーはジョセフ達がホテルから出てくるのを待っていた。が、ジョセフ達が姿を現さないのに苛立ったポルナレフ達は、ジョセフ達を探しにホテルへと戻ることにした。
「まさか敵スタンド使いに襲撃されたんじゃないでしょうか?」
「花京院、不吉なことを言うんじゃないぜ! だが可能性は否定できない」
「やれやれだがな……」
そんな一行を鋭い眼光で睨みつける一人の男がいる。この男の名はアレッシー、セト神のスタンド使い。口癖は「偉いねぇ~」。そんな彼はマライアがジョセフに完全敗北したことを露知らず、黙って一行を追いかける。
(俺って偉いねぇ~! どんなに卑怯な手を使ってでも奴らをぶっ殺すことだけ考えてるのは、喩えるならば志望校に合格するためにひたすら勉学に励む学生並みに偉いねぇ~!)
一行がホテルに入ろうとした途端、アレッシーは目を疑う光景を見てしまった。なんとアヴドゥルとマライアが一緒にホテルから出てきたのだ。流石のアレッシーも予想外の出来事であったのだが、マライアはアレッシーの方に指差し、こう非情な言葉を投げかけた。
「……アイツ、アンタらを狙っている敵スタンド使いよ」
「「「「「何ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」」」」」
「アレッシー、ごめんね♡ 私ディオ様を裏切ることにしたわ、だってアンタのスタンド能力じゃどう考えてもこの場にいる承太郎達を倒せるはずないじゃない?」
「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!? え、え、え、え、え、偉くない! 偉くなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!」
アレッシーはただひたすら逃げようとした。したのだが、いつの間にかハイエロファントグリーンの触手が足に絡まり、身動き取れない状態になっていた。ゆっくりと近づく4人と1匹。無言で円陣を組まれ、逃げ場を失ったアレッシーは最早絶望するしかなかった。
「……てめぇ、言い残すことはあるか?」
「み、み、み、み、見逃して――」
「アレッシーを見逃すのは最悪ね、弱い物イジメが大好きなクソ野郎って有名なのよ、だからなるだけ徹底的に叩き潰して欲しいわね」
「マ、マ、マ、マ、マライア! このクソアマぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! 偉くない! 偉くない! 偉くな――」
そこからアレッシーは考えるのをやめた。一斉に襲いかかるスタンド達に失禁し、口から自然に魂が抜けていく心地を覚えながら、承太郎達のオラオラを食らい、地の果てまで吹き飛ばされ再起不能になったのであった。