スターダストクルセイダース~俺のスタンドがイカれてる件について~ 作:四五茶
うわぁ……、どうしよう……。
あの馬鹿はインド人のようなおっさん相手に戦おうとしてるし……。
俺戦う気全くないのに、どうすりゃいいんだ? とりあえずあの馬鹿が機嫌悪いのは分かったが、どうしたものか。
「おい! 馬鹿! 勝手に戦うのはやめろって! 面倒事をこれ以上犯すんじゃねぇよ!」
「ルセェ! アノイケスカナイクソ野郎ノ仲間ッテコトハヨォ~? 排除ォォォォォォォォォォ!」
インド人に向かって襲いかかる俺のスタンドだが、インド人のスタンドは距離を置きなんと炎を吐き出した。が、器用なことに俺のスタンドは無数の鎖を回転させ、風を巻き起こす。その風は近くにあったベンチを軽々と吹き飛ばすほどの突風であり、俺やインド人も思わずのけぞってしまった。結果、炎はかき消され、俺のスタンドはゲラゲラと下品な笑みを浮かべながら勝ち誇る。
「な、何ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!? ば、馬鹿な! このパワー……! 承太郎の言う通り危険、いやとてつもなくヤバい! き、君! 君は戦う気はないんだろ!?」
「言うこと聞かないんですよ……。多分当たり散らせば機嫌治ると思います、はい」
「はい、じゃなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい! いいか! スタンドとは本来、本体である君が制御しなければいけないんだ! つまり、
ま、マジで?
こんな凶悪そうな神話生物を俺が制御できるのか!?
既に正気度喪失しかけの俺に制御なんて果たして――。
「い、いいか!? わ、私はなんとかガードするから、君があのスタンドを制御しろ!」
「あ、はい。おい、ロビン! もう機嫌直せって!」
「ダァ~カァ~ラァ~! 俺ノ名ヲ変エロッテ言ッテルンジャネェカ、ダボガ!」
「わ、分かった! 分かったから! カッコイイ名前をつけてやるから!」
「オー! ソイツァイイネェ! 但シ、チャンスハ一度キリダ! 失敗シタラ、ソノインド人ヲボコボコニシテヤル!」
な、なんてプレッシャーだ……。
重役会議に出席し、自分に発言が求められ、その発言次第で自分の進退が決まるようなもんじゃないか! クソがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! 猫の名前つけるレベルじゃねぇのは確かだが、な、なんて名前をつければいいんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!? や、やってやる! やってやるぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!
「ク、クレイ――」
「イカレテルッテ言イタイノカ! コノノータリンガァァァァァァァァァァ!」
「ち、違う! クレバーと言おうとしたんだ!」
「……続ケロ」
し、心臓に悪すぎる! クレイジーと言おうものならば、インド人が再起不能になってたじゃねぇか! あ、あぶねぇ……。だ、だが! つ、次に出てくる言葉が分からねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ! ド畜生がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! 賢い〇〇にしなければいけないが、何にすればいいんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! もう思い切って適当に名付けてやる! ワハハハハハ!
「ス、スレイ――」
「奴隷ト言イタイノカァ~? アァン!? 違ウダロォ~?」
「ち、違います! スレイヤーでございます!」
「ウン♡ カッコイイ名前ダネ♡」
Clever Slayer――直訳で賢い殺戮者という意味であるが、これで納得してくれたのならまぁいいか。本当ならば
クレバースレイヤーは満足したのか突如目の前から消えると、そのインド人は自己紹介を始めた。彼の名前はモハメド・アヴドゥルと言うらしく、占い師を生業としているらしい。俺も簡単に自己紹介を始め、何故自分がこの街にいるのか訳も分からない状態であることを打ち明けた。
「朝倉大輔と言ったな、よければ私に付いてきてくれないか?」
「はぁ……。まぁ俺のスタンドも満足したのか今は落ち着いてますね……」
「正直君を野放しにするのは、この街にとって非常に大問題なのだ。それは分かるよな?」
勝手に学校の壁を破壊するし、自販機も破壊するしな……。損害弁償を考えただけでゾッとしてしまうが、今はこのインド人の言う通りにした方がいいだろう。
「そうですね……。もうこりごりですよ、はぁ……」
「わははははは! 安心しなさい、スタンドの使い方を正しく理解すれば心強いものになるからな!」
果たして使いこなせるかどうか……。
まぁ機嫌を取りつつ接すれば、少なくとも言うことは聞いてくれるだろか?