スターダストクルセイダース~俺のスタンドがイカれてる件について~ 作:四五茶
全く泣ける展開だが、俺のベッドのシーツは殺害現場そのものというべきか。どす黒い血に染まったそのシーツを俺とポルナレフは啞然としながら見るが、俺は決して悪くないからな? 「き、切れ痔だよぉ~ん……」という場を和ませるジョークを言ってはみたが、ポルナレフはすぐにジョセフに相談すべきだと冷静に話し、この場から去って行った。あ、あぁ……、マ、マジでどうすりゃいいんだろ、これ……。
「何を悩んでいるんだ、大輔。
「クレバースレイヤー……、お前何を言って――え?」
お、おかしい……。先程まで殺害現場であった光景が、
『きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! だ、だ、だ、だ、誰かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』
『な、な、な、な、何ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?』
……あ、あれ? なんでこんな朝早くからホテルの廊下からお客様の悲鳴が聞こえるのだろうか? ん、えっと……、あの……。
「ほぉ? どうやら他の客室で何かあったらしいなぁ~?」
「なぁ、クレーバースレイヤー。俺のシーツどうしたの?」
「
「……よし。ならジョセフさんが来るからさ、ワムウに代わっろっか」
「断る」
「は?」
「別に良かろう? 安心せい、このカーズがジョジョを殺すはずなどなかろう?」
そういえば、クレーバースレイヤーの話し方が
「大輔、扉に両手を当ててみろ」
俺は言われた通りに入り口の扉に両手を当て、クレーバースレイヤーの言われた通りのことをやってみた。何でも温度差で、その空間の物体及び生命反応を感知できるようになってるらしいのだが、そんなわけ――。
「……廊下に出ているのは全部で10人。うちこちらに近づいているのは5名、それと1匹。それか――」
「『成長』したな、大輔。おめでとう、
「そ、それはいいんだがよぉ~? め、めっちゃ怒ってる感じすら感じ取れ――」
「体温がそれだけ上昇しているということだ。冷静に分析できたじゃないか、おめでとう」
「ク、クレーバースレイヤー! も、もういいからワムウになってくれ! 頼むから! 寧ろワムウ出て来い!」
※
「OH MY GOD……」
女性メンバー以外集まった俺とポルナレフの部屋を見た一同は、クレーバースレイヤーが優雅に一人掛けのソファーで寛ぎながら、雑誌を読んでいるのに驚きを隠せていなかった。「時代は進化するものだな、ジョジョ」と言い放つクレーバースレイヤーはまさにカーズそのもの。車の写真を丁寧にハサミを使って切りながら、何故こんな朝早くに俺の部屋へ押しかけたのかをジョセフに尋ねるクレーバースレイヤー。
「……大輔、一つ確認じゃが、お、襲わないかのぉ?」
「はぁ……。普段からいい子ですからねぇ、襲いませんよ、はい」
「はいじゃない! ポルナレフから聞いたぞ! 何でもシーツが――」
「ジョセフさん! だ、大事なことがあるじゃないですか! し、新品のシーツだよぉ~ん! も、問題なーし!」
「……問題がないなら、何故近くの部屋の女性が悲鳴を放ちながら、真っ赤に染まったシーツを持って部屋から出てきたんかのぉ?」
「せ、生理が酷かっただけじゃないですかね、あ、あは、あはは……、あはははは……」
「「「「「……」」」」」
俺のナイスなボケはどうやらこのメンバーには通じないらしい。まぁレレーナやマライアがいたら、二人にぶん殴られる渾身のギャグであったが、流石になんと説明すればよいのか。チラりとクレーバースレイヤーに目をやるが、「ウィンウィン~♪」と車の写真の切り抜きで遊んでいるだけだし……。はぁ……。
「やれやれだぜ、大輔、てめぇ……。何か隠しているな?」
「や、やだなぁ……、じょ、承太郎先輩……。ほ、ほら? お、俺って『成長』しまくってるじゃん?」
「……何が言いたいんだ?」
「や、やっぱりさ、女の子のシーツの温もりを味わいたいって思う年頃だと思うのよね……。わ、分かる?」
「てめぇが変態だということは分かったぜ。で、とりあえず――」
俺は承太郎から苦言の一つや二つでも言われるのかと思った次の瞬間、あ、有り得ないことだが、
『目覚めた心は走り出した 未来を描くため~♪』
な、な、な、何ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!? 未来なんて描けねぇよ! ふざけんなよ! あ、マライアと目が合った……。あかん、めっちゃ挫けそうだよ、俺……。というより何でこんな事態になっているのかすら分からないが、たった一つ、たった一つシンプルな答えだぜ。
「このビチグソがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「ひぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
……俺はマライアを滅茶苦茶怒らせた、な、泣ける……、ぜ……。