スターダストクルセイダース~俺のスタンドがイカれてる件について~ 作:四五茶
承太郎と大輔のタッグに対しディオは単身戦いに挑んだ。時を止めたディオであったが、最大の誤算が一つ。それは大輔の存在だ。時を止めたはずなのに、なんと大輔も何不自由なく動いているのだ!
「な、な、何ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」
「この腐れ外道がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! ジョセフさんをよくもやりやがったな! あぁん!? てめぇがどれだけ時間を止めようが、遊んでやるぜ! ディオ!」
「URYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA! 無駄無駄無駄無駄無駄!」
「クレバースレイヤー! 餌に調教してやれ、この大輔に挑んだ愚かな存在に慈悲など与えん!」
ディオはてっきりラッシュで決着をつけると思った。が、クレーバースレイヤーは両腕から鎖の巨大な刃を出しディオを斬り刻む!
「GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA! ば、馬鹿な、馬鹿な馬鹿な馬鹿な!」
「おやおや? どうしたのかね、ディオ君? 俺だけに夢中になっては駄目じゃないかね?」
「しまっ――」
「オラオラオラオラオラオラオラオラ!」
「無駄無駄無駄無駄宇陀無駄無駄無駄!」
承太郎とのラッシュ比べでは、ディオが傷を負ったせいでラッシュでは承太郎に分があるようだ。このままでは敵わないと判断したディオ、一旦距離を取り体制を立て直そうとするが、それを大輔が許すはずがない。
「こ、これは! 足に鎖が巻き付き――」
「おい! 逃げんじゃねぇですぜ! このスーパーサイヤ人さんがよぉ! あぁん!? 今何秒か知らねぇが、この停止した時間の中でぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ! お前と承太郎、それに俺がどれだけ長く時間を停止できるかなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ? ククク……、クハハハハハ! まだまだパワーを感じる! 感じるぞ! ディオ! この俺を縛ろうとしてんじゃねぇぞ、アンポンタンが! さて、ディオ。てめぇの首から下を切断させてもらうぜ?」
「させるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! モンキー如きにやられるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「排除排除排除排除排除排除排除排除!」
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!」
ディオの冷や汗が止まらないどころか、逆に冷や汗が滝のように溢れだしてくる。というのも大輔を見ただけで自分は鼠で、大輔は蛇のようなそんな心地すらディオは感じているのだ。「っち……、時は動き出す」と言ったディオは、現在9秒も時間を止めることが可能になった。にも関わらず、大輔はそんなディオの停止した時間の中ですらも自由に行動が可能!
(こ、こ、コイツ! や、奴は一体どういう――)
「言ったはずだ、吸血鬼。路上に転がる犬のクソのような存在にお前は敗れるのだ、確実にな」
「舐めるんじゃないぞ、このディオが負けるはずが――」
「てめぇ! あぁん!? クレーバースレイヤーばかし見てるんじゃねぇですよ! このボケ!」
――バギャオン!
なんと大輔はディオに向かって綺麗なアッパーを決めてみせたのだ。相手は吸血鬼、並みの人間では逆に殴っただけでコンクリートを殴るようなものに対し、大輔は平然と殴り、しかも宙高らかに舞い上げるほどの威力を放った。
(ば、馬鹿な! た、ただの人間がこ、この威力だと! ふ、ふ、ふ、ふ、ふざけるな!)
「ザ・ワールド! 時よ、止まれ!」
ディオは時間を停止させたが、それでも大輔は平然と動けるどころか、承太郎を連れてディオを追撃する。二人のタッグはディオを徹底的に叩きのめし、ディオを近くの橋の上に叩き落した。ディオはゆっくりと置き上がり、大輔がいたであろう方向を見るが大輔はいない。が、頭上から何かが急速に落下しているのにディオは気づき、慌てながらそれを防ぎ始めた。
「ロードローラーだ! 排除排除排除排除排除排除排除排除!」
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!」
ディオは必死にロードローラーから身を守るため自分のスタンドで防ぎつつ、自分自身は橋を掘削し、掘削した穴から逃げ出した、はずだった。その橋の下にいたのは他でもない、承太郎だ。承太郎がディオに一発頬をぶん殴り、再び橋の上に戻したのだ。
「ば、馬鹿な……。あ、ありえん……。こ、このディオが……、このディオが……!」
ディオは体を動かそうとするが、何故か動けない。そう、この時間停止はディオの時間停止ではない。それは――。
「ディオ! てめぇの動ける時間ギリギリで時間停止させてもらったぜ」
(じょ、承太郎! き、貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!)
そう、他でもない、承太郎だ。既にディオの背後に回っていた承太郎、そしてディオの前方からゆっくり歩いてくる大輔。ジョセフが描いていた挟撃の形がいままさに完成しようとしていた。
「ディオ! てめぇをやるのに1秒もかからねぇぜ!」
バシンと指差し処刑を宣告する承太郎。
「ディオきゅ~ん! 気分はどうでちゅか~? ウィンウィンして欲しい? クハハハハハ! てめぇのその表情を承太郎に見せたいぜ、あぁん!? 既に詰んでいるんだよ、てめぇはよぉ!」
右親指を自分の首に当て、ゆっくりと線を描くように死刑宣告する大輔。雌雄ここに決したり、ディオの最期が訪れようとしていた。