スターダストクルセイダース~俺のスタンドがイカれてる件について~   作:四五茶

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ディオの呪縛―①

 あの後、ジョセフの案内で承太郎と面識を持ち、互いに自己紹介をした。が、俺の馬鹿スタンドは承太郎のことを嫌っているのかひたすら罵詈雑言を吐きかけ、それを承太郎は涼しい顔で左から右へと受け流す。俺は何度も承太郎に謝罪しながらも、「てめぇのスタンドくらいてめぇで面倒見ろ」と叱られる情けない社会人の俺。全く、どんだけ承太郎に対して嫌悪感を抱いてるのか分からないが、これじゃあ空条邸から出て行けと言われてしまうぞ、馬鹿スタンドが……。

 

「ガハハハハハ! まぁ承太郎の言う通りじゃな! 自律しているスタンドとは珍しいがのぉ?」

「……もう本当にすみません。おい! クレバースレイヤー! 承太郎の母親がホリィさんなんだぞ!」

「知ルカ! コノジジィトホリィサンハ許スガ、アノ野郎ダケハ好カン! 排除ォォォォォォォォォォ!」

「排除じゃねぇんだよ! 絶対空条邸の物をぶち壊すなよ! 絶対な!」

「……」

 

 

 クレバースレイヤーは姿を消したと思った瞬間、外の方から激しい破壊音が聞こえてきたが、俺は全く知らないでおこう。超自然現象がたまたま空条邸近くで現在起こっていることなだけであり、誰かを傷つけてはいないはずだ。故にこういうのは放置した方がいいはず、うん。

 

「大輔、お前のスタンド少し凶悪すぎやせんかのぉ?」

「……普段はいい子のはずです」

「じゃがのぉ……、まぁ大輔の言うことは聞くわけだし、とりあえず制御できるようにしなさい。空条邸だけ無事で、他のご近所さんの壁が破壊されてるのはあまりにも不自然だからのぉ。多少は空条邸の壁を破壊してもいいぞ?」

「え? いいんですか?」

「ビフォーアフターじゃ。多少じゃぞ、多少な」

 

 ならば別にいいか。俺はクレバースレイヤー目の前の壁を蜂の巣にしろと命じると、一瞬にして機関銃で撃たれたかのような無数の穴が壁に出来上がった。俺とジョセフはその様子を思わず感嘆の声を上げると、廊下から物凄い足音をしながら承太郎が不機嫌さを露にしながらこちらに向かってくる! 「ジョ、ジョセフさん!」と俺はジョセフの背中に隠れようとするが、ジョセフは何と俺を承太郎に突きつけ、承太郎に謝罪しろと俺に命じてきた。

 

「ちょ! ジョセフさんが破壊していいって言ったじゃないですか!」

「た、多少じゃと言ったはずじゃ! じょ、承太郎! ま、まぁいいじゃないか! ちょ、ちょっとしたアクシデントだよぉ~ん! ギャ、ギャングごっこだよぉ~ん!」

「……ジジイ、日本のギャングはこんなことしないぜ。大輔、とりあえずてめぇのスタンドでお袋をこれ以上口説くのだけはやめろ。さもないと……」

 

 承太郎は地面に向かってスタンドで巨大なクレーターを作ると、どれだけ自分が今不機嫌なのかを俺達に理解させた。

 

「ジョ、ジョセフさん! お、俺、ふ、不動産について勉強したいなぁ~!」

「お、おぉ、そ、そうじゃのぉ~! べ、勉強は大事じゃのぉ~! 逃げるんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

「……やれやれだぜ」

 

 

 

 

 夜、俺はスマホをずっと使っているが、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。いや、そもそも電話もネットも繋がる時点でおかしいのだが、俺は動画サイトで音楽をかけながら寝静まっていると、障子がスーッと開き、誰かが入ってきた。ゆっくりと体を起こすと、そこにいたのは承太郎に運ばれた学生。「何の用かな?」と学生に聞くと、学生は俺に深々と頭を下げ謝罪を始めた。

 

「すみません……。私は貴方を傷つけようとしていました」

「――え?」

「名を名乗っていませんでしたね、私の名前は花京院典明。スタンド使いです。気を失っていた貴方を利用し、承太郎を倒そうとしていたのですが――」

「アァ!? コイツ! 大輔! コイツ排除スベキ! トイウカテメェハ、承太郎ヨリモムカツクゼ!」

 

 俺はクレバースレイヤーに事情を尋ねると、彼は確かに承太郎を倒すために俺を利用しようとしていたらしい。が、俺のスタンドによって再起不能にさせられたそうだ。

 

「再起不能にしたなら許せよ、な?」

「……ッチ」

「ふふふ、ありがとうございます。先程から心地よい音楽が聞こえてきたので、ついここまで足を運んでしまったのですが……」

「あぁ、動画サイトから音楽を聞いていたんだ。2020年までの曲ならば聞き放題だぜ?」

「……意味が分かりませんが」

 

 花京院にとりあえず事情を説明し、スマホを触らせてみた。花京院は物凄く驚きつつ、ゲームのアプリに興味を持ったのか、勝手にゲームをダウンロードを始めた。まぁこんな時代にスマホなんて珍しいのも当然だし、学生だからゲーム好きなのは仕方がない。俺は一日スマホを貸すと言うと、花京院は嬉しそうに笑い、感謝してくれた。

 

「ありがとうございます! ゲームが好きなので嬉しいですよ!」

「あぁ、別にいいが……。頼むから無課金でお願いするよ?」

「むかきん……?」

「ゲームは無料だけど、ゲームを有利に進めるために課金したりするんだよ。だから、課金はしないで欲しいんだ。それだけ守ってくれれば、好きなだけ遊びなさい」

「成程……。では明日返しますので、おやすみなさい」

「あぁ、おやすみ」

 

 まぁこれだけ念を押したし、課金はしないはずだ。あんな冷静そうな子が課金するはずがない。

 さて、明日何をダウンロードしたのか確認してみよう。どんなゲームが好きなんだろうか楽しみだ。

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