スターダストクルセイダース~俺のスタンドがイカれてる件について~   作:四五茶

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ディオの呪縛―②

「にゃ、にゃにぃ~! か、花京院! お、おま……」

「す、すみません……。つい熱中してしまい……」

 

 どうやらこの馬鹿は課金したらしい。しかもよりにもよって排出率がクソで有名な超絶有名なアプリにどっぷりハマったようだ。何でも『期間限定』という言葉に釣られ、ついつい罪悪感があったが、課金ボタンを押しまくったらしいのだ。

 

「……で、当てれたの?」

「あ、はい! この子可愛いですよね! 魔法少女の――」

「この大馬鹿者がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! どんだけ課金して当てれたかって聞いてるだぞ、ビチグソがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「う……。え、えっと……。その……。わ、分かりません……」

 

 だ、駄目だ、コイツ……。早く何とかしないと……。ま、まぁ罪悪感があるというのだからまだ救いはあるのかな? でも料金明細は怖くて見れないや、ワハハハハハ……。

 

「……もうガチャ禁止! いいね!」

「で、ですが! 図鑑をコンプ――」

「君が大人になってからコンプしなさい! あのさ、あそこ見てみ?」

 

 花京院に指差した方向を見せると、花京院を模した石像を作らせたクレバースレイヤーが花京院に下衆な笑みを浮かべていた。それを花京院の目の前で木っ端微塵にしながら、「ウケケケ!」と狂ったように叫ぶクレバースレイヤー。尻の穴に熱した鉄棒でも突っ込まれたかのような気分に陥ったかのように、花京院は顔を真っ青にすると、どうやらどれだけ深刻か理解できたようだ。

 

「あのね? 俺が必死であの馬鹿スタンドを制止してるのを分かって欲しいんだ」

「……は、はい」

「これ以上課金するとね、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()♡」

「も、も、も、も、申し訳ございませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 まぁ若気の至りだし、しゃあないっちゃあしゃあないな。それにしても俺のスタンドは器用だな……。どこからか岩を持ってきて、勝手に花京院の像を彫るくらいなんだし――。

 

 

 ――ドドドドドドドドド……。

 

 

「大輔ぇ! てめぇ、俺の庭の岩を勝手に壊すんじゃねぇぞ! 一発ぶん殴らせろ!」

「OH MY GOD! に、に、に、に、逃げるんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

 

 

 

 

 俺は空条邸から無事逃げ出したが、クレバースレイヤーは終始ご機嫌のようであった。「承太郎ザマァ!」と笑ってくれているが、本体の俺はマジで小便ちびるレベルなんだぞ……。全く泣けるぜ……。そういやホリィさんの元気な姿が今日見えなかったが、まだ寝てるやもしれんな。俺は公園のベンチに腰を下ろしつつ、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「ホリィ口説イテクルゼ! ヒャッハー!」

「ばーか、お前の姿なんて見えるはずがねぇじゃねぇか。確かに美人だが、息子は承太郎だぞ? オラオラされるだろうが」

「知ッタコトカ! ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!」

 

 ……は? 何を言ってるんだ? アヴドゥルが言ってただろうが、スタンドは見えていないって……。

 

「顔真ッ赤ニシテサ、メッチャ可愛イイ! ヒョホー!」

「ま、ま、ま、待て待て! お、お前! か、仮にだ! 仮にホリィさんが見えてたとして――」

「肩ヲ揉ンダシヨォ~? 膝枕モシテクレタシヨォ~? スゲェ優シイゼェ~!」

「ちょ、おま! それ承太郎知ったらガチで殺され――え?」

「デモ皆ニハ内緒ッテ言ワレテルカラヨォ~? 見エナイフリシテルダケダゼ?」

 

 あぁ……、ホリィさん……。本当にごめんなさい、というかマジで謝罪しにいかなきゃいけねぇじゃねぇか……。でも今逃げてきたばっかだし、承太郎に出会うだろうなぁ……。だ、だが! 俺のスタンドの不始末は本体である俺が誠意を込めて謝罪せねば!

 

「……帰るぞ」

「ヒーハー! ホリィペロペロォ~!」

「……頼むから承太郎とジョセフさんの前では大人しくしろよ、いいな?」

「ウケケケ! オッケー♡」

 

 が、この時、俺とクレバースレイヤーは空条邸にある異変に気付いていなかった。

 既に運命の歯車が狂いだしていたのに俺達は気がつかずにいた。

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