逆柱は嫌われている   作:星天さん

23 / 35
作品紹介

・五条先生になりました
(ハイスクールD×D × 呪術廻戦[五条悟系オリ主])

・無個性だからって諦められるかよ!!
(僕のヒーローアカデミア × ワンピース[覇気・月歩・剃])

・幽霊に呼吸を習いました
(鬼滅の刃二次創作×継国縁壱系オリ主)




今回でこの章は終わりになります!
次回からは無限列車に入ります!名前だけしか出てこなかった愛柱・愛崎姫乃が登場しますのでよろしくお願い致します!



新たなる任務へ!

獪岳さんのお陰で、俺は全集中・常中を会得する事が出来た。善逸と伊之助にも会得してもらおうと声を掛けたが、カナヲに手も足も出なかった事を引きずっていてベッドから動こうとしなかった。俺は善逸がやる気を出してくれるか分からないけど、獪岳さんが全集中・常中の会得方法を教えてくれた日、獪岳さんは善逸が復帰する事を待っていると善逸に伝えた。

獪岳さんの事を伝えると、ベッドの上で寝ていた善逸はベッドから起き上がった。

 

「炭治郎…全集中・常中を俺に教えてくれ!!」

 

元々教えるつもりで居た俺は、真剣な表情で頼み込んできてくれた善逸に喜んで教えると伝えた。伊之助は、急にやる気を出した善逸に戸惑っていたけど「子分がやるなら親分である俺もやる!」という事で、伊之助もやる気を出してくれて、全集中・常中の会得に向けて三人で修行をする事が決まった。

獪岳さんから教わった修行方法を二人に伝えてから、直ぐに全集中・常中の修行を始めた。走り込み、素振りをする際に、全集中の呼吸を常に意識しながら修行を行った。修行を続けて9日で善逸と伊之助は、俺が全集中・常中を会得した期間より早く全集中・常中を会得した。

 

 

 

全集中・常中を会得した炭治郎達三人は全集中・常中の精度を高める為に、更に修行を重ねていた。全集中・常中の精度を上げる修行をしていた炭治郎と伊之助に、那田蜘蛛山での戦闘で破損した日輪刀を二人の日輪刀を担当している刀鍛冶が持ってきてくれるとの報せが入った。

 

「鋼鐵塚さんと会うのは久しぶりだな」

 

炭治郎はこれから新しく打ち直した日輪刀を持ってきてくれる鋼鐵塚と最初に会った時の事を思い出しながら、蝶屋敷の門の外で鋼鐵塚が来るのを楽しみに待っていた。

蝶屋敷の門の外で待つこと数分後、炭治郎はひょっとこ面を付けて此方に向かって来ている二人を見つけた。ひょっとこ面を付けている二人の内一人は鋼鐵塚と分かり、手を振っていると鋼鐵塚は何かを両手で持ち、炭治郎を目掛けて走ってきていた。

 

「鋼鐵塚さ────「殺してやる!!」ええ!?」

 

鋼鐵塚は怒りに燃えながら、自身が打った包丁を持って炭治郎を追いかけ回した。鋼鐵塚が怒りに燃えているのは、炭治郎が鋼鐵塚が打った日輪刀を破損させてしまったのが原因だ。

 

「あらあら、何だか賑やかになっているわね〜」

 

「新しい鍛錬でしょうか?」

 

「炭治郎さんが殺されそうになっている様にしか見えないのですが…」

 

鋼鐵塚から逃げる炭治郎を見ていたカナエとしのぶは、それぞれが的外れな事を口にすると、アオイがカナエとしのぶに冷静なツッコミを入れた。

 

────相変わらず…騒々しいな蛍

 

「その名を呼ぶんじゃ──って御影か」

 

「おう、久しぶりだな蛍!」

 

鋼鐵塚は刀鍛冶の里長をしている鉄地河原鉄珍から「蛍」と名付けられたのだが、本人は可愛すぎる名前に不満を持ち、名前で呼ばれるのを嫌がっている。そんな鋼鐵塚を名前で呼び、鋼鐵塚は名前を呼んだ奴の顔を見ると、唯一名前を呼んでも怒らない御影透也が立っていた。

 

 

 

 

獪岳から炭治郎達が全集中・常中を会得した事を聞いた俺は、炭治郎達の顔を見に行こうと久しぶりに蝶屋敷に行く事にした。炭治郎達と蝶屋敷の住人に差し入れを持っていこうと、団子屋で大量に団子を購入して獪岳と共に蝶屋敷に向かった。

蝶屋敷の門に着いたら中が騒がしく、様子を見ようと門を潜ると蛍が包丁を持って炭治郎を追いかけている光景が目の前で起こっていた。(いか)れる蛍を宥める為に大好物である、みたらし団子を渡して怒りを鎮めた。

 

「ありがとうございます御影殿。私一人では鋼鐵塚さんを鎮めるのは大変でして」

 

「お疲れ様です鉄穴森さん」

 

鉄穴森さんは伊之助の刀担当をしているみたいで、蛍と共に那田蜘蛛山で破損した伊之助の刀を持ってきてくれた様だ。鉄穴森さんと一言挨拶が終わると、蛍の抑制係としての役割を果たすべく、蛍の元に行ってしまった。炭治郎にも刀を受け取る為に鉄穴森さんと共に、先に行ってしまった蛍の元に行く様にと言って後を追わせた。

 

「御影さん!!」

 

鉄穴森さんと炭治郎が行ってから後ろの方で俺を見ている、しのぶ、カナエ、アオイに挨拶をしようとしたら横から勢い良く俺の方に向かってくるカナヲが飛び抱きついてきた。勢い良く突っ込んで来るカナヲを受け止めたが、カナヲが突っ込んで来た衝撃は強く、俺は尻もちを着いた。

 

「「「カナヲ!?」」」

 

「やっと来てくれた…」

 

「カナヲ?熱烈な歓迎はとても嬉しいんだが…この状況は見知らぬ人が見たら新しい噂が流されちゃうんだが?」

 

「噂を流されても私は信じます…。だから、もう少しこのままで居たいです」

 

尻もちを着いている26歳の男の上に16歳の可憐な少女が馬乗りになって乗っている絵面は、知らない人が見れば即通報ものだ。退いてくれる様に頼んだけど拒否されてしまい、どうすれば良いのかと考えているとアオイが助け舟を出してくれたお陰でカナヲを退かす事に成功した。カナヲを退かす事は出来たけど、今度は腕にくっ付いて離れようとしなかった。

 

「全くカナヲは羨ま──いえ、御影さんに迷惑を掛けて!」

 

「びっくりはしたが、迷惑だと思ってないから気にしなくて良い。それより、久しぶりだなアオイ」

 

「は、はい!お久しぶりです御影さん!」

 

噂のお陰で疎遠になっていたカナヲにもアオイにも嫌われてなくて、内心ホッとしていた。カナエとしのぶにも名前呼びをして一言挨拶をして、カナヲを腕にくっ付けたまま炭治郎の元に向かった。炭治郎の元に着くと、今度は鉄穴森さんが暴れようとしていた。炭治郎に助けを求められ、カナヲに離れてもらってから鉄穴森さんを抑えた。鉄穴森さんが暴れようとしていた理由は、鉄穴森が打った日輪刀を伊之助が庭にある石を使って凸凹にしたのが原因らしい。

 

 

 

鋼鐵塚と鉄穴森の両名は、炭治郎と伊之助に打った日輪刀を渡す仕事を終えて刀鍛冶の里へと帰って行った。刀鍛冶達が帰り、炭治郎は改めて御影と対峙した。

 

「御影さんが考えた全集中・常中の修行方法のお陰で会得する事が出来ました!有難うございます!」

 

「本当は修行中に来たかったんだけどな、やる事が多すぎて獪岳に任せっきりにしてごめんな?獪岳も有難うな」

 

「いえ、継子である俺は師範から頼まれた仕事をしただけなんで」

 

「柱である御影さんはとてもお忙しいのに、俺達の事を考えてくれただけで嬉しいです!」

 

炭治郎が全集中・常中の修行をしている間、御影は体調を崩した耀哉の為に看病をしていた。現代の知識を持っている御影は、知識を駆使して体を弱らせている耀哉に栄養価の高い料理、薬膳料理等を振る舞った。透也の持つ現代知識のお陰で、耀哉の体は徐々に回復していった。ある程度回復した耀哉に御影は、少ない体力でも出来る運動として太極拳を教えていた。

 

「あ!御影さんと獪岳が来てる!」

 

一人だけ厠に行っていた善逸だけが御影と獪岳の二人が来ているとは知らず、二人が来ていた事に喜びながら近づいた。善逸は御影が持ってきた団子が視界に入ると、御影に自分も団子を食べても良いかと尋ね、御影は食べても良いと許可を出すと団子を食べ始めた。善逸が団子を食べ始め、御影か獪岳と勝負するか団子を食べるかで無言で悩んでいた伊之助も善逸が美味しそうに団子を食べる姿を見て、伊之助は団子を食べる方を選択した。

 

「ちゃんと皆の分を残せよ?」

 

「師範の言うことを聞けよカス?」

 

なほ、きよ、すみ達もやる事を終えて縁側に集まり、蝶屋敷の住人と炭治郎達が一同に集まった。なほ、きよ、すみ達も御影と強い関わりを持っている為、三人が御影の姿を見るととても嬉しそうな表情でピョンピョンと兎のように飛び跳ねていた。

 

「御影さん!禰豆子に会ってくれませんか!」

 

「ん?別にいいけど?」

 

炭治郎と御影だけで禰豆子が居る部屋に向かう予定が、カナヲを筆頭に全員が禰豆子の部屋に向かう事になった。先に部屋に入って欲しいと言われた御影は、炭治郎の言う通りに部屋に入り、薄暗い部屋の中を進んだ。薄暗い部屋の中を進むと腹に強い衝撃が入り、カナヲが飛び込んできた時と同様に後ろに倒れ、尻もちを着いた。

 

「ムー!!」

 

「久しぶりだな禰豆子…そしてデジャヴを感じさせるこの体勢は…」

 

カナヲの時の様に尻もちを着いている御影の上に禰豆子は馬乗りで御影に跨り、御影の胸に禰豆子は頭をグリグリと擦り付けていた。その光景にカナヲとアオイは静かに嫉妬の炎を燃やし、善逸は大声を上げて羨ましがっていた。炭治郎は禰豆子が元気になった事を喜び、伊之助は禰豆子がやっている頭グリグリを面白そうだと思い、御影の背中に自分の頭をグリグリと擦り付けていた。しのぶとカナエの二人は、カナヲの時にも感じたモヤモヤ感が何なのか考えていた。

 

「ムー!ムー!」

 

「俺の腕を触ってどうしたんだ?」

 

「多分、禰豆子は柱合裁判の時に斬った腕が大丈夫かどうか確認しているんだと思います!」

 

「ムー!!」

 

炭治郎が言った事に禰豆子は首を縦に振った。禰豆子は自分が他の鬼とは違うと証明する為に、御影が自分の腕を斬った事に罪悪感を持っていた。禰豆子は御影が斬った腕に優しく触れ、傷は治ったのか?もう痛くないのか?と不安そうな表情をしながら確認をしていた。

 

「もう傷は塞がったし、痛みもないから大丈夫だ。心配をしてくれてありがとう禰豆子」

 

御影は禰豆子の頭を優しく撫でながら感謝の言葉を口にした。数日間だけしか禰豆子と関わっていない御影だが、柱合裁判の時に見た泣き姿の禰豆子が苦手になっていた。御影は禰豆子の頭を暫く撫で続けると、禰豆子の瞼が徐々に下がり、静かに寝息を立てて眠った。御影は眠りについた禰豆子を起こさないようにベッドへ運び、炭治郎達と共に静かに部屋を出た。

 

「さて、炭治郎達に会えたし、そろそろ帰るわ」

 

「もう…帰ってしまうんですか?」

 

「俺も色々と忙しい身でな、また来るからそんな顔をするなよ」

 

炭治郎達と会う目的を果たした御影は、再び業務に戻るべく帰ろうとしていた。御影が帰ってしまう事に蝶屋敷の面々は少し寂しそうな表情になったが、御影がまた来ると約束すると寂しそうな表情は一瞬で消えた。

 

「炭治郎、善逸、伊之助、これから大変な任務が次々と来ると思う────期待しているぞ」

 

「俺も一応期待しておく────カスを含めてな」

 

御影と獪岳は炭治郎達に一言言って、蝶屋敷を後にした。御影達から期待された炭治郎達は、二人の期待に絶対に応えようと心に誓った。




読んでいただきありがとうございます!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。