逆柱は嫌われている   作:星天さん

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無限列車

無限列車に乗り込んだ俺と獪岳は柱二人と炭治郎達にバレないように細心の注意を払いながら、空いている座席に腰を下ろした。鬼が何時現れても対処出来るように周りに警戒をしながら、俺は無限列車の窓の外を流れる夜の景色を眺めた。

 

「御館様の命とはいえ、なんで引き受けたんですか?」

 

「耀哉の先見の明は先代を超える程の精度だ…。この無限列車で悪い事が起きるって言うなら行くだろ?」

 

炎柱、愛柱の両名はどうなろうが知ったことでは無いが、柱二人と合流する炭治郎達が心配でこの任務を引き受けた。獪岳も弟弟子である善逸の事が心配のようで、支度をしている時に俺がこの任務は別に来なくても良いと獪岳に言ったが、獪岳は俺も行くと言ってこの任務に同行した。

 

「俺達は鬼殺隊として一般人を鬼から守り抜くのが仕事だ。この任務で何が起ころうが私情を挟むなよ?」

 

「分かってますよ…」

 

無限列車に揺られながら獪岳に、この任務での俺達の立ち回りを説明をした。説明を終えてから再び窓の外を流れる夜の景色を眺めながら、耀哉の先見の明が外れて欲しいと心の中で祈っていた。

 

 

俺、禰豆子、善逸、伊之助の四人で次の任務先である無限列車に乗り込んだ。鎹鴉の指示では炎柱と愛柱の二柱と合流して任務を行うと言った。車内に入り、2人を探していると「美味い!!」って大きな声が聞こえて来た。大きな声に近づくと、柱合会議で見た二人が並んで座っていた。

 

「あ!炭治郎君!久しぶりだね!私の事覚えているかな?」

 

「愛柱様ですよね?」

 

「愛柱様なんて硬っ苦しいから姫乃って呼んでね?そっちの二人は誰かな?」

 

「あ、我妻善逸です…」

 

「俺様は嘴平伊之助だ!!」

 

やっぱり…この人の近くに居るとボーっとして頭がクラクラしてくる。あの時は冨岡さんが肩を叩いてくれたお陰で治ったけど、どうすればこの状態を治せるかとクラクラする頭で考えていると、善逸と伊之助が肩を叩いてくれた。

 

「大丈夫か炭治郎?」

 

「何ボーっとしてんだ権八郎!!」

 

二人のお陰で何とか意識を持ち直すことが出来た。

姫乃さんからは甘くとても優しい匂いがするけど、何故か怒っている匂いが混ざっていた。透也さんの事もあるから、俺は姫乃さんへの警戒を更に強めた。

 

 

 

初めまして、鬼滅の刃へ転生した愛崎姫乃です。

私はとある理由で自ら命を絶ち、転生神に転生特典と転生する世界を鬼滅の刃に選んだ。私が転生したこの世界では色々変わっていた。

冨岡蔦子、時透有一郎、錆兎、胡蝶カナエが生存しているし、何より私の知らない柱…逆柱・御影透也が存在していた。原作を最終話まで見た私にとってイレギュラーな存在だった。

私は直ぐに御影透也に接近して、転生者である事を確認した。本人は直ぐに転生者と認め、この世界の事は何も知らないと言った。逆ハーを狙う私の邪魔をしないように釘を刺した。

暫くは新参者って事もあり、チヤホヤされてたけど…行冥さん、冨岡さん、時透兄弟から全く相手にされず、それどころか4人は御影透也の所に常に居た。

 

「ねえ、アンタって彼女居ないでしょ?」

 

「それがどうした?」

 

「私ってスタイルも良いのよね…だからアンタも私のハーレムに入りなさいよ!アンタの顔ってかなりのイケメンだし、私のハーレムに入る資格はあるわ!」

 

「何言ってんだ?容姿がいくら優れていようと中身が空っぽのお前に興味は無いから遠慮させてもらう」

 

御影透也を私のハーレムに加えれば、あの四人も私のハーレムに加えられると思ってもう一度接触したけど、ボロクソに言われた上に断られた。そして私は上弦の弐と御影透也が戦っている隙に気を失ったカナエを持って逃げ、御影透也がカナエを囮に使い、弱って気を失ったカナエを襲おうとしたとバレないように噂を流した。この噂であの四人が御影透也の元を去ると思っていたら、四人は去ることはなく余計に絆が深まってしまった。炭治郎達も御影透也を慕っているみたいで、私の考えていた事が殆ど上手く行っていない。

 

「どうした姫乃!」

 

「え、あ、ちょっと考え事をしていまして」

 

「そうか!悩みがあれば話すといい!!姫乃の相談は何時でも乗るぞ!」

 

「ありがとうございます杏寿郎さん 」

 

ムカつく御影透也の事は一旦忘れて、これから起こるであろう出来事に備える事にした。

 

 

「チッ…」

 

「どうしたんですか師範?いきなり舌打ちして?」

 

「なんかムカついた」

 

「はあ…そうですか」

 

俺と獪岳は車内販売をしていた弁当とお茶を購入して、飯を食っていた。列車内から鬼の気配はちゃんと感じているが、全く襲ってこようとする気配が無かった。俺も獪岳も不思議に思いながら弁当を食べ、腹を満たした。

 

「切符を拝見させてもらいます」

 

弁当のゴミを片付けていたら車掌さんが検札鋏を持ってやって来た。弁当のゴミを急いで片付けてから、車掌さんに切符を見せた。獪岳が先に検札鋏で切符に穴を開けてもらい、最後に俺が検札鋏で開けてもらった。

 

パチン…

 

検札鋏で切符に穴を開ける音が耳に響いたと同時に、目の前が突然真っ暗になった…。




読んでいただきありがとうございます!

獪岳の見た夢について

  • 番外編でやる
  • 別にやらなくても大丈夫
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