逆柱は嫌われている   作:星天さん

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鼓屋敷編は次回で終わりです!
鼓屋敷編が終わり、番外編を一話投稿したら...那田蜘蛛山編に入ります!


鼓屋敷...③

空間移動系統の血気術によって、強制的に移動させられ炭治郎達と離れ離れになり、1人だけになった俺は霊圧感知を使い炭治郎達の居場所を常に把握しながら屋敷内を彷徨い歩いていた。

 

「しっかし、いくら歩いても炭治郎達の所に辿り着けないな」

 

霊圧感知で炭治郎達の居場所は把握出来ているが、鼓の音が聞こえると、あっちこっちに飛ばされ炭治郎達と合流する事が中々出来ずに居た。霊圧感知も、霊圧が無限にある訳でも無く、これ以上消費する訳にもいかなくなり霊圧感知を閉じて探す事にした。

 

「ごの匂い、稀血だ!稀血だ!」

 

「なんや?かなりデブい鬼やな」

 

鼓の音が聞こえてこない内に、炭治郎達と合流する為に屋敷内を探索していると、少し先に巨漢のデブ鬼が現れた。

俺は死神の力のお陰で、人間200人分位の栄養を持った稀血になっていて、鬼達にとって俺は最高級の食材に見られている。

 

「悪いが、お前に食わせる肉と血は持ち合わせてない」

 

俺を喰おうと、徐々に近づいてくるデブ鬼の首を刎ねる為に逆撫を抜いた時だった...。俺の背後から、何かが猪突猛進と言いながら走って来る音が聞こえた。後ろを振り返ると、頭に猪の頭を被り、両脇に包帯で巻かれている二振りの日輪刀を差している上半身裸の奇天烈な人間が居た。

奇天烈人間は、俺を喰おうと近づいてくる鬼へ猪突猛進と叫びながら接近していた。

 

「屍を晒して俺の踏み台になれ!!」

 

我流──獣の呼吸参ノ牙・喰い裂き!!

 

奇天烈人間から独特の呼吸音を発しながら、両脇に差している日輪刀を抜き包帯が解けた。包帯が取れ顕になった日輪刀は、ギザギザでノコギリの様な形状をしていた。日輪刀を持っていると言う事は、この奇天烈人間は鬼殺隊士だと言う事は分かったが、こんな奇天烈な隊士には1度も見かけた事も無かったから新人隊士と推理した。

奇天烈隊士は、ノコギリの形状をした日輪刀で鬼の両腕を斬り飛ばし、首を斬り飛ばした。

 

「動きに無駄が多いが、中々の動きだ...」

 

「おいお前!」

 

奇天烈隊士を観察していたら、正面を向いていた奇天烈隊士が勢い良く、俺の方に振り返り日輪刀の剣先を向けた。何で剣先を俺に向けたのか不思議に思っていると、突然走ってきて斬りかかってきやがった。迫り来る二振りの日輪刀を逆撫で抜き防いだ。

 

「いきなり何だよ」

 

「俺と勝負しろ金頭!!」

 

「俺は金頭じゃねぇ、御影透也だ」

 

「俺様は山の王!嘴平伊之助だ!」

 

人生で鍔迫り合いになりながら、自己紹介をするのは初めての経験だなと溜め息を吐いて心内に思っていた。奇天烈隊士──改め、嘴平伊之助は、鍔迫り合い勝負に勝とうと全体重かけてゴリ押しをしてきたが、俺の育手...山本元柳斎重國(クソジジイ)に鍛えられた俺には、この程度の事に苦は無く、伊之助を押し返して後方に下がらせた。

 

「ガハハ!中々やるじゃねぇか蜜柑!」

 

「御影だ、全く...血の気の多いやっちゃな」

 

「行くぜ平目!我流獣──」

 

伊之助が仕掛けようとした時だった...。

ポン...と、しばらく聞こえなかった鼓の音が聞こえ、今いる位置から再び強制的に移動させられた。

 

「また移「御影さん!!」ん?おお、炭治郎!やっと合流出来た」

 

次に移動させられた部屋で、炭治郎、てる子、屋敷に入る前に感知していた子供が居た。その子供は、正一、てる子の兄の様で、てる子が泣きながら兄の清にしがみついていた。てる子達の兄が鬼達の巣窟に居ても生きられていた理由は、この屋敷の主である鼓を体から生やしている鬼が落とした、強制的に移動させられる鼓を鬼が来る度に叩いて逃れていたらしい。

 

「さて、鬼は残り一匹。徐々に俺達の方に向かって来ている様だし...炭治郎」

 

「はい!何ですか御影さん?」

 

「俺が、残り一匹の鬼を倒す。お前は、その子達と一緒に居てくれ」

 

炭治郎達と合流出来、善逸達の居場所を把握しようと霊圧感知で探した。善逸達は、外に出ているようで屋敷にはいなかった。三匹居た筈の鬼も一匹に減っていた。

 

「この匂い...極上の稀血の匂いがする...」

 

隣の部屋に眼球が裏返っていて、かなりホラーな鬼が俺の匂いを嗅ぎつけてやって来た。俺は迎え撃つ為に、炭治郎、てる子、清の居る部屋を出て隣の部屋に移った。隣の部屋に移り、清に鼓を叩く様に言おうとしたら、炭治郎が俺の方に来てしまい、この部屋に炭治郎が入った瞬間に清が鼓を叩いた。

 

「何故、来たんだ炭治郎?あの子達と居ろと言ったはずだぞ?」

 

「すみません御影さん!どうしても御影さんの戦いが見たくて!」

 

「はぁ...まあ、しゃーないな。さっさとこの1匹を倒してあの子達を外に出すぞ」

 

「はい!」

 

「極上の稀血...。貴様を喰らい...俺は再び十二鬼月に戻るのだ!」

 

炭治郎に戦いへの参加は絶対にするなと、念押しの為に肋を軽く押して言った。炭治郎は、うずくまりながら首を縦に振り了承した。




読んでいただきありがとうございます!!

ヒロインに禰豆子を加えるか

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