人里を出て私達はまた空を飛ぶ。
先程はじたばたしていてあまり見なかったのだが、
こうしてみると凄い有様だ。
前方にある竹林は相変わらず竹が飛び出し入るところもわからないくらいだし、
森っぽいところは何か見たこともない植物がうごめいている。
凄く気持ち悪い……
妹紅さんもいっていたように山はあまり異変の影響を受けていないようだった。
「……参ったな」
竹林の真ん中の辺りで妹紅さんと鈴仙さんが困り顔をしていた。
「どうしましたか?」
「見てよ、これ。」
鈴仙さんに言われ真下をみるとその意味が理解できた。
ただでさえたくさんある竹が風にぶんぶんと振り回されている。
当たったらとんでもなく痛そうだ。
「これは……私も帰れるかしら……」
不安そうな顔をする。
私達は地上に降り立つと竹林の中へとおそるおそる進んでいった。
その頃、異変解決組は――――――
「私は竹林だと思うわ。」
「いや、きっと森にいるぜ。」
道の真ん中で言い争いをする霊夢と魔理沙。
そして咲夜と早苗はそれを困り顔で見ていた。
もう五分ほど経っただろうか。
咲夜が張り合う二人を止めに入った。
「やめなさい。見苦しいわ。」
弾幕勝負だなんだ、という声が聞こえたからだろうか。
「じゃああんたらはどうなのよ。」
「そうだぜ。二人の意見も聞かせてもらおうじゃないか。」
魔理沙はびっと二人を指さす。
咲夜は少し考えると言った。
「私は竹林だと思うわ。
私だったらあんな植物妖怪がうじゃうじゃいるところなんて行きたくないわね。」
ふふん、と霊夢は自慢気に魔理沙を見る。
「じゃあ早苗はどうなんだよ。」
「わ、私ですか……
霊夢さんには悪いですけど私は森派ですかね。
森の方が後から影響を受けたようなのでまだそこにいるかと。」
「じゃ、決まりね。」
咲夜はパンパン、と手を叩く。
まだ張り合おうとしている二人は彼女を見る。
「私と霊夢は竹林。魔理沙と早苗は森。
別に四人で行く必要はないわ。」
三人は頷く。
「そうね。」
「まあ、仕方ないな。早苗、行くぜ。」
四人はいろいろな方向へばらばらと散って行った。
「うわ……もう迷ったかもしれない。」
妹紅さんは周りを見回す。
「うーん……来たことがあるような?ないような……」
「全くわかりません……」
二人とは違いまだここに来て日が浅いので全くわからない。
というか一年過ぎても覚えられる気がしない。
「お前、波長をどうにかしてなんとかできないのか?」
「無茶言わないで。どうにかってどうするのよ。
……もう、せっかくここにも慣れてきたのに。」
鈴仙さんがはぁ……とため息をつく。
「てゐが来てくれたらいいのだけれど。」
「というか家の下から竹が生えててもおかしくないな。
人里の奴らも生きてるかどうか。」
「ちょっと!そんなこと言わないで下さいよ!」
妹紅さんの腕を叩く。
その時、ふわっと白い何かが見えた。
兎だろうか。ここまで迷った末にきたとか……
「きっと、というか絶対てゐね。」
鈴仙さんが指さす。
そこには人参の首飾りがひっかかって動けなくなっているてゐさんの姿があった。
「お、これは幸運になれるな。」
「そうですね。」
首飾りをほどいてあげるとてゐさんはぴょんっと岩の上にのった。
「異変はどうしたのさ。こんなとこで。」
「あー……ちょっとね。」
「ふーん。なんでもいいけどそろそろ暗くなるよ?」
指さす方向をみると黒い雲が空一面を覆っていた。
いまにも雨が降りだしそうな天気だ。
「雨か……」
「ねぇてゐ、人間が迷い込んでたりしないかしら?」
「んー?しらないよそんなの。とりあえず帰った方がよくない?」
くいっと向こうの方を指さす。
方向がわかるのだろうか。
「ついてきて」
そう言ってすたすたと歩き始めた。
今にも見失ってしまいそうだ。
私達は慌てて追いかけた。
心音「お久しぶりですね。」
作者「うん。書いたのはいいんだけど保存し忘れまして……
書く気が喪失してました。」
心音「これからは気をつけましょうね。」
作者「……はい。」
心音「それじゃあ今回も、読んでくださった方ありがとうございました。」