東方鈴音録   作:cocoa

12 / 12
黒兎

あのあと、私はすぐに二人のところへ駆けていってその話をした。

「どういうことだ?」

「私も考えたんですけど……」

「狐か狸にでも化かされたかしら。」

考えるが何もわからない。

もう一度人里に行ってみるべきだろうか……

「あ、鈴仙ちょっときて。」

「はーい。」

永琳さんの呼ぶ声が聞こえた。

鈴仙さんはそれを聞くとすぐに声のする方へ走り出す。

「よし。んじゃ行くか。」

妹紅さんが歩き出す。

「え、どこにですか?」

「博麗神社。」

「何でまたそこに?」

「そろそろ異変も解決した頃だろ。」

そう言うと妹紅さんはすたすたと出口へ向かった。

その後を私は慌てて追いかける。

なにか永琳さんに言われていた鈴仙さんもこっちへ向かって来ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魔法の森

 

「こりゃすげえな……」

魔理沙が辺りを見回す。

彼女が森を出たときとは比べものにならないくらいの植物がうじゃうじゃとうごめいていた。

「とっとと異変解決しちゃいましょう!霊夢さんには負けませんよ!」

早苗が手をグーにして意気込む。

が、犯人の手掛かりなんてある筈もなかった。

「ん?なんですかねこれ。」

早苗が足元に転がっている花飾りを見つける。

何の花かはよくわからないが、誰かが落としたものだろうか。

「こんなもの森に落とす奴なんて精々アリスくらいだよなあ……」

魔理沙が首を捻る。

「こんなところに住む物好きなんているんですね……私には無理だよ……わわわっ」

突然出てきた少女は木の根元に引っかかって顔面から地面に倒れていった。

幻想郷ではよく見かける、あの巫女服に身を包んでいた。

彼女は二人の顔を見てしばらくポカンとしていたが

何かに気づいたようにはっとした顔になった。

そして彼女はむくっと立ち上がると魔理沙を指さす。

「ああああっ!それ!私のなんで返してください!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マスタースパーーーーーク!!」

少女の声に続いて爆音が森中に響く。

「わあああ!魔理沙さん格好いい!」

早苗がきゃっきゃと飛び跳ねる。

魔理沙が自慢げに胸をそらす。

立ち込める砂埃の中から少女が出てくる。

「うぅ……痛いよ…負けちゃった……」

服はぼろぼろである。

そんな彼女に早苗は声をかける。

「私も首謀者を懲らしめたいのでもう一回登場からお願いしていいですか!?」

「いやいやそれは可哀想だろ。」

魔理沙が胸の前で手を振る。

その少女も、呆れた顔をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

迷いの竹林

 

 

霊夢と咲夜は竹林を歩いている。

「いないわね。」

「はずれだったんじゃない?」

竹林の中は物音一つしない。

したとしてもそれは大抵兎だったり妖精だったりするだけだ。

「そうね。神社に戻りましょう。」

「魔理沙と早苗に手柄を取られるのは癪だけれど。」

霊夢が悔しそうに呻く。

そうして二人は来た道を戻ろうと振り返る。

「あら?」

妖獣だろうか。

兎の姿をした少女が遠くの方に見えた。

「あんなのいたっけ?」

「てゐじゃないの?」

「それにしても……」

いつもと違う黒色の服、肩よりも長い髪の毛。

それがてゐだったとしてもいつもと様子が違うのは明らかだった。

彼女はちらり、とこちらをみると一目散に逃げていった。

「なによあれ。」

「あとで鈴仙にでも聞いておきましょう。」

霊夢と咲夜は特に深入りすることもなく、その場を去って行った。

 

 

 

 

 




作者「4月中に出したかった。」
心音「それなら努力をしましょうね。」
作者「異変終わるの早いよね。」
心音「まだ終わってないんじゃないんですか?戻ってないし。」
作者「確かにそうかもしれない……」
心音「なんかどうでもいい会話ばっかりしてますよね。」
作者「うん。私にどうでもよくない会話なんてできませんしね。」
心音「それじゃあ、ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。